※ 写真は、4月30日(金)の授業風景(3年生・保健体育)
本庁の停電が復旧したようで、学校HPの閲覧が可能になりました。
それと同時に、大型連休も終わりです。
この大型連休について、現在政府では、国土交通省や観光庁を中心に 「 大型連休の分散化 」 を検討しているそうです。
「 大型連休の分散化 」 とは、日本を 「 北海道・東北・北関東 」 「 南関東 」 「 中部・北陸信越 」 「 近畿 」 「 中国・四国 」 「 九州・沖縄 」 などのブロックに分け、それぞれのブロックで連休を1週間ずつずらして設定するものです。
皆さんはこの案、どう思われますか?
「 大型連休分散化 」 のメリットとしては …
★ 高速道路等の渋滞が緩和される。
★ 観光地の混雑が緩和される。( それに伴い、旅行料金が値下げされる )
★ 上記により観光需要が高まり、経済効果が期待される。
逆にデメリットとしては …
☆ 祝日の意義が薄れる。
☆ 家族や親戚が離れている場合、休日が一致しなくなり会いにくくなる。
☆ 仕事で取引先と休日が異なる場合、休みが取れなくなったり業務に支障が生じたりする。
などが挙げられます。
私のように毎年 「 安 ・ 近 ・ 短 」 で大型連休を過ごす身には、特に分散化のメリットは感じられませんが、連休中に旅行されたり、高速道路を利用されたりする機会の多いご家庭では、賛成の方が多いかもしれませんね。
ただし、連休は分散させても、祝日の日にちに変わりありません。 例えば、「 憲法記念日 」 は5月3日ですし、「 こどもの日 」 も5月5日のままです。
また、「 国民の祝日に関する法律 」( 祝日法 ) により 「 国民の祝日 」 は休日とすることが定められています。 そのため 「 祝日なのに、休日ではない日 」 を認めるよう、法改正をしなければならなくなるようです。
そうすることで、多くの地域で 「 憲法記念日 」 や 「 こどもの日 」 などを休日とせず、それとは全く別の日の平日を連休にすることが可能になるわけです。
一方で、祝日法では 「 国民の祝日 」 の意義を次のように定めています。
「 自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は祈念する日を定め、これを 『 国民の祝日 』 と名づける。」
この趣旨に鑑みたとき、「 国民こぞって祝い、感謝し、又は祈念する 」 ためには、やはり国民が等しく同じ日に休まなければならないのでは …? という気もします。
さらに、「 国を、都道府県ではなくブロックに分ける 」 と聞くと、
「 もしかしたら 『 大型連休の分散化 』 は、日本に 『 道州制 』 を導入するための布石なのでは …?」
という気もしないでもないのですが、さすがにそれは考えすぎでしょうか?
校長 武田幸雄