ハルチ、ウムチ、ツヅチ

 おはようございます。
 昨日は日曜日、その前の日は土曜日でした。その一昨日の土曜日に、私はオリンピックの金メダリストと身近に会ってお話しする機会をもらいました。
 具志堅幸司さんといって、1984年のロサンゼルスオリンピックの体操競技の金メダリストです。皆さん内村航平選手を知っていますね、あの体操競技です。
 具志堅さんはいつも演技をする前に、何かボソボソとつぶやいていました。何をつぶやいていたのかというと、おまじないをつぶやいていたのだそうです。どんなおまじないか聞いてきたので、皆さんに教えますね。「ハルチ、ウムチ、ツヅチ」というのです。「ハルチ、ウムチ、ツヅチ」です。張り切る気、生み出す気、続ける気という意味だそうです。皆さんも何かの時に使うと効果抜群だそうです。
 ただし、このおまじないはそれまでに一生懸命努力してきた人にしか効果がありません。実は、具志堅さんはオリンピックに向けて練習していた時に大きなケガをしてしまったそうです。左の足首の骨が折れて、アキレス腱が切れてしまったそうです。もう体操競技ができないくらいのケガです。がっかりして、元気がなくなって、もうだめだと思ったそうです。そんな時、高校の担任の先生だった桑原先生から手紙が来ました。手紙には「やめたければやめなさい。しかし、こういうケガを乗り越えてこそ本当に強くなれるのです」と書いてあったそうです。そして、「ハルチ、ウムチ、ツヅチ」というおまじないを教えてくれたそうです。それで具志堅さんは勇気を出して練習し、努力を重ねケガを乗り越えて金メダルを取ったのです。
 具志堅さんの取った金メダルは、体操競技の個人総合ともう一つありました。そのもう一つというのは吊り輪でした。実は、吊り輪というのは、ケガをしたときに練習していた種目なのだそうです。すごいですね。
 皆さんも、いろいろなことに挑戦し、努力しておまじないが通じるようにしたいですね。

    平成24年12月3日  児童朝会で校長の話より

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