本日は、学校公開です。1年生は初めての学校公開になります。また、2年生以上が1学年進級しての公開になります。この1か月間のお子さん達の成長した姿を、ご覧いただけたでしょうか?子供たちの成長すること、人を育てることが将来の日本を築きます。今回の公開を通してお気づきの点などがありましたら、アンケートやご意見をお寄せください。今後の教育活動に生かしていきます。
さて、最近、私が目にしてとても心に残った詩を紹介します。
『はきものをそろえる』
はきものをそろえると心(こころ)もそろう
心(こころ)がそろうと はきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと
はくときに心(こころ)がみだれない
だれかがみだしておいたら
だまってそろえてあげよう
そうすればきっと
世界中(せかいじゅう)のひとの心(こころ)もそろうでしょう
藤本邦雄
と言う詩です。この詩はお寺の住職さんが書かれたものです。この詩から、私は、感謝の気持ちと自分の生き方の足元をそろえる大切さ、そして、人を大切することが平和を築くと言う趣旨が伝わってきます。
○感謝の気持ち…毎日、自分の足を守ってくれる外履き、上履きに「僕の、私の足を守ってくれて、ありがとうございます」と思いながら、学校の靴箱やお家の玄関にそろえてしまって欲しいと思います。やがて、その感謝しながら靴をそろえることは、自分の持ち物、身に着けるもの、学習道具、掃除のときに使う箒や雑巾などそして、家族・友達・地域に感謝する心を芽生えさせてくれることでしょう。
○生き方の足元をそろえる…『履物をそろえる』とは、自分の生命の基盤を安定させ、ゆるぎない強さをもった人生観・相手を包み込む境涯・信念をもっていることが大切であると伝えているように思います。自分の足元・基盤がしっかりとしていれば、どんな障害が来ても揺るがない生き方ができるのではないでしょうか?
○人を大切すること…自分の履物でもなくても、そろえてあげることができる子供は、きっと、相手の立場に立ったり、公共物を大切にできる人になるんだろうと思います。『…だまってそろえてあげよう』という言葉には、困っていたら手を差し伸べてあげる優しさや悪いことだなと思ったら「それは、いけないことだよ」と言えることに繋がると思います。やがて、一人のその思いは、次々と他の人に広がり、みんなが楽しく、平和に暮らせる社会を築いていくことになるはずです。
私は、今度、テレビ朝会があったら、子供たちにお話ししようと考えています。ずっと前ですが、ある大きな組織の副会長さんがお客さんが利用するトイレの乱れたサンダルをニコニコしながら丁寧にそろえている姿を見ました。私はそんな人になりたいと思います。小宮小学校の子供たちも、『はきものをそろえる』子供であって欲しいと名がいます。