一緒に行こう!

(登校時、児童が一人、長い階段の上り口に立っている)

どうしたの?

えっ?

だれか待ってるの?

・・・、校長先生待ってたんだよ!

あっ!そうかぁ、ありがとう。一緒に行こう!

うん!

    平成24年5月1日 児童と校長の会話より

あのね!(4)

先生!あのね!ぬれちゃった!

あっ本当だ、大丈夫?

うん!

昨日も雨、今日も雨だね。

うん!

雨が降ったら外で遊べないし、やることがないでしょう?

うーん、そんなことないよ。やることあるよ。

どんなことするの?

一つは宿題、もう一つはねぇー、相原先生に手紙書くんだ!

そうかぁ、いいなぁ!

     平成24年4月27日 児童と校長の会話より

こわかった!

 4月25日、避難訓練を行いました。理科室からの出火を想定しての避難訓練です。
 西階段を使用せず、全員が東階段を利用して校庭に避難しました。一つの階段に子どもたちが集中した時の対処も計画されていました。防災頭巾をかぶり、ハンカチを口に当て、押し合うことなく整然と、走らず、無言で、引き返す者もなく避難しました。
 全員が校庭の北側に避難し、人数を確認するまでに要した時間は5分30秒でした。
 教室に戻るとき、子どもたちの中で「ひなんくんれんこわかった!」という声が聞こえました。お互いの命を守るための訓練が、必要な緊張感の中で整然と実施できたと思います。

 児童の皆さん!大変よくできました!

                  平成24年4月25日 避難訓練の様子より

これぞ知的興奮! −動物園の活用法−

 いきなりですが、多摩動物園の解説員の方と子どもたちの会話の一部を紹介します。

 鳥の踵(かかと)はどこでしょうか?
 ここ!
 そこは指のつけ根じゃないかな?
 えーっ、そうか、どこかなぁ。
 じゃ、股関節(こかんせつ)はどこでしょう?
 ここ!
 はい!そうですね。じゃ、膝(ひざ)は?
 ここ!
 はい、そうですね。
 じゃ、踵は?
 あっ!そうか!ここだ!
 その通り。鳥は強大な心臓や強大な肺、そして強大な胸の筋肉を持っているからそれを支えるために膝の上に胸を乗せた形になっているんですよ。じゃ、やってみようか。
 うわー!難しい!できない!
   <こうして子どもたちは、しばし、鳥(の気持ち)になったのでした>

 4月26日、4年生の校外学習は多摩動物公園に行きました。コウノトリに焦点を当てて、観察の仕方、考え方などを体験的に学びました。
 解説員の方とのやり取りは、まるで研究者の集まる学会のように知的興奮があふれていました。
 「動物園は、こうやって見学するんだ!こうやって活用するんだ!」と強く印象付けられたすばらしい校外学習でした。

             平成24年4月26日 4年生の校外学習で校長より

あのね!(3)

 先生!あのね!わたし縄跳び練習してるの。

 へーぇ!楽しそう。

 うん!16回とべるようになったんだよ。

 そーかぁ、すごいねぇ!

 うん!

            (平成24年4月18日 児童と校長の会話より)

都知事より

 4月23日、東京ドームシティで教育施策連絡会が行われました。石原都知事から東京都の全ての公立学校長に向けて講話がありました。
 講話の内容は、要約すると次の二点です。(要約の責任は私にあります)
 1 少なくとも高校までの子どもの教育の最高責任者は保護者である。
 2 人には差異がある。どんな世界(スポーツ界、経済界など)にも競争がある。それを教育界だけが見えなくしても子どものための教育にならない。
 石原知事らしい、力のこもった講話でした。

                        平成24年4月24日 校長より

お許しください

 こんにちは。
 お忙しい中、保護者会にご参加いただきありがとうございます。
 校長の小林幹彦です。
 今日は、初めての保護者会ですので、ぜひ保護者の皆様にお会いしたいと思っていたのですが、保護者の皆様ではなく、石原慎太郎知事に会わねばならないことになりました。お許しください。
 実は、今日は東京都の教育施策連絡会といって東京都の全ての公立学校の校長が一堂に集まる日なのです。
 さて、秋葉台小学校は大変立派な学校だと思います。
 私も今までの経験を活かしてこれからの学校づくりに貢献できればと思っています。
よろしくお願いいたします。

   平成24年4月23日 のびのび・1・2年保護者会で校長からの伝言より

大きなノッポの・・・

 おはようございます。
 みなさん、秋葉台小学校には大きなノッポの・・・、大きなノッポの時計があるのを知っていますか?
 (「あそこ!」体育館の時計を指す子がいる)
 うん!そうだね、あそこにあるね。もっと大きな時計があるんだよ。
 (「えーっ!」)
 校舎の壁をずっと上の方に向かって見ていくと、大きな時計があります。
 私がね、あの時計を見ていたら、あの時計がね、ニコッて笑ったんです。
 (「えーっ!」「そんなのおかしい!」)
 そうだね、時計は笑わないよね。
 秋葉台小学校では児童の皆さんが時間をしっかり守ります。すごいなと思います。大変立派だと思います。だから私には、あの大きな時計がニコッと笑っているように見えたのです。今日もしっかり時間を守っているなって。
 高学年の皆さんはちょっと難しいかもしれないけれど、時間のことを少し考えてみるといいと思います。5年生、6年生、4年生はどうかな、3年生は難しいかな。時間は形がありません。見ることも触ってみることもできません。でも、時間は確かにあります。人間の意識の中にあるのですね。
 さあ、時間を守ることはとても大切です。これからもしっかり時間を大切にしましょう。あの大きな時計が見ていますよ。

                    平成24年4月23日 児童朝会で校長より

インプットとアウトプットの間にあるもの

 小学校に来て子どもたちの元気な声に喜びを感じています。高校生になると恥ずかしさもあってか、あまり声は出なくなります。
 さて、効果的な勉強の一つに音読があります。音読はなぜ効果的なのでしょう。私はこう考えてみました。人間の脳は感覚器と運動器の間にあります。感覚器がとらえた情報が脳に入り、脳がその情報を処理して何らかの反応としての新たな情報を作り出します。その情報は運動器に伝えられ、行動を起こします。
 つまり、頭を鍛えようと思ったら感覚器も運動器もどちらも使う方がよい、ということです。見て(感覚器)、読み取って(脳)、声に出す(運動器)。使っているところが多く、記憶に残りやすいのです。しかも自分で発した声を、聴いているのです。理解が不十分なところは読み間違えるので気づくことができ、修正できます。さらにうまく読めるとうれしくなります。ここが大事です。うれしいということは、脳にご褒美が与えられたということです。脳には報酬系というところがあり、そこが刺激されると脳の機能が高まるそうです。
 ある高校の英語の先生が授業で徹底的に音読をさせました。高校生ですから最初は恥ずかしがる子もいたのですが、それを乗り越えさせて続けました。それだけが理由ではないと思いますが、英語の成績が上がったのです。クラス全体、学年全体の成績が上がったのです。
 大きな声ではきはきと音読できたり、しようとしている姿勢をしっかりと褒めてあげてください。大きな声が出せる小学生のうちに、この勉強法を身に着けておくといいと思います。

               平成24年4月20日 3・4年生保護者会で校長より

高校と中学校の間  ― 今、小学生に必要なこと ―

 高校に入学してきた子どもたちが、大学受験を前提にした学習のことで一番驚くのは、中学生の時と違う学習内容の奥の深さ、量の多さではないでしょうか。大学入試問題は高校入試問題に比べると格段にその出題範囲が広く、ある意味範囲がないといってもいいくらいです。たとえば、英語ではどこまでが高校英語の範囲なのか、明確に言えないくらいです。覚える必要のある単語数も4,000語〜5,000語にものぼります。内容的にも専門性が高く「英語の試験というよりも国語や社会・理科の試験のようだ」という受験生もいます。大学側も一夜漬けでは間に合わない試験にしたいと考えているのでしょう。大学入学後、本当に活躍してくれる人を選びたい、と考えているのだと思います。
 したがって小さいころからの、そして日々の、偏らない学習が必要になります。
 しかし、多くの高校生は一夜漬け的な高校受験の成功体験からなかなか抜け出せません。試験に出題される教科・科目の、しかも出題される部分だけを効率よく覚えようと単純に考えます。このような勉強をした子どもたちにとって難関大といわれる大学の問題(二次試験の)がどれほど難しく感じられることか、想像を絶するものかもしれません。

 どんなことにも意欲的に取り組みなさい。

 どこの学校でも指導されることです。この当たり前の指導の背景にはこのような意味もあるのです。大学受験が近づいて来れば、徐々に必要な教科・科目や範囲に勉強の的が絞られていくのは当然です。最後の詰めは、それでいいと思います。ただし、根本に幅広い学習、教科・科目だけでなく幅広い体験、の蓄積が必要だと思います。小学校5・6年生の今は、その時期だと思います。

               平成24年4月19日 5・6年生保護者会で校長より

あのね!(2)

うふふ!

どうしたの?

あのね! 校長先生どうしていつもニコニコしてるの?

だって、うれしいんだもの。

うふふ!

(平成24年4月19日 児童と校長の会話より)

雷雨対応

4月17日(火)6校時。委員会活動の最中に雷が鳴り始めた為、急いで児童を下校させました。3:05頃下校完了。6校時にいたのは5年生と6年生で、4年生以下は下校完了していました。

体験学習は学びの宝庫

 体験学習は学びの宝庫

 6年生が東京都埋蔵文化財センターを見学した。
 不思議なことに気づき、そして理解が深まった。
 センターには数千年前の竪穴式住居が復元されている。屋根は萱葺き(かやぶき)である。見学前の注意によると、萱は腐りやすいから、引き抜いて隙間ができるようないたずらはやめてほしいという。「腐りやすい?」、ここで疑問がわいた。
 「どうして萱葺きだと分かったのですか?」
 「実は確実ではないのです。何しろ萱は腐りますから、遺跡に残っていません」
 「やっぱり」「“屋根は萱であろう”と予測する根拠は何ですか?」
 「偶然か、あるいは意図的か、燃えてしまった住居の遺跡もあるのです。炭化された萱が残っているので“屋根は萱であろう”と予測しています。もちろん他にも・・・」
 「なるほど」
 歴史の勉強だから教科で分類すると社会になる範囲だが、疑問は物質の性質だから理科の範囲。その他にもたとえば火起こし体験では、当時の生活文化という社会科の観点、摩擦熱という理科の観点、力を入れ次にスッと力を抜く体育科の観点、リズムという音楽科の観点等々が出てきました。
 体験学習は正に学びの宝庫でした。

               平成24年4月16日 6年生社会科見学で校長より

一輪車

一輪車

 校内を歩いていたら、一輪車の練習をしている女の子に会いました。
 上手に乗っていました。
 どのくらい練習したのか聞いてみると、1週間ほどということです。
 さて、一輪車に乗るのには脚を主に使います。それからバランスをとるために腕や体全体を使います。
 脚や腕をはじめ体には筋肉と骨があります。だから人間は動くことができるのです。
 では、筋肉や骨は勝手に動くのでしょうか。
 違います。筋肉や骨は脳、頭の中にある脳ですね、と協力して動きます。だから一輪車の練習をすることは、頭を鍛えることにもなるのです。
 勉強も、そして運動もいっぱいしたいですね。

                    平成24年4月15日児童朝会で校長より

入学式

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ぴかぴかの一年生が入学しました。

校長式辞

 各地で桜の開花が報じられています。春の暖かさを感じる季節となりました。このようなよき日に、近隣地域の皆様にご臨席賜り、かわいらしい児童の皆さんを迎えることはまことに喜ばしいことです。
 ご臨席賜りました皆様、本当にありがとうございます。

 児童の皆さん、そして保護者の皆さんご入学おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。

 さて、私から、児童の皆さんに大事な、大事なお話をします。
 楽しみにしていた小学校、秋葉台小学校、楽しいですよ。だから三つのことに挑戦しましょう。

 一つ、話をよく聞きましょう。
 二つ、挨拶をしましょう。
 三つ、楽しく縄跳びやかけっこをしましょう。

 いいですか、もう一度いいます。

 一つ、人の話をしっかり聞きましょう。
 二つ、元気よく挨拶をしましょう。
 三つ、楽しく、いっぱい、縄跳びやかけっこしましょう。

 なぜ、こんなことするのかな。

 それはね、もっともっと学校が楽しくなるからです。

 保護者の皆様、そして地域の皆様、秋葉台小学校はおあずかりしたお子様を、温かくそして厳しく、未来を担う人として育てていきたいと思います。今後ともご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

                            平成二十四年四月六日    
                          八王子市立秋葉台小学校長  
                                    小林幹彦

あのね!

先生、あのね! わたし漢字が好きなの。

そう、漢字がわかっちゃうんだ。

うん!

へーぇ、おもしろそうだねぇ。

うん!

(1年生の女の子と校長の会話より)

皆さん、おはようございます。

皆さん、おはようございます。
校長の“こばやし みきひこ”です。よろしくお願いします。
先日、児童の皆さんがお家から秋葉台小学校へ通ってくる、通学路、を先生方に教えていただいて歩いて見ました。
 そうしたら、道路のわきに“つくし”を見つけたんです。野猿街道のわきです。一本、二本、・・・、何本もありました。私はうれしくなってしまいました。ニコニコです。
 なぜ、うれしくなったのでしょうか。どうしてかなあ。
 “つくし”は春には見えるんですけれど、夏になると見えなくなってしまうんです。秋にも、冬にも見えなくなってしまう。「“つくし”、どうなったかな」「元気かなあ」、ちょっと心配になります。だから春になって“つくし”を見つけると、「アッ元気だったんだ」「ちゃんとここにいてくれたんだ」ってうれしくなっちゃうんです。「元気でいてくれてありがとう」って、うれしくなっちゃうんです。
 春になって平成24年度が始まります。今日、皆さんの元気な顔を見て、うれしくなっちゃいました。

                       平成24年4月6日始業式で校長より

笑顔をありがとう!

おはようございます。

今日は、人の役に立つ勉強をしようという話をします。

手紙を読みます。

「みなさん、入学、進級おめでとうございます。
今年もまた、勉強にスポーツに力を発揮し、新しいお友達をたくさん作ってください。

日本を襲った大地震と津波から、一年がたちました。
被害にあった地域には、まだたくさんの、不自由な生活をしている方たちがいます。学校が壊れ、まだきちんとした教室で授業を受けられない子どもたちもいます。

この一年間、全国のみなさんは、募金をしたり、手紙を書いたり、いろいろな形で、被害にあわれた方たちを励ましてきました。
なによりも、みなさんの笑顔が、私たち大人に、未来への希望を教えてくれました。
本当にありがとう。
そして、どうか、そのような、他人を思う気持ちを忘れずに、また新しい一年を過ごしてください。」

 この手紙だれからきたと思う?
 この手紙は、文部科学大臣からきたのです。
 (「ウエー、すごい」子どもの声)
 ねー、すごいねー。

 みんなが笑顔で勉強することが、こんなに大人を元気づけるんだよ。これからも元気に頑張ろうね。

                平成24年4月9日(月)児童朝会で校長より

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