“たうなす”って何? 古い本その1『藥用植物圖説』「たうなす」は「とうなす(唐茄子)」と読み、カボチャのことです。洗って乾かした種子の皮をむき、すりつぶして「南瓜仁(ナングワジン)」という虫下しの生薬にすると書いてありました。七十数年前の本は、漢字もかなも古い書き方なので読むのに一苦労です。ゴボウは“ごばう”、ショウガは“しやうが”です。 本は著作権上、写真をネットにアップできませんので、“東京都南多摩郡恩方村立恩方第二小学校之印”という当時の蔵書印とリライトした挿絵を載せました。 現代の価格にすると3000〜4000円もする本で、79グループ121種類の植物とその薬効、巻末に複数の薬草を使う“皇漢藥處方”が43種類出ています。当時の基礎知識として小学校で生薬作りをしたのかどうか…謎ですね。 『藥用植物圖説』波多腰節 著、農業書院 発行、昭和23年9月18日3版、200円。 |