修学旅行、職場体験が終了しました。

分散登校(第1学年・第2学年)

5月14日(木)

 午前が第1学年の、午後が第2学年の分散登校でした。
 昇降口に入る前に副担任が健康チェックをします。
 そして教室では、担任が課題を集めたり配ったり。1人1人が離れて座り、ふだんの学校生活のように、友達と話したりふざけ合ったりということはできません。

 学校に通わなくなって2か月以上。ずっと家にいて人とあまり関わらないでいることが、生徒の心理にどのような影響を及ぼしているのかを私たちはとても心配しています。

 わずか30分しかありませんが、七中の、そしてクラスの一員であることを、1人ではないことを少しでも感じることができるよう、それぞれの担任が工夫しています。

 全生徒が集まって共に学べる日が、校舎内に生徒の笑い声の響く日が、1日でも早く訪れることを祈るばかりです。
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3年生登校日

5月13日(水)午前

 今日は3年生の分散登校日でした。
 登校する生徒も、迎える私たちも、今の方法にだいぶ慣れて動きがスムーズになりました。しかしこうした形に慣れることは嬉しいことではありません。
 何人かに尋ねましたが、休業中の過ごし方は人により差があるようです。
 八王子市教育委員会の方針を受け、来週は3年生のみ授業を再開する予定です。14日の正午までにこのホームページでお知らせしますので、ぜひご確認してください。
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分散登校(第1学年・第2学年)

5月8日(金)

 午前が1年生、午後が2年生と、それぞれ分散登校を行いました。
 流れは昨日の3年生の分散登校とほぼ同じ。課題の提出と、机に配布してあった新たな課題の確認、そして生活に関するアンケートへの回答を行った後、担任の話を聞いて下校しました。

 1年生は、今日の登校が入学式後まだ2回目です。しかも入学式以外は一部の生徒としか顔を合わせていません。だからでしょうか、とても緊張して表情の硬い生徒が目につきました。

 彼らが学校にも新しい友達にも慣れ、伸び伸びとした表情で学校生活を送れる日が、少しでも早く来ることを願って止みません。
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分散登校(第3学年)

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5月7日(木)午後1時から

 3年生の分散登校を行いました。前回の登校が4月8日だったので、約1か月ぶりの登校でした。
 まずは前に出した課題を提出。そして事前に生徒一人一人の机に配布してあった来週の登校日までの課題を確認するとともに、この約1か月をどのように過ごしていたか、困っていることや不安なことはないかなどを尋ねるアンケートに回答、最後に担任の話を聞いて下校しました。

「飛躍へ」 校長 三田村裕

 生徒の気持ちが学校から離れたり孤独感にさいなまれたりすることがないように。
 この思いで、4月11日(土)から25日間にわたり、1日に教員が1人ずつメッセージを発してきました。
 当初は5月7日(木)に学校が再開されることになっていたので、教員発のメッセージが終わった翌々日に登校とタイミング的にもちょうどいいと思っていたのですが、17日(日)まで臨時休業期間は延びてしまいました。
 休業期間が延長されたのは残念です。しかし、世の中の動きを見ていると、事態が少しずついい方向に向かいつつあり、学校再開もそう遠くないのではないかとの希望が出てきました。分散という形ではありますが、これまで1か月近く認められなかった登校が明日以降可能になったのもその一つです。
 すでにお知らせしたとおり、本校では今週、来週と、各学年週に1回の登校日を設けます。今週は明日7日(木)の午後が3年生、明後日8日(金)の午前が1年生、午後が2年生です。
 その際はこれまで出した課題をすべて提出することになっていますが、終わっているでしょうか。

 まだ先の見通せない状況ではあります。学校の今年度の計画も確定していません。
 しかし、先にも書いたとおり学校再開は間違いなく近づいてきていると感じられます。例年になく出遅れましたが、それは全国共通。今後一斉に改めて新学期のスタートです。
 いいリスタートを切ってほしいものです。
 そのために、まずは今日(1・2年生は明日も)を大事にしてください。そして明日以降の分散登校をリスタートへの助走としましょう。
 さあ、飛躍の始まりです。

※写真:校長
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「生徒の皆さんへ」 副校長 鈴木啓太

 残念ながら登校できない状態が続いています。今、みなさんはどのように1日1日を過ごしていますか。本校ホームページの「子どものおうえんページ」は活用していますか。慣れない生活にも慣れてきましたか。これから皆さんは慣れない生活を何回も始めなくてはなりません。生まれてから皆さんはすでに何回か経験したことでしょう。生まれて初めての保育園や幼稚園で同じ年の人と生活する時間ができたこと、小学校で勉強が始まったこと、そして、生まれて間もない頃のように家に居続けるようになったこと……。
 これからも慣れないことに慣れなくてはいけないことがあるでしょう。
 私が子供の頃はパソコンもスマホもありませんでした。結局、やらないと生きていけなかったので自分で勉強したり、人の仕事を邪魔して迷惑だと思ってもしがみつくようにして誰かに教えてもらったりして覚えました。最初はワープロで新しいワープロの機械を買うたびにその使用方法を覚えていました。パソコンになってからも初めはMS−DOSというオペレーティングシステムでした。第七中学校でもMS−DOSに一太郎JUMPというワープロソフトを使って、今のパソコン室で授業をしていました。生徒もキーボードに生まれて初めて触れて頑張っていました。今はWindows10です。パソコン室のパソコンも一太郎からワードになっています。これからもパソコンに限らずたくさん新しい物に慣れていくことでしょう。私も今、ZOOM、ワード、エクセルといったソフトやその機能と毎日格闘しています。
 さて、2・3年生の皆さんには話しましたが、私は第七中学校で25年前から10年前まで理科の教員をしていました。その頃の卒業生で今でもここに住んでいる人と会いましたが、そう多くはいません。就職や結婚などの理由でいろいろな場所に住んでいます。海外で生活している人もいます。慣れないところに慣れなければならないこともあるでしょう。私は3年間、かつての一時期アメリカだった場所に住んでいました。小笠原諸島の父島です。アメリカだった頃は、欧米系の人しか父島に住むことが許されなかった場所です。その方たちで現在60歳くらいの方々はアメリカンスクールでアメリカの教育を受けていましたが、突然日本の教育を受けるといった経験をしました。その当時の生徒達は日本の先生に「ジャパニーズティーチャー大嫌い」と言ったり、「内地にいるワイフやベイビーのこと考えているだろ」と言ったり悪態をついたそうです。それでも、生徒達は日本の学習をしました。このようにして日本という国の父島になっていったのです。そのためか、今でもそこには標準服はありません。
 私は父島に慣れるのが大変でした。世界に誇れる大自然があるものの、コンビニエンスストアがない、CMでよく見る牛丼屋やハンバーガーショップもありません。本屋もありませんし、薬局もありません。映画館も八王子オリンパスホールのような施設もありません。世界自然遺産を守るためにキャンプも禁止です。船は1週間にたった1回しか来ません。片道は24時間です。食べ物もその船に乗ってやってきます。入港したときにはお店に商品が並びますが、それから5日後にはほとんど物がなくなっています。人口は約2000人です。それでも島民の方は楽しく生活しています。皆さんそれぞれですが、私は陸でボランティア活動を行い、自然遺産の保護をしたり、小笠原にしかいない生物を観察したりしていました。水中での観察もしました。ザトウグジラも水中で見たり、イルカにからかわれたりしました。ウミウシという生物も初めて見ました。段々島民としての生活にも慣れることができ、楽しみも見つけられるようになってきました。
 今は今の生活を充実させましょう。

写真:副校長

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「生徒の皆さんへ」 主任養護教諭 野崎有花

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 皆さんこんにちは。お元気ですか。養護教諭の野崎です。
 今日5月4日は、みどりの日。「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ日」という意味が込められているそうです。このゴールデンウィークは、自然豊かな所が好きな私も出かけることができませんが、自宅近くの散歩で、青空の下、太陽に輝く木々の緑や花々の美しさ、鳥のさえずり、心地よい風などの自然を感じ、癒やされています。
 新型コロナウイルス感染症拡大がもたらしている今まで経験したことのない社会・生活状況に、不安や心配をみんなそれぞれに抱えていると思います。先が見えにくい中、大変な状況を乗り越えていくためには、自分にできることを考えて取り組むことしかないと七中に携わる多くの人に、私は気づかされました。毎日の七中の先生たちの皆さんへのメッセージやおうえんページの動画、学校再開に向けて様々な準備、環境整備など七中のために行っている多くの人の姿に励まされました。私も養護教諭として、皆さんが安心して学校生活を送り、先生、仲間とたくさんのことを学び合うことができるように、感染症対策や健康診断、体や心の健康状態への対応や相談などで、力を尽くしていこうと思います。七中の皆さんには、皆さんの頑張り(頑張れなくて困っているときも)をバックアップしてくれる人がたくさんいます。安心して登校してくださいね。
 今週、来週は分散登校ですが、今、元気が出ない、不安がある、気持ちがつらいなと感じている人は、我慢せずに、先生に「ちょっとつらいです。」などと話してください。うまく話せなくて構いません。もちろん私でもよければ聴かせてください。即、解決というわけにはいかなくても、話してみるとモヤモヤ・イライラが少し落ち着いたり、気持ちが和らいだりします。一人で抱え込まないように、自分が話しやすい人に話を聞いてもらい、一緒に考えましょう。
 感染状況などにより、すぐに全ていつもの学校生活というわけには行かないことや、段階的に通常の学校生活にしていくことがあるかもしれませんが、感染予防の行動を続けながら、学校再開に向けて生活リズムを整えて体も心(脳)もウォーミングアップをしていきましょう。目標に向かって、元気に歩めるようストレスや疲れをためないように、体と心が健やかに過ごせる工夫(私の場合は、朝ごはんと睡眠をしっかりとること、散歩で自然を感じること、読書をすることです。皆さんの体と心が癒やされることは何かな?)をしていきましょう。

※写真:野崎主任養護教諭

「生徒の皆さんへ」 第2学年 村松諭

 過去に例を見ない日々、そして臨時休業日の終わりが見えにくい現状の中で、皆さんが自分自身と真剣に向き合いながら生活していると思う。

 連日のように報道されている「新型コロナウイルス感染症」に関するニュース。過去の歴史にもあるように、社会の根底を揺るがす大きな感染症や病気があるたびに、人間は生きる知恵を振り絞りながら、「命」を守るために精一杯対応し、乗り越えてきた。

 もちろん、今回の新型コロナウイルス感染症に対しても世界中の人びとが「一丸」となってこの病に立ち向かい、尊い命を守るために懸命に対処してきた。私たち日本でもそうである。特に医療関係に従事された方々の役割は非常に大きく、「かけがえのない命」を身を挺して守ってくださった。私たちは真っ先に感謝しなければならないと強く実感させられた。

 この休業中の生活から改めて思い知らされることがあった。それは「絆」である。よく、人は1人では生きていけないというフレーズを耳にする。まさにそれを考えさせられた。特に日本で新型コロナウイルスに感染された患者の方に命がけで対応される医師や看護師の方、国や都道府県から出された外出自粛要請を忠実に守り、感染拡大を防ぐことに協力した私たち日本国民、世界各国で取り組まれた生活物資や医薬品の支援や医療へのボランティア貢献などなど、数々の人間の協力があったからこそ今の私たちが存在している。

 そして何より生徒の皆さんに伝えたいのが「家族の絆」だ。皆さんはこの休業中、学習に自身の健康維持に、家庭のお手伝いに真摯に向き合ってきたはずだ。しかし、皆さん以上に皆さんのために親身になって皆さんの事を守ってくれたのは「保護者の方」である。一人一人大切な存在である皆さんのことを、保護者の方は真剣に考え、常に日々の生活を支えてくれたはずだ。それをもう一度よく思い返してほしい。そして照れくさくても心の底から一言、「ありがとう」の言葉を保護者の方へ伝えてほしい。

 一方で、私自身も皆さんに伝えたいことがある。それはやはり「ありがとう」である。教員として初めて、この国難ともいうべき社会情勢の中で勤務している今、改めて学校は、皆さんの存在があってこそ成り立っている。生徒の皆さんがいなければ、勉強も行事も部活動も成り立たないのである。この思いはとても感慨深い。一教員として私は皆さんとともに令和2年度を共に過ごし、ともに成長していきたいと強く感じた。

「生徒の皆さんへ」 第1学年 澤村泉

 「戦う者の歌が聞こえるか? 鼓動があのドラムと響き合えば 新たに熱い 生命がはじまる 明日が来たとき そうさ明日が!」
 これは私の大好きなミュージカル「レ・ミゼラブル」の中で歌われる「民衆の歌」の一節です。この曲は、勝利への後押しとして、サッカーJリーグの横浜F・マリノスのホームゲームでBGMとして流れたり、みんなで歌ったりしているので、聞いたことがある人がいるかもしれません。
 私がこの曲を紹介したいと思ったのは、数日前にYouTubeでこの曲を聞いて、元気をもらい、とても感銘を受けたからです。
 今回動画公開されたこの曲は、ミュージカル俳優など約40人がリレー形式で歌い上げています。「コロナウイルスで閉塞感や不安を感じている人たちに向け、『歌』を通じて明日へ希望をもてるようになってほしい」という思いで作成されたそうです。
 この企画の素晴らしさはもちろん、曲の素晴らしさ、歌詞の持つメッセージ性から、皆さんにもぜひ聞いてもらいたいと思いました。「民衆の歌」や「Shows at Home プロジェクト」で検索してみてください。
 初めに紹介した歌詞から分かるように、この歌は「明日への希望を信じて、戦おう」というものです。「戦う」いうとオーバーに聞こえるかもしれませんが、生徒の皆さんにとっての戦いは、毎日の生活の仕方や学習への取り組みです。
 この休業期間、長くなりましたが、ここまでの生活はどうでしたか? 「目標を全て達成することができました。」「とても充実していました。」という人は、多くはないのではないでしょうか。しかし、それでもいいと私は思います。
 もちろん、目標どおりきちんとできている人は素晴らしいです。しかし、こんなに長い期間、学習の環境、教材なども十分ではなく、外でも思うように活動できない中での生活です。目標どおりにできていなくても、自分を責めたり、落ち込んだりする必要はありません。
 この「レ・ミゼラブル」のストーリーでは、学生たちが、貧困のない理想の社会実現のために政府と戦いますが、決して連戦連勝ではありません。仲間が亡くなってしまうこともありました。しかし、理想の実現のために、立ち上がり、最後まで自分たちの信念を貫きます。
 このように、負けることがあっても、また立ち上がって進んでいくことこそ、今、大切なのだと私は思います。それを繰り返していけばいいのだと思います。
 みなさんも、「今の自分はダメだ」と感じることがあったら、ぜひもう一度、小さい目標から始めたり、好きなことから取り組んでみたりしましょう。
 「民衆の歌」は、英語では「Tomorrow comes.」という歌詞で終わります。「明日は必ず来る」そう信じて、さあ、今日は何をしましょうか?

 学校で皆さんと一緒に、元気に楽しく学べる「明日」を楽しみにしています。
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重要 令和3年4月にお子様が本校に入学する予定の保護者の皆様へ

 当初、令和2年5月9日(土)に学校公開及び学校説明会を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため学校が臨時休業となったため、延期いたします。
 なお、現時点では、延期日は未定です。決まりましたら当ホームページでお知らせします。

「生徒の皆さんへ」 第2学年 福本桂也

 連日、新型コロナウイルスの報道で様々な情報が入ってきて、皆さんも事の深刻さを感じているのではないかと思います。感覚的に、とんでもないことが起きているのだと誰もが分かる状況です。新型コロナウイルスの件に限らず、ものを捉えるときには基準があります。では、皆さんは何を基準にして深刻だと感じていますか。先生は、この新型コロナウイルスの件を「数」で捉えたいと思います。

・全世界の感染者数…約2,930人に1人
・日本の感染者数…約10,550人に1人
・全世界の感染者の致死率…約7%
・全世界の感染者の治癒率…約27%
・新型コロナウイルスの基本再生産数(1人の患者が何人に感染させるか)…約2〜3人
・潜伏期間の平均値…約5日
・国内で感染しても症状が出ない人の割合…約9%
・新型コロナウイルスの寿命…プラスチックの表面では約2〜3日
・接触機会を8割減らす…ふだん10人に会っていたら8人には会わないこと
・新型コロナウイルスの終息とは…少なくとも4週間、感染者数が0人になること
(数字はすべて4月23日現在のもの)

 先生が個人的に気になった新型コロナウイルスに関する数字を挙げました。皆さんは、上記の数字を見て何を感じましたか。感覚的に分かっていたものが数を通すと、捉え方が変わりませんか。「大きい」、「軽い」、「頭がいい」、「足が速い」等、世の中には、はっきりしていない数に関する言葉が沢山あります。数のよさの1つは、はっきりしていないものに具体性をもたせることだと思います。さて、自宅学習で数学に取り組む意欲は湧いてきたでしょうか。今回は例として「数」を挙げましたが、学ぶことによりものの捉え方は広がります。学びは机に向かうことだけではないと思います。おそらく時間をもて余しているのではないかと思いますので、学校ではできない学びをしてください。休業明けにどのように過ごしていたのか話を聞きます。
 楽しみにしています。

「生徒、保護者の皆さんへ」 第3学年 尾池真人

 今日は4月30日です。
 4月30日はどんな日か、ちょっと気になったので考えてみました。
 1年前の今日はどんな日だったか覚えていますか? それは「平成」最後の日でした。10連休があり、ちょっとうれしかったことを覚えています。元号が「平成」から「令和」に替わり、とてもわくわくした気持ちがありました。したがって、今日で「令和」がまる1年経ったということになります。
 そこで、この1年間を振り返ってみました。
 残念なことでは、京都アニメーションの放火事件や東日本で台風や大雨の被害が相次いだことがありました。でも、明るい話題もいくつもありました。リチウムイオン電池を開発した吉野彰氏がノーベル科学賞を受賞したり、スポーツ界ではゴルフの渋野日向子さんが全英女子オープンで優勝し、テニスでは大坂なおみさんが全豪オープンで優勝したりと海外での日本人の活躍が多くありました。
 その中でも、私が特に強く印象に残っていることは、「ラグビーW杯」が日本で開催されたことです。9月下旬から始まった大会では日本の快進撃が続き、準々決勝で敗れたものの史上初のベスト8入りを果たし、「にわか」という言葉も出てくるほど日本人全体が熱く盛り上がったのは本当にすごいことだと思いました。なぜ、あんなにも人を引き付けたのかということを考えると、全員が共通の目的に向けて、自分のやるべきことをただひたすらにやり続け、全員で協力して突き進む姿が美しかったからだと思います。私も大会期間の1か月半は毎日早く試合が見たくてたまらなかったことを思い出します。そして「ONE TEAM」という言葉が流行語大賞に選ばれるほど、その後も日本全体に大きな影響を与えていたと思います。
 みなさんは、ここまで約2か月たくさんの我慢や努力をしてきました。そして、まもなく学校での活動が再開されることと思います。学校再開後、自分は何ができるかをしっかり考え、学級で、学年で、学校全体で力を合わせて3年生を中心とした「ONE TEAM 第七中」となって、これからの学校生活を乗り切っていきましょう。
 保護者のみなさんの応援も欠かせません。一緒に頑張りましょう。
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「野球部の皆さん・野球部に入部を考えてくれている皆さんへ」  野球部顧問 村松諭

 野球部の皆さんとは、4月2日に部活動で活動して以来、「野球」に取り組めていませんね。

 野球ができないこの環境から、改めて野球部の皆さんの存在が大切であると強く感じました。皆さんがいてくれるから、八王子七中野球部が復活し、再び学校の代表として中体連の試合に参加できたのです。

 皆さんは覚えていますか? 昨年4月、市の春季大会で鑓水中学校と対戦したときのことを。あのときは完敗でした。しかし、皆さんの姿を見て、「野球の原点」を改めて考えさせられました。
 それともう1つ、今年の1月18日(土)の試合のこと。この日は朝から寒く、試合前から雪が降ってきて、試合中はさらに雪が強まり、凍える寒さの中で、プレーしましたね。しかし皆さんは弱音を吐かず一生懸命プレーしました。
 2つの試合を思い浮かべて考えたのは「成長」です。皆さんの直向きで、純粋な人柄は野球にとって大切な要素です。12人の部員全てが素晴らしい人柄であり、野球部にとってかけがえのない存在なのです。その皆さんの「成長」が感じられる今の七中の野球部を「本当に大切にしなければ」と強く思いました。今の日本や私たちの生活を取り巻く現状は大変厳しいです。しかし、そのような現在で、私の支えの1つが八王子七中の野球部の12人の生徒の皆さんです。

 1年生の皆さんで野球部にぜひ入部したいと思う人は、現2・3年生12名と共に八王子七中野球部の発展と学校の校庭で活動する部活動の代表となるように力を貸してください! たとえ部員1人になろうと部員がいる限り、その1人のために私は野球を続けていきます。

 最後に、3年生の3人の皆さんにとって公式戦、練習がない日々は本当に辛いことだろうと感じています。また甲子園を目指す高校生の選手の方たちにとっても「最後の夏」という大切なこの時期に辛抱し、自分を見失わないよう努力している姿を目の当たりにし、何とも言えません。
 だからこそ3年生の皆さんには「最後まであきらめず、自分の道を確立してほしい」と強く言いたいです。私の尊敬する王貞治さんはどんなに多くのホームランを打っても「素振り」に欠かさず取り組んでいました。素振りは最高の練習であり精神修養になると考えます。ぜひ1日1日を大切にし、自分のために頑張ってください。

「生徒の皆さんへ」 第1学年 竹川理貴

 4月も終わりに近づき、皆さんが最後に登校してから約3週間が経ちました。毎日どのように過ごしているでしょうか。我慢しなければならないことが多く、同じような毎日の生活に飽きてきた人も多いのではないでしょうか。私は教材の準備をしながら、今後の地球や日常生活がどうなっていくのかが気になり、多くのメディアを使い情報を集めていました。その中で次のような内容に興味をもったので紹介します。

 「新型コロナウイルス対策としてのロックダウン(都市封鎖)や経済活動の縮小が、大気汚染の改善や二酸化炭素(CO₂)排出量の減少といった環境へのプラス効果をもたらしている。」

 新型コロナウイルスは世界にとって悪いことでしかないと考えていた私にはとても驚きでした。各国の研究機関が衛星からの情報をもとに解析した結果、世界各国で二酸化炭素(CO₂)の排出量や二酸化窒素(NO₂)の大気中の含有量が大幅に減少したとのことです。また、イタリアのベネチアでは水質汚染が問題となっていた運河の水がきれいな透明になり、魚の数も増えたそうです。これらの大きな理由はロックダウンや経済活動の縮小により、人や物の移動が減り、その結果、車などの利用が減ったことです。知ってのとおり、車などは化石燃料を燃やして走っています。化石燃料の燃焼時には二酸化炭素(CO₂)や、二酸化窒素(NO₂)が排出されるので、車などの利用が減れば、もちろん大気中に排出される量は減ります。これら以外の理由も多くあるでしょう。しかし、新型コロナウイルスによって人間の活動が縮小したことによって地球の環境が改善したということは間違いのない事実なのです。
 みなさんはこの問題についてどういう考えますか。この問題を考えるにはトレードオフについて理解しておく必要があります。トレードオフとは両立不可能なものをどう扱っていくか(バランスをとっていくか)という考え方です。現状では人間が不便を我慢すれば地球環境を守ることができる。今までどおりの便利な生活を続ければ地球環境が悪化していく。つまり、便利な生活と環境問題がトレードオフの関係にあるのです。
 専門家の話では、今回の大気がきれいになった状態は一時的なもので、新型コロナウイルスの猛威が収まり経済活動が回復すると、今までの停滞していた分を取り戻そうとこれまで以上に活動が活発化し、大気汚染が進むと予想されているそうです。
 私は今だからこそ環境と人間の関係について見直すべきだと思います。人間は急激な変化が苦手なので、我慢を続けている今だからこそ、活動が再開するときに以前よりは少し我慢した生活にするなど、環境問題との関係性を変えやすいと思います。人間が便利にさらに生活を発展させる技術を開発する、そして環境にもやさしい技術を発展させることができれば地球にも明るい未来が見えてくるのではないでしょうか。

 みなさんも時間の取れる今だからこそ、様々なことに興味をもって、広い視野で考えを深めてみましょう。そして、さらに成長したみなさんと会えることを楽しみにしています。体調には気を付けて過ごしてください。

*写真は小笠原諸島の南島(校長撮影)
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「生徒の皆さんへ」 第2学年 牧野輝道

 七中生の皆さんこんにちは。この休業中の毎日をいかがお過ごしですか。
 休業期間も3週間目に入りました。予定されている学校の再開は5月7日ですから、今日が過ぎると休業はあと8日ですね。自宅学習課題は順調に進んでいますか。夏休みや冬休みに出る宿題とやや性質が異なるのは、本当に毎日の授業の代わりになるような課題を作って出題しているので、ため込んで一気に片づけるのではなく、平時の学習習慣を保つつもりで毎日計画的に進めてほしいということです。授業を受けている感覚を忘れずに課題に取り組んでみましょう。私も早く皆さんと授業をやりたい気持ちを抑えて、今はじっと家で教材研究に勤しんでいます。
 世の中では不要不急の外出自粛が強く叫ばれ、世の中との接点も乏しくなりがちです。そこで情勢を知ろうと新聞報道やテレビニュースやネットニュースを見ても、同じようなコロナ報道ばかりで、それ以外の世の中の出来事をあまり知ることができません。特に気になるのは、いろいろな立場の人がそれぞれの言いたいことを無責任にコメントし、しかも決まって政策に難癖をつけたり他人を非難したりするばかりの論調が目立つことです。中には事実報道よりもセンセーショナルな報道に仕立てているものもあるように思います。例えば感染状況を伝えるニュースの中で、快復者数をメディアが積極的に報じないため、現状の患者数が何人いるのか分かりません。感染して罹ったあと治った人だって相当数いるはずなのに、これでは感染者数だけが際限なく増えていくことになり、社会不安が増すばかりでしょう。私たちはそれに惑わされないようにしたいものです。
 2000年代から既に使い回されている言葉に「ネットリテラシー」があります。概ね「インターネットに流れている情報を取捨選択し、真に自分にとって有益な情報を活用する能力」という意味です。生徒の皆さんは、既に生まれたときからインターネットやスマートフォンに親しんできた世代ですから、ある程度のネットリテラシーは心得ていると思います。しかしインターネットには匿名記事や根拠の怪しいフェイクニュースが多いので、それが事実かどうかを確かめる「ファクトチェック」が必要です。このファクトチェックには定石といえる方法があります。詳しくは授業で学ぶことにしましょう。
 皆さんもそろそろ学校再開に向けて学力・気力・体力を取り戻していくときです。特に体力はずっと家でじっとしていれば下がってしまいます。休業前の体力を100とすると、今の皆さんはどのくらい落ちているのでしょうか。外出自粛が求められていますが、体力を維持することも大事です。気候のよいこの時期ですから、気分転換も兼ねて、一日一度は着替え、庭や家の近くなど密な状態が発生しないような場所で体を動かして、体力を100に戻していきましょう。そして準備を万端整えて再開の日にお会いしましょう。

「生徒・保護者の皆さんへ」 第3学年 村田和美

 第七中学校の皆さんこんにちは。今日は3つの立場でのインタビュー形式で、3年生を対象に話させてください。1、2年生の皆さんもよろしかったら読んでください。

インタビューその1 元2年2組 副担として
問い「元2組の皆さんに会えなくて寂しいですね。」
答え はい、4クラスある中で、2年2組には特に足を運びましたから、元2組のみんなが元気にしているかは、やっぱり気になります。あのクラスで1番好きな時間は合唱コンクール前に「この調子で金賞とりましょう……拍手〜」という時間がありまして、すごく和やかで微笑ましくて好きな瞬間でした。懐かしいなあ。今年も、お手々ぽんぽん作戦やってくれるクラスがあるかなあ。今年は全クラス応援の立場で学年全体の応援にまわります。

インタビューその2 バレー部顧問 兼 監督として
問い「たくさんの春の大会が中止になってしまい残念ですね。」
答え はい、大会で戦いたかったなあ。試合を見ているときのドキドキ感が練習試合とは比べものになりませんからね。チームの冬の仕上げに2月にたくさんの練習試合をしたのですが、都大会出場チームを相手に、いい試合をしました。かなりチームが仕上がってきたからなあ。春の大会が4つ中止になりとても残念でした。選手も悔しかったろうし、気持ちを考えると言葉がありません。キャプテン、部長を中心に選手達は2年間かけて、いいチームを作ってきましたね。でも、試合はなくなりましたが、叱られ、励まされ、ボールに向かい続けたことは無駄ではありません。まだバレーボールをやり足りないですよね。だから、高校生になって、さらに素敵なバレーボーラーになってほしいと願っています。後は選手権大会、またはそれに代わる大会が開かれることを祈るばかりです。ともかく、学校が再開して部活動ができるようになったらまた体育館で部員に会いたいと、そのときを待っています。

インタビューその3 第3学年主任として
問い「新3年生、出発の大事な時期に学校が休業で心配ではありませんか。」
答え 「3年生」として心配なことは確かにありますが、それより何より154名のみんなが健やかにこの1年間を過ごし、元気に卒業できることをまず祈ります。健康な体があれば人生は開けていきます。もちろん現在のように思ったとおりにならないこともあるでしょうけれども。私たち「3学年の集団」は集団としての力は2年間かけて培ってきました。今は1人1人が各家庭での生活でバラバラですが、学校が再開して「3学年」が再結成されたときには「学年の力」でこの1年間を乗り越えたいですね。今年は、過去の先輩方と全く同じに活躍する場があるわけではないかもしれないけれど、「コロナの年を乗り越えた3年生」と後輩達から認められる「令和2年度 八王子市立第七中学校 第3学年」をきっと作り上げてくれると信じています。共に頑張りたいと思っています。

 自問自答ではありますが、3年生の皆さん、読んで何か感じていただけましたでしょうか。また、保護者の皆様、受験生の親として心配限りないこととご推察いたします。今後の学習に関しましては学校再開まで今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。

「生徒の皆さんへ」 第1学年 村松由貴

 私には心が疲れたときや気がくさくさするときに読む本があります。小川洋子さんの『博士の愛した数式』です。もう何度読んだかな。タイトルからも推測できると思いますが、数学の話が出てきます。私がこの本を好きな理由は、「数学が好きだから」という訳ではありません。もちろん、数字のもつ魅力や数式の美しさ、数学の潔さを感じられて、数学っておもしろいなと毎回感じます。しかし、それよりも登場人物の間で交わされる会話やそこにある日常がゆったりとしていて、なんだか温かな気持ちになれるからです。読んだ後に少しだけエネルギーが補充されたような、そんな感覚です。
 気持ちが晴れないとき、リラックスしたいとき、課題に行き詰まったとき、読んだことのある作品をもう一度読んでみるのもなかなかいいですよ。

「必ず答えがあると保証された問題を解くのは、そこに見えている頂上へ向かって、ガイド付きの登山道をハイキングするようなものだよ。」(小川洋子著『博士の愛した数式』より)

 だからきっとたどり着ける。必ずその先に答えはある。
 一見難しそうな問題もうんざりするほど長い文章題も、その先に必ず答えはあって、一歩一歩進んでいけばいいのです。どんと答えが待ち構えていてくれるのだから、数学って懐の深い学問だと思いませんか。
 休業中の課題に取り組んでいることと思いますが、その先の答えを目指して諦めずに。
 課題も、そして今の厳しい状況の日々も、前を向いていこう。
 みなさんと一緒に数学の学習をする日が待ち遠しいです。

 折り紙で正多面体を作ってみました。
2・3年生
 「多面体って何?」って思った人は、復習をしよう!
 1年生の時の教科書を開いてみてください。
1年生
 図形の単元で登場する立体です。楽しみにしていてくださいね。
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「生徒の皆さんへ」 第2学年 河西茉未

 みなさん、こんにちは。
 4月に第七中学校に着任しました数学科の河西茉未(かさいまみ)です。

 3月まで育児休業をいただいていました。その期間、育児の大変さを感じながらも何か新しいことに挑戦したいと思っていました。ちょうどそのときに素敵な出会いがあり、新しいことに挑戦するきっかけとなりました。

 その出会いとは……。
 2018年4月に復職し、娘が保育園に通い始めました。そのとき、娘のクラスに耳の聞こえないお友達が2人いました。お友達のお父さん、お母さんも耳が聞こえません。どうにかしてそのお友達家族とコミュニケーションをとりたくて、独学で手話の勉強を始めました。しかし、仕事・育児に加え、2人目の出産。なかなか思うように勉強することができないでいました。独学は難しいことを自覚し、2019年5月から保育付きの手話講習会を受講することにしました。手話の先生は耳が聞こえません。復習を怠ると先生とコミュニケーションがとれなくなる。「そんなのは嫌だ!」という気持ちで、講習会・復習・みんなの手話(NHK)など……で勉強を継続していました。
 それまでは「手話ができないから耳の聞こえない方とコミュニケーションをとることは難しい」と勝手に思っていましたが、手話の先生やお友達家族とふれ合う中で、コミュニケーションの取り方は手話だけではないし、どんなことに困っているのかなど、今まで知らなかったことや見えていなかったことに気づくことができ、自分の世界が広がったように思います。まだまだ手話ではなく、身振り手振りで話すことも多いですが、コミュニケーションができることに喜びを感じます。

 みなさんは今、これまでより多くの時間を家で過ごすことになっていると思います。
 この機会に何か新しいことに挑戦してみるのはいかがですか。
 そこから新しい発見や新しい出会い(今すぐでなくても今後……)があり、自分の世界が広がるチャンス!!……になるかもしれません。

 と、みなさんとこのようなお話をする機会もなく、もうすぐ4月が終わります。

 みなさんと第七中学校で元気に再会できることを願っています。

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「生徒の皆さんへ」 第3学年 吉越彩乃

 緊急事態宣言が出されて2週間以上が経過しました。3月から皆さんと毎日会える普通の日常が失われました。当たり前は決して当たり前ではないこと、そして学校は、生徒の皆さんがいて初めて命が吹き込まれるのだと実感しています。学校全体が寒く、教室は放課後とは違う寂しさが漂っています。何も書かれない黒板も、使われない椅子や机も、心なしか寂しそうです。

 ただ家にいるのと、「外に出てはいけない」と言われて家にいるのは全然気持ちが違います。外に出ても、歩く人のほとんどがマスクを着けていて、その物々しさに「異常事態」だということを思い知ります。夏休みよりも長い期間、部活もなく過ごす皆さんのことが心配です。ゲームやyoutubeに明け暮れてはいませんか。たまには窓を開けたり、お散歩したりして、大きく深呼吸してください。みんな同じ空の下で、同じような不安や不満を抱いています。

 私はと言うと、学校が再開したときの準備をしたり授業を作ったりしながら、やっぱり少しぼんやりしている自覚があります。授業をしている普通の日々なら、ココアなんかいれる時間はありませんから。学校が再開したときに「ちゃんとできるかなぁ」という不安は、皆さんと一緒だと思います。一方で、「こんなに時間が与えられることは、人生にもうないかもしれない」とも思います。私は仕事以外の時間、サボっていた書道をやりはじめました。あとは、家にある本を読み直したり、ふだんしないところを掃除したり、料理をいつもより丁寧に作ったり、家の前で縄跳びをしたりしています。西原先生はこの間、40分も縄跳びをしたそうです。実は西原先生は縄跳び名人で、後ろ二重跳びやはやぶさ、交差二重跳びもできるのです。私はそれほどできないけれど、終わった後は気持ちがいいです。七中へ来るまでの坂の上り下り、授業で教室へ行く階段の上り下りが減った今、筋肉がおちてしまわないように家でも簡単な筋トレをしています。プランクを1分×2セットやってゼーゼー言っています。皆さんはこのくらい余裕なのでしょうか。「我こそは!」という最長記録があれば教えてください。

 皆さんが、何か1つでも「できるようになった」と言えることがある休みを過ごしていたら嬉しいと思います。私もそういう報告ができるように、心がけて過ごします。学校が再開したときに、皆さんの明るい顔が見られることを楽しみにしています。

「生徒のみなさんへ」 第1学年 阿部哲也

 「新型コロナウイルスへの対策は長いマラソンです。都市部で市中感染が広がり、しばらくは全力疾走に近い努力が必要です。また、その後の持久走への準備も大切です。」

 これはiPS細胞の開発でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大学教授の言葉です。
 臨時休業から2か月。緊急事態宣言から2週間余りですが、山中教授は、「対策は、ワクチンや治療薬が開発され、十分量が供給されるまで続けなければなりません。」とも言い、その期間は数か月から1年とされています。
 これらの言葉を借りるなら、今はまだ、長いマラソンの序盤だと思います。序盤に必要なのはバテずに走ることのできるペースをつくることです。
 
「できることを、無理せずやる。」

 「できることをやる。」というのは、このホームページでも多くの先生方が同じようなことを述べています。このことは本当に大切であると感じます。同時にそれが続けられるよう無理のないペースでやっていくのも大切です。私自身もこの間、少し頑張りすぎてしまったり、逆に怠けてしまったりして、リズムが狂い、心身ともに調子が悪くなってしまった期間がありました。バランスが大切ですね。
 
「何をやるか。」
 
 与えられたことを行うことは重要なことです。学校から出ている課題についてもしっかり取り組みましょう。しかし、それだけではなくいろいろできることがありそうです。自分のためにできること。家族のためにできること。仲間のためにできること。社会のためにできること。このような状況ではありますが、家の中でもいろいろなことに取り組むことができます。自分が必要と感じて行うことは他者から与えられて行うことよりも、何倍も自分の力になります。

 先はまだ見えませんが、ゴールは必ずあります。共に頑張っていきましょう。
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