修学旅行、職場体験が終了しました。

「生徒、保護者の皆さんへ」 第3学年 尾池真人

 今日は4月30日です。
 4月30日はどんな日か、ちょっと気になったので考えてみました。
 1年前の今日はどんな日だったか覚えていますか? それは「平成」最後の日でした。10連休があり、ちょっとうれしかったことを覚えています。元号が「平成」から「令和」に替わり、とてもわくわくした気持ちがありました。したがって、今日で「令和」がまる1年経ったということになります。
 そこで、この1年間を振り返ってみました。
 残念なことでは、京都アニメーションの放火事件や東日本で台風や大雨の被害が相次いだことがありました。でも、明るい話題もいくつもありました。リチウムイオン電池を開発した吉野彰氏がノーベル科学賞を受賞したり、スポーツ界ではゴルフの渋野日向子さんが全英女子オープンで優勝し、テニスでは大坂なおみさんが全豪オープンで優勝したりと海外での日本人の活躍が多くありました。
 その中でも、私が特に強く印象に残っていることは、「ラグビーW杯」が日本で開催されたことです。9月下旬から始まった大会では日本の快進撃が続き、準々決勝で敗れたものの史上初のベスト8入りを果たし、「にわか」という言葉も出てくるほど日本人全体が熱く盛り上がったのは本当にすごいことだと思いました。なぜ、あんなにも人を引き付けたのかということを考えると、全員が共通の目的に向けて、自分のやるべきことをただひたすらにやり続け、全員で協力して突き進む姿が美しかったからだと思います。私も大会期間の1か月半は毎日早く試合が見たくてたまらなかったことを思い出します。そして「ONE TEAM」という言葉が流行語大賞に選ばれるほど、その後も日本全体に大きな影響を与えていたと思います。
 みなさんは、ここまで約2か月たくさんの我慢や努力をしてきました。そして、まもなく学校での活動が再開されることと思います。学校再開後、自分は何ができるかをしっかり考え、学級で、学年で、学校全体で力を合わせて3年生を中心とした「ONE TEAM 第七中」となって、これからの学校生活を乗り切っていきましょう。
 保護者のみなさんの応援も欠かせません。一緒に頑張りましょう。
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「野球部の皆さん・野球部に入部を考えてくれている皆さんへ」  野球部顧問 村松諭

 野球部の皆さんとは、4月2日に部活動で活動して以来、「野球」に取り組めていませんね。

 野球ができないこの環境から、改めて野球部の皆さんの存在が大切であると強く感じました。皆さんがいてくれるから、八王子七中野球部が復活し、再び学校の代表として中体連の試合に参加できたのです。

 皆さんは覚えていますか? 昨年4月、市の春季大会で鑓水中学校と対戦したときのことを。あのときは完敗でした。しかし、皆さんの姿を見て、「野球の原点」を改めて考えさせられました。
 それともう1つ、今年の1月18日(土)の試合のこと。この日は朝から寒く、試合前から雪が降ってきて、試合中はさらに雪が強まり、凍える寒さの中で、プレーしましたね。しかし皆さんは弱音を吐かず一生懸命プレーしました。
 2つの試合を思い浮かべて考えたのは「成長」です。皆さんの直向きで、純粋な人柄は野球にとって大切な要素です。12人の部員全てが素晴らしい人柄であり、野球部にとってかけがえのない存在なのです。その皆さんの「成長」が感じられる今の七中の野球部を「本当に大切にしなければ」と強く思いました。今の日本や私たちの生活を取り巻く現状は大変厳しいです。しかし、そのような現在で、私の支えの1つが八王子七中の野球部の12人の生徒の皆さんです。

 1年生の皆さんで野球部にぜひ入部したいと思う人は、現2・3年生12名と共に八王子七中野球部の発展と学校の校庭で活動する部活動の代表となるように力を貸してください! たとえ部員1人になろうと部員がいる限り、その1人のために私は野球を続けていきます。

 最後に、3年生の3人の皆さんにとって公式戦、練習がない日々は本当に辛いことだろうと感じています。また甲子園を目指す高校生の選手の方たちにとっても「最後の夏」という大切なこの時期に辛抱し、自分を見失わないよう努力している姿を目の当たりにし、何とも言えません。
 だからこそ3年生の皆さんには「最後まであきらめず、自分の道を確立してほしい」と強く言いたいです。私の尊敬する王貞治さんはどんなに多くのホームランを打っても「素振り」に欠かさず取り組んでいました。素振りは最高の練習であり精神修養になると考えます。ぜひ1日1日を大切にし、自分のために頑張ってください。

「生徒の皆さんへ」 第1学年 竹川理貴

 4月も終わりに近づき、皆さんが最後に登校してから約3週間が経ちました。毎日どのように過ごしているでしょうか。我慢しなければならないことが多く、同じような毎日の生活に飽きてきた人も多いのではないでしょうか。私は教材の準備をしながら、今後の地球や日常生活がどうなっていくのかが気になり、多くのメディアを使い情報を集めていました。その中で次のような内容に興味をもったので紹介します。

 「新型コロナウイルス対策としてのロックダウン(都市封鎖)や経済活動の縮小が、大気汚染の改善や二酸化炭素(CO₂)排出量の減少といった環境へのプラス効果をもたらしている。」

 新型コロナウイルスは世界にとって悪いことでしかないと考えていた私にはとても驚きでした。各国の研究機関が衛星からの情報をもとに解析した結果、世界各国で二酸化炭素(CO₂)の排出量や二酸化窒素(NO₂)の大気中の含有量が大幅に減少したとのことです。また、イタリアのベネチアでは水質汚染が問題となっていた運河の水がきれいな透明になり、魚の数も増えたそうです。これらの大きな理由はロックダウンや経済活動の縮小により、人や物の移動が減り、その結果、車などの利用が減ったことです。知ってのとおり、車などは化石燃料を燃やして走っています。化石燃料の燃焼時には二酸化炭素(CO₂)や、二酸化窒素(NO₂)が排出されるので、車などの利用が減れば、もちろん大気中に排出される量は減ります。これら以外の理由も多くあるでしょう。しかし、新型コロナウイルスによって人間の活動が縮小したことによって地球の環境が改善したということは間違いのない事実なのです。
 みなさんはこの問題についてどういう考えますか。この問題を考えるにはトレードオフについて理解しておく必要があります。トレードオフとは両立不可能なものをどう扱っていくか(バランスをとっていくか)という考え方です。現状では人間が不便を我慢すれば地球環境を守ることができる。今までどおりの便利な生活を続ければ地球環境が悪化していく。つまり、便利な生活と環境問題がトレードオフの関係にあるのです。
 専門家の話では、今回の大気がきれいになった状態は一時的なもので、新型コロナウイルスの猛威が収まり経済活動が回復すると、今までの停滞していた分を取り戻そうとこれまで以上に活動が活発化し、大気汚染が進むと予想されているそうです。
 私は今だからこそ環境と人間の関係について見直すべきだと思います。人間は急激な変化が苦手なので、我慢を続けている今だからこそ、活動が再開するときに以前よりは少し我慢した生活にするなど、環境問題との関係性を変えやすいと思います。人間が便利にさらに生活を発展させる技術を開発する、そして環境にもやさしい技術を発展させることができれば地球にも明るい未来が見えてくるのではないでしょうか。

 みなさんも時間の取れる今だからこそ、様々なことに興味をもって、広い視野で考えを深めてみましょう。そして、さらに成長したみなさんと会えることを楽しみにしています。体調には気を付けて過ごしてください。

*写真は小笠原諸島の南島(校長撮影)
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「生徒の皆さんへ」 第2学年 牧野輝道

 七中生の皆さんこんにちは。この休業中の毎日をいかがお過ごしですか。
 休業期間も3週間目に入りました。予定されている学校の再開は5月7日ですから、今日が過ぎると休業はあと8日ですね。自宅学習課題は順調に進んでいますか。夏休みや冬休みに出る宿題とやや性質が異なるのは、本当に毎日の授業の代わりになるような課題を作って出題しているので、ため込んで一気に片づけるのではなく、平時の学習習慣を保つつもりで毎日計画的に進めてほしいということです。授業を受けている感覚を忘れずに課題に取り組んでみましょう。私も早く皆さんと授業をやりたい気持ちを抑えて、今はじっと家で教材研究に勤しんでいます。
 世の中では不要不急の外出自粛が強く叫ばれ、世の中との接点も乏しくなりがちです。そこで情勢を知ろうと新聞報道やテレビニュースやネットニュースを見ても、同じようなコロナ報道ばかりで、それ以外の世の中の出来事をあまり知ることができません。特に気になるのは、いろいろな立場の人がそれぞれの言いたいことを無責任にコメントし、しかも決まって政策に難癖をつけたり他人を非難したりするばかりの論調が目立つことです。中には事実報道よりもセンセーショナルな報道に仕立てているものもあるように思います。例えば感染状況を伝えるニュースの中で、快復者数をメディアが積極的に報じないため、現状の患者数が何人いるのか分かりません。感染して罹ったあと治った人だって相当数いるはずなのに、これでは感染者数だけが際限なく増えていくことになり、社会不安が増すばかりでしょう。私たちはそれに惑わされないようにしたいものです。
 2000年代から既に使い回されている言葉に「ネットリテラシー」があります。概ね「インターネットに流れている情報を取捨選択し、真に自分にとって有益な情報を活用する能力」という意味です。生徒の皆さんは、既に生まれたときからインターネットやスマートフォンに親しんできた世代ですから、ある程度のネットリテラシーは心得ていると思います。しかしインターネットには匿名記事や根拠の怪しいフェイクニュースが多いので、それが事実かどうかを確かめる「ファクトチェック」が必要です。このファクトチェックには定石といえる方法があります。詳しくは授業で学ぶことにしましょう。
 皆さんもそろそろ学校再開に向けて学力・気力・体力を取り戻していくときです。特に体力はずっと家でじっとしていれば下がってしまいます。休業前の体力を100とすると、今の皆さんはどのくらい落ちているのでしょうか。外出自粛が求められていますが、体力を維持することも大事です。気候のよいこの時期ですから、気分転換も兼ねて、一日一度は着替え、庭や家の近くなど密な状態が発生しないような場所で体を動かして、体力を100に戻していきましょう。そして準備を万端整えて再開の日にお会いしましょう。

「生徒・保護者の皆さんへ」 第3学年 村田和美

 第七中学校の皆さんこんにちは。今日は3つの立場でのインタビュー形式で、3年生を対象に話させてください。1、2年生の皆さんもよろしかったら読んでください。

インタビューその1 元2年2組 副担として
問い「元2組の皆さんに会えなくて寂しいですね。」
答え はい、4クラスある中で、2年2組には特に足を運びましたから、元2組のみんなが元気にしているかは、やっぱり気になります。あのクラスで1番好きな時間は合唱コンクール前に「この調子で金賞とりましょう……拍手〜」という時間がありまして、すごく和やかで微笑ましくて好きな瞬間でした。懐かしいなあ。今年も、お手々ぽんぽん作戦やってくれるクラスがあるかなあ。今年は全クラス応援の立場で学年全体の応援にまわります。

インタビューその2 バレー部顧問 兼 監督として
問い「たくさんの春の大会が中止になってしまい残念ですね。」
答え はい、大会で戦いたかったなあ。試合を見ているときのドキドキ感が練習試合とは比べものになりませんからね。チームの冬の仕上げに2月にたくさんの練習試合をしたのですが、都大会出場チームを相手に、いい試合をしました。かなりチームが仕上がってきたからなあ。春の大会が4つ中止になりとても残念でした。選手も悔しかったろうし、気持ちを考えると言葉がありません。キャプテン、部長を中心に選手達は2年間かけて、いいチームを作ってきましたね。でも、試合はなくなりましたが、叱られ、励まされ、ボールに向かい続けたことは無駄ではありません。まだバレーボールをやり足りないですよね。だから、高校生になって、さらに素敵なバレーボーラーになってほしいと願っています。後は選手権大会、またはそれに代わる大会が開かれることを祈るばかりです。ともかく、学校が再開して部活動ができるようになったらまた体育館で部員に会いたいと、そのときを待っています。

インタビューその3 第3学年主任として
問い「新3年生、出発の大事な時期に学校が休業で心配ではありませんか。」
答え 「3年生」として心配なことは確かにありますが、それより何より154名のみんなが健やかにこの1年間を過ごし、元気に卒業できることをまず祈ります。健康な体があれば人生は開けていきます。もちろん現在のように思ったとおりにならないこともあるでしょうけれども。私たち「3学年の集団」は集団としての力は2年間かけて培ってきました。今は1人1人が各家庭での生活でバラバラですが、学校が再開して「3学年」が再結成されたときには「学年の力」でこの1年間を乗り越えたいですね。今年は、過去の先輩方と全く同じに活躍する場があるわけではないかもしれないけれど、「コロナの年を乗り越えた3年生」と後輩達から認められる「令和2年度 八王子市立第七中学校 第3学年」をきっと作り上げてくれると信じています。共に頑張りたいと思っています。

 自問自答ではありますが、3年生の皆さん、読んで何か感じていただけましたでしょうか。また、保護者の皆様、受験生の親として心配限りないこととご推察いたします。今後の学習に関しましては学校再開まで今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。

「生徒の皆さんへ」 第1学年 村松由貴

 私には心が疲れたときや気がくさくさするときに読む本があります。小川洋子さんの『博士の愛した数式』です。もう何度読んだかな。タイトルからも推測できると思いますが、数学の話が出てきます。私がこの本を好きな理由は、「数学が好きだから」という訳ではありません。もちろん、数字のもつ魅力や数式の美しさ、数学の潔さを感じられて、数学っておもしろいなと毎回感じます。しかし、それよりも登場人物の間で交わされる会話やそこにある日常がゆったりとしていて、なんだか温かな気持ちになれるからです。読んだ後に少しだけエネルギーが補充されたような、そんな感覚です。
 気持ちが晴れないとき、リラックスしたいとき、課題に行き詰まったとき、読んだことのある作品をもう一度読んでみるのもなかなかいいですよ。

「必ず答えがあると保証された問題を解くのは、そこに見えている頂上へ向かって、ガイド付きの登山道をハイキングするようなものだよ。」(小川洋子著『博士の愛した数式』より)

 だからきっとたどり着ける。必ずその先に答えはある。
 一見難しそうな問題もうんざりするほど長い文章題も、その先に必ず答えはあって、一歩一歩進んでいけばいいのです。どんと答えが待ち構えていてくれるのだから、数学って懐の深い学問だと思いませんか。
 休業中の課題に取り組んでいることと思いますが、その先の答えを目指して諦めずに。
 課題も、そして今の厳しい状況の日々も、前を向いていこう。
 みなさんと一緒に数学の学習をする日が待ち遠しいです。

 折り紙で正多面体を作ってみました。
2・3年生
 「多面体って何?」って思った人は、復習をしよう!
 1年生の時の教科書を開いてみてください。
1年生
 図形の単元で登場する立体です。楽しみにしていてくださいね。
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「生徒の皆さんへ」 第2学年 河西茉未

 みなさん、こんにちは。
 4月に第七中学校に着任しました数学科の河西茉未(かさいまみ)です。

 3月まで育児休業をいただいていました。その期間、育児の大変さを感じながらも何か新しいことに挑戦したいと思っていました。ちょうどそのときに素敵な出会いがあり、新しいことに挑戦するきっかけとなりました。

 その出会いとは……。
 2018年4月に復職し、娘が保育園に通い始めました。そのとき、娘のクラスに耳の聞こえないお友達が2人いました。お友達のお父さん、お母さんも耳が聞こえません。どうにかしてそのお友達家族とコミュニケーションをとりたくて、独学で手話の勉強を始めました。しかし、仕事・育児に加え、2人目の出産。なかなか思うように勉強することができないでいました。独学は難しいことを自覚し、2019年5月から保育付きの手話講習会を受講することにしました。手話の先生は耳が聞こえません。復習を怠ると先生とコミュニケーションがとれなくなる。「そんなのは嫌だ!」という気持ちで、講習会・復習・みんなの手話(NHK)など……で勉強を継続していました。
 それまでは「手話ができないから耳の聞こえない方とコミュニケーションをとることは難しい」と勝手に思っていましたが、手話の先生やお友達家族とふれ合う中で、コミュニケーションの取り方は手話だけではないし、どんなことに困っているのかなど、今まで知らなかったことや見えていなかったことに気づくことができ、自分の世界が広がったように思います。まだまだ手話ではなく、身振り手振りで話すことも多いですが、コミュニケーションができることに喜びを感じます。

 みなさんは今、これまでより多くの時間を家で過ごすことになっていると思います。
 この機会に何か新しいことに挑戦してみるのはいかがですか。
 そこから新しい発見や新しい出会い(今すぐでなくても今後……)があり、自分の世界が広がるチャンス!!……になるかもしれません。

 と、みなさんとこのようなお話をする機会もなく、もうすぐ4月が終わります。

 みなさんと第七中学校で元気に再会できることを願っています。

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「生徒の皆さんへ」 第3学年 吉越彩乃

 緊急事態宣言が出されて2週間以上が経過しました。3月から皆さんと毎日会える普通の日常が失われました。当たり前は決して当たり前ではないこと、そして学校は、生徒の皆さんがいて初めて命が吹き込まれるのだと実感しています。学校全体が寒く、教室は放課後とは違う寂しさが漂っています。何も書かれない黒板も、使われない椅子や机も、心なしか寂しそうです。

 ただ家にいるのと、「外に出てはいけない」と言われて家にいるのは全然気持ちが違います。外に出ても、歩く人のほとんどがマスクを着けていて、その物々しさに「異常事態」だということを思い知ります。夏休みよりも長い期間、部活もなく過ごす皆さんのことが心配です。ゲームやyoutubeに明け暮れてはいませんか。たまには窓を開けたり、お散歩したりして、大きく深呼吸してください。みんな同じ空の下で、同じような不安や不満を抱いています。

 私はと言うと、学校が再開したときの準備をしたり授業を作ったりしながら、やっぱり少しぼんやりしている自覚があります。授業をしている普通の日々なら、ココアなんかいれる時間はありませんから。学校が再開したときに「ちゃんとできるかなぁ」という不安は、皆さんと一緒だと思います。一方で、「こんなに時間が与えられることは、人生にもうないかもしれない」とも思います。私は仕事以外の時間、サボっていた書道をやりはじめました。あとは、家にある本を読み直したり、ふだんしないところを掃除したり、料理をいつもより丁寧に作ったり、家の前で縄跳びをしたりしています。西原先生はこの間、40分も縄跳びをしたそうです。実は西原先生は縄跳び名人で、後ろ二重跳びやはやぶさ、交差二重跳びもできるのです。私はそれほどできないけれど、終わった後は気持ちがいいです。七中へ来るまでの坂の上り下り、授業で教室へ行く階段の上り下りが減った今、筋肉がおちてしまわないように家でも簡単な筋トレをしています。プランクを1分×2セットやってゼーゼー言っています。皆さんはこのくらい余裕なのでしょうか。「我こそは!」という最長記録があれば教えてください。

 皆さんが、何か1つでも「できるようになった」と言えることがある休みを過ごしていたら嬉しいと思います。私もそういう報告ができるように、心がけて過ごします。学校が再開したときに、皆さんの明るい顔が見られることを楽しみにしています。

「生徒のみなさんへ」 第1学年 阿部哲也

 「新型コロナウイルスへの対策は長いマラソンです。都市部で市中感染が広がり、しばらくは全力疾走に近い努力が必要です。また、その後の持久走への準備も大切です。」

 これはiPS細胞の開発でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大学教授の言葉です。
 臨時休業から2か月。緊急事態宣言から2週間余りですが、山中教授は、「対策は、ワクチンや治療薬が開発され、十分量が供給されるまで続けなければなりません。」とも言い、その期間は数か月から1年とされています。
 これらの言葉を借りるなら、今はまだ、長いマラソンの序盤だと思います。序盤に必要なのはバテずに走ることのできるペースをつくることです。
 
「できることを、無理せずやる。」

 「できることをやる。」というのは、このホームページでも多くの先生方が同じようなことを述べています。このことは本当に大切であると感じます。同時にそれが続けられるよう無理のないペースでやっていくのも大切です。私自身もこの間、少し頑張りすぎてしまったり、逆に怠けてしまったりして、リズムが狂い、心身ともに調子が悪くなってしまった期間がありました。バランスが大切ですね。
 
「何をやるか。」
 
 与えられたことを行うことは重要なことです。学校から出ている課題についてもしっかり取り組みましょう。しかし、それだけではなくいろいろできることがありそうです。自分のためにできること。家族のためにできること。仲間のためにできること。社会のためにできること。このような状況ではありますが、家の中でもいろいろなことに取り組むことができます。自分が必要と感じて行うことは他者から与えられて行うことよりも、何倍も自分の力になります。

 先はまだ見えませんが、ゴールは必ずあります。共に頑張っていきましょう。

「生徒のみなさんへ」 第2学年 千葉基宏

 一昨年の9月のことです。私の実家のある北海道で大きな地震がありました。発電所が大きな損傷を受け北海道全体に電気の供給ができなくなりました。いわゆるブラックアウトです。すぐに実家にいる高齢の母に電話をしたのですが通じることはありませんでした(実家の電話はケーブルテレビ会社の固定電話を使っていて、それはインターネット回線を利用しているため、その回線に電気がくるまで約3週間を要しました)。そこで弟の携帯電話にかけましたがそれもすぐに通じることはなく、災害伝言ダイヤルを使って連絡してみることにしました。しかし、ブラックアウトという全電源喪失のため弟の携帯電話に電波が飛ぶはずもなく、やっと連絡がとれたのは2日後のことでした。母は、幸い近所の方たちにも助けていただき、何とかこの困難を乗り切りました。
 ところで、北海道の公立小中学校は東京とは違い、2学期は8月中旬から始まります。電気がない状況下で、学校はどのようなものだったのでしょうか? 幸い、損傷を受けていない発電所が復旧を始め、2週間後には休業していた小中学校はすべて授業を再開したようですが、その間、再開に向けての現場は相当大変であったことは言うまでもありません。
 新型コロナウィルスで、2か月以上授業が行われない状態が続きます。皆さんは、家でどう過ごしているのでしょうか? 課題はもう終わったでしょうか? 何よりも、元気なのでしょうか? 以前、夏休みに入る前でしたが、2年生のみなさんには「長い休みは、授業がない分、自分を伸ばすために何をするかが大事」といったことを話しましたが、今どのようなことに取り組んでいるでしょうか?
 ある著名な人の言葉に「人生に無駄なことなどひとつもない」というものがあります。こんなことをやって何の意味があるのかという一見無駄に思えることでも、こうした様々な経験は未来の新しい自分づくりに必ず役立ちます。今やっていることが、どこでどうつながっていくかは分かりませんが、無駄と思える様々な体験が、みなさんの無数の可能性を生み出す原動力になります。ぜひこの長い休業を、未来につながるよりよい体験にできるように、様々なことに挑戦してほしいと思います。(自宅の中が多くなりますが💦)
 さて、時は流れています。人間界で起こったこととは関係なく、七中の植物たちは時期が来ればその使命を果たすため、命の炎を燃やし咲き誇っています。みなさんが次に登校するときどんな花が咲いているでしょうか。楽しみにしていてください。

写真1枚目:4月9日(木)校庭の花壇の花たち
写真2枚目:4月9日(月)イチョウの木
写真3枚目:4月20日(月)のイチョウの木。葉が成長しています

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「生徒のみんなへ」 第3学年 高橋成美

 学校に行くことができないという、今と似ている状況を私も過去に経験しました。そのときのことを踏まえてみんなにメッセージを送ります。

 私は福島県の出身です。2011年3月11日、東日本大震災を経験しました。その当時、私は高校生でした。英語の授業中、机の下に潜って頭を守っても意味がなく、机が吹っ飛ばされそうなほどの大きな揺れで、目の前の壁にはひびが入っていきます。家に帰ると、家具や食器類はほとんど壊れ、その後断水が何日も続きました。お風呂に入ることも、トイレに行くことも、普通のようにはできませんでした。

 学校にも一定期間行くことができませんでした。スーパーや商業施設の営業もままならないので、家から出ることもできません。そのとき私は「このままじゃいけない、家でもできることをやっておこう!」と思い、毎日ピアノを練習しました。所属していた合唱部の活動に役立つように楽譜をたくさん読みました。学校から出された宿題も毎日やり、大学入試に向けた勉強もやりました。

 学校が再開してからも、校舎がほとんど倒壊して使えなかったので、体育館を何等分かし、教室を作りました。あるクラスは理科室が教室です。クーラーもありません。そのような状況でも、先生たちはどうしたら生徒が学習に集中できるか、どうしたら部活動が再開できるか、真剣に考えてくれていました。

 合唱部で、みんなに元気を届けようと避難所や老人ホームを回り、歌を披露する機会を作りました。聴いていた人が次々と涙を流し、喜んでくれたのです。そのとき、音楽のもっている大きな力に気付き、「将来、音楽に携わって仕事をしていこう」と決めました。

 今の私があるのは、震災で経験した空白の時間があったからだと思っています。『当たり前の日常のありがたみ』、『家族や友達、学校の先生たちのおかげで学校生活を送れていたこと』、『音楽のもっている力』この3つに気付くことができました。そして今、こうやってみんなに音楽を教えることができています。

 学校が再開されるまで、みんなには自分ができることをぜひやってほしい。宿題はもちろん、家族との時間を大切にする、本を読む、音楽を聴く、進路について考える……、この期間にやったことが、この期間で得たことが、将来につながる可能性だってたくさんあります。私がそうでした。暗い気持ちでいるだけでなく、今の状況を前向きに捉え、“何か”を得て学校に来てください。みんなと関わることができる日を楽しみにしています。

※写真は宮城県石巻市の小学校 2011年5月校長撮影
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「生徒の皆さんへ」 第1学年 森永伊聡

 この4月から第七中学校で美術を教えることになりました森永です。よろしくお願いします。

 緊急事態宣言が発令され、休業は延長、「不要不急の外出は控えて」と言われ、中々外出も気軽にできない。そんな日々が続いているかと思います。

 ずっと家に閉じこもっているとストレスもたまりますし、1人で長時間学習していると集中力も続きません。テレビでニュース番組を見ていると、ゲームですら飽きてきて、本当にやることがない……という状況もあるようです。

 屋外で体を動かすことや、散歩することは禁止されていませんので、たまには家の外に出て気持ちを切り替えましょう。

 私からは、散歩で気分をリフレッシュさせる時のコツをお伝えしようと思います。

 私の教科は美術ですが、美術で大切なのは「観察」「気付き」「発見」です。道具の使い方やテクニック(スケッチや着色、粘土をこねたり木を彫ったり……)ももちろん大事なのですが、実は「今まで気づかなかった世界の美しさに気づいた、これを表現してみたい!」という気持ちこそが、一番大切なのです。

 散歩はこの「気づき」を得るためにとてもよい方法です。

 しかし、ただぼ〜っと歩いているだけではなかなか「発見」=「新しい気づき」には出会えないものです。少しコツが必要です。

その1:いつもと違った○○に
 いつもと違った「時間」に散歩をしてみましょう。朝早く起きてみたり、夕暮れどきに歩いてみたり。朝焼けや夕焼けに照らされた景色は、それだけでいつもと違って見えるものです。(ただし、家族に声をかけて出かけ、門限は守りましょう!)
 いつもと違った「天気」に散歩をしてみましょう。あえて雨の日に、傘をさして。水にぬれた景色は、それだけでいつもと違って見えるものです。

その2:見る場所を決める
 「上を向いて」歩いてみましょう。雲の形、大きさ、雲はどのくらいの速さで流されるのか。空の色、街路樹の葉っぱ、屋根の形は? 鳥が飛ぶのも見えるかもしれません。早朝や夜なら月や星も見えます。今は夜の7〜8時頃に、金星や冬の大三角形がよく見えます。朝4時頃なら、木星や土星が見えます。
 「下を向いて」歩いてみましょう。季節は春、足元に野の花がたくさん咲いています。せっかくなので、花を見つけたらしゃがんで観察してみましょう。
 ご近所の家の「庭」を見てみましょう。きれいに手入れされた庭には、季節の花がその人の美意識で植えられているものです。
 ただし、車や他の通行者に気をつけて、事故に遭ったりぶつかったりしないように……。不審に思われないよう、ご近所の人にはあいさつをしましょう。

 時間はたっぷりあります。毎日違う発見をするつもりで歩いてみましょう。

写真はいずれも校長
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「生徒の皆さん、保護者の皆様へ」 第2学年 海野歩美

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<生徒の皆さんへ>
 4月も後半に差し掛かり、本来ならば、各部活動で春の大会を行っているはずだった土日をどのように過ごしていますか? 特にこれまで2年間、多くの時間を部活動に費やし、最後の1年に向けて高い意識をもっていた3年生にとっては、行き場のない悔しさを消化できずにいると思います。これまで、当たり前のようにあった「目標」が突然なくなってしまい、「目標」を見失ったまま、次の「目標」を探せていない人も多いのではないでしょうか。もし自分が今年、中学3年生だったら、悔しくて、悔しくてしょうがなかったと思います。と、同時に、来年こそは!と高校入学後の自分を想像し、がむしゃらに走っていただろうなと思います。
 このような状況になると、「あの場所でなければできない」「この道具がないからできない」と、できないことに目を向けがちです。しかし、「家にハードルがないから、椅子で抜き足の練習ができないかな」「スタートダッシュが苦手だったから、いろんな形を試してみよう」「関節が堅かったから、毎日30分ストレッチをしよう」「腹筋と背筋を500回やろう」など、できることに目を向けて達成感が得られるまで努力をすれば、当たり前の環境での努力よりも効果が出てくるのではないかと思います。なぜなら、自分で創意工夫し、自分の意志で努力するからです。部活動だけではなく、学習面でも同じです。学校がないから勉強ができないではなく、学校がないからこそこんな勉強ができると考えてください。それができる人が、成長できる人だと思います。
 私はこの休業期間中、減量と動ける体つくりを目標に、毎日1時間運動をしようと決め、早朝と夕方に子ども達と一緒に頑張っています! 次に再開したときに、皆さんから、「海野先生! なんだか変わりましたね!」と言ってもらえることが今の目標です。息子は、苦手なリフティングを30回できるように頑張っています。みなさんも、休業期間中に何か一つでもやり遂げて、再会しましょう!!

<保護者の皆様へ>
 先の見えない状況の中で、少しでもふだんの生活が送れるようにと、大変な毎日をお過ごしのことと思います。この大変な思いを、みなさんで共有したいところですが、それも難しく、それぞれのご家庭で、我慢の日々が続いていると思います。でも、私自身、今までで一番、我が子と向き合っていると感じています。家族と過ごす濃密な時間を、振り返ったときによかったと思える日がきっと来ると思います。そんな日が来るまで、一緒に頑張りましょう!

 最後にこれまで私を励ましてくれた言葉を贈ります。
◎ 苦しいことには真っ向から立ち向かう
◎ つらいときこそ「笑顔」を大切に
◎ ここで頑張ったら違う世界が待っている

「生徒の皆さんへ」 第3学年 西原禎貴

 こんにちは。生徒の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。私は元気です。みんな元気に過ごしているかなと毎日考えています。

 さて、臨時休業期間に入り、1週間が過ぎました。そろそろ代わり映えのしない日々に飽きてきた頃ではないでしょうか。やはり学校がないというのは寂しいものですね。何をするにもどうもやる気が出ないという人もいるかもしれません。
 なんとなく朝起きて、何となくご飯を食べて、なんとなく寝る。惰性で毎日を過ごしていませんか。そんなことはない、自分は毎日「生きている」という人。残りの2週間半、その調子で生きてください。思い返してみると惰性で過ごしているかもという人、もったいないと思います。
 アイルランドの作家、オスカー・ワイルドは言いました。「生きるとは、この世で一番稀(まれ)なことだ。たいていの人は、ただ存在しているだけである。」
 毎日机に向かって教科書を読んでいます。結構なことです。でも、中学生であるならば、もう一歩ほしいですね。今日は、このページに出てきた単語を全て書けるようにしよう。今日は、墾田永年私財法の漢字を書けるようになろう。意志や目標をもって達成する。この繰り返しで人は少しずつ成長できます。これは、勉強に限ったことではありません。
 突然、自由に使えるたくさんの時間ができました。どう使うかは自分次第です。たかが1か月。されど1か月。5月6日まで、ただ存在するのか、それとも意志や目標をもって「生きる」のか、選ぶのは自分自身ですが、私は「生きる」であってほしいと思います。

 最後となりますが、5月7日、元気な皆さんの姿が見られることを祈っております。

「生徒の皆さんへ」 第1学年 石川美穂

 桜が葉桜となり、少しずつ日が長くなり、春が過ぎゆくことを感じています。始業式、入学式、新しいクラスのスタート、授業、部活動の春の大会……、本来ならば、毎日息をつく暇もないほど忙しいであろうこの時期に、自宅勤務をしながらこのメッセージを書いていることが、不思議で、そして寂しく感じられます。

 さて、今日は、登校日に配布された大量の課題と向き合っているであろう皆さんへ、私が学生時代の勉強で大切にしてきて、今も役に立っていると思うことについて書きたいと思います。
 皆さんは、勉強していて知らない言葉が出てきたとき、どうしますか? 知らないままにしますか? スマートフォンで調べますか? 私は小学生の頃から、必ず辞書を引いていました。調べたい言葉がなくても、時間があれば家にあった辞書を読んでいた、なんて時期もありました。辞書を引くというと、時間がかかる、面倒くさいと思う人が多いかもしれません。しかし、辞書を引くと、その言葉の意味を知る以外にも、言葉の成り立ち、類義語、対義語、派生語といった関連する言葉、物事の成り立ちなど、様々なことを知ることができます。ひとつの言葉を調べることで、多くのことを知ることができる。すごいことだと思いませんか?
 さらに、辞書を引くことを続けていたことで身についたことがあります。それは、「自分で調べる」「時間をかけて答えを出す」「理由や原因を探す」といった「自ら学ぶ姿勢」です。人に教えてもらうだけではなく、教えられたことをもとにして自分で調べ、考え、深める、といったことができるようになったのです。中学校を卒業したら、高校、大学といった上級学校へ多くの人が進学すると思います。そのときこの「自ら学ぶ姿勢」というものがとても大切になってきます。私がそれを感じたのは、大学時代でした。
 私は文学部で、「伝承文学」という少し珍しい分野を専攻していました。「文学」とついていますが、私の通っていた大学では昔話、民謡、伝説といったものだけではなく、民俗儀礼や伝統芸能、民具などといった、いわば昔から受け継がれてきた日本文化の全てが研究対象になっていました。主な研究活動のひとつがフィールドワークといわれる実地研究です。大学2年生のときには地元で、大学3年生のときには夏休みを利用して九州から中国地方、そして近畿地方を2週間程度かけて回りました。先生が一緒ではないので、調査内容に関わる資料探し、行き先を決める、交通手段を調べる、現地での聞き取り調査、資料の収集、記録……、あらゆることを一人で行いました。大変ではありましたが、現地で多くの発見や出会いがあり、とても楽しいものでした。「自ら学ぶ姿勢」があったからこそ、楽しむことができたのだと感じています。
 今この文章を読んで、知らない言葉がありませんでしたか? 課題をやっていて、知らない言葉に出会いませんでしたか? そんなときはぜひ、辞書を引いてみてください。国語だけではなく、どんな教科でも。辞書を引くことは、「自ら学ぶ姿勢」を身につける、簡単で身近な方法のひとつです。「自ら学ぶ姿勢」が「学ぶ楽しさ」を強くしてくれるはずです。私も授業の準備をしながら、たくさん辞書を引きたいと思います。
 先の見えない不安もありますが、お互いに頑張りましょう!
 5月7日、皆さんとの笑顔での再会を願って。

「生徒のみなさんへ」 第2学年 松本奈美

 前回の登校日から約1週間が経ちます。課題への取組は進んでいますか? ゲーム三昧になっていたり、動画ばかり見たりしていませんか? 5月に学校が再開したとき、寝たりせず集中してきちんと授業が受けられるよう、体作りも大切です。そのためにも生活リズムを整えなければなりません。もちろん気分転換でゲームをしてもいいと思いますが、勉強する時間、遊ぶ時間ときちんとメリハリを付けましょう。自分で好きに時間を使えるからこそ、『自分を律する』ということを意識して、日々自分自身のスケジュール管理をしていきましょう。
 私自身はこの期間中、5月以降の授業の準備や、今年度行う調理実習に向けて試作を繰り返しています。昨年は行わなかった「ミートソース作り」や調理実習に適したお菓子作りも試しています。試作を行いながら、みんなはちゃんとご飯を食べているのかな? カップラーメンだけになってないかな? と心配な気持ちになります。
 そこで、今日は簡単に作れる単品メニューをいくつか紹介します。

◎鶏肉のホイル焼き◎
材料:鶏もも肉…1枚、味噌…大さじ1、みりん…大さじ1、砂糖…小さじ1、ねぎなどのお好みの野菜
作り方:
1 鶏肉を一口大に切る。
2 調味料を全て合わせ、鶏肉と絡めておく。野菜は食べやすい大きさに切っておく。
3 アルミホイルを広げ、鶏肉、野菜と乗せ、アルミホイルで包む。(肉汁が出ないように小舟のようにしておくといいですね。)
4 オーブントースターで7〜8分焼く。(オーブントースターは800Wくらいか強という設定にするといいです。)
※きちんと鶏肉に火がとおっていることを確認してから、食べてください!

 これは火も使わないし、鶏肉が焦げる心配をせずに調理することができます。上記のメニュー以外にも、火を使わずに簡単にできるメニューはいくつかあります。是非この機会に挑戦してみて、しっかりと3食食べるように心がけていきましょう。

 元気な姿の皆さんと会える日を楽しみにしています。

重要 八王子市立学校における「子どものおうえんページ」の開設について

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 「配布文書」のコーナーに掲載したとおり、八王子市教育委員会では、学校と児童・生徒との心のつながりをもたせるとともに、子どもたちの学習を支援するため、「子どものおうえんページ」を開設することにしました。
 本校では、ほぼ同じ趣旨で、4月11日からこの学校日記で教員が毎日1人ずつメッセージを発していますが、市教育委員会のこの方針を受け、新たに「子どものおうえんページ」を開設し、何らかの情報発信をしてまいります。
 これに伴い、現在ホームページの設定変更作業を行っておりますので、公開できるのは明日16日以降になると思われます。今しばらくお待ちください。閲覧にはパスワードの入力が必要です。準備ができましたら、そのお知らせとともにマチコミメールでパスワードをご連絡します。
 なお、国や都の要請を尊重し、また何より第七中学校から新型コロナウイルスの感染者を絶対に出さないとの強い決意の下、本校の教職員の8割から9割は自宅で勤務しております。在宅でもページを作成できるよう工夫をしますが、このような状況ですので、「子どもおうえんページ」の更新はそう頻繁にならないかもしれないことをご理解ください。

↓八王子市教育委員会から保護者に向けた通知文
八王子市立学校における「子どものおうえんページ」の開設について

「生徒の皆さんへ」 第3学年 川本真弓

 第七中学校の皆さん、こんにちは! 始業式からもう8日間が経ちました。1年生は入学して約1週間ですね。元気に過ごしていますか? 新しいメンバーで迎えたクラスでの最初の学活でみんなの笑顔を見て、この1年が楽しみになったのを昨日のことのように思います。どうしているかなぁ、と毎日気になっています。特に、この状況の中でお仕事に行かなくてはならないご家族がいる人は、言葉にならない不安な気持ちを抱いていることと思います。でも、お仕事から帰ったとき、皆さんの笑顔でご家族も元気が出ることと思います。前向きに過ごしていきましょう! そして、家族の一員として、自分ができることを見つけて取り組んでほしいと思います。

 さて、特に3年生の皆さんへ、今日は英語の学習のポイントをお伝えします。

ポイント1
 英語に毎日触れよう。通常英語の授業は週に4回あります。昨年の授業で毎回単語を繰り返し書いていくことで、少しずつ覚えることができ、多い人で約600語書けるようになったことを実感できていると思います。3年生で学習する単語を先取りして、1日10分単語を書いてみよう。さらに、発音にも挑戦してみよう。

ポイント2
 不規則動詞の変化表を確実に身に付けておこう。3年生の教科書p.138〜141の表を活用して繰り返し復習しよう。

ポイント3
 夏休みまでに長文を読めることを目標にしよう。一度、都立高校学力検査の問題に目を通してみましょう(東京都教育委員会のホームページに掲載されています)。解いてみて、自分の力を確認しよう。例えば、基本的な単語が分からない、単語が分かっても文法が分からない、書く力に自信がないなど、ゴールへ向けて、今身に付けておくべき力を知ることが大切です。

 以上です。毎日自宅で過ごす時間が長いとストレスや疲れが溜まることもあるかと思います。でも、こんなときこそ、平常心を忘れずに過ごすことと上手にストレスを解消することが大切ですね。ここで身に付けるその力は大人になってからも必ず役に立ちます。ちなみに私のストレス解消のお勧めは、ジブリ映画を観て泣いたり笑ったりすることです。日々の歩みを止めずにみんなで少しずつ前に進んでいこう。必ず「共に学ぶ」日がまた来ることを信じて、乗り越えていきましょう。

「中学生のみんなへ」 第1学年 岸道哉

 山のように出た課題。一方で友達にも会えず、部活動もなくなり、なぜこんな目にあうのかと考えてしまうこともあると思います。
 歴史の中で同じような出来事がなかったかを調べてみると、伝染病の流行で学校が長期にわたって休業することが実は何度もあったことが分かりました。そんな中を生きた1人を紹介します。
 今から355年前のイギリスではペストという伝染病が流行っていました。首都ロンドンだけで約7万人の人が亡くなったそうです。このとき、ロンドンから北に100キロメートルほど離れたウールズソープという小さな村に、22歳の青年がいました。彼は、ロンドンのケンブリッジ大学で大学の仕事を手伝いながら苦労して勉強を続けた結果、その努力が認められお金をもらいながら大学に通える奨学生の資格を得たところでした。しかし、せっかく通う資格を得たのにペストの流行で大学が休校になってしまい、彼はやむなく、また生まれつき体が弱かったので自分がペストに感染することを避けるためにも、故郷のウールズソープに戻ったのです。彼はそのときも体調を崩していたようですから、きっと不安な気持ちでいっぱいだったでしょう。
 この青年の名はアイザック・ニュートン。実はこの後1年半の間に、万有引力(重力)の法則や、太陽光がプリズムでいろいろな色の光に分かれることなどの重要な発見をします。この発見がなければ、人類が地球を離れて月に行くことも、液晶ディスプレーでカラーの画像や動画を見ることもできなかったか、だいぶ遅れたでしょう。
 彼がロンドンを離れウールズソープに着いたとき、そんな大きな発見をすることになると思っていたでしょうか。
 1人で勉強していると、何のために勉強しているのか、それが役に立つのか分からなくなることがあるかもしれません。しかし勉強することで、ニュートンのように自分の興味が広がったり、思いもつかなかったような発見ができたりします。また、今まで気づかなかった自分の価値に気づいたりもするのです。
 この休業期間に、自分自身のペースで勉強することをぜひ身につけください。この力は、今後の中学校生活でも、上級学校でも、また、社会に出て働くようになってからも大きな財産になります。
 これをできるようにするため、具体的に次の2つのことを勧めます。
 1点目はふだんの学校生活と同じように目覚まし時計のアラームを50分おきにセットしてチャイム代わりにすることです。スマートフォンなどではなく、目覚まし時計を使うことがポイントです。そして、50分のうちに、どこまでやるかの「めあて」を決めておいて、その「めあて」を達成するために50分間集中して勉強するようにするのです。「めあて」は少し楽に達成できるようなものにして、それを超えた充実感をもてるようにしましょう。
 2点目は、休業期間にやりたいことを全てリストにまとめ、それを見やすい所に貼っておくことです。休業中の課題や、これを機会に復習したいこと、漢検・英検・数検の勉強などです。そして、達成できたものから順番に線を引いて消していきます。リストは少し細かくつくると達成感が味わえて持続できます。
 休業期間を有意義に過ごした七中のみんなに会える日を楽しみにしています。

「生徒のみなさんへ」 第2学年 小柳恵美子

二十億光年の孤独

人類は小さな球の上で 眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする
火星人は小さな球の上で 何をしてるか 僕は知らない
(或はネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ
万有引力とは ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる それ故みんなはもとめ合う
宇宙はどんどん膨んでゆく それ故みんなは不安である
二十億光年の孤独に 僕は思わずくしゃみをした
    (谷川俊太郎詩集『二十億光年の孤独』より)
 
 私がこの詩に出会ったのは、ちょうどみなさんと同じ中学生のときでした。谷川俊太郎さんといえば、『生きる』『春に』『朝のリレー』など、たくさんの有名な詩がありますが、私はこの『二十億光年の孤独』が最も好きです。孤独や不安ということばが出てくるのですが、それでもこの詩はどこかユーモラスであり、心が軽くなると感じています。

 ―私たち人間は、広大な宇宙の片隅で生きているちっぽけな存在。寂しさや悩みを抱えながら、友達や話し相手を求めている。遠く離れた惑星の火星人も仲間を欲しがっているかもしれない。膨らんでいく宇宙の中で取り残されたような不安にかられてしまう。ぶるっと寒気がしたのか、思わず出るくしゃみ。―

 私は、このくしゃみの部分が大好きです。果てしない宇宙に思いを巡らせていたら、最後に一気に現実に引き戻され、私たちはちっぽけな存在でも確かに生きているという実感をさせてくれるからです。宇宙というとてつもなく広い世界で生命をもって存在していることが、素敵で奇跡のようなことに思えます。
 今私たちは、これまで経験したことのない状況に置かれています。それでも1日24時間は変わることなく、毎日生活をしていきます。友達に会ったり、思いきり運動したりなど、今まで当たり前にやっていたことができなくて、もどかしい日々が続きますが、休業中だからできることもあるでしょう。健康に気を付け、自分なりにネリリし、キルルし、ハララして(「眠る、起きる、働く」を火星語っぽく(?)表現したらしいです)ください。私は、自分を元気づけてくれる詩集『二十億光年の孤独』の詩を毎朝1編ずつ読んでから、一日一日を過ごそうと思っています。

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