学校長挨拶

校長 秋山真一

 

本校は、昭和22年に南多摩郡由井村立由井中学校として開校しました。

その歩みをたどると、戦後の深刻な食糧難・物資不足の中、水道敷設のために多額の資金を拠出してくださった地域の方々や、校庭拡張のために労働奉仕を惜しまなかった保護者の皆様など、多くの方々の尽力と熱意によって開校に至ったことが記録されています。

 

何もかもが不足していた戦後の時代にあって、「若者こそが未来への希望であり、教育こそがその希望を託す最高の財産である」という、大人たちの熱い思いが、由井中学校の創立を支えました。

 

この精神は校歌にも反映されています。次代を担う若者への夢と希望を託し、「自律と自主を保つべし」と、人としての在り方や文化国家の担い手として世界に羽ばたくことへの願いが歌詞に表現されています。

 

また、生徒数の増加に伴い、昭和49年には打越中学校が、昭和55年には中山中学校が本校より分離・開校し、今日に至っています。現在では、学校選択制の導入や交通の利便性の影響もあり、八王子市内全域から多くの生徒が通学しています。

さらに、平成25年度からは「地域運営学校」として新たな歩みを始め、地域に支えられ、地域とともに歩む学校づくりを推進しています。

 

■ 教育理念

 

本校の教育理念は、次の三つの柱から成り立っています。

 

「自立・貢献・挑戦」

 

自立:自ら考え行動し、社会の中で責任ある一員として主体的に生きる力

貢献:社会や身近な他者のために力を尽くし、具体的な行動に移せる実行力

挑戦:変化の激しい未来社会においても、失敗を恐れず新たな価値を創造し続ける姿勢

 

生徒がこれらの精神を育み、実社会の中で力強く生き抜き、未来を切り拓いていくことを願っています。また、小・中一貫教育の9年間で育てたい児童・生徒像の中にもこの三つの柱が貫かれています。

 

■ 教育目標

 

「知・徳・体」の調和のとれた、豊かな人間性を備えた生徒の育成を目指します。

 

1.自ら考え、主体的に学習する生徒

2.思いやりがあり、礼儀正しい生徒

3.正義を愛し、心豊かな生徒

4.体を鍛え、困難にくじけない生徒

5.自ら進んで社会に貢献する生徒

 

本校では、これらの教育理念・教育目標の実現に向け、学習・スポーツ・文化活動・体験学習など、多様な教育活動に取り組んでいます。教職員が一丸となり、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を推進しています。

 

変化の激しい現代社会においても、揺るがない「人間力」を備え、文武両道の精神をもって社会に貢献し、さらには国際社会でも自信と誇りをもって活躍できる人材の育成を目指します。

 

保護者・地域の皆様におかれましては、今後ともご理解・ご協力・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。