学校日記

12月11日(金) 本日の授業風景

公開日
2009/12/11
更新日
2009/12/11

校長より

 2年生・数学(少人数)の授業の様子です。

 「 直角三角形の合同 」 を学習しています。

 証明問題は、未知の結果を解き明かす作業ではなく、既知の結果に至る過程 ( 根拠 ) を明確にしていく作業です。
 そのためでしょうか、どのグループも他の単元に比べて重苦しい空気(?)が漂っているように感じられました。

 しかし、その作業は、数学という学問の醍醐味 ( だいごみ ) でもあります。

 鶴丸先生が授業の最後で取り上げていた教科書のコラムに、次の言葉が載っていました。

「 数学においては、他のどのような分野とも違って、信用するということがない。
 そこでは、つねに証明が求められている。」

 沖縄の普天間・米軍基地の移転問題では、鳩山首相がオバマ大統領に対して言った 「 trust me ( 私を信用して )」 という言葉が、逆に両国の関係をぎくしゃくさせる結果を招いています。
 「 信用して 」 と言っておきながら、行動が伴っていないじゃないかというのが、アメリカ側の言い分です。

 証明という真理のみを追究する数学者の方々は、この問題をどのようにみているのでしょうね?
                                      校長 武田幸雄