チーム船田6年生の中には「本当だったらもう一日、春休みとして休めるのに。」そう思っている人もいるかも知れません。 「船田小の最高学年としてがんばろう!」そう思って張り切って登校する6年生もいることでしょう。 どちらも正直な気持ちであり、どうこう言うつもりはありません。 船田小という全体を考えたときに、「みんなのために頑張る」場面は必要です。 そのことで「人の役に立った(船田小のためになった)」と実感できることでしょう。 船田小の教育で最も大切にしているものの一つに自己肯定感(セルフエスティーム)の育成があります。 「人の役に立っている」と感じること、「自分は必要とされている」と思えることや、「友だちと一緒に頑張った!」という絆感も、自己肯定感(セルフエスティーム)の育成につながります。 3月30日朝日新聞の朝刊にサッカーワールドカップアジア最終予選で戦った原口元気選手のコメントが載っていました。 原口エゴ捨て 見せた経験値 というタイトルで「自分のやりたいことと、チームがやらなきゃいけないことをどのタイミングで選んでいくかは、もう30歳になって経験してきてすごくうまくなってきた。」と書かれています。 「エゴを捨て」とは、先発メンバーからしばらく遠ざかっていた原口選手。 予選通過を決めて、サブメンバーにチャンスが回ってきたこの日の試合でした。 当然、原口選手にとっては再びレギュラーになれるようアピールするチャンスだったわけです。 しかし、原口選手は監督へのアピールよりも、チームのために本当に必要なポジションを取りプレーをしたという意味です。 6年生はまだ11〜12歳。 原口選手の経験まではもちろん達していないと思います。 心境もそこまで考えて前日準備のために登校する人はいないかも知れません。 でも、「自分のやりたいことではなかったとしても頑張る」こと「船田小のために頑張る」ことを通して「人の役に立つ喜び」を味わってもらいたいと思います。 そして最高学年としての自覚をさらに高めてもらいたいと思います。 そのことは「チーム船田」を作り上げていくことにつながると信じています。 児童も保護者も地域も教職員も、今年度もみんなで「チーム船田」を作り上げていきましょう! まずは今日、6年生に「船田小のための頑張り」を見せてもらいましょう。 (校長:平田英一郎) |