励ましメッセージ(その18)
- 公開日
- 2020/04/22
- 更新日
- 2020/04/22
今日のできごと
まだ私が前任校に勤めていた頃のことです。卒業していった3年生と最後に学習した国語の教材は、「メディアリテラシー」に関するものでした。
「メディアリテラシー」とは、テレビ・ラジオ・新聞・インターネットなどが発信する情報をしっかり見極める力のことを言います。
たとえば「世界遺産に登録された富士山の山開き」のニュースを、A新聞は「世界に富士山の名が知れ渡り、観光客も増え、経済的な効果が上がるだろう」と報道し、B新聞は「観光客が山に押し寄せマナー違反も増え、ハイヒールで登山しようとする人も来てしまい、山は混乱するだろう」と報道しています。同じテーマの記事が、全然違う切り口で報道されていますが、物事は色々な面から色々な見方をすることが大切で、1つの情報をうのみにせず、デマにおどらされることなく、自分の目と頭でよく考えて情報を活用していこう…という内容の授業でした。
コロナで混乱している今現在、「メディアリテラシー」は本当に必要な力だな、と強く感じています。
登校日にもらった課題以外にも、「生きていく上で重要な勉強」ができる機会が今、たくさんあるような気がします。
ニュースや新聞や身の回りの様子を色々と見て、今、何が大切なのかを考え、根拠のないデマにまどわされず、誰かを一方的に責めることなく、自分が見えていないものについても想像力をはたらかせ、誰かのために頑張ってくれている人に感謝の気持ちをもち、自分にできることをコツコツとやる…。
全世界の人間に与えられた「課題」ですね。
みんなで手をとりあって、助けあって、この困難を乗り越えていきたいです。
(1年2組担任 国語科 赤星裕美)