2.5 中学校との合同、一体型の連携(小中一貫教育)

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本日は、四谷中学校グループの本校と元八王子東小学校の5年生が四谷中学校に集まり、中学校教員による授業を合同で受けました。
今の大人が子どもの頃には、6年生になってから、小学校ごとに同様の活動を行っていたのではないでしょうか。

今回の取組で価値の高いことは、同じ中学校に進学する小学生同士が協働することと、中学校教員の授業を受けることで、5年生の時から中学校生活のイメージをつかみ、1年以上をかけて心の準備ができるところにあります。

中学生になると、「気の合う友達」よりも、「(部活動や問題行動などで)よくも悪くも目的を共有した仲間」とのつながりが強くなっていきます。だからこそ、小学校のうちに好きなことを見つけたり、自分で判断する力を身に付けたりすることが大切なのです。
また、中学校の学習の土台はすべて小学校のものです。だから、小学校での学び残しを少しでも減らしたいのです。
今日、中学校の校長先生は、「分からないことがあったら『分かりません』と伝えてください」と話していました。勉強も、生活も、困ったことがあった時に、困っていることを大人に伝えることが大切です。

今日の小中一貫教育の取組が、子どもたちには、残りの小学校の過ごし方をよりよくする機会に、そして、保護者や地域の方、教員にとっては小学校教育の意義や価値を見直す機会になることが大切です。

四谷中学校グループの小中一貫教育は、「体験、交流」的な活動から「合同、一体」的な活動へと深化、発展しているのです。

2.4 早急に組織で対応する(本校のいじめ対応)

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「当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為の対象となった児童等が、心身の苦痛を感じているもの」
これが、法律に基づくいじめの定義です。

行為の対象となった児童に「痛い、つらい」と感じさせたら、それはいじめなのです。

いじめがない学校、学年、学級はありません。
「うちの子は絶対にいじめはしません」と言い切れる担任がいたら、児童理解の資質を疑います。
子どもたちは、誰もがいじめの加害にも被害にもなり得るのです。そして、子どもたちは、一定の人間関係の中で、「失敗・ごめんなさい・許すこと」を繰り返しながら、人の気持ちを理解し、社会性を身につけていくのです。

さて、この一枚の写真から、いくつかの情報を得ることができます。
○一時間目の途中に職員室で話合いをしている
○現3年の担任、または前担任である

この写真は、およそ1時間前に把握したいじめを強く疑う事案について、子どもたちへの個別の聞き取りを終え、その内容を共有して今後の指導の方向を確認している様子を撮影したものです。
いじめ疑い把握の1時間後、すでに個別の聞き取りを終えているのです。

保護者の連絡を副校長が受けた後すぐの職員室の動きです↓
生指主「いつ、誰が対応できる?」
前担任1「1時間目入れます」
前担任2「音楽や体育を入れ替えられたら、僕も1時間目入れます」
学年担任「1時間目、専科の授業なので入れます」
4年担任「体育入れ替え、音楽変えられるなら大丈夫です」
音楽専科「6-1が変えられるなら大丈夫です」
6-1担任「音楽入れ替え、大丈夫です」
生指主「では、1時間目に、子どもたちを個別に取り出して聞き取りましょう」

不安がある子に寄り添って考えると、できる限り早急に対応する必要があります。スピードが大切です。そのためには、授業よりも聞き取りや指導を優先することもあります。

また、子どもたちが安心して、心を開いて話ができる教員が対応することも大切です。そのためには、旧担任や専科担任など、これまでかかわりのある教員が対応できることを優先します。

この日は、この後個別に課題と向き合い、必要に応じてごめんなさいをするなどした後、各家庭に指導内容等を報告するとともに、家庭での指導を依頼しました。

今後は、少なくとも数ヶ月の間持続して、行為の対象となった子が安心できる状態であるかどうかを、行動やアンケートから確認を続けます。

2月はふれあい月間です。人の気持ちを考えること、失敗した時にごめんなさいをすること、ごめんなさいを受容して人を信頼しようとすることなどについて、一人ひとりが考える期間にしていきます。

上壱分方小学校では、いじめ事案には、迅速かつ組織的な対応が常に当たり前にできるように意識を高め続けています。

☆学校評価において、学校のいじめ対応にたいて、「わからない」の回答がとても多かったため、教職員の動きを紹介いたしました。

2.3 子どもの困り感に寄り添う(ことばの教室指導、大人による子どもの特性理解)

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ことばの教室の指導をのぞいてみました。すると、子どもの困り感に応じた個別最適な学びがたくさんありました。

長音(のばす音)、拗音(ゃ、ゅ、ょ)、撥音(っ)など、舌や口の使い方の難しい発音練習からスタート。
「上手だよ」「オッケー」など、前回からの変化、成長を認める言葉が教師からどんどん投げかけられます。
これは、教室の担任ではなかなかできないことです。

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「誰が、何をしている」と、絵カードの様子を言語化しています。
個別に確認をすることで、発語やコミュニケーションへの不安を取り除いていきます。

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デイジー教科書(音声教科書)で、文節の区切り方、音読の仕方を先取りして練習しています。
この後、教室で使う教科書で教師の音読を聞きながら続いてなぞり読みをしました。
★デイジー教科書は、文部科学省のホームページから進むと、誰でも体験版を使うことができます。視覚より聴覚が優位なお子さんの利用も検討の価値があります。

ことばの教室で不安を減らし、次の1週間、教室で自信をもって生活するサイクルを繰り返します。

ことば、感情のコントロール、コミュニケーション、学習、肢体不自由の困り感が「〇〇障害」としてクローズアップされますが、障害は誰にでもあります。

視力の弱さは、メガネができる前は大きな障害だり、昭和の時代には、メガネをかけていると「メガネ」などと心ない言葉が飛び交っていました。しかし、今となれば、そう言っていた人も、当たり前のようにメガネを利用しています。
このように、障害は科学技術の発達や社会のものの見方の成長により、障害ではなくなるのです。

上壱分方小学校の教職員は、「障害」という言葉を「生きづらさ」と言い換え、その生きづらさを取り除くために内的、外的なアプローチを保護者とともに考え、実践していきます。

子どもにとっては、自分が抱く困り感を、一番理解してほしい保護者に気付いてもらえない、認めてもらえないことが一番の苦しみです。
保護者の皆様、お子さんの困り感を認め、それがメガネとは異なりご家庭だけでは取り除けない場合は、担任やスクールカウンセラーなどにご相談ください。
困り感に沿った支援が受けられる子どもは安心であり、幸せなのです。

1.31 学校運営協議会に感謝(漢字検定)

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本日は、学校運営協議会による運営により、本校を準会場とした希望制の漢字検定が実施されました。

本校からは40名の児童がチャレンジしました。合否はまだ分かりませんが、「受けてみよう」「がんばろう」と思ったそのチャレンジ精神、「一歩踏み出す勇気」がすでにかっこいいです。

ノムさんの語録の一つに、「失敗と書いてせいちょうと読む」という言葉があります。もしも検定に合格しなかったとしても、今回の自分の勉強の仕方(量や質)の課題を見つけ、次に生かすことができます。なので、何事も、結果にかかわらず、やってみるということが大切です。
わたしたち大人は、結果のみを見るのではなく、「失敗は成長のもと」と、挑戦自体を価値づけ、背中押しをしてあげたいものです。

漢字検定は、希望制なので、これは教育活動に位置付ける(学校主体で実施する)ことはできないので、子どもたちに挑戦の機会、選択肢をつくってくださっている学校運営協議会に感謝です!

子どもたちのためになるアイデアとボランティアマインドをおもちの保護者の方がいらっしゃいましたら、かみっち隊や学校運営協議会会長、副校長までその旨お寄せください!
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