6.25 子どもの3か月は大人の1年(学校・保護者の役割)
- 公開日
- 2025/06/25
- 更新日
- 2025/06/25
学校から
年齢を重ねるごとに1年が短く感じられると思いませんか。
それもそのはず、40歳(大人)の1年は人生の40分の1なのに対して、10歳(子ども)の1年は人生の10分の1を占めることになります。
これは、割合にして4倍となり、子どもが過ごす3か月は、大人が過ごす1年に匹敵するとも考えられます。
子どもと大人では、時間の濃度があまりにも違うのです。
学校は、子どもの頃の時間、日々がとても貴重なものだとの認識の上で、子どもたちの悩み、困り感、不適応に寄り添うことに努めています。
クラスで皆と同じペースで生活できない状態は、その子が相当なSOSを出している状態です。授業から15分抜けてしまう状態は、子どもの緊急事態だと考えます。
そのような場合には、学校は子どもの話を聞き、保護者と様子を共有しながら、必要であれば別室での対応も辞しません。これが、学校ができること、学校の役割です。
しかし、この対応は、その場しのぎの対症療法です。複数の教員が入れ替わりながら、手を変え品を変えて寄り添っても状況が変わらない場合は、学校だけでは解決ができない状態になっていると考えます。
ここまでの目安を、学校は「長くて1か月(大人にとっての4か月)」と考えています。
この先は、専門家(小児心療内科、小児心理士)の助言や客観的な資料(発達検査)などに基づいて、より子どもに沿った対応を行う必要がありますが、これができるのは保護者です。
専門家の助言が得られない状態となると、学校ができることはほぼなくなってしまいます。
子どもを車に例えると、学校と保護者の両輪が同じ方向を向いて動き、子どもを導く必要があります。
学校は、子どもの困り感に寄り添うところです。子どもが1か月困っている状態は、大人の4か月に匹敵します。学校は、「保護者とともに」子どもに寄り添っていきたいと思います。
★保護者の方から学校への相談相手は、「1.学級担任、2.学年担任、3.特別支援コーディネーター(艇中高学年、専科、にじいろ、ことばに各1名)、4.副校長」からお選びいただけます。
学校外にも相談窓口が複数あります。「1.子ども家庭センター東浅川(661-0072)、2.心理教育相談(664-6949)、3.高尾山学園登校支援(663-3216)」。