４月２０日（月）の午前、人気（ひとけ）のない教室で


　一人の教員が無言で黒板に向かいカツカツと文字を書いていました。


　あのラインカーの教員です。


　少し見にくいかと思いますが、想いを感じてください。

　新入生呼名（しんにゅうせい　こめい）


　何日も前から何度も声に出し、前日の体育館でも練習を繰り返し式に臨みます。

　
　担任が最も緊張する場面です。

　新入生の入場　

　
　緊張しているのは生徒だけではありません。


　担任の先生たちも結構緊張しています。

　教室では、短時間で入学式での説明が行われます。


　あっという間に、体育館入場となります。


　程よい緊張感のなかで、式が始まります。

　名簿を確認後、各教室へ向かいます。


　新しい出会いに胸が高鳴る瞬間です。

　待ちに待った入学式

　当日朝　

　新入生受け付け、クラス名簿の発表です

　
　いつもと違うのは、限られた時間の大切さを


　
　一人一人が強く感じているということでしょう。


　
　放送を聴く表情にもあらわれています。

　
　約３週間ぶりの再会。


　新年度のスタートです。


　始業式は、各教室に分かれ放送で行われました。

翌日に始業式を迎えようとしている４月５日（日）の午前、

桜の舞い散る校庭で、黙々とラインカーを引く一人の教員が・・・。


未だ嘗てない学校を取り巻く状況に、教員の多くが無力感を感じています。

そのような中でも、「何か楢原中生にエールを送りたい。」

そんな気持ちが、一文字一文字に込められているはずです。


画像は屋上からのものです。


実は、１つ前の記事にある画像（2020-04-10 07:09）の

桜の向こうにラインーを引く教員が写っていますが、

残念ながらHP上では確認できません・・・。

このアングルは、職員室からのものです。桜の散りゆく様子を

日日眺めています。


散ればこそ いとど桜は めでたけれ

憂き世になにか 久しかるべき


桜は見るものではなく、観るものだと思います。

桜を心待ちにする心情を、「桜前線」の言葉で現す日本には

桜の歌も数多くあります。


世の中に　たえて桜のなかりせば

春の心はのどけからまし

(伊勢物語 在原業平)


この想いは、必ずしも世界共通とは言えないようですが・・・。

　青空に映える桜は、やはり美しさが違います。

　４月４日午前９時３０分

令和2年度の新しい学年が始まろうとしています。

　左側は、４月２日午前７時３０分の水路です。水面から鯉が確認できます。

　右側は、同日午後３時過ぎの水路です。水面を桜の花びらが覆い尽くし鯉は全く見えません。

　毎年桜の季節に見られる景色ですが、始業式や入学式前は午後の水路を覗く度に気が気ではなくなります。

　しかし、３月２９日に降った季節外れの雪に、桜も我に帰り、気を引き締め直し、桜吹雪を思い止まっているようです。