学問のすすlめ vol 番外編
◆「メモ」という能動的生き方(学びの生き方)
〈メモのポイント〉 1 速く、たくさん、読みやすい字でメモをする ○ 黒板の字以外もメモしよう ○ 文字は読みやすい字を速く書こう(漢字、数字) ☆ 速くメモを取る人は「短期記憶力」が自然に身に付く ☆「量」が「質」に転換するちょっと難しいかな 2 「→」を使おう ・「→」は時間の経過・順序 3 メモは3回読み返す(インプット→スループット→アウトプット) ○ ぬり絵色をつけよう! スペシャル・レッド、スペシャル自分色 ○ 書き加えメモの主体化 ○ 図式化 ◆〈もぎとり〉という「生きる姿勢」 「もぎ取り読み」とは、読んでいて重要だと思ったところやキーワードを気迫を込めてグリグリっと赤のペンで囲んだりラインを引いたりしてチェックし、そうやって本を汚しながらもぎ取った言葉を頭の中にたたき込む、という「読む技法」です。 私たちは本や資料などを読むとき、ほとんどのものは1回しか読みません。そして、たとえ大切に綴じ込んだとしても、最終的には読まずに捨てることになってしまいます。だから、その1回の読みで頭の中に入るよう、資料や本はどんなに汚してもよいのです。 この姿勢を「もぎとり」と呼んでいます。 メモを取ることも、空中の言葉をもぎ取ることです。 もっと広い意味で、気迫をもってたった1回しか起こらない現実に向かう態度を「もぎ取り」と私は定義しています。鳥の声に耳を澄ませる。朝ご飯の味噌汁を「おいしい!」と心から味わう。風に揺れる新緑の欅の葉を凝視して「美しい!」と思う。これらも「もぎとり」です。このように「もぎとり」とはたった1回しかないかけがえのない一生を大切に生きる姿勢なのです。 ◆〈なるほど〉という「学ぶ姿勢」 「なるほど読み」とは、心の中で「なるほど、なるほど」と呟(つぶや)きながら読む方法です。心から納得したときにはさらに首を縦に振ります。そうすると理解できないと思っていた文章が理解できるようになります。 心を開いて素直にならないと身体の中に言葉は入ってきません。「なるほど」を身体で表現すると「うなずき」になります。人の話を聴くときはうなずきながら聴く。そうすると相手の言うことを素直に受け止められるようになります。 実は、この方法は外部と自分の間のシャッターとなっている「自我という殻(から)」を取り去る方法なのです。 ◆「6つの授業姿勢」を身体化しよう◆ 「ねらい、メモ、反応、発表、質問、振り返る」を暗唱しよう 1 「ねらい」を身体化する:「ねらい」を意識すれば「受け身の授業」ではなくなる (1) 授業が始まる前にこの時間で何を勉強するのかを意識しよう (2) 授業終了後、その「ねらい」が達成されたかを自己評価しよう 2 「メモ」を身体化する:先生の言葉をもぎ取ろう 3 「反応」を身体化する「反応」とは「授業に参加すること」である (1) 反応の「速度」 □素早くテキストを開けられますか □先生の言葉を聞き取り、瞬時に理解し、その指示を行動にすることができますか (2) 反応の「姿勢」 □素直にうなずくことができますか □積極的に手を挙げることができますか 4 「発表」を身体化する:「発表」とは「授業やクラスに対して責任を持つこと」である (1)恥ずかしがらずに大きな声で音読しましょう (2) 発表や発言はみんなに対して行いましょう 5 「質問」を正しくできるようにしよう (1)まず独力で考え続けてみよう (2) 友だちに正しく質問できるようにしよう (3)先生の正しく質問できるようにしよう、さらに深く質問できるようにしよう 6 「振り返り」を身体化する ☆ ☆ ☆ 1 入試までに学力を5UPさせる方法 ( 学力UPの方法 1 )「お宝テキスト」をつくる 1 各教科で「お宝テキスト」( 参考書、テキスト、問題集 )を決める 2 「お宝テキスト」は最低3回繰り返す 1回目は時間がかかりますが、2回目は1回目の半分の時間で出来ます。3回目はさら にその半分の時間で出来ます。読み返しでは「◎○△法」を実行する 〈 学力UPの方法 2 〉「ノート」をつくる 1 「書く力」をつける素早く正確に文字と数字・数式が書ける 2 数学と理科ではできなかった問題をノートに整理する「ぬり絵、 書き加え、図式化」 3 社会は時間がかかるけど自分でノートにまとめよう 〈 偏差値5UPの方法 3 〉テキストは「もぎとり読み」をする 1 キーワードを「スペシャルレッド」でもぎとる 2 意識して速く読む 〈 学力UPの方法 4 〉 「振り返り」(整理、読み返し、想起法)を毎日 実施する振り返りとは「復習」のことで、具体的には「頭を整理して 記憶する」ことです。 1 「振り返り」には3種類の振り返りがある (1) 「整理」という振り返り資料の整理、プリントの処理 (2)テキストやノートの「読み返し」という振り返り「ノートは 5回読み返す」 ア「ぬり絵、書き加え、図式化」で整理する イ「◎○△×法」の徹底 (3)「想起法」という振り返り ◆「想起法」は「思い出すだけ」 の方法です。 ア 想起法の効果 ○ 記憶力をアップさせる効果 ○ イメージ力を高める効果 ○ フレーム(全体構造、スキーマ)をつくる効果 イ 想起法の実行 ○ 毎時間、想起する ○ 1日の終わりに想起する →思い出せなかったらノートやテキストで確認する 2 想起法の3段階:思考する想起へ向けて 想起する力(振り返る力)とは「考え続ける力」つまり 「内省力」である。 (1) 思い出す ○ 思い出す習慣を付けることによって「記憶力」が アップする=暗記 ○ 何度も思い出すことによって記憶が定着する=知識 ○ 図式化(物語化)することによって知の構造(スキーマ) が構築される=理解 (2)「見える化・言葉化」する(思い出したことをノートに 書き出す) ○ 頭の言葉は「言葉」になっていない ○ 考えが深まる (3) 考え続ける ○ 疑問文を自分でつくる※考えるとは疑問文をつくり、 その答えを探すことである ○ 内省力が身に付き、真理へ向かう姿勢が鍛えられる =本当の知 2 学力の付く「問題を解く方法」 1 問題を解かなければ実力はつかない 勉強を暗記することだと考えていませんか。それはまだ インプットの段階です。問題を解くとは思考すること、 つまり、スループットの学びなのです。 2 問題を解くスキルを身に付けよう 〈問題の解き方3箇条〉 1 問題文を正確に読む! 2 根拠をもって答える! 3 答案を美しく書く! 3 「○△×法」を実行する 問題番号に「できたら○」「出来なかったら×」 「不安なら△」を必ず付けよう。 4 問題を解いたら必ず復習しよう 問題を解いて分からなかった所はすぐに教科書や参考書で 確かめよう。そして、確かめたことはノートにまとめよう。 テストの受けっぱなしはせっかく収穫した野菜を食べない のと同じです。 〈最後に〉 「振り返り(想起法)」はすぐに実行してください。しかし、実行して みると大変です。もし君が本気で伸びたいならば実行できるはずで す。逆に言えば、実行できない人は本気で伸びたいと思っていない のです。自分の未来のために、人のために頑張りましょう。 学問のすすめ vol4 親編
最終回は保護者への資料から紹介します。
学ぶ親になる・成長する大人になる ○ 親 大人 の背中を追う から子どもは成長する ○ 大人っていいなあ、すごいなあ と思わせるのは大人の責任 ○ 自分の親が素敵で誇らしい はわが子への最大のプレゼント 1 親が 学び を理解する: 何で勉強するの? という子どもの問いに答えられますか 学ぶとは 人間が変わること 学習指導の本質は 人間が育つから学力が伸びる、学力が伸びるから人間が育つ と考えています。お子さんが本当に学んでいけば素晴らしい人間に成長する、素晴らしい人間になれれば学力が付いている。その本質を見失うと子どもは伸びません。 人のために学ぶ 今辛い勉強をするのはあなたのためよ。今勉強すれば将来が幸せになるの とお子さんに言っていませんか。学びの目的は 人のために学ぶことだと私は考えています。人のためと考える方がずっとやる気が湧いてきます。それに、自分のための勉強と考えると自分は別に伸びなくていい、どうせできないのだからと自分をあきらめることで勉強から逃げることもできます。 2 親自身が学びの先達になる:うちのお母さん(お父さん)は賢くて素敵!と言われよう! 学びで若返る 昔取った杵柄です。久しぶりでも結構覚えているものです。学び直すうちに、素直だった昔の自分を思い出すでしょう。初心に返ると若返ります。頭を使うと美しくなります。 私も勉強があるから と言って親がテレビを消そう 最大の教育は 感化 です 口うるさく言っても子どもは反発するだけ。子どもを感化できる大人になりたいものです。 子どもの 人間力 を育てる 1 自分のことは自分でさせる・家事をさせる 成績がよくても何でも親にやってもらうようではいつまでも自立できません。 □朝起こされずに自分で起きていますか□身支度は自分で準備しますか □自分から家庭で一人学習をしていますか□家事は毎日していますか 中学校・高等学校教育のポイントは 自立 だと考えています。学力を伸ばすためにも大人へと成長するためにも必要なことです。 2 思いやり や 人に対する優しさ を育てる 現実に優しくできるのは、家で汚いところでもちゃんと掃除をしているような子です。 岸本裕史 くらしは学力づくりの玉手箱 清風堂書店出版部、p.108 見返りやお礼を期待しないで他人の喜ぶことをするような子どもは、大人になってから真に立派な仕事をやれる素地をつくりつつあるのです。 岸本裕史 見える学力、見えない学力 大月書店、p.79 親自身が 思いやり や 人に対する優しさ を示しましょう。子どもの前で人の悪口を言ったり、人を批判したりするのはやめましょう。 子どもを育てる親になる エクササイズ 1 まず自分と子どもを見つめよう:まず長所を3つずつ記してみましょう 生徒のよさを発見できない教師がいます。同じように、子どものよさを見つけられない親がいます。子どもを伸ばす第一歩は、子どもの よさ を見つけることです。 ☆共通するものは遺伝です。わが家の遺伝子を大切にしましょう。 ☆自分にあってお子さんにない長所は、親が手本をみせましょう。 ☆自分になくてお子さんにある長所は、親も子どもから学びましょう。 ★自分の長所が3つない人はつくりましょう。 ★自分の3つの長所を暗記して毎日つぶやきましょう。 ★お子さんの長所を3つ書けなかったら、これから探しましょう。 ★お子さんの3つの長所を暗記して、子どもを毎日見つめましょう。 2 ホメ言葉を駆使してほめよう:一気に10個書けますか? よさが見つかったら、恥ずかしがらずにホメることです。大切なことは効果のあるホメ方、子どもの心に届くホメ方です。 ありがとう、よく気が付くね、スゴイね 。いろいろなホメ言葉を用意しましょう。 いいホメ言葉 は一生もの。できたら、心に届く とびっきりのホメ言葉 勝負のホメ言葉 を考え出してみましょう。 3 どんな 信念 をもって子どもを育てていますか?(信念だけが子どもに伝わる) 4 子育ては家庭づくり:幸せな家庭をつくろう! □休みの日は家族全員が早起き:前向きな家庭、前向きな親 □家庭の文化を高めよう:どんな本があるか、どんな番組を見ているか、どんな会話を しているか □全員が家事分担をしよう:家事は頭脳をよくする、家事は家族の在り方の基本 □食事の時間、テレビの時間などを規則正しく※夕食前学習 □食事で子どもを支えよう 参考文献:幕内秀夫 工藤公康粗食は最強の体をつくる 三笠書房、より □親が社会の窓口になろう:ニュースの解説、政治・経済のことを話す 5 親になる呪文を覚えよう ○親がお手本 ○私の子ども ○よいとこ3つ ○課題も3つ そして最後に○子どもも必死 受験生の親として まず、 高校入試は子どもが伸びるチャンスだと言うことを確認しましょう。 早く合格したいと子どもたちは考えます。親も早く合格してほしいと願います。しかし、親の気持ちの中には、子どもが苦しむ姿を見たくない、早く楽になりたいという本音が含まれています。結局、自分が苦しみたくないのです。 苦しむ中で子どもは成長します。親が楽をしたいという理由で、子どもの成長するチャンスを捨ててはなりません。 高校入試は子どもが伸びるチャンス と思って、親が入試に正面から向かい合っていかなければならないのです。 それは、親にとってはとても大変なことです。 しかし、子どもを伸ばすために、 子どもの苦しさを理解できる親 そして 子どもの苦しさを見守れる親にならなければならないと思います。 実は 口うるさい親 過干渉な親 は子どものためではなく、自分の安心のために子どもを心配しているのです。 高校入試は 子どもが成長するチャンス であると同時に親が成長するチャンスなのです。 高校の選び方 1 生徒を伸ばす高校かどうか 高校は将来へ向けて人間を成長させるところです。お子さんを伸ばしてくれる高校かどうかをよく調べることが必要です。まずは、授業と先生(スタッフ)を調査します。分かる授業をしてくれるところ、先生方の熱意があるところ、進路指導がていねいなところ、規律のある生活指導をしてくれるところ、そういう学校を選んでください。 2 共に学ぶ仲間がいる高校かどうか 学校は教師だけでなく、生徒同士で学び合い、高め合うところです。そのように生徒集団が高められているかどうかも把握しておきたいものです。そのためには生徒を見ることです。あいさつができるか、身だしなみは整っているか、言葉遣いは正しいか、顔つきがしっかりしているか。家庭教育の状況と同時にその高校の教育の成果でもあります。 3 勢いのある高校かどうか 勢いのある学校かどうかも大切なポイントです。沈滞した学校は、教育活動の質も下がってくるものです。3年間を見通して、発展しつつある高校を選びたいものです。勢いのある高校かどうかは、学校全体で新しい取組にチャレンジしているかどうかで分かります。 宣伝に騙されず直接見て判断しよう! すでに述べたように、いろいろな取組を宣伝する高校が増えています。しかし、 進学クラスの設置 や 進学補習の充実 などの謳い文句よりも、一人一人の生徒を伸ばすように全職員が一生懸命教育活動を行っているか、生徒は成長しているか、それが大切なのです。 学校案内のパンフレットだけで高校を判断してはいけません。直接学校に行って、生徒たちの姿、教職員の姿、授業や教育活動の様子を見る必要があります。 以上で4回にわたって 学問のすすめ というシリーズを掲載させていただきました。 何か少しでも役に立つ言葉があればと思い、私立高校の校長先生の言葉を活用させていただきました。いかがだったでしょうか。 学問のすすめ vol3
心理は人間を変えない、意志が人間を変える
やる気が出ないから勉強ができないのではなく、勉強しないからやる気が出ない やる気は自然に出てくるものではありません。行動によって生まれるものなのです。だから、やる気の出ない人は、今すぐ机の前に座って教科書を開けて1行でも読み始めること。・・・ここで、、負けないこと・・・ さらに1行、2行と読み進めるにつれてやる気が少しずつ湧いてくるはずです。自分では何もせず安全地帯から眺めるだけという生き方では一流になれません。 一番悪いのは消極的な生活をすることです。なんとなくテレビを見ている、なんとなくマンガを読んでいる、なんとなくコンピュータ・ゲームをしている、なんとなく携帯している。これらはやる気の大敵です。テレビを見るなというのではありません。 なんとなく がいけないのです。少しは勉強しなければとは思うのだけどいまひとつやる気にならないから、テレビも面白いというわけでも感動するわけでもないけど なんとなく 見てしまう。このような惰性的な逃避行為は膨大な時間の無駄であるだけでなく、精神を緩ませ腐らせます。 だから、まず行動! だから、ハイテンション! いつも やる気 いっぱいのハイテンションな人間になることがとても大切です。ハイテンションになるには、気分に流されないこと。心理を意志の力で乗り越える人間になりましょう! 志を持つ:人のために勉強をせよ 自分のための学習は最後には行き詰まります。自分自身に疑問を持ったり、自分が大したことないと思ったりしたとき、こんな自分のための学習などそれほどの意味はないと思ってしまうからです。また 自分はこんなもんさ と自分の勉強を諦める逃げ口上にすることも可能です。 自分のためだけの利己的学習 はレベルの低い品格のない学習です。 あいつは自分のことしか考えない と私たちは人を蔑むことがありますよね。それと同じです。人のために生きることにより、 自分 という狭くエゴイスティクな枠を私たちは乗り越えます。そのとき、緩やかだけど大きな意欲が湧いてくるのです。今自分が勉強することが他の人のためになる!だから頑張れるし、力が湧いてくるのです。 夢を持つ・夢を追う 夢を持つには 夢見る力 が必要ですし、それだけの知識も必要です。 夢を持つから勉強できる。同時に、勉強するから夢が持てるのです。夢を持つことの素晴らしさを次の文章にまとめました。大きな夢を持てばやる気が湧いてきます。 成功は旅、夢も旅 学びを楽しむ人間になる 自分の進路希望の実現のために勉強をしなければならない。この言葉の裏側には、 夢の実現のためには辛い勉強も我慢しなければならない という考えが潜んでいる。しかし、辛い勉強を我慢するという考えは間違っている。 表題の 成功は旅 だが、これは中山庸子さんの本からの引用である。「夢も旅」は、中山さんの本を読んで、やっぱり受験勉強は楽しいものだと確信した。 ハワイの旅をするとしたら、楽しみというのはハワイに着いた後でないと与えられないものだろうか。いや、まず旅をしようとした瞬間に喜びがわいてくるはずだ。成功も同じこと、成功をかちとることは決して到着地ではない。それは旅である。成功しようと決めた瞬間から旅に出るのだ。出発したその瞬間にすでに成功しているのだ。(中略) 成功は旅である。そして旅は楽しむものである。うらやましがる自分を知ることから始ま り、うらやましいだけの人生に別れを告げ、ようやく夢をかなえる旅を始めた時に、私は本当の大人になれたような気がした。そう、人は夢をかなえるために大人になるのだ。 中山庸子『「夢ノート」のつくりかた』知的生き方文庫、より やる気を出すその他の方法 1 感動する※感動はやる気の原点。感動したらすぐ勉強。1日1回感動しよう。 2 怒る(ただし、義憤です) ※義憤の意味を調べましょう。 3 やる気のある表情をする※表情は自分の意志でつくれる 4 美しい言葉をつぶやく 気持ちいい、 美しい、 ありがたい 5 元気のある人と会う、目標となる人を見つける、伝記を読む 6 やる気の出るアイテムを持つ やる気の出来る言葉、 やる気の出来る本、 やる気の出る音楽、 やる気の出る場所 やる気をなくさない方法 やる気はなかなか出てきません。だから、いったん獲得した やる気 はなくならないように大切に扱わなければなりません。次のことが特に大切です。 1 やる気のなくなる言葉を使わない。特に マイナスの言葉・悪意の言葉 は使わない。 2 3つのしない : 批判しない・否定しない・悲観しない 3 生活を乱さない、テレビを見過ぎない、ゲームをしすぎない、携帯をしすぎない。 4 消費的で無駄なおしゃべりをしない。 次回最終回 学問のすすめ vol2
さて続きです。
成績を上げるには今の自分ではだめだ。だから、新しい自分になる。 希望している志望校と皆さん自身の成績はどのくらいの差がありますか。1〜2ポイントの人はこのまま頑張れば受かるでしょう。しかし、5ポイント以上の人はただ頑張るだけではだめです。 今の自分のレベルでは、1ポイントを上げるのがせいぜいです。それ以上アップさせるには変身して、よりレベルの高い人間にならなければなりません。 ほとんどの人は成績を5ポイント以上、上げるなんて無理だと思うでしょう。しかし、そう考える人は自分が逃げるための言い訳をしているだけです。無理だと思った人はきっと無理でしょう。 自分を変えることから逃げたのですから。あきらめること、夢を持てないことは、ごまかして結局は楽をする弱者の ずるさ だと私は考えます。 勇気をもって今直ちに自分を変える 気分は二流、一流は実行する ここで自分を変えようと思った人は躊躇することなく、恥ずかしがることなく、今直ちに変身しましょう。 人間は一瞬にして変われる ものです。変わるときは、一気に、驚くほど変わらなければダメです。では、何を変えたらよいのか。それは 行動 です。 気持ちだけは二流、一流は実行する。三流は口だけ。 気持ちは変わろうと思っても行動に移せない人はいつまでも変わりません。 しかし、変わりたいと思っているのになぜ変われないのでしょうか。行動に移す 勇気 と辛いことを続ける 忍耐力 がないからです。自分を変える 覚悟 を持ちましょう。 頭のよさ には8つの側面がある。だから、学力は人間力。 1広さ 2深さ 3遠さ 4力強さ 5きめ細かさ 6素早さ 7美しさ 8善さ 頭のよさ には8つの側面があると私は考えます。頭のよさはテストの点数のような単純なものではありません。ずっと奥深いものです。生徒諸君にはこの8つの 頭のよさ を兼ね備えた、本当に“頭のよい人間”になってほしいと思います。 1 広さ とは、多くのことを知っていることです。もっと知ろうとする好奇心です。 2 深さ とは、深く考えることができることです。思慮深さでもあります。 3 遠さ とは、遠く先まで考えることができることです。目先で考えない賢さです。 4 力強さ とは、ざっくりと骨太に本質を捉える考え方です。そして、考えたことを実行に移す力強さです。 5 きめ細かさ とは、緻密さです。細部まで考え尽くす粘り強さです。 6 素早さ とは、即座に反応し、テキパキと処理できることです。頭の切り替えの早さ、思考のスピードも社会では必要です。身体の反応のよさも含まれます。 7 美しさ とは、小さい子どもに 賢そうな子 と表現するときの 凛々しさ です。 正しい学力は顔や姿に表れるものです。美しくなりましょう。 8 善さ とは、倫理性です。 賢人 というとき、その倫理性が評価されています。現代人に失われた 頭のよさ です。 この8側面は思考の観点でもあります。 広く考える、深く考える、遠くまで考える、力強く考える、きめ細かく考える、素早く考える、美しく考える、善く考える。暗誦しましょう! 続く 学問のすすめ vol1
今、中学三年生は面談を行っています。いよいよ自分の進路に向かって真剣に向き合っていかなければなりません。そこで今日は高校で校長先生をしていらっしゃる方のコメントを載せます。
**************************** 学力とは人間力である 今直ちに自分を変えよう。気持ちだけはは二流、一流は実行する。三流は口だけ。その気持ちになったとき、間髪を入れずにいっきに変わることである。面談を終えてすぐに自分自身を変えてみよう。 人間の質やレベルが上がって本物にならないと学力はあがらない。 世間では 頭はいいけど冷たい という言い方が良くなされます。そして、この言い方がより定説化されると、 頭のいい人は冷たい。頭の良さと心の温かさは反比例する。 という極論になる。 頭がいい という定義はここでは論じないが、このような世間で言われ言説は人々の経験に基づいた常識的な因果関係のように言われている。この 頭がいい人はつめたい という経験則は 頭の良くない人 のやっかみ、つまり、 ニーチェの言うサンチマン(一般人のやっかみ)の産物なのです。 ここでは差別的な考えを述べているわけではない。 頭がいい人はつめたい という人は、頭の良さと人間の良さを別物として捉えており、その考え方が誤りだといいたいのです。さらに、人間が良くならなければ本当に頭が良くならない、また、たとえ頭が良くても人間が劣悪ならば、その人を頭がいいと言ってはならない、といえる。 これから受験勉強が本格化するにつれて、多くの人はその顔つきや姿勢がすっきりしたものになってきます。そういう変化をした人は、経験上かなりの確立で合格します。学びは人間を陶冶するものであるといえる。 近頃、 本物 という言葉を好んで使っており、 本物 の定義をすると以下のようになる。 (1)本物とは、その姿に表れるものである。姿勢、顔つき、そしてまなざしの確かさである。 (2)本物とは、自分よりも、人のために、そして社会のために生きようとする心ざしをもっているも のである。 (3)本物とは、言葉よりもその行動で、自らの存在を示すものである。 生徒には「本物」になってほしいと考える。口先だけの、自分のためにしか考えられない・行動できない偽物にはなってほしくないと考える。そして、偽物を駆逐してほしいものだ。学びというものの意義が日本から見失われて久しくなる。勉強を一生懸命することを恥ずかしいこととする風潮、さらには、からかいの対象にする風潮さえある。学びを軽んじる風潮など有史以来、どの国にもなかったことである。福沢諭吉の有名な 学問のすすめ の一節を掲げる。 今広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。その次第甚だ明らかなり。実語教に、人学ばざれば智なし。智なき者は愚人なりとあり。されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに出で来るものなり。 福沢諭吉 学問のすすめ 確かに現在においては、福沢諭吉がこの 学問のすすめ 初編 を書いた明治5年のように貴人や愚人はいませんが、その品性や品格において、人々の間に雲泥の相違があることを理解してもらわなくてはならない。もし、品性や品格が見えなくなったとしたら、この日本社会自体が、学びを忘れた社会なのかもしれない。生徒には是非この日本を本来のよき日本にしてほしい。 **************************** 続く 11月4日八王子市中学校駅伝競争大会本日(11月4日(日))、駅伝競走大会が晴天の中、無事開催されました。 男子36校、女子34校が参加し、六中は男女とも入賞しました。 男子は惜しくも4位、女子は3位で入賞杯をいただきました。 どの選手も、控えの選手も含め子供たち全員が持っている力を 出し切ってくれたようで、見ている私達は感動を覚えました。 校長会の先生方はじめ、中体連の先生方、部活顧問の先生方には 日頃のご指導、本当に感謝申し上げます。 子供たちが、この大会で力を出せるのも、日頃の先生方のご指導のおかげだと思っています。 子供たちの一生懸命な姿を見ていると、日本の将来もまだまだ大丈夫!と思えます。 中P連からも、約200名の保護者の方々が監察員等でお手伝いに参加しています。 この伝統ある大会を、来年も再来年もずっと続けていけることを祈っています。 六中も、来年が楽しみですね。 という記事をいただきました。ありがとうございました。 いよいよ明日
いよいよ明日は音楽祭です。
本日もクラスやくわの実ホール、体育館、音楽室を使って 練習をしています。 明日が楽しみです。 |