「生徒の皆さんへ」 第1学年 森永伊聡
この4月から第七中学校で美術を教えることになりました森永です。よろしくお願いします。
緊急事態宣言が発令され、休業は延長、「不要不急の外出は控えて」と言われ、中々外出も気軽にできない。そんな日々が続いているかと思います。 ずっと家に閉じこもっているとストレスもたまりますし、1人で長時間学習していると集中力も続きません。テレビでニュース番組を見ていると、ゲームですら飽きてきて、本当にやることがない……という状況もあるようです。 屋外で体を動かすことや、散歩することは禁止されていませんので、たまには家の外に出て気持ちを切り替えましょう。 私からは、散歩で気分をリフレッシュさせる時のコツをお伝えしようと思います。 私の教科は美術ですが、美術で大切なのは「観察」「気付き」「発見」です。道具の使い方やテクニック(スケッチや着色、粘土をこねたり木を彫ったり……)ももちろん大事なのですが、実は「今まで気づかなかった世界の美しさに気づいた、これを表現してみたい!」という気持ちこそが、一番大切なのです。 散歩はこの「気づき」を得るためにとてもよい方法です。 しかし、ただぼ〜っと歩いているだけではなかなか「発見」=「新しい気づき」には出会えないものです。少しコツが必要です。 その1:いつもと違った○○に いつもと違った「時間」に散歩をしてみましょう。朝早く起きてみたり、夕暮れどきに歩いてみたり。朝焼けや夕焼けに照らされた景色は、それだけでいつもと違って見えるものです。(ただし、家族に声をかけて出かけ、門限は守りましょう!) いつもと違った「天気」に散歩をしてみましょう。あえて雨の日に、傘をさして。水にぬれた景色は、それだけでいつもと違って見えるものです。 その2:見る場所を決める 「上を向いて」歩いてみましょう。雲の形、大きさ、雲はどのくらいの速さで流されるのか。空の色、街路樹の葉っぱ、屋根の形は? 鳥が飛ぶのも見えるかもしれません。早朝や夜なら月や星も見えます。今は夜の7〜8時頃に、金星や冬の大三角形がよく見えます。朝4時頃なら、木星や土星が見えます。 「下を向いて」歩いてみましょう。季節は春、足元に野の花がたくさん咲いています。せっかくなので、花を見つけたらしゃがんで観察してみましょう。 ご近所の家の「庭」を見てみましょう。きれいに手入れされた庭には、季節の花がその人の美意識で植えられているものです。 ただし、車や他の通行者に気をつけて、事故に遭ったりぶつかったりしないように……。不審に思われないよう、ご近所の人にはあいさつをしましょう。 時間はたっぷりあります。毎日違う発見をするつもりで歩いてみましょう。 写真はいずれも校長 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 「生徒の皆さん、保護者の皆様へ」 第2学年 海野歩美![]() ![]() 4月も後半に差し掛かり、本来ならば、各部活動で春の大会を行っているはずだった土日をどのように過ごしていますか? 特にこれまで2年間、多くの時間を部活動に費やし、最後の1年に向けて高い意識をもっていた3年生にとっては、行き場のない悔しさを消化できずにいると思います。これまで、当たり前のようにあった「目標」が突然なくなってしまい、「目標」を見失ったまま、次の「目標」を探せていない人も多いのではないでしょうか。もし自分が今年、中学3年生だったら、悔しくて、悔しくてしょうがなかったと思います。と、同時に、来年こそは!と高校入学後の自分を想像し、がむしゃらに走っていただろうなと思います。 このような状況になると、「あの場所でなければできない」「この道具がないからできない」と、できないことに目を向けがちです。しかし、「家にハードルがないから、椅子で抜き足の練習ができないかな」「スタートダッシュが苦手だったから、いろんな形を試してみよう」「関節が堅かったから、毎日30分ストレッチをしよう」「腹筋と背筋を500回やろう」など、できることに目を向けて達成感が得られるまで努力をすれば、当たり前の環境での努力よりも効果が出てくるのではないかと思います。なぜなら、自分で創意工夫し、自分の意志で努力するからです。部活動だけではなく、学習面でも同じです。学校がないから勉強ができないではなく、学校がないからこそこんな勉強ができると考えてください。それができる人が、成長できる人だと思います。 私はこの休業期間中、減量と動ける体つくりを目標に、毎日1時間運動をしようと決め、早朝と夕方に子ども達と一緒に頑張っています! 次に再開したときに、皆さんから、「海野先生! なんだか変わりましたね!」と言ってもらえることが今の目標です。息子は、苦手なリフティングを30回できるように頑張っています。みなさんも、休業期間中に何か一つでもやり遂げて、再会しましょう!! <保護者の皆様へ> 先の見えない状況の中で、少しでもふだんの生活が送れるようにと、大変な毎日をお過ごしのことと思います。この大変な思いを、みなさんで共有したいところですが、それも難しく、それぞれのご家庭で、我慢の日々が続いていると思います。でも、私自身、今までで一番、我が子と向き合っていると感じています。家族と過ごす濃密な時間を、振り返ったときによかったと思える日がきっと来ると思います。そんな日が来るまで、一緒に頑張りましょう! 最後にこれまで私を励ましてくれた言葉を贈ります。 ◎ 苦しいことには真っ向から立ち向かう ◎ つらいときこそ「笑顔」を大切に ◎ ここで頑張ったら違う世界が待っている 「生徒の皆さんへ」 第3学年 西原禎貴
こんにちは。生徒の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。私は元気です。みんな元気に過ごしているかなと毎日考えています。
さて、臨時休業期間に入り、1週間が過ぎました。そろそろ代わり映えのしない日々に飽きてきた頃ではないでしょうか。やはり学校がないというのは寂しいものですね。何をするにもどうもやる気が出ないという人もいるかもしれません。 なんとなく朝起きて、何となくご飯を食べて、なんとなく寝る。惰性で毎日を過ごしていませんか。そんなことはない、自分は毎日「生きている」という人。残りの2週間半、その調子で生きてください。思い返してみると惰性で過ごしているかもという人、もったいないと思います。 アイルランドの作家、オスカー・ワイルドは言いました。「生きるとは、この世で一番稀(まれ)なことだ。たいていの人は、ただ存在しているだけである。」 毎日机に向かって教科書を読んでいます。結構なことです。でも、中学生であるならば、もう一歩ほしいですね。今日は、このページに出てきた単語を全て書けるようにしよう。今日は、墾田永年私財法の漢字を書けるようになろう。意志や目標をもって達成する。この繰り返しで人は少しずつ成長できます。これは、勉強に限ったことではありません。 突然、自由に使えるたくさんの時間ができました。どう使うかは自分次第です。たかが1か月。されど1か月。5月6日まで、ただ存在するのか、それとも意志や目標をもって「生きる」のか、選ぶのは自分自身ですが、私は「生きる」であってほしいと思います。 最後となりますが、5月7日、元気な皆さんの姿が見られることを祈っております。 「生徒の皆さんへ」 第1学年 石川美穂
桜が葉桜となり、少しずつ日が長くなり、春が過ぎゆくことを感じています。始業式、入学式、新しいクラスのスタート、授業、部活動の春の大会……、本来ならば、毎日息をつく暇もないほど忙しいであろうこの時期に、自宅勤務をしながらこのメッセージを書いていることが、不思議で、そして寂しく感じられます。
さて、今日は、登校日に配布された大量の課題と向き合っているであろう皆さんへ、私が学生時代の勉強で大切にしてきて、今も役に立っていると思うことについて書きたいと思います。 皆さんは、勉強していて知らない言葉が出てきたとき、どうしますか? 知らないままにしますか? スマートフォンで調べますか? 私は小学生の頃から、必ず辞書を引いていました。調べたい言葉がなくても、時間があれば家にあった辞書を読んでいた、なんて時期もありました。辞書を引くというと、時間がかかる、面倒くさいと思う人が多いかもしれません。しかし、辞書を引くと、その言葉の意味を知る以外にも、言葉の成り立ち、類義語、対義語、派生語といった関連する言葉、物事の成り立ちなど、様々なことを知ることができます。ひとつの言葉を調べることで、多くのことを知ることができる。すごいことだと思いませんか? さらに、辞書を引くことを続けていたことで身についたことがあります。それは、「自分で調べる」「時間をかけて答えを出す」「理由や原因を探す」といった「自ら学ぶ姿勢」です。人に教えてもらうだけではなく、教えられたことをもとにして自分で調べ、考え、深める、といったことができるようになったのです。中学校を卒業したら、高校、大学といった上級学校へ多くの人が進学すると思います。そのときこの「自ら学ぶ姿勢」というものがとても大切になってきます。私がそれを感じたのは、大学時代でした。 私は文学部で、「伝承文学」という少し珍しい分野を専攻していました。「文学」とついていますが、私の通っていた大学では昔話、民謡、伝説といったものだけではなく、民俗儀礼や伝統芸能、民具などといった、いわば昔から受け継がれてきた日本文化の全てが研究対象になっていました。主な研究活動のひとつがフィールドワークといわれる実地研究です。大学2年生のときには地元で、大学3年生のときには夏休みを利用して九州から中国地方、そして近畿地方を2週間程度かけて回りました。先生が一緒ではないので、調査内容に関わる資料探し、行き先を決める、交通手段を調べる、現地での聞き取り調査、資料の収集、記録……、あらゆることを一人で行いました。大変ではありましたが、現地で多くの発見や出会いがあり、とても楽しいものでした。「自ら学ぶ姿勢」があったからこそ、楽しむことができたのだと感じています。 今この文章を読んで、知らない言葉がありませんでしたか? 課題をやっていて、知らない言葉に出会いませんでしたか? そんなときはぜひ、辞書を引いてみてください。国語だけではなく、どんな教科でも。辞書を引くことは、「自ら学ぶ姿勢」を身につける、簡単で身近な方法のひとつです。「自ら学ぶ姿勢」が「学ぶ楽しさ」を強くしてくれるはずです。私も授業の準備をしながら、たくさん辞書を引きたいと思います。 先の見えない不安もありますが、お互いに頑張りましょう! 5月7日、皆さんとの笑顔での再会を願って。 「生徒のみなさんへ」 第2学年 松本奈美
前回の登校日から約1週間が経ちます。課題への取組は進んでいますか? ゲーム三昧になっていたり、動画ばかり見たりしていませんか? 5月に学校が再開したとき、寝たりせず集中してきちんと授業が受けられるよう、体作りも大切です。そのためにも生活リズムを整えなければなりません。もちろん気分転換でゲームをしてもいいと思いますが、勉強する時間、遊ぶ時間ときちんとメリハリを付けましょう。自分で好きに時間を使えるからこそ、『自分を律する』ということを意識して、日々自分自身のスケジュール管理をしていきましょう。
私自身はこの期間中、5月以降の授業の準備や、今年度行う調理実習に向けて試作を繰り返しています。昨年は行わなかった「ミートソース作り」や調理実習に適したお菓子作りも試しています。試作を行いながら、みんなはちゃんとご飯を食べているのかな? カップラーメンだけになってないかな? と心配な気持ちになります。 そこで、今日は簡単に作れる単品メニューをいくつか紹介します。 ◎鶏肉のホイル焼き◎ 材料:鶏もも肉…1枚、味噌…大さじ1、みりん…大さじ1、砂糖…小さじ1、ねぎなどのお好みの野菜 作り方: 1 鶏肉を一口大に切る。 2 調味料を全て合わせ、鶏肉と絡めておく。野菜は食べやすい大きさに切っておく。 3 アルミホイルを広げ、鶏肉、野菜と乗せ、アルミホイルで包む。(肉汁が出ないように小舟のようにしておくといいですね。) 4 オーブントースターで7〜8分焼く。(オーブントースターは800Wくらいか強という設定にするといいです。) ※きちんと鶏肉に火がとおっていることを確認してから、食べてください! これは火も使わないし、鶏肉が焦げる心配をせずに調理することができます。上記のメニュー以外にも、火を使わずに簡単にできるメニューはいくつかあります。是非この機会に挑戦してみて、しっかりと3食食べるように心がけていきましょう。 元気な姿の皆さんと会える日を楽しみにしています。
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