学校日記

別中コラム167 華40 「真の勇者」

公開日
2013/11/19
更新日
2013/11/19

生徒会

 「ありがとう、友よ」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それからうれし泣きにおいおい声を放って泣いた。・・・みなさんは『走れメロス』という作品を知っていますか。僕は小学校の頃に、学習発表会で他学年の人が劇をやっているのを見て、初めて知りました。小学校の頃は何か難しい話だなあと思って、あまり記憶にはありませんが、今国語の授業で『走れメロス』を勉強しています。この話は王につかまったメロスがたった一人の妹に結婚式をあげさせるため、セリヌンティウスを人質とし、必ず帰ってくると約束しました。そして、友との友情を守るため、家族をおいて濁流を突破し山賊を倒し、命尽きるまで走り続け、見事友を守ることができたのです。みなさんは、こんなにも強い心を持っていますか?命をかけてでも守りたい親友はいますか?そして最後の最後まであきらめないことはできますか?中学校生活の中で、僕はまだ命をかけて守ったり、死力をつくして物事に取り組んだことはありません。まだまだ真の勇者にはなれなさそうです。
 でもこれだけが真の勇者だとは限りません。僕が思う勇者とはもっと簡単になれるものだと思います。例えば、勉強や運動で困ってる人がいたら、さっと救いの手をさしのべられる人、間違ったことをしている友を注意出来る人。「かっこ悪いし部活動など他のことを頑張ろう!」と言える人がいたのなら、その人こそ真の勇者であり、その言葉に対し「そうだね」と返せることができたら、その人こそ真の友です。別所中生徒の中にこのような人がいたら、僕は絶対に「かっこいい」と思います。誰もメロスを呼んで「ダサイ」と思う人はいませんから。菅大哲