「生徒の皆さんへ」 第3学年 吉越彩乃
緊急事態宣言が出されて2週間以上が経過しました。3月から皆さんと毎日会える普通の日常が失われました。当たり前は決して当たり前ではないこと、そして学校は、生徒の皆さんがいて初めて命が吹き込まれるのだと実感しています。学校全体が寒く、教室は放課後とは違う寂しさが漂っています。何も書かれない黒板も、使われない椅子や机も、心なしか寂しそうです。
ただ家にいるのと、「外に出てはいけない」と言われて家にいるのは全然気持ちが違います。外に出ても、歩く人のほとんどがマスクを着けていて、その物々しさに「異常事態」だということを思い知ります。夏休みよりも長い期間、部活もなく過ごす皆さんのことが心配です。ゲームやyoutubeに明け暮れてはいませんか。たまには窓を開けたり、お散歩したりして、大きく深呼吸してください。みんな同じ空の下で、同じような不安や不満を抱いています。 私はと言うと、学校が再開したときの準備をしたり授業を作ったりしながら、やっぱり少しぼんやりしている自覚があります。授業をしている普通の日々なら、ココアなんかいれる時間はありませんから。学校が再開したときに「ちゃんとできるかなぁ」という不安は、皆さんと一緒だと思います。一方で、「こんなに時間が与えられることは、人生にもうないかもしれない」とも思います。私は仕事以外の時間、サボっていた書道をやりはじめました。あとは、家にある本を読み直したり、ふだんしないところを掃除したり、料理をいつもより丁寧に作ったり、家の前で縄跳びをしたりしています。西原先生はこの間、40分も縄跳びをしたそうです。実は西原先生は縄跳び名人で、後ろ二重跳びやはやぶさ、交差二重跳びもできるのです。私はそれほどできないけれど、終わった後は気持ちがいいです。七中へ来るまでの坂の上り下り、授業で教室へ行く階段の上り下りが減った今、筋肉がおちてしまわないように家でも簡単な筋トレをしています。プランクを1分×2セットやってゼーゼー言っています。皆さんはこのくらい余裕なのでしょうか。「我こそは!」という最長記録があれば教えてください。 皆さんが、何か1つでも「できるようになった」と言えることがある休みを過ごしていたら嬉しいと思います。私もそういう報告ができるように、心がけて過ごします。学校が再開したときに、皆さんの明るい顔が見られることを楽しみにしています。 「生徒のみなさんへ」 第1学年 阿部哲也
「新型コロナウイルスへの対策は長いマラソンです。都市部で市中感染が広がり、しばらくは全力疾走に近い努力が必要です。また、その後の持久走への準備も大切です。」
これはiPS細胞の開発でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大学教授の言葉です。 臨時休業から2か月。緊急事態宣言から2週間余りですが、山中教授は、「対策は、ワクチンや治療薬が開発され、十分量が供給されるまで続けなければなりません。」とも言い、その期間は数か月から1年とされています。 これらの言葉を借りるなら、今はまだ、長いマラソンの序盤だと思います。序盤に必要なのはバテずに走ることのできるペースをつくることです。 「できることを、無理せずやる。」 「できることをやる。」というのは、このホームページでも多くの先生方が同じようなことを述べています。このことは本当に大切であると感じます。同時にそれが続けられるよう無理のないペースでやっていくのも大切です。私自身もこの間、少し頑張りすぎてしまったり、逆に怠けてしまったりして、リズムが狂い、心身ともに調子が悪くなってしまった期間がありました。バランスが大切ですね。 「何をやるか。」 与えられたことを行うことは重要なことです。学校から出ている課題についてもしっかり取り組みましょう。しかし、それだけではなくいろいろできることがありそうです。自分のためにできること。家族のためにできること。仲間のためにできること。社会のためにできること。このような状況ではありますが、家の中でもいろいろなことに取り組むことができます。自分が必要と感じて行うことは他者から与えられて行うことよりも、何倍も自分の力になります。 先はまだ見えませんが、ゴールは必ずあります。共に頑張っていきましょう。 「生徒のみなさんへ」 第2学年 千葉基宏
一昨年の9月のことです。私の実家のある北海道で大きな地震がありました。発電所が大きな損傷を受け北海道全体に電気の供給ができなくなりました。いわゆるブラックアウトです。すぐに実家にいる高齢の母に電話をしたのですが通じることはありませんでした(実家の電話はケーブルテレビ会社の固定電話を使っていて、それはインターネット回線を利用しているため、その回線に電気がくるまで約3週間を要しました)。そこで弟の携帯電話にかけましたがそれもすぐに通じることはなく、災害伝言ダイヤルを使って連絡してみることにしました。しかし、ブラックアウトという全電源喪失のため弟の携帯電話に電波が飛ぶはずもなく、やっと連絡がとれたのは2日後のことでした。母は、幸い近所の方たちにも助けていただき、何とかこの困難を乗り切りました。
ところで、北海道の公立小中学校は東京とは違い、2学期は8月中旬から始まります。電気がない状況下で、学校はどのようなものだったのでしょうか? 幸い、損傷を受けていない発電所が復旧を始め、2週間後には休業していた小中学校はすべて授業を再開したようですが、その間、再開に向けての現場は相当大変であったことは言うまでもありません。 新型コロナウィルスで、2か月以上授業が行われない状態が続きます。皆さんは、家でどう過ごしているのでしょうか? 課題はもう終わったでしょうか? 何よりも、元気なのでしょうか? 以前、夏休みに入る前でしたが、2年生のみなさんには「長い休みは、授業がない分、自分を伸ばすために何をするかが大事」といったことを話しましたが、今どのようなことに取り組んでいるでしょうか? ある著名な人の言葉に「人生に無駄なことなどひとつもない」というものがあります。こんなことをやって何の意味があるのかという一見無駄に思えることでも、こうした様々な経験は未来の新しい自分づくりに必ず役立ちます。今やっていることが、どこでどうつながっていくかは分かりませんが、無駄と思える様々な体験が、みなさんの無数の可能性を生み出す原動力になります。ぜひこの長い休業を、未来につながるよりよい体験にできるように、様々なことに挑戦してほしいと思います。(自宅の中が多くなりますが💦) さて、時は流れています。人間界で起こったこととは関係なく、七中の植物たちは時期が来ればその使命を果たすため、命の炎を燃やし咲き誇っています。みなさんが次に登校するときどんな花が咲いているでしょうか。楽しみにしていてください。 写真1枚目:4月9日(木)校庭の花壇の花たち 写真2枚目:4月9日(月)イチョウの木 写真3枚目:4月20日(月)のイチョウの木。葉が成長しています 「生徒のみんなへ」 第3学年 高橋成美
学校に行くことができないという、今と似ている状況を私も過去に経験しました。そのときのことを踏まえてみんなにメッセージを送ります。
私は福島県の出身です。2011年3月11日、東日本大震災を経験しました。その当時、私は高校生でした。英語の授業中、机の下に潜って頭を守っても意味がなく、机が吹っ飛ばされそうなほどの大きな揺れで、目の前の壁にはひびが入っていきます。家に帰ると、家具や食器類はほとんど壊れ、その後断水が何日も続きました。お風呂に入ることも、トイレに行くことも、普通のようにはできませんでした。 学校にも一定期間行くことができませんでした。スーパーや商業施設の営業もままならないので、家から出ることもできません。そのとき私は「このままじゃいけない、家でもできることをやっておこう!」と思い、毎日ピアノを練習しました。所属していた合唱部の活動に役立つように楽譜をたくさん読みました。学校から出された宿題も毎日やり、大学入試に向けた勉強もやりました。 学校が再開してからも、校舎がほとんど倒壊して使えなかったので、体育館を何等分かし、教室を作りました。あるクラスは理科室が教室です。クーラーもありません。そのような状況でも、先生たちはどうしたら生徒が学習に集中できるか、どうしたら部活動が再開できるか、真剣に考えてくれていました。 合唱部で、みんなに元気を届けようと避難所や老人ホームを回り、歌を披露する機会を作りました。聴いていた人が次々と涙を流し、喜んでくれたのです。そのとき、音楽のもっている大きな力に気付き、「将来、音楽に携わって仕事をしていこう」と決めました。 今の私があるのは、震災で経験した空白の時間があったからだと思っています。『当たり前の日常のありがたみ』、『家族や友達、学校の先生たちのおかげで学校生活を送れていたこと』、『音楽のもっている力』この3つに気付くことができました。そして今、こうやってみんなに音楽を教えることができています。 学校が再開されるまで、みんなには自分ができることをぜひやってほしい。宿題はもちろん、家族との時間を大切にする、本を読む、音楽を聴く、進路について考える……、この期間にやったことが、この期間で得たことが、将来につながる可能性だってたくさんあります。私がそうでした。暗い気持ちでいるだけでなく、今の状況を前向きに捉え、“何か”を得て学校に来てください。みんなと関わることができる日を楽しみにしています。 ※写真は宮城県石巻市の小学校 2011年5月校長撮影 「生徒の皆さんへ」 第1学年 森永伊聡
この4月から第七中学校で美術を教えることになりました森永です。よろしくお願いします。
緊急事態宣言が発令され、休業は延長、「不要不急の外出は控えて」と言われ、中々外出も気軽にできない。そんな日々が続いているかと思います。 ずっと家に閉じこもっているとストレスもたまりますし、1人で長時間学習していると集中力も続きません。テレビでニュース番組を見ていると、ゲームですら飽きてきて、本当にやることがない……という状況もあるようです。 屋外で体を動かすことや、散歩することは禁止されていませんので、たまには家の外に出て気持ちを切り替えましょう。 私からは、散歩で気分をリフレッシュさせる時のコツをお伝えしようと思います。 私の教科は美術ですが、美術で大切なのは「観察」「気付き」「発見」です。道具の使い方やテクニック(スケッチや着色、粘土をこねたり木を彫ったり……)ももちろん大事なのですが、実は「今まで気づかなかった世界の美しさに気づいた、これを表現してみたい!」という気持ちこそが、一番大切なのです。 散歩はこの「気づき」を得るためにとてもよい方法です。 しかし、ただぼ〜っと歩いているだけではなかなか「発見」=「新しい気づき」には出会えないものです。少しコツが必要です。 その1:いつもと違った○○に いつもと違った「時間」に散歩をしてみましょう。朝早く起きてみたり、夕暮れどきに歩いてみたり。朝焼けや夕焼けに照らされた景色は、それだけでいつもと違って見えるものです。(ただし、家族に声をかけて出かけ、門限は守りましょう!) いつもと違った「天気」に散歩をしてみましょう。あえて雨の日に、傘をさして。水にぬれた景色は、それだけでいつもと違って見えるものです。 その2:見る場所を決める 「上を向いて」歩いてみましょう。雲の形、大きさ、雲はどのくらいの速さで流されるのか。空の色、街路樹の葉っぱ、屋根の形は? 鳥が飛ぶのも見えるかもしれません。早朝や夜なら月や星も見えます。今は夜の7〜8時頃に、金星や冬の大三角形がよく見えます。朝4時頃なら、木星や土星が見えます。 「下を向いて」歩いてみましょう。季節は春、足元に野の花がたくさん咲いています。せっかくなので、花を見つけたらしゃがんで観察してみましょう。 ご近所の家の「庭」を見てみましょう。きれいに手入れされた庭には、季節の花がその人の美意識で植えられているものです。 ただし、車や他の通行者に気をつけて、事故に遭ったりぶつかったりしないように……。不審に思われないよう、ご近所の人にはあいさつをしましょう。 時間はたっぷりあります。毎日違う発見をするつもりで歩いてみましょう。 写真はいずれも校長 「生徒の皆さん、保護者の皆様へ」 第2学年 海野歩美4月も後半に差し掛かり、本来ならば、各部活動で春の大会を行っているはずだった土日をどのように過ごしていますか? 特にこれまで2年間、多くの時間を部活動に費やし、最後の1年に向けて高い意識をもっていた3年生にとっては、行き場のない悔しさを消化できずにいると思います。これまで、当たり前のようにあった「目標」が突然なくなってしまい、「目標」を見失ったまま、次の「目標」を探せていない人も多いのではないでしょうか。もし自分が今年、中学3年生だったら、悔しくて、悔しくてしょうがなかったと思います。と、同時に、来年こそは!と高校入学後の自分を想像し、がむしゃらに走っていただろうなと思います。 このような状況になると、「あの場所でなければできない」「この道具がないからできない」と、できないことに目を向けがちです。しかし、「家にハードルがないから、椅子で抜き足の練習ができないかな」「スタートダッシュが苦手だったから、いろんな形を試してみよう」「関節が堅かったから、毎日30分ストレッチをしよう」「腹筋と背筋を500回やろう」など、できることに目を向けて達成感が得られるまで努力をすれば、当たり前の環境での努力よりも効果が出てくるのではないかと思います。なぜなら、自分で創意工夫し、自分の意志で努力するからです。部活動だけではなく、学習面でも同じです。学校がないから勉強ができないではなく、学校がないからこそこんな勉強ができると考えてください。それができる人が、成長できる人だと思います。 私はこの休業期間中、減量と動ける体つくりを目標に、毎日1時間運動をしようと決め、早朝と夕方に子ども達と一緒に頑張っています! 次に再開したときに、皆さんから、「海野先生! なんだか変わりましたね!」と言ってもらえることが今の目標です。息子は、苦手なリフティングを30回できるように頑張っています。みなさんも、休業期間中に何か一つでもやり遂げて、再会しましょう!! <保護者の皆様へ> 先の見えない状況の中で、少しでもふだんの生活が送れるようにと、大変な毎日をお過ごしのことと思います。この大変な思いを、みなさんで共有したいところですが、それも難しく、それぞれのご家庭で、我慢の日々が続いていると思います。でも、私自身、今までで一番、我が子と向き合っていると感じています。家族と過ごす濃密な時間を、振り返ったときによかったと思える日がきっと来ると思います。そんな日が来るまで、一緒に頑張りましょう! 最後にこれまで私を励ましてくれた言葉を贈ります。 ◎ 苦しいことには真っ向から立ち向かう ◎ つらいときこそ「笑顔」を大切に ◎ ここで頑張ったら違う世界が待っている 「生徒の皆さんへ」 第3学年 西原禎貴
こんにちは。生徒の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。私は元気です。みんな元気に過ごしているかなと毎日考えています。
さて、臨時休業期間に入り、1週間が過ぎました。そろそろ代わり映えのしない日々に飽きてきた頃ではないでしょうか。やはり学校がないというのは寂しいものですね。何をするにもどうもやる気が出ないという人もいるかもしれません。 なんとなく朝起きて、何となくご飯を食べて、なんとなく寝る。惰性で毎日を過ごしていませんか。そんなことはない、自分は毎日「生きている」という人。残りの2週間半、その調子で生きてください。思い返してみると惰性で過ごしているかもという人、もったいないと思います。 アイルランドの作家、オスカー・ワイルドは言いました。「生きるとは、この世で一番稀(まれ)なことだ。たいていの人は、ただ存在しているだけである。」 毎日机に向かって教科書を読んでいます。結構なことです。でも、中学生であるならば、もう一歩ほしいですね。今日は、このページに出てきた単語を全て書けるようにしよう。今日は、墾田永年私財法の漢字を書けるようになろう。意志や目標をもって達成する。この繰り返しで人は少しずつ成長できます。これは、勉強に限ったことではありません。 突然、自由に使えるたくさんの時間ができました。どう使うかは自分次第です。たかが1か月。されど1か月。5月6日まで、ただ存在するのか、それとも意志や目標をもって「生きる」のか、選ぶのは自分自身ですが、私は「生きる」であってほしいと思います。 最後となりますが、5月7日、元気な皆さんの姿が見られることを祈っております。 「生徒の皆さんへ」 第1学年 石川美穂
桜が葉桜となり、少しずつ日が長くなり、春が過ぎゆくことを感じています。始業式、入学式、新しいクラスのスタート、授業、部活動の春の大会……、本来ならば、毎日息をつく暇もないほど忙しいであろうこの時期に、自宅勤務をしながらこのメッセージを書いていることが、不思議で、そして寂しく感じられます。
さて、今日は、登校日に配布された大量の課題と向き合っているであろう皆さんへ、私が学生時代の勉強で大切にしてきて、今も役に立っていると思うことについて書きたいと思います。 皆さんは、勉強していて知らない言葉が出てきたとき、どうしますか? 知らないままにしますか? スマートフォンで調べますか? 私は小学生の頃から、必ず辞書を引いていました。調べたい言葉がなくても、時間があれば家にあった辞書を読んでいた、なんて時期もありました。辞書を引くというと、時間がかかる、面倒くさいと思う人が多いかもしれません。しかし、辞書を引くと、その言葉の意味を知る以外にも、言葉の成り立ち、類義語、対義語、派生語といった関連する言葉、物事の成り立ちなど、様々なことを知ることができます。ひとつの言葉を調べることで、多くのことを知ることができる。すごいことだと思いませんか? さらに、辞書を引くことを続けていたことで身についたことがあります。それは、「自分で調べる」「時間をかけて答えを出す」「理由や原因を探す」といった「自ら学ぶ姿勢」です。人に教えてもらうだけではなく、教えられたことをもとにして自分で調べ、考え、深める、といったことができるようになったのです。中学校を卒業したら、高校、大学といった上級学校へ多くの人が進学すると思います。そのときこの「自ら学ぶ姿勢」というものがとても大切になってきます。私がそれを感じたのは、大学時代でした。 私は文学部で、「伝承文学」という少し珍しい分野を専攻していました。「文学」とついていますが、私の通っていた大学では昔話、民謡、伝説といったものだけではなく、民俗儀礼や伝統芸能、民具などといった、いわば昔から受け継がれてきた日本文化の全てが研究対象になっていました。主な研究活動のひとつがフィールドワークといわれる実地研究です。大学2年生のときには地元で、大学3年生のときには夏休みを利用して九州から中国地方、そして近畿地方を2週間程度かけて回りました。先生が一緒ではないので、調査内容に関わる資料探し、行き先を決める、交通手段を調べる、現地での聞き取り調査、資料の収集、記録……、あらゆることを一人で行いました。大変ではありましたが、現地で多くの発見や出会いがあり、とても楽しいものでした。「自ら学ぶ姿勢」があったからこそ、楽しむことができたのだと感じています。 今この文章を読んで、知らない言葉がありませんでしたか? 課題をやっていて、知らない言葉に出会いませんでしたか? そんなときはぜひ、辞書を引いてみてください。国語だけではなく、どんな教科でも。辞書を引くことは、「自ら学ぶ姿勢」を身につける、簡単で身近な方法のひとつです。「自ら学ぶ姿勢」が「学ぶ楽しさ」を強くしてくれるはずです。私も授業の準備をしながら、たくさん辞書を引きたいと思います。 先の見えない不安もありますが、お互いに頑張りましょう! 5月7日、皆さんとの笑顔での再会を願って。 「生徒のみなさんへ」 第2学年 松本奈美
前回の登校日から約1週間が経ちます。課題への取組は進んでいますか? ゲーム三昧になっていたり、動画ばかり見たりしていませんか? 5月に学校が再開したとき、寝たりせず集中してきちんと授業が受けられるよう、体作りも大切です。そのためにも生活リズムを整えなければなりません。もちろん気分転換でゲームをしてもいいと思いますが、勉強する時間、遊ぶ時間ときちんとメリハリを付けましょう。自分で好きに時間を使えるからこそ、『自分を律する』ということを意識して、日々自分自身のスケジュール管理をしていきましょう。
私自身はこの期間中、5月以降の授業の準備や、今年度行う調理実習に向けて試作を繰り返しています。昨年は行わなかった「ミートソース作り」や調理実習に適したお菓子作りも試しています。試作を行いながら、みんなはちゃんとご飯を食べているのかな? カップラーメンだけになってないかな? と心配な気持ちになります。 そこで、今日は簡単に作れる単品メニューをいくつか紹介します。 ◎鶏肉のホイル焼き◎ 材料:鶏もも肉…1枚、味噌…大さじ1、みりん…大さじ1、砂糖…小さじ1、ねぎなどのお好みの野菜 作り方: 1 鶏肉を一口大に切る。 2 調味料を全て合わせ、鶏肉と絡めておく。野菜は食べやすい大きさに切っておく。 3 アルミホイルを広げ、鶏肉、野菜と乗せ、アルミホイルで包む。(肉汁が出ないように小舟のようにしておくといいですね。) 4 オーブントースターで7〜8分焼く。(オーブントースターは800Wくらいか強という設定にするといいです。) ※きちんと鶏肉に火がとおっていることを確認してから、食べてください! これは火も使わないし、鶏肉が焦げる心配をせずに調理することができます。上記のメニュー以外にも、火を使わずに簡単にできるメニューはいくつかあります。是非この機会に挑戦してみて、しっかりと3食食べるように心がけていきましょう。 元気な姿の皆さんと会える日を楽しみにしています。 八王子市立学校における「子どものおうえんページ」の開設について本校では、ほぼ同じ趣旨で、4月11日からこの学校日記で教員が毎日1人ずつメッセージを発していますが、市教育委員会のこの方針を受け、新たに「子どものおうえんページ」を開設し、何らかの情報発信をしてまいります。 これに伴い、現在ホームページの設定変更作業を行っておりますので、公開できるのは明日16日以降になると思われます。今しばらくお待ちください。閲覧にはパスワードの入力が必要です。準備ができましたら、そのお知らせとともにマチコミメールでパスワードをご連絡します。 なお、国や都の要請を尊重し、また何より第七中学校から新型コロナウイルスの感染者を絶対に出さないとの強い決意の下、本校の教職員の8割から9割は自宅で勤務しております。在宅でもページを作成できるよう工夫をしますが、このような状況ですので、「子どもおうえんページ」の更新はそう頻繁にならないかもしれないことをご理解ください。 ↓八王子市教育委員会から保護者に向けた通知文 八王子市立学校における「子どものおうえんページ」の開設について 「生徒の皆さんへ」 第3学年 川本真弓
第七中学校の皆さん、こんにちは! 始業式からもう8日間が経ちました。1年生は入学して約1週間ですね。元気に過ごしていますか? 新しいメンバーで迎えたクラスでの最初の学活でみんなの笑顔を見て、この1年が楽しみになったのを昨日のことのように思います。どうしているかなぁ、と毎日気になっています。特に、この状況の中でお仕事に行かなくてはならないご家族がいる人は、言葉にならない不安な気持ちを抱いていることと思います。でも、お仕事から帰ったとき、皆さんの笑顔でご家族も元気が出ることと思います。前向きに過ごしていきましょう! そして、家族の一員として、自分ができることを見つけて取り組んでほしいと思います。
さて、特に3年生の皆さんへ、今日は英語の学習のポイントをお伝えします。 ポイント1 英語に毎日触れよう。通常英語の授業は週に4回あります。昨年の授業で毎回単語を繰り返し書いていくことで、少しずつ覚えることができ、多い人で約600語書けるようになったことを実感できていると思います。3年生で学習する単語を先取りして、1日10分単語を書いてみよう。さらに、発音にも挑戦してみよう。 ポイント2 不規則動詞の変化表を確実に身に付けておこう。3年生の教科書p.138〜141の表を活用して繰り返し復習しよう。 ポイント3 夏休みまでに長文を読めることを目標にしよう。一度、都立高校学力検査の問題に目を通してみましょう(東京都教育委員会のホームページに掲載されています)。解いてみて、自分の力を確認しよう。例えば、基本的な単語が分からない、単語が分かっても文法が分からない、書く力に自信がないなど、ゴールへ向けて、今身に付けておくべき力を知ることが大切です。 以上です。毎日自宅で過ごす時間が長いとストレスや疲れが溜まることもあるかと思います。でも、こんなときこそ、平常心を忘れずに過ごすことと上手にストレスを解消することが大切ですね。ここで身に付けるその力は大人になってからも必ず役に立ちます。ちなみに私のストレス解消のお勧めは、ジブリ映画を観て泣いたり笑ったりすることです。日々の歩みを止めずにみんなで少しずつ前に進んでいこう。必ず「共に学ぶ」日がまた来ることを信じて、乗り越えていきましょう。 「中学生のみんなへ」 第1学年 岸道哉
山のように出た課題。一方で友達にも会えず、部活動もなくなり、なぜこんな目にあうのかと考えてしまうこともあると思います。
歴史の中で同じような出来事がなかったかを調べてみると、伝染病の流行で学校が長期にわたって休業することが実は何度もあったことが分かりました。そんな中を生きた1人を紹介します。 今から355年前のイギリスではペストという伝染病が流行っていました。首都ロンドンだけで約7万人の人が亡くなったそうです。このとき、ロンドンから北に100キロメートルほど離れたウールズソープという小さな村に、22歳の青年がいました。彼は、ロンドンのケンブリッジ大学で大学の仕事を手伝いながら苦労して勉強を続けた結果、その努力が認められお金をもらいながら大学に通える奨学生の資格を得たところでした。しかし、せっかく通う資格を得たのにペストの流行で大学が休校になってしまい、彼はやむなく、また生まれつき体が弱かったので自分がペストに感染することを避けるためにも、故郷のウールズソープに戻ったのです。彼はそのときも体調を崩していたようですから、きっと不安な気持ちでいっぱいだったでしょう。 この青年の名はアイザック・ニュートン。実はこの後1年半の間に、万有引力(重力)の法則や、太陽光がプリズムでいろいろな色の光に分かれることなどの重要な発見をします。この発見がなければ、人類が地球を離れて月に行くことも、液晶ディスプレーでカラーの画像や動画を見ることもできなかったか、だいぶ遅れたでしょう。 彼がロンドンを離れウールズソープに着いたとき、そんな大きな発見をすることになると思っていたでしょうか。 1人で勉強していると、何のために勉強しているのか、それが役に立つのか分からなくなることがあるかもしれません。しかし勉強することで、ニュートンのように自分の興味が広がったり、思いもつかなかったような発見ができたりします。また、今まで気づかなかった自分の価値に気づいたりもするのです。 この休業期間に、自分自身のペースで勉強することをぜひ身につけください。この力は、今後の中学校生活でも、上級学校でも、また、社会に出て働くようになってからも大きな財産になります。 これをできるようにするため、具体的に次の2つのことを勧めます。 1点目はふだんの学校生活と同じように目覚まし時計のアラームを50分おきにセットしてチャイム代わりにすることです。スマートフォンなどではなく、目覚まし時計を使うことがポイントです。そして、50分のうちに、どこまでやるかの「めあて」を決めておいて、その「めあて」を達成するために50分間集中して勉強するようにするのです。「めあて」は少し楽に達成できるようなものにして、それを超えた充実感をもてるようにしましょう。 2点目は、休業期間にやりたいことを全てリストにまとめ、それを見やすい所に貼っておくことです。休業中の課題や、これを機会に復習したいこと、漢検・英検・数検の勉強などです。そして、達成できたものから順番に線を引いて消していきます。リストは少し細かくつくると達成感が味わえて持続できます。 休業期間を有意義に過ごした七中のみんなに会える日を楽しみにしています。 「生徒のみなさんへ」 第2学年 小柳恵美子
二十億光年の孤独
人類は小さな球の上で 眠り起きそして働き ときどき火星に仲間を欲しがったりする 火星人は小さな球の上で 何をしてるか 僕は知らない (或はネリリし キルルし ハララしているか) しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする それはまったくたしかなことだ 万有引力とは ひき合う孤独の力である 宇宙はひずんでいる それ故みんなはもとめ合う 宇宙はどんどん膨んでゆく それ故みんなは不安である 二十億光年の孤独に 僕は思わずくしゃみをした (谷川俊太郎詩集『二十億光年の孤独』より) 私がこの詩に出会ったのは、ちょうどみなさんと同じ中学生のときでした。谷川俊太郎さんといえば、『生きる』『春に』『朝のリレー』など、たくさんの有名な詩がありますが、私はこの『二十億光年の孤独』が最も好きです。孤独や不安ということばが出てくるのですが、それでもこの詩はどこかユーモラスであり、心が軽くなると感じています。 ―私たち人間は、広大な宇宙の片隅で生きているちっぽけな存在。寂しさや悩みを抱えながら、友達や話し相手を求めている。遠く離れた惑星の火星人も仲間を欲しがっているかもしれない。膨らんでいく宇宙の中で取り残されたような不安にかられてしまう。ぶるっと寒気がしたのか、思わず出るくしゃみ。― 私は、このくしゃみの部分が大好きです。果てしない宇宙に思いを巡らせていたら、最後に一気に現実に引き戻され、私たちはちっぽけな存在でも確かに生きているという実感をさせてくれるからです。宇宙というとてつもなく広い世界で生命をもって存在していることが、素敵で奇跡のようなことに思えます。 今私たちは、これまで経験したことのない状況に置かれています。それでも1日24時間は変わることなく、毎日生活をしていきます。友達に会ったり、思いきり運動したりなど、今まで当たり前にやっていたことができなくて、もどかしい日々が続きますが、休業中だからできることもあるでしょう。健康に気を付け、自分なりにネリリし、キルルし、ハララして(「眠る、起きる、働く」を火星語っぽく(?)表現したらしいです)ください。私は、自分を元気づけてくれる詩集『二十億光年の孤独』の詩を毎朝1編ずつ読んでから、一日一日を過ごそうと思っています。 「生徒のみなさんへ」 第3学年 中村悠太
私から5つの言葉を送ります。私自身の人生で勇気づけられた言葉や社会に出た今とても役に立っている言葉です。自宅学習や学校再開後のより良い人間形成のヒントやきっかけになればと思っています。
学校が休業になり外出自粛の要請があり一日中自宅で過ごすことになって先が見えず、不安や不満が溜っていることかと思いますが「今すべきことは何なのか」を考え学校再開を待ちましょう。みなさんと会えることを楽しみに待っています。 1「何かを身に付けたければ集中力×時間」 集中できないときは時間で、時間をかけられないときは集中力を高めてカバーしよう。 2「本当の集中は集中しないこと」 集中しようと思ってもなかなか集中できない。本当の集中は集中しないところにある。これは自分たちで考えて答えを出してみよう。 3「与えられるだけでなく自ら考えて行動」 本当に必要な力、実践で使える力、自分を助けてくれる力は、人から与えられたものより自ら考えて行動して身に付けた力だ。 4「人事を尽くして天命を待つ」 どうしよう、不安だ、どうなるかなと考えるよりしっかり準備をする。やるだけやってあとは運に任せる。ドンと構えていよう。 5「自分の力を信じること」 自分という存在を認めよう。自分の力を信じたときに本当の力を発揮できる。君たちはできる。 止まない雨はない。明けない夜はない。みんなは一つ。頑張ろう! (写真は夜明け前の海。三田村撮影) 「保護者の皆様、生徒のみんなへ」 校長 三田村裕
<保護者の皆様へ>
政府から緊急事態宣言が出されて4日、保護者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。時短等で収入減が予想されたりお客さんが減って経営が苦しくなったり、電車やバスの通勤、あるいは営業や接客等不特定多数の人と接するなど日々ウイルスの感染に不安を抱えていたりと、中身は異なっても誰もが不自由を味わい不安を抱えているのではないでしょうか。これ以上感染者や死者が出ないことを、とりわけ保護者や地域の方をも含めた第七中学校の関係者にウイルスがやってこないことを切に願います。 さて、昨日10日(金)で学年ごとに日を変えて行った分散登校が終わりました。その際生徒にたくさんの学習課題を渡し、休業期間中の生活について十分話しと、今できることは行いました。が、これから4週間弱、夏休みと違い面談や補習、部活動等が一切ない、つまり生徒と学校とのつながりが全くない状態になることに、私たちは次の不安を抱いています。 生活のリズムが狂い、それが学校再開後の生活に影響を及ぼすのではないか。学校に行かない今の生活に慣れ、毎日学校に通う必要はあるのかと意識が怠学や不登校へと向くのではないか。家族以外の人と直接的なコミュニケーションが減少することで、自己の存在意義を見失ったり抑うつ状態になったりするのではないか。 どれも心配ないという生徒もいるでしょう。しかし、そうではない生徒も少なからずいる気がします。この臨時休業が生徒にマイナスになってはいけません。保護者の皆様も大変な日々を過ごされていると思いますが、ぜひ各家庭でのご指導をよろしくお願いいたします。 私たちも何かできることはないかと考えました。そして、生徒の気持ちが学校から離れたり孤独感にさいなまれたりすることがないよう、生徒や保護者に向け毎日ホームページでメッセージを発信することにしました。明日以降も本校の教員全員が1日に1人ずつ思いを綴りますので、是非お子様と一緒にお読みください。よろしくお願いいたします。 <生徒のみんなへ> 「今までで最も重要な1年間は?」。生まれてから12〜15年しか経っていないあなたたちにこういう質問をするのは無理があるかもしれません。答えられなくても今はかまいません。 私がこのことを問われたら、迷わず「浪人時代の1年間」と答えます。しかも胸を張って。 高校3年生のとき、受験した大学は全て不合格。人生で初めて味わった大きな敗北感・挫折感にあまり勉強しなかったことへの後悔、さらにこの先1年以上進路未定、大学に行けるのか、社会に出られる日は来るのかといった不安が加わり、何も手のつかない状態が数日続きました。 そんなある晩、聴くともなくただつけていたラジオからこんな言葉が聞こえてきたのです。 「朝の来ない夜はない」……。 「そうか、そうだよな」。強く響き深く心にしみました。そして「何もしなければ夜のまま。朝を迎えられても、厚い雲に覆われ朝日の見られないものになるかもしれない。朝日がまぶしく輝く美しい朝を迎えられるかはこの1年間の努力で決まる」と思ったのです。 これをきっかけに猛進しました。少ない日でも1日16時間は勉強、これを入学試験が終わる日までほぼ毎日続けました。友達付き合いも絶ちました。徐々に学ぶことが楽しくなりましたが、それでもこんな毎日でしたから長く長く感じた1年間でした。 ここまで努力したにもかかわらず第一志望の大学は不合格でした。しかし、やれるだけやったとの自負があったので、さほどショックはありませんでした。これほど懸命に勉強したのは後にも先にもありません。飛躍的に力を付けることのできた1年間でした。そして努力をした分だけ結ぶ実は大きくなるということを身をもって学びました。この浪人経験がなかったら私はもっとダメな人間だったと思います。 新型コロナウイルスの脅威で外出もままならない今は、誰にとっても「夜」なのでしょう。しかし、「朝の来ない夜はない」のです。おもしろくない日々、つまらない日々が続いているかもしれませんが、学校再開という朝に向け是非努力を続けてください。 ※写真は朝日の昇る相模湾とそれをバックに走る寝台特急「サンライズ」です。私が撮りました。前夜高松と出雲市を発車し闇の中を夜通し走ってきた列車はここで朝を迎えました。旅の目的は人により様々でしょうが、車窓の向こうに広がるこの情景に、多くの乗客が希望を抱いたことでしょう。 1年生登校日
4月10日(金)
分散登校最終日の今日は1年生の登校でした。 入学式以来まだ2回目、しかも仲のいい友達と登校という状況ではないというのもあるのでしょう。学校へと向かってくる1年生の表情は全体的にやや硬い感じがしました。 おしゃべりしたりふざけあったりして生徒同士が近い距離で接触することがないよう、各グループの開始時刻までは、生徒は昇降口前に距離を置いて並んで待ちました。生徒たちはこうする理由をよく理解しているようで、整然と行動していました。 教室では、まず一人ずつ提出物を出しました。そして事前に教員がセットした教科書や配布物にもれがないかを確認し、最後に担任の話を聞いて終わりです。 30分に満たない時間でしたが、最後まで生徒たちは緊張していたように見えました。 学校が再開し、今日とは違うのびのびした表情で学校生活を送れる、そんな日が早く訪れるといいと改めて思いました。 明日もホームページを更新しますので、是非ご覧ください。 2年生登校日今日は2年生の登校日でした。 登校時間や分散登校のさせ方、そして学活の内容は、昨日の3年生とほぼ同じです。 下校時に他学年の教員が校門の手前で見送りました。当該学年の教員と養護教諭は、学活の終わった学級から、教室の消毒を行いました。 3年生登校日3年生の登校日でした。 全生徒を8つのグループに分け、午前8時45分から午後0時45分までの間に、各グループ分散して登校、それぞれ30分間ずつ学活を行いました。 学活では、提出物の回収と休業期間中の課題の配布、それに休業期間中の過ごし方についての話をしました。 課題の量の多さにため息をつく生徒もいましたが、休業期間は1か月近くあります。計画的に取り組んで自分の学力向上につなげてほしいと思っています。 令和2年度第60回入学式新型コロナウイルス感染拡大防止のため、校舎に入る前にアルコール消毒を行ったり、来賓や在校生の参列もなくしかも次第を精選して30分程度の式になったりと、例年とは異なる入学式となりましたが、式を行うことができ、175人の新入生を迎え入れることができてよかったです。 新たな第一歩を踏み出す新入生の表情には、いい意味での緊張感が表れていました。 臨時休業措置により、入学しても10日(金)の登校日を除き1か月ほど登校することはありませんが、家で自学自習に励み、順調なスタートを切れるよう願っています。 保護者の皆様へ
ご存じのとおり、緊急事態宣言の発令により学校の臨時休業が5月6日まで延びました。夏休みを超える2か月という休業期間に、保護者の皆様もさぞ困惑されているのではないでしょうか。幼い子供のいるご家庭ではなおさらでしょう。
私たち教職員も、様々な対応を検討しその準備を終えても、事態の変化にまた一からやり直すということが続き、先の見えない不安と相まって、職員室には少し重い空気が漂っています。こういった事態になることを想定し、既に5月7日始まりの年間計画を立て終えていますが、この計画が無駄にならないこと、つまり学校が再開できる状況になることを今はただ願うばかりです。 今一番重要なのは、都知事の言葉のとおり、自分の命を、大切な家族の命を守ることです。と同時に、誰にとっても苦しいこの状況を少しでも早くよい方向にもっていくことです。教育活動を停止しなければならないことは私たちにとって辛いことですが、今は休業措置が最も必要なことと言い聞かせ学校再開後の準備をしています。各家庭にとっても様々ご苦労があるかと察しますが、再開後に生徒が元気に学校に戻ってこられるよう、お子様の見守りをよろしくお願いします。 今週各学年1日ずつ設けた登校日が休業期間中最後の登校となります。実は本校では、来週以降も学年ごとに曜日を変え週に1回登校日を設け、その都度学習課題の回収と配布を行う予定でいました。しかし、来週以降は一切登校はなしとの教育委員会の方針を受け、用意しうる学習課題を最大限用意し、それを今週の登校日に配布することにしました。ホームページに学習課題を順次掲載していく方針の学校もあるようですが、家にパソコンがない、パソコンはあってもプリンタがないご家庭もあると聞いていますので、本校ではこのように対応する次第です。ご理解いただけると幸いです。 なお、本校の教職員が罹患しないようにすることも極めて重要です。教職員の命や暮らしを守ることももちろんですが、本校の職員室でクラスターが発生し学校再開がさらに遅れるようなことは断じて避けなければなりません。そのため、教職員にも来週以降できる限り在宅勤務を行うよう指示しました。したがいまして、担任等に連絡をいただいても不在のこともあります。その際は管理職が応対いたします。 この1か月が正念場とのことです。1日も早く学校が再開するよう共に頑張りましょう。 生徒たちはもちろん、保護者の皆様全員がご健康であることを強く願っております。 |