毎年、船田小の6年生は素晴らしいです。
今年の6年生も立派でした。
どれだけ、6年生が在校生から慕われていたことか。
3月5日(金)の6年生を送る会でも、悲しさのあまり泣いている児童もいました。
大好きな6年生のために心を込めて「ありがとう さようなら」のメッセージを作りました。(写真)
今日の卒業式の呼びかけや歌も素晴らしかったです。
歌った曲の中に「変わらないもの」があり、その歌詞の中に、
♪ 君がいたから 頑張れた
支え合うこと 分かち合うこと
あふれるほどの 愛をくれた
あなたにありがとう ♪
というものがあります。
歌っている5・6年生もお互いもそう思っただろうし、6年生同士もそんな気持ちでなのではないかと思いました。
いい曲を選んだなと思います。
6年生が船田小のリーダーとして一生懸命引っ張って行ってくれたので、5年生が大きく成長してくれました。
卒業式当日の5年生の演奏には感動しました。
毎日朝練をして頑張りました。
休み時間や放課後の時間も使っていました。
6年生が卒業式を終えて体育館を去っていく時間に合わせて演奏を繰り返したりも上手に対応できました。
在校生の演奏に卒業生の保護者から拍手が沸き起こったというのは、30年以上の教員生活の中で初めてかも知れません。
それほど、5年生の演奏は立派で、6年生への思いがいっぱい詰まっていました。
6年生 これからも、夢を信じ、自分を信じ、仲間を信じて、頑張ってください。
最後に校長式辞をおりたたみ記事に載せます。★ 追記 ☆をクリック
追記
令和2年度 八王子市立 船田小学校 卒業式 式辞
船田小学校70名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
昨年同様記録的な速さで桜の開花宣言が行われました。
桜の花たちも皆さんの卒業をお祝いしたくれています。
今年度1年間は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため特別な1年間でした。
1学期の始業式と新1年生の入学式を行ったら6月の中旬まで分散登校を行う程度で長くお休みの期間が続きました。
運動会では皆さんの筋力低下を懸念して伝統の組体操に取り組めず、学芸会は授業時数確保から学習発表会に簡易化されて実施されました。
日光の移動教室も前の週に雪が降ったそんな季節に行われ、戦場ヶ原のハイキングができませんでした。
それでも、皆さんは「今の自分たちにできること」を精一杯考え、「今、やらなければならないこと」を確実に行ってきました。
直近の出来事を話せば、3月の「披露の会」素晴らしかったですね。
担任の先生から計画を聞いた時「これからの短い時間では無理ではないか」と、正直校長先生は心配でした。
「子供たちにやらせたいです」と言う橋場先生のキラキラした目と「朝学習の時間に発表します」ということで「GOサイン」を出しました。
自主練や特訓を重ね、完成度が高まると、「もったいないからきちんと授業時間に発表させてください」となりました。
学年末のまとめの時期で他の学年も貴重な授業時間であるため難色を示すと、今度は池田先生がキラキラした目で圧力をかけてきました。
結局、他の学年の先生方に頭を下げての実施となりました。
でも、ダンスも演奏も、見ている人をくぎ付けにする圧巻の「披露の会」でした。
11月の学習発表会に向けての努力、取り組みの際の一体感、そして自分たちも納得の達成感から、今回も「自分たちなら必ずいいものができる」そう信じて取り組んだからの大成功だったと思います。
さすがは、船田小が誇る6年生です。
コロナに決して負けていませんでした。
さて、そんな素敵な皆さんに、さらに素敵になってもらえるよう、卒業のはなむけとして「有り難い」という言葉についてお話をします。
皆さんは先ほども述べたように、5年生の終わりに突然学校が休校になるという経験をしました。
コロナ禍の生活で、今年度は、これまで「当たり前」と信じて疑わなかったことが、「当たり前」ではないことに 気付かされました。
「当たり前」の反対言葉の一つに「有り難い」があります。
「当たり前」と考えていたことが 実は「めったにないこと」本当は「有ることが難しいこと」だったことに、皮肉にもコロナのための自粛(じしゅく)生活が気付かせてくれました。
学校に行って友達とおしゃべりをすることは当たり前と思っていました。
毎日学校で給食を食べるのも当たり前。
でも、それらが突然奪われました。
したいことが思うようにできなかったwithコロナの生活でした。
当たり前と思っていたことが あることが難しい「有り難いこと」だったと気付けた皆さんは、感謝の気持ちをより多くもった人に、なれると思います。
不自由な暮らしと言うピンチを、当たり前ではなく有り難いことなのだと気付き、これからの生活に活かせるチャンスに変えることができました。
そして、「今、何が自分に出来るのか」「自分は何をしなければならないのか」を意識して生活できた皆さんは、これからも自分で考え、正しく行動できる人になれると思います。
いえ、皆さんならきっとなれます。
さらに言えば、船田小学校を卒業する皆さんには、夢を叶えるために試練を乗り越える力を在学中に身に付けました。
『やればできます』『努力は裏切りません』全校朝会で、3年間皆さんにお話ししてきたとおりです。
さらに、皆さんには皆さんを支えてくれる仲間がいます。
支えてくださる保護者や地域の方々がいらっしゃいます。
夢を信じ、自分を信じ、仲間を信じて、これからも がんばってください。
担任の先生はもちろん、船田小の先生方はみんな、いつまでもあなたたちを応援しています。
卒業おめでとうございます。
保護者の皆様に、お祝い申し上げます。
お子様のご卒業、誠におめでとうございます。
コロナ感染症のため、様々な制限があり、保護者の皆様の期待に十分こたえるだけの教育ができていなかったかも知れません。
この場をお借りしてお詫び申し上げます。
しかし、子供たちは立派に成長してくれました。
卒業式でのこの姿をご覧になって、万感胸に迫り来るものがあるのではないでしょうか。
これから先、子供たちは、思春期を迎え、何かと不安な時期にさしかかります。
どうか、今までと同様に慈しみの心で 、お子様の夢実現を、支えてあげて下さい。
終わりになりました。
保護者の皆様の長年に渡っての本校へのご協力と温かいご支援に対しまして厚く感謝申し上げ、私の式辞といたします。
令和3年3月24日 八王子市立船田小学校長 平田 英一郎