10月6日(火) 本日の授業風景 ・ その3
- 公開日
- 2009/10/06
- 更新日
- 2009/10/06
校長より
3年生・社会の授業の様子です。
公民分野の 「 社会生活と個人の権利 」 についてのまとめ学習です。
日本国民の三大義務と言われる 「 義務教育 」 「 勤労 」 「 納税 」 についても学びました。
失礼ながら、もしかしたら保護者の皆様の中にも誤解されている方がいらっしゃるかもしれませんが、「 義務教育 」 の 「 義務 」 とは、保護者が子どもに 「 教育を受けさせる義務 」 のことです。 つまり、子どもではなく親に課せられた義務なのです。
今日の授業でも、担当の川口先生が強調して説明していました。
【 日本国憲法 第26条 第2項 】 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。( 以下・略 )
ですから、親が子どもに対して 「 義務教育なんだから、ちゃんと学校に行きなさい。」 と言う使い方は、本来的には間違っているのです。
もし使うのであれば、親に対して 「 義務教育なんだから、( 子どもを ) ちゃんと学校に行かせなさい。」 などと言う使い方が正しいのです。
それにしても、川口先生から出された 「 なぜ、義務教育 ・ 勤労 ・ 納税 の三つが、国民の義務になったと思うか? 」 という問いに対して、生徒は友達とも相談したりしながら、自分なりの答えを一生懸命に考えていました。 その答えの一つ一つを、私は感心しながら聞かせてもらいました。
そして、国民の義務の中に 「 兵役(へいえき)」 の二文字のない幸せを、いつか生徒たちにも実感してほしいと思いました。
校長 武田幸雄