6月24日(月)は全校朝会を体育館で行いました。
命の大切さを学ぶ週として、校長からの講話を行いました。
大切な猫ちゃんとの別れの作文から命の大切さについてお話ししました。
「自分の命も大切にします。お友達の命も大切にしてください。
どちらもたった一つしかないものです。
そして、つらいことがあったら、誰かに話しましょう。
一人で悩まないことが大切です。」
そんな話をしました。
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写真:学校だより7月号巻頭言の挿絵から
遅れていましたがついに 関東地方、皆さんが住んでいる八王子市も梅雨入りしました。(平年より14日遅れ)
ジメジメと蒸し暑い日があったり、雨のため外で遊べない日があったりしますが、梅雨は梅雨で大切です。
(水不足やお米が育たないなど)。
上手に、快適に過ごせるよう、気持ちの持ち方とか、服装を工夫するとか、汗拭きタオルを用意するなどして、上手に過ごしていきましょう。
さて、1学期が早いもので今週と7月だけでもうおしまいですね。
学校に来る日はあと19日だけです。(どよめき、歓声が起こる!)
5・6年生は姫木平移動教室や日光移動教室に行ったり、全校の皆さんもプールでの水泳指導が始まったり、夏休みが近づいているなあという雰囲気も漂ってきました。
「今の自分が好き」と思えるように、考えて、ベストの行動、今自分が行うのに一番いい行動・いい発言ができているでしょうか?
難しいことではなくていいのです。
廊下を走ってしまって、注意されたら。
「そうだ! 気を付けます!」と走ることをやめられた自分は「すてきだ!」と思っていいと思います。
ゴミが教室や廊下に落ちていたらさっと拾ってごみ箱に捨てられる自分も「誇れる自分」だと思います。
さてさて、今日は、「命について」お話ししたいと思います。
初めに ネコちゃんとの別れの時の事を書いた作文を紹介したいと思います。
(椅子に座って読み聞かせ風に読みました。)
物心ついた時からずっと 一緒だった猫が病気になった。
いつものように私が名前を呼んでも、腕のなかに飛び込んで来る元気もなくなり、お医者さんにも「もう長くはない。」と告げられた。
今は悲しむよりも最期(※)までこの子のそばにいよう。(※死んでしまう場合の最後は、「最期」と表記します。)
私がそう決心して 間もなく猫は家から消えた。家中捜しても見当たらない。
父は 「猫は死ぬ間際、自分の死に場所を 探しに旅に出るっていうからね。
きっとあの子も死期を悟って自分に合った場所を探しに出かけたんだよ。」
と慰めるように言ったが当然私は受け入れられず、町中 名前を呼びながら捜し回った。
途中 頭の中によみがえるあの子との思い出に涙が溢れた。
転んで足を擦りむいても ひたすら名前を呼びながら捜し回った。
やがて日も暮れ、 母に「一度家に戻ろう。」と言われ戻ったとき、 庭の向こうから私以上にボロボロになり、泥だらけになったあの子の姿がこちらに近づいてきた。
涙で霞む目を何度も擦って確認したが間違えなくうちの猫だった。
枯れた声で名前を呼ぶとフラつきながらも精一杯の力で私の腕のなかに飛び込んで来てくれた。
どれくらい経っただろう。
やがてこの子は私の腕のなかで眠るように息を引き取った。
「この子は我が家で暮らしてきて幸せだったのかもしれないな。」と父が言ったとき、少しだけ悲しさが嬉しさに変わった。
私もそう思えた。
この子は最期も私の腕のなかを選んでくれたから。
というお話です。
みなさんは どう感じたでしょうか?
大切な人、今日はネコちゃんだったですが 大切な人との別れ。
とても悲しいものです。
校長先生も 父も母も お父さんやお母さんとも死んでしまっていて もう会うことはできません。
今でも 時々夢に出てきたり 思い出がよみがえるときがあります。
もう 亡くなってから25年以上たつのですが・・・。
人には命があり、いつか必ず死ぬ時が訪れるのですが、とてもつらく悲しいものです。
人との別れ 特に死んで別れる『死別』は とてもつらく 悲しいものですが 乗り越えていかなければなりません。
さらに、生き残っている私たちは、その人たちの分も 生きていかなければなりません。
「もっと長生きしたかったなあ」という人 災害や事故 病気などで「生きたくても生きられなかった人」 そういう人たちのためにも、その人たちの分も、皆さんには 元気に 生きて欲しいと思います。
自分の命も大切にします。お友達の命も大切にしてください。
どちらもたった一つしかないものです。
そして、つらいことがあったら、誰かに話しましょう。
誰でもいいです。
おうちの人、友だち、先生、自分の話を真剣に聞いてくれると思う人に話しましょう。
ウサギのココアでも池のコイでもいいです。
(ココアの名前を間違えてミルクと呼んでしまいました。何人もが後からそっと教えてくれました。優しい椚田小の子供たちです。)
誰かに話すだけでも、ずいぶん違います。
一人で悩まないことが大切です。
今日は、大切な猫ちゃんとの別れの作文から命の大切さについてお話ししました。