精力善用・自他共栄

 おはようございます。
 もうすぐ運動会ですね。楽しみですね。
 皆さんは柔道というスポーツを知っていますか。柔道は、日本の加納治五郎という人が創ったスポーツです。
 加納治五郎さんは、日本に昔から伝わっていた柔術をもとに柔道というスポーツを考えました。柔術というのは、人と人が戦うときに相手をどのようにやっつけるかという技や方法です。人と人が戦ったり相手をやっつけたりするなんて、よくないと思いませんか。スポーツは人を立派な人にするためにするのですから、人をやっつけるための柔術をもとにするなんて、何か変ですね。
 加納治五郎さんは、柔術の中に人が立派になるための大切なものを見つけたのです。それは、ちょっと難しいですがよく聞いてください。精力善用、自他共栄です。
 人間の力を効果的に良いことに使うこと、そして自分も相手も一緒に成長していくこと。いいですか、精力善用、自他共栄、運動会に向けてこのことを頭に入れておいてください。

             平成24年5月21日 児童朝会で校長より

5月18日

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5月18日の献立
グリンピースご飯
かつおの竜田揚げ
ビーフンソテー
玉こんにゃくのみそ田楽
牛乳

ゴー!ゴー!ゴー!

 「あか!あか!あか! ゴー!ゴー!ゴー!」
 「しろ!しろ!しろ! ゴー!ゴー!ゴー!」
 校庭に子どもたちの元気な声が響きわたりました。
 運動会の全体練習でのことです。
 今日は歌の練習に続いて、入場の仕方、大玉送りの練習をしました。

          平成24年5月18日 運動会の全体練習で校長より

髪、切ったの?

 おはようございます。
 おはようございます。
 あれ!先生、髪、切ったの?
 うん、さっぱりしたでしょう?
 切りすぎじゃない?
 そうかぁ、・・・?

   平成24年5月14日 登校時、児童と校長の会話より

石ひろい

 おはようございます。
 皆さんの中に掃除や、真面目に掃除することをバカにしている人はいませんか?
 (子どもたちが緊張した顔で注目している)
 私は、掃除を一生懸命、真面目にする人は立派な人になる可能性が高いと思います。
 今日は、これから石ひろいがあります。しっかり取り組みましょう。

          平成24年5月14日 児童朝会で校長の話より

草取り、ありがとう!

 今日、松が谷FCと松が谷ジャガーズの皆さんが校庭の草取りをしてくださいました。
 校庭は運動会の会場にも体育の授業の教室にも、そして野球場にもサッカーコートにもなります。自分たちを鍛え、磨いてくれる道場です。感謝の心を込めて草取りをしているのを見て「大切な学びを実践しているのだな」と感じました。
 土曜日の貴重な時間をボランティアに費やしてくださった保護者の皆様に厚くお礼申し上げます。

                     平成24年5月12日 校長より

田んぼの学校

 あっ!ザリガニ!
 えっ!どこ?(ドタドタドタ)
 ゲット!(パタパタパタ)
 ドジョウ!(ドタドタドタ)
 ヤゴ!(ドタドタパタパタ・・・)
 今日、田んぼの学校がある堀之内の里山は大変なさわぎでした。
 多くの人の努力で復活し、維持されている里山の自然がこれほど子どもたちを熱狂させるとは、本当に感激です。
 そして子どもたちは大事な、大事な、ことを学びました。
 一粒のお米に込められた多くの人の努力。農作業の難しさ、大変さ、そして面白さ。食べ物への感謝の念。深く心にしみ込んだと思います。
 自然の持つ教育力、体験的学習の意義を改めて確認した教育活動でした。
 このような環境を維持してくださっている「里山農業クラブ」の皆さんをはじめ多くの方に心から感謝申し上げます。

             平成24年5月10日 「田んぼの学校」で校長より

チャレンジキッズ(出張児童館)

 5月9日(水)午後1時30分頃から本校体育館でチャレンジキッズ(出張児童館)が実施されました。聞くところによると200名近い子どもたちが参加し、元気に目いっぱい遊ぶことができたそうです。子どもたちが瞳を輝かせ、息を切らせながらも意欲満々で遊ぶ姿が目に浮かびます。子どもたちは様々な遊びの場面で成長します。今回のチャレンジキッズも貴重な学びの機会になったことと思います。
 主催してくださった松が谷児童館の皆様、お手伝いいただいた秋葉会の皆様、本当にありがとうございました。

      平成24年5月10日 チャレンジキッズの報告を受けて校長より

1年生の教室で

 1年生の教室で、「昨日下校してから今朝学校に来るまでの間に気づいたこと」を発表する取り組みをしていました。皆の前に出て、一人で発表します。

 児童A 「朝、学校に来るときに“ミミズ”を見ました」

 児童B 「朝、学校に来るときに“ダンゴ虫”を見ました」

 児童C 「朝、学校に来るときに“死んだミミズ”を見ました」

 児童D 「朝、学校に来るときに“ミミズを4匹”見ました」

 児童E 「朝、学校に来るときに“トカゲを2匹”見ました」

 「ミミズ」⇒「ダンゴ虫」(種類を変えた)⇒「死んだミミズ」(形容詞を付けた)⇒「ミミズを4匹」(数を付けた)⇒「トカゲを2匹」(種類を変え、数を付けた)このようにして児童の語彙力や思考力が広がっていくのですね。
 うれしくなりました。

                           1年生の教室で校長より

命ある自分、他の人を大切にする人になろう!

 おはようございます。
 皆さんはケガをしたことがありますか?
 はい!ある!(児童の声)
 痛かったね、つらかったね。
 痛かった!(児童の声)
 病気をしたことありますか?
 はい!ある、ある!(児童の声)
 熱が出たり、おなかが痛かったり、気分が悪かったり、つらかったですね。そんなとき、お母さんやお父さん、お姉さんやお兄さん、学校の先生、お友達、病院のお医者様や看護師さん、いろんな人が助けてくれました。うれしかったですね。ありがたかったですね。助かりましたね。
 人間は生きているからケガや病気をする。ケガや病気はとてもつらいものです。でも、それをお互いに助け合うことができます。ありがたいことですね。
 そこで、皆さんはどんな人にならなければならないのか、と考えます。ここが大切です。
 自分の体、健康を大切にする人。そして他の人の体、健康を大切にする人。そういう人にならなければいけません。
 いいですかもう一度いいます。
 自分の体や健康、他の人の体や健康を大切にする人になってください。

                   平成24年5月7日 児童朝会で校長の話

一緒に行こう!

(登校時、児童が一人、長い階段の上り口に立っている)

どうしたの?

えっ?

だれか待ってるの?

・・・、校長先生待ってたんだよ!

あっ!そうかぁ、ありがとう。一緒に行こう!

うん!

    平成24年5月1日 児童と校長の会話より

あのね!(4)

先生!あのね!ぬれちゃった!

あっ本当だ、大丈夫?

うん!

昨日も雨、今日も雨だね。

うん!

雨が降ったら外で遊べないし、やることがないでしょう?

うーん、そんなことないよ。やることあるよ。

どんなことするの?

一つは宿題、もう一つはねぇー、相原先生に手紙書くんだ!

そうかぁ、いいなぁ!

     平成24年4月27日 児童と校長の会話より

こわかった!

 4月25日、避難訓練を行いました。理科室からの出火を想定しての避難訓練です。
 西階段を使用せず、全員が東階段を利用して校庭に避難しました。一つの階段に子どもたちが集中した時の対処も計画されていました。防災頭巾をかぶり、ハンカチを口に当て、押し合うことなく整然と、走らず、無言で、引き返す者もなく避難しました。
 全員が校庭の北側に避難し、人数を確認するまでに要した時間は5分30秒でした。
 教室に戻るとき、子どもたちの中で「ひなんくんれんこわかった!」という声が聞こえました。お互いの命を守るための訓練が、必要な緊張感の中で整然と実施できたと思います。

 児童の皆さん!大変よくできました!

                  平成24年4月25日 避難訓練の様子より

これぞ知的興奮! −動物園の活用法−

 いきなりですが、多摩動物園の解説員の方と子どもたちの会話の一部を紹介します。

 鳥の踵(かかと)はどこでしょうか?
 ここ!
 そこは指のつけ根じゃないかな?
 えーっ、そうか、どこかなぁ。
 じゃ、股関節(こかんせつ)はどこでしょう?
 ここ!
 はい!そうですね。じゃ、膝(ひざ)は?
 ここ!
 はい、そうですね。
 じゃ、踵は?
 あっ!そうか!ここだ!
 その通り。鳥は強大な心臓や強大な肺、そして強大な胸の筋肉を持っているからそれを支えるために膝の上に胸を乗せた形になっているんですよ。じゃ、やってみようか。
 うわー!難しい!できない!
   <こうして子どもたちは、しばし、鳥(の気持ち)になったのでした>

 4月26日、4年生の校外学習は多摩動物公園に行きました。コウノトリに焦点を当てて、観察の仕方、考え方などを体験的に学びました。
 解説員の方とのやり取りは、まるで研究者の集まる学会のように知的興奮があふれていました。
 「動物園は、こうやって見学するんだ!こうやって活用するんだ!」と強く印象付けられたすばらしい校外学習でした。

             平成24年4月26日 4年生の校外学習で校長より

あのね!(3)

 先生!あのね!わたし縄跳び練習してるの。

 へーぇ!楽しそう。

 うん!16回とべるようになったんだよ。

 そーかぁ、すごいねぇ!

 うん!

            (平成24年4月18日 児童と校長の会話より)

都知事より

 4月23日、東京ドームシティで教育施策連絡会が行われました。石原都知事から東京都の全ての公立学校長に向けて講話がありました。
 講話の内容は、要約すると次の二点です。(要約の責任は私にあります)
 1 少なくとも高校までの子どもの教育の最高責任者は保護者である。
 2 人には差異がある。どんな世界(スポーツ界、経済界など)にも競争がある。それを教育界だけが見えなくしても子どものための教育にならない。
 石原知事らしい、力のこもった講話でした。

                        平成24年4月24日 校長より

お許しください

 こんにちは。
 お忙しい中、保護者会にご参加いただきありがとうございます。
 校長の小林幹彦です。
 今日は、初めての保護者会ですので、ぜひ保護者の皆様にお会いしたいと思っていたのですが、保護者の皆様ではなく、石原慎太郎知事に会わねばならないことになりました。お許しください。
 実は、今日は東京都の教育施策連絡会といって東京都の全ての公立学校の校長が一堂に集まる日なのです。
 さて、秋葉台小学校は大変立派な学校だと思います。
 私も今までの経験を活かしてこれからの学校づくりに貢献できればと思っています。
よろしくお願いいたします。

   平成24年4月23日 のびのび・1・2年保護者会で校長からの伝言より

大きなノッポの・・・

 おはようございます。
 みなさん、秋葉台小学校には大きなノッポの・・・、大きなノッポの時計があるのを知っていますか?
 (「あそこ!」体育館の時計を指す子がいる)
 うん!そうだね、あそこにあるね。もっと大きな時計があるんだよ。
 (「えーっ!」)
 校舎の壁をずっと上の方に向かって見ていくと、大きな時計があります。
 私がね、あの時計を見ていたら、あの時計がね、ニコッて笑ったんです。
 (「えーっ!」「そんなのおかしい!」)
 そうだね、時計は笑わないよね。
 秋葉台小学校では児童の皆さんが時間をしっかり守ります。すごいなと思います。大変立派だと思います。だから私には、あの大きな時計がニコッと笑っているように見えたのです。今日もしっかり時間を守っているなって。
 高学年の皆さんはちょっと難しいかもしれないけれど、時間のことを少し考えてみるといいと思います。5年生、6年生、4年生はどうかな、3年生は難しいかな。時間は形がありません。見ることも触ってみることもできません。でも、時間は確かにあります。人間の意識の中にあるのですね。
 さあ、時間を守ることはとても大切です。これからもしっかり時間を大切にしましょう。あの大きな時計が見ていますよ。

                    平成24年4月23日 児童朝会で校長より

インプットとアウトプットの間にあるもの

 小学校に来て子どもたちの元気な声に喜びを感じています。高校生になると恥ずかしさもあってか、あまり声は出なくなります。
 さて、効果的な勉強の一つに音読があります。音読はなぜ効果的なのでしょう。私はこう考えてみました。人間の脳は感覚器と運動器の間にあります。感覚器がとらえた情報が脳に入り、脳がその情報を処理して何らかの反応としての新たな情報を作り出します。その情報は運動器に伝えられ、行動を起こします。
 つまり、頭を鍛えようと思ったら感覚器も運動器もどちらも使う方がよい、ということです。見て(感覚器)、読み取って(脳)、声に出す(運動器)。使っているところが多く、記憶に残りやすいのです。しかも自分で発した声を、聴いているのです。理解が不十分なところは読み間違えるので気づくことができ、修正できます。さらにうまく読めるとうれしくなります。ここが大事です。うれしいということは、脳にご褒美が与えられたということです。脳には報酬系というところがあり、そこが刺激されると脳の機能が高まるそうです。
 ある高校の英語の先生が授業で徹底的に音読をさせました。高校生ですから最初は恥ずかしがる子もいたのですが、それを乗り越えさせて続けました。それだけが理由ではないと思いますが、英語の成績が上がったのです。クラス全体、学年全体の成績が上がったのです。
 大きな声ではきはきと音読できたり、しようとしている姿勢をしっかりと褒めてあげてください。大きな声が出せる小学生のうちに、この勉強法を身に着けておくといいと思います。

               平成24年4月20日 3・4年生保護者会で校長より

高校と中学校の間  ― 今、小学生に必要なこと ―

 高校に入学してきた子どもたちが、大学受験を前提にした学習のことで一番驚くのは、中学生の時と違う学習内容の奥の深さ、量の多さではないでしょうか。大学入試問題は高校入試問題に比べると格段にその出題範囲が広く、ある意味範囲がないといってもいいくらいです。たとえば、英語ではどこまでが高校英語の範囲なのか、明確に言えないくらいです。覚える必要のある単語数も4,000語〜5,000語にものぼります。内容的にも専門性が高く「英語の試験というよりも国語や社会・理科の試験のようだ」という受験生もいます。大学側も一夜漬けでは間に合わない試験にしたいと考えているのでしょう。大学入学後、本当に活躍してくれる人を選びたい、と考えているのだと思います。
 したがって小さいころからの、そして日々の、偏らない学習が必要になります。
 しかし、多くの高校生は一夜漬け的な高校受験の成功体験からなかなか抜け出せません。試験に出題される教科・科目の、しかも出題される部分だけを効率よく覚えようと単純に考えます。このような勉強をした子どもたちにとって難関大といわれる大学の問題(二次試験の)がどれほど難しく感じられることか、想像を絶するものかもしれません。

 どんなことにも意欲的に取り組みなさい。

 どこの学校でも指導されることです。この当たり前の指導の背景にはこのような意味もあるのです。大学受験が近づいて来れば、徐々に必要な教科・科目や範囲に勉強の的が絞られていくのは当然です。最後の詰めは、それでいいと思います。ただし、根本に幅広い学習、教科・科目だけでなく幅広い体験、の蓄積が必要だと思います。小学校5・6年生の今は、その時期だと思います。

               平成24年4月19日 5・6年生保護者会で校長より

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