新型コロナウイルス「デルタ株」の知見と対策 2※Q1「不織布」マスクを推奨はよく聞きますが、Q2「うがいは感染症対策に有効だというデーは一つもなく、むしろ飛沫が飛ぶのでやめたほうが良い。」はちょっと驚きです。 船田小でも手洗いは行わせていますが、うがいは特に勧めてはいません。 また、児童には通常はアルコール消毒を勧めていません。(手洗いができない場合のみ使用) Q1.マスクは「不織布」〇、「布」「ウレタン」は×? 飛沫やエアロゾルは、粒子が小さすぎると、マスクで防ぐのに限界がある。(寺嶋) 鼻を出していたり、何回も洗って緩んだりしているものはよくない。 マスクと顔の間に隙間がある人が感染していると、ウイルスをまき散らすことになる。 一番いいのは、顔との隙間が少ない不織布。(矢野) マスクは何歳からというのはないが、本人が許容できるならつけてほしい。 子どもは布マスクが多いが、息がしやすい分、ウイルスも通すので、不織布のほうが断然よい。(角田) 不織布のマスクもネットに入れて洗えば、4回くらい使える気がする。 しかし、付着した菌が3日は残るので、洗わないなら毎日捨てる。 また、不織布とウレタンのマスクを二重にすると、すき間が少なくなって有効だと、米CDCも発表している。(矢野) Q2.手洗い、うがいのコツは? 外出からの帰宅時や、会社に着いたときなど、手で目や口を触ってしまう前に、指先だけでなく、しっかり洗う。(矢野) 流水で15秒以上洗うだけで、手に付いたウイルスは100分の1になる。 さらに石鹸を使うと1万分の1になる。 子どもなどアルコール消毒で手が荒れる人もいるので、無理にアルコールは使わなくても、とにかく手を洗うこと。 うがいについては、のどに付いたウイルスはすぐに侵入するので、15分に1回など頻繁にできない以上は、あまり効果がない。 鼻うがいも同様で、5分に1回といったペースでやらないと意味がない。(角田) うがいが感染対策に有効だというデータは一つもなく、むしろ飛沫が飛ぶのでやめたほうがいい。(矢野) Q3.学校から持ち帰る子どもに言い聞かせるのは? “学校が終わったらすぐ帰ってきなさい”と伝える。 また子どもにはかわいそうでも、友だち同士で遊びに行くのは、いまは控えてもらったほうがいい。 大人の目が行き届かない場所では、子どもはマスクを外してはしゃぎがちだから。(矢野) 集団に出入りするときは、しっかり手洗いし、登下校中には、いろんな人が触れる場所には触れないように言う。 接触感染は少なくても、子どもは手を口に入れたり、手で目をこすったりするから。 感染したらみんなが入院し、死んでしまう病気ではないことを理解させる。 ただ、他人にうつしてしまうリスクがあるので対策すると伝える。(角田) Q4.「空気感染」はどうやって防ぐ? デルタ株の蔓延では、飛沫感染のなかでもエアロゾル感染が非常に増えていると考えられる。 ラグビーの合宿で、夜暑いので窓を閉め、エアコンをつけて寝ていたら、部屋にいた8割が感染した。 寝るまではマスクをしていたので、寝息から出た細かいエアロゾルによって感染が広がったと考えられる。 また、剣道の道場で稽古をしていた子どもたちばかりか、見学した父母も含めてその場にいた7、8割が感染した。道場の窓を閉めきってエアコンを回していた。 エアロゾルは細かな水滴で、厳密には空気感染ではないが、極めて細かい粒子で感染する以上、空気感染に近い。 エアロゾルは4時間滞留するという情報もあるが、マスクと送風、換気が大切。(宮坂) Q5.正しい換気とは? エアロゾルを防ぐなら窓をすべて開け、送風機を置く。 エアロゾルは首から上に滞留しがちなので、送風機を上に向けて吹き飛ばす。 ウイルスはカビや細菌と違い、空気中や壁の上で増殖しないので、物理的に吹き飛ばすと一定の効果がある。(宮坂) 東京都医師会 角田徹副会長 大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授 宮坂昌之 浜松医療センター感染症管理特別顧問 矢野邦夫医師 東京歯科大学市川総合病院 寺嶋毅教授 写真:5年生音楽の授業風景 ソーシャルディスタンスを保ちながら指導を続けています。 歌が難しいのならと、ドラムの授業を取り入れています。 一人一人にスティックを用意しました。 コロナ対策で買った大型モニターを活用し、映像に合わせてエアーで練習し、本物のドラムセットも順番に使って演奏します。 「かっこいい!」「できた!」「やった!」マスク越しながら笑顔なのが分かりました。 5年生は連合音楽会や3校連絡会もなくなりましたが、別の発表の場を考えています。 健康・安全が一番なので、できない活動は仕方ないけれど、できる活動を模索しています。 「学びを止めない」八王子市、船田小です! (校長:平田 英一郎) |