学校日記

7月3日(土) 本日の土曜授業風景

公開日
2010/07/03
更新日
2010/07/03

校長より

 1年生・道徳の授業の様子です。

 道徳の授業で取り扱う内容のうち 「 父母、祖父母に敬愛の念を深め、家族の一員としての自覚をもって充実した家庭生活を築く 」 を取り上げています。

 道徳の副教材に収録されている 「 三六五 × 十四回分のありがとう 」 を題材に使用していました。 これは、柳橋佐江子さんという14歳の女の子が母親に宛てて書いた手紙です。

 単心室という心臓病をもつ佐江子さんは、3度目の手術に臨む直前にこの手紙を書き、母親に手渡したのだそうです。 その後、15時間に及ぶ手術を受けましたが、そのかいなく亡くなってしまいました。

 手術前に書かれた手紙には、先天的な心臓病で苦しむ自分に、ずっと寄り添ってきてくれた母親への感謝の気持ちが率直に書かれています。

 「 最後に、もう一度。 十四年間、笑顔と根性で私を育ててくれて、本当にありがとう。 今、三六五 × 十四回分の 『 ありがとう 』 を言いたい気分です。 … 手術、がんばろうね。」

 あるクラスの発表で、家族に感謝していることとして 「 お父さんが単身赴任で働いているので、そのことに感謝している 」 と発表している生徒がいました。

 別のクラスでは、授業参観に来てくださっていたお父さんが 「 私は単身赴任で普段子供となかなか会えないので、学校HPを楽しみに見ています 」 と声をかけてくださいました。

 発表していた生徒とこのお父さんは無関係ですが、偶然にも 「 離れて暮らす親と子 」 両方の思いを聞くことができたように思います。

 今日の授業の話題をきっかけに、ご家庭でもこの週末 「 家族の絆 」 について話してみてはいががでしょうか?
                                     校長 武田幸雄