金属を熱すると?実は、1つ前の記事で、4年生がアルコールランプの火を一生懸命つけたり消したりしていたのは、この実験の準備だったのです。 金属の球をアルコールランプの火で熱します。 同じ直径の穴に当てても通りません。 しかし、同じ球を水の中につけて冷やし、同じように穴に当てると、今度は通ります。 前回の実験の空気と同様に、金属も温度によって体積が変わるのです。 校長:「温めると体積が増えるのかぁ。だからカップ麺って、お湯を入れて温めると体積が増えるんだね。」 児童A:「今日は、金属の実験でしょ。」 余計なことを言って、混乱させないでほしいという担任の困惑した視線を感じます。【校長】 人類と火数十万年前から人類の祖先は火を使用していたと唱える学者もいます。 さて、それから遥かに時間を超えた本校の理科室。 4年生が「アルコールランプに火をつけ、消す」活動を行っています。 「怖い〜!」「無理だよ。」 叫びに近い声が聞こえます。 マッチを擦ることができないのです。 担任が後ろから抱えながら一緒に火をつけます。 校長も、何人かの子を手伝いました。 怖いので、マッチの軸の上の方を持ってしまい、素早く擦ることができないのです。 火がつくと、グループ内で、「おぉ〜!」という歓声とともに拍手が湧き起こります。 子供たちに、 「マッチ擦ったの、人生で初めて?」 と聞くと、一斉に「うん!」という反応。 太古の時代、恐怖に打ち勝ち、火の使用を始めた私たちの祖先が、現代の理科室の様子を見ると、嘆き悲しむかもしれません。【校長】 目指せ、フェアリージャパン!「なかきた家族」の皆様も、幼少の頃、よく遊んだ方がいらっしゃるのではないでしょうか。 6年生の中にも、器用に腰でぐるぐる回す子がいます。 しかし、多くの子は回すのに苦戦。 とは言いつつ、子供たちはキャーキャー叫びながら楽しく運動しています。 前の時間に、難しい時事問題を神妙にノートに書いていた表情とは全く違います。 何分もずっと落とさずフラフープを回し続けている子もいます。 リオデジャネイロ五輪で8位に入賞し健闘した新体操日本代表(フェアリージャパン)から、東京五輪に向け、スカウトの声がかかるかもしれません。【校長】 あさひ学級の子も、逆上がり!現状では、自力で逆上がりできる子はごく少数。 教員に手伝ってもらったり、補助具を使ったりして、繰り返し練習しています。 校長が言うのも何ですが、逆上がり成功の秘訣は腕力。 自分の体重を支えられる腕の力が必要なのです。 腕が伸びきってしまうと、成功しません。 外遊びなどをよく行い、体力を高めることが大事です。【校長】 日本がこれから進むべき道今日は、これまでのまとめとして、「これからの日本はどのような国を目指したらよいのだろうか」という学習課題を設定し、自分の考えをまとめています。 「他の国と仲良くするようにしたい。」 と書いている子がいます。 校長が、ぽろっと 「でも、昨日はミサイル撃たれちゃったねぇ。」 と話すと、 「知ってる、『火星15』でしょ。」 などと反応する子供たち。 ノートを見ると、日本や世界が抱える問題として、拉致問題、核兵器廃絶の問題、沖縄の基地問題・・・など、難しい問題を書き出しています。 21世紀中盤を支えるのは6年生の世代です。 今のうちから、時事問題などにも高い関心をもっている必要があります。【校長】 落ち葉拾い集会気象学的季節分類では、秋の終わる日です。 木々の多くは葉を落とし、冬の装いを始めています。 しかし、その分、校地内には大量の落ち葉が散らばっています。 1年生が生活科の「秋探し」で落ち葉を拾ったくらいでは、とてもなくなる量ではありません。 そのため、今日の児童集会は、環境美化委員会の児童が企画した「落ち葉拾い集会」を行いました。 校長からは、「ボランティア精神」の話をしました。 その後、学年ごとの場所に分かれて落ち葉拾いです。 両手で抱えきれないくらい拾う子、用務員から道具を借りて大量にかき集める子などがいて、たくさん集まりました。 朝から、ミレーの名画「落ち穂拾い」のような光景です。 司会の環境美化委員会の児童の締めの言葉は、 「開校50周年の中野北小学校を、これからもきれいにしていきましょう!」 というもの。 立派です。【校長】 心と体のつながり今日学習することは、心の状態が体にどんな影響を及ぼすかです。 自分の感情の変化による、体のサインを発表しています。 「うれしいとき」:にっこりする、声が大きくなる、ぴょんぴょんしたくなる・・・ 「悲しいとき」:涙が出る、うつむく、声が小さくなる・・・ 気持ちによって、体に変化が出ることがいっぱいあるようです。 特に子供たちの意見が多かったのは、「イライラするとき」。 指をトントンする、眉間にしわが寄る、目がつり上がる・・・ なぜか、子供たちの一部は担任の方を指さしながら発言しています。 これはまずい、何とか、担任をフォローしないと。 校長:「特に女子は、担任の先生を見ると、胸がドキドキしない?」 女子多数:「全然!」 あ〜、また、余計なことをしてしまいました。【校長】 読書を静かにあさひ学級の子たちも、読書によく親しんでいます。 教室に行くと、熱心に一人読みをしている子、教員と一緒に読んでいる子など様々です。 しかし、集中して読んでいることは共通です。 今年入学して半年過ぎたばかりの1年生も、しっかり一人読みできるようになっています。 すごい進歩です。 子供たちは「読書マラソン」に取り組んでいるので、読み終わったら、ページ分だけ色塗りです。【校長】 赤信号、みんなで渡れば怖くない!?2年生の教室の前を通りかかると、道徳の授業をやっているようなので、中に入ってみました。 「あかしんごう」という読み物資料で考えを深めています。 あらすじは、次のとおりです。 ・けんたは、学校から帰ると出かけることになっていた。 ・母親は、けんたに「学校が終わったら、早く帰ってくるのよ。」と伝えていた。 ・曲がり角を曲がると、信号が青になっていた。 ・急いで走ったが、信号は赤になってしまった。 ・「仕方ない。信号が青になるまで待とう。」と思ったが、後ろから来た高校生くらいのお兄さんたちが「赤信号、みんなで渡れば怖くない。」と大声で言って渡っていってしまった。 担任は、「自分がけんただったらどうする?」と聞き、マグネットの名前カードを「わたる」「まようけどわたる」「まようけどわたらない」「わたらない」の4つの選択肢のところに貼るように指示しています。 子供たちは、当然のように「わたらない」のところに名前カードを貼ります。 このように、自分の立場を明確にすることは重要です。 しかし、この反応だけでは授業になりません。 子供たちの「建前」を揺さぶる必要があります。 我慢できません。 担任と授業をバトンタッチです。 「わたる」の選択肢のところに「校長先生」と大きく書きます。 子供たちからは、一斉に「え〜」という反応です。 校長:「だって、ママが早く帰ってきてって言ってるもん。だから、赤信号でも渡らなきゃ。」 児童A:「だめだよ、青信号でないと。」 校長:「だって、帰らないとママに怒られちゃう!みんなも、ママ、恐いでしょ?」 一斉にうなずく子供たち。(校長は、心の中で爆笑です。) 校長:「ママに怒られないうちに、早く帰らないと!」 児童B:「赤信号で渡ると死んじゃうよ。」 校長:「大丈夫だよ。高校生の人も渡っているし。誰も見てないよ。」 こうすると、気持ちに揺れの出てくる子がいます。 児童C:「ぼく、どうしようかなぁ・・・。」 そういう子を見付けて、怪しく声をかけます。 校長:「さぁ、校長先生と一緒に渡ろう!」 その子のそばに行って、手を差し伸べます。 すると、他の子たちは、「ダメ〜っ!」の大合唱です。 道徳の授業では、こうした「建前」と「本音」がぶつかる葛藤場面を考えさせることに意義があります。そのことが、「考えて、議論する」ということに結び付くのです。 一応、お断りしておきます。 2年生が下校後、「校長先生って、赤信号渡っちゃうんだよ。」と話すかもしれません。 校長は、交通規則は遵守します。 あくまで、授業の中での演出です。【校長】 プレイボール! いえ、プレルボールですあまりなじみのない競技かもしれません。 学習指導要領には、中学年のネット型ゲームとして、「プレルボールを基にした易しいゲーム」が例示されています。 詳しく説明すると、「自陣の床にこぶし又は前腕を用いてボールを打ちつけ、味方にパスをしたり、自陣のコートにボールを打ちつけて低いネットを越し、相手のコートにボールを返したりするゲーム」です。 高学年のソフトバレーボールにつながる競技です。 学級では、バレーボール同様、自陣で3回までパスをすることができるようにしています。 ボールは、「キャッチする」か「キックする」という感覚の子たちにとっては、パスをするというのは難しいことのようです。 ちょっと意地悪ですが、周囲にいた子に聞いてみました。 校長:「この遊び、何て言うんだっけ?」 子供たち:「プレイボール!」 聞いていた担任も苦笑い。 まぁ、ゲームの名前よりは、パスが上手にできるようになることの方が大事です。【校長】 ☆きょうのこんだて☆ 11月29日(水)コロコロ豆サラダ 黄桃缶のヨーグルト添え 牛乳 カレーの根菜は、さつま芋・玉ねぎ・人参・ごぼうでした。 温めたり、冷やしたりすると空気はどうなる?2つの水槽に氷水とお湯が入っています。 栓を閉じた空のマヨネーズの容器を入れて、それぞれ体積がどうなるか実験するのです。 校長が行くと、 「氷水に入れたら、ちょっと小さくなったよ!」 と説明してくる子供たち。 理科は実験だけではいけません。 その結果をノートなどにまとめて、考察することが大事です。【校長】 ICTの環境整備ICT(Information and Communication Technology)とは、情報通信技術のことであり、こうした技術や機器を積極的に教育活動に活用していこうということです。 本校の教員も、年度当初に比べると、日常的にICT機器を授業で使うようになっています。 しかし、例えば、パソコンやプロジェクターを設置するのは、慣れても、セッティングに多少の時間を使ってしまうのもの。 その教員の負担をできるだけ軽くしようと、本校の用務員が、ICT機器を収納できる棚を製作しました。 棚に入れたまま、プロジェクターからスクリーンに投影できます。 車輪も付けたので、移動などもらくらくです。 3年生の授業中に、校長、副校長、事務員、用務員が教室に入って調整です。 画面を調整する中で、校長や副校長はどうしてもいたずら心が出てしまい、自分が写るたびに手を振ってしまいます。 すると、当然ながら、3年生は 「あ、副校長先生だ!」 「校長先生が手を振ってる!」 などと反応してしまいます。 こちらの作業を無視して社会の授業を進めていた担任も、さすがにあきれ顔。 「いい加減にしてください!」 と一喝。 いつもながら、じゃまをしてしまい、すみません。。。【校長】 秋なのにカエル校長が行ったときは、マットの上で「かえる跳び」の練習です。 手だけで体を支え、ジャンプして足打ちです。 体育館中にたくさんのカエルが誕生しました。 ある子は、友達の演技を見ながら、 「♪かえるのうたが、きこえてくるよ〜」 などと歌っています。 音楽の授業ではありません。 他にも、寝転んでごろごろして、マットに慣れる運動などに取り組んでいました。【校長】 謙虚に、広い心をもって文部科学省の「わたしたちの道徳」の中に載っている「ブランコ乗りとピエロ」を資料として、考えを深めています。 考えるポイントは、「謙虚に広い心をもつ」ということです。 6年生の読み物資料ということで、かなり長い話ですが、要約すると、実力はあるがスター気取りでいつも目立とうとするブランコ乗りに対し、サーカス団のとりまとめ役であるピエロが、ブランコ乗りの実力や努力を謙虚に認めつつ、行動を諌めていくというものです。 担任が、こうしたピエロの行動について、意見を求めるものの、発言はまばら。 また、発言について、賛成や反対の意見も出ません。 担任も授業を進めながら、他の子の発言にあまり反応しない雰囲気になっていることに対し、子供たちに注意をしています。 これからの道徳は「考え、議論する」ことが大事です。 活発な意見を出し合うことで互いの考えが深まります。 授業中に謙虚である必要はありません。【校長】 「クロックタワー」、完成へ5年生の作品は、「クロックタワー」。 あさひ学級の5年生で一緒に作業を行っている子もいます。 「タワー」というだけあって、高さのある力作をつくった子もたくさんいます。 さらに、本物の時計も埋め込んであるので、家庭に持ち帰っても有効に使えそうです。 時計を見るたびに、自分の作品に一層愛着がわくことでしょう。【校長】 土、金、木、水、火、月、日「日づけとよう日」の学習です。 漢字で各曜日が書けるようになった1年生。 しかし、日付には特殊な読み方をするものが多く、覚えるのが難しいものです。 「二十日」などは、2年生以降でも読めなくなってしまっている子がいます。 さらに、曜日の感覚も身に付けなければなりません。 担任が、「タイムマシンに乗って、1つ前の日に行きましょう。」と話しています。 担任:「月曜日の前は?」 児童A:「火曜日!・・・あ、違った。」 担任:「金曜日の前は?」 児童B:「・・・」 このようなやりとりが、教室の中で繰り広げられています。【校長】 「共に生きる」発表会自分でICT機器を使い、視覚的に説明します。 話すことを基本的に暗記していて、よく練習して臨んでいます。 今日は保護者会ということで、早めに来られた保護者の方々が発表を聞いてくださっています。 サービスで、発表後は、音楽会の演目を保護者の方の目前で発表です。 あれ?音楽会では、木琴等の楽器を使っていたのでは?と思ったら、合奏のところは、ドレミの音階を大合唱です。 これはこれで、本番でお見せしてもおもしろかったかもしれません。【校長】 学校が火事に!天候により左右されやすい3年生の理科の実験。 今日は、太陽がよく出ています。 虫めがねを使って、光を集める実験に取り組むようです。 黒い画用紙に光を集めます。 うまく焦点を絞って、光を1点に集めると、5秒もたたないうちに煙が出てきます。 ところが、これがうまくいきません。 虫めがねと画用紙が平行の関係にならなければならないのですが、斜めになっている子が多く、光を集めきれません。 また、せっかく光を集めても、体や手が動いてしまう子もいます。 結局、「校長先生、やって〜!」となるわけです。 学校を管理すべき校長が、校舎の目の前で次々煙を出すという、妙な光景となりました。【校長】 「ブラッドレーのせいきゅう書」〜あさひ学級編〜高学年の児童が中心です。 11/6付の本校ホームページで、3年生が道徳の時間に読んでいた「ブラッドレーのせいきゅう書」という話を基に、家族で協力し合うことについて考えています。 この話のあらすじを再掲すると、次のとおりです。 ・ブラッドレーは、朝食の時、母親のお皿の横に次のような紙を置いた。 ・「お使いちん 1ドル おそうじした代 2ドル 音楽のおけいこに行ったごほうび 1ドル 合計4ドル」 ・母親はにっこり笑って、何も言わなかった。 ・次の日、母親は、ブラッドレーのお皿の横に、4ドルのお金と次のような紙を置いた。 ・「親切にしてあげた代 0ドル 病気をしたときのかん病代 0ドル 服や靴やおもちゃ代 0ドル 食事代と部屋代 0ドル 合計0ドル」 ・これを見たブラッドレーは目に涙を浮かべ、次のように母親に言った。 ・「お母さん、このお金は返します。そして、お母さんのために、ぼくにも何かさせてください。」 子供たちの中には、実際に家事を手伝ってお金をもらっている子がいるようです。 「お皿を洗ったら10円もらえる。」 「家事をポイント制にして、ある程度たまったところでお金に換えてくれる。」 赤裸々です。 しかし、担任に「おうちの人が家事をしているのに、お金を払ってあげたことはある?」と聞かれると、子供たちは黙ってしまいます。 さらに、「どうして、おうちの人は、家事をしているのにお金をとらないのかな?」と聞かれると、こんな意見が出ました。 「子供のことを愛しているから。」 いい発言です。 あさひ学級の子供たちも、道徳の授業を通して、心を豊かにしています。 何人かの子に、校長がひそひそ話してみました。 「毎日、学校にお迎えに来てくれるママに、1ドルずつ払ったらどうかな?」 バツが悪そうに、校長から視線を外す子供たちです。【校長】 |
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