10月7日(水) 本日の授業風景 ・ その2
- 公開日
- 2009/10/07
- 更新日
- 2009/10/07
校長より
1年生・国語の授業の様子です。
古典の学習で、「 竹取物語 」 と 「 枕草子 」 の冒頭部分を、一人ずつ暗唱するテストを行っていました。( 写真・上・中 )
合格した人は、自席で中間考査に向けて復習をしています。( 写真・下 )
「 枕草子 」 といえば、20年ぐらい前でしょうか、「 桃尻語訳 」 というのが流行りました。 「 桃尻語 (ももしりご)」 とは、主に当時の女子高生たちが使っていた言葉遣いのことで、「 キャピキャピ言葉 」 などとも言われました。
当時、まさに女子高校生だった保護者の方は、よく覚えていらっしゃるのではないでしょうか? 生徒たちの暗唱していた 「 枕草子 」 第一段の冒頭
「 春は、あけぼの。 やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる 」
を、桃尻語では次のように訳していました。
「 春って、曙(あけぼの)よ! だんだん白くなってく山の上の空が少し明るくなって、紫っぽい雲が、細くたなびいてんの! 」
こうした訳し方は、一部その道の権威の方からは 「 古典に対する冒涜 ( ぼうとく )」 「 軽薄な若者への迎合 」 と批判されましたが、概ね 「 わかりやすくて、よい 」 と、好意的に受け止められていたように思います。
ただ、「 枕草子 」 の大きな特徴でもある 「 いと をかし 」 という古語表現を、「 ちょー 最高! 」 「 ちょ− 可愛い! 」 などと訳されてしまうと、茶髪でピアスをつけたイケメン俳優が、そのまま時代劇を演じているのを見ているような気になります。
※ もちろん本校では、授業中に桃尻語では教えておりません。
校長 武田幸雄