自然のアルバム257 ヤブコウジ☆夏に白かあわいピンクの花を葉の根元に下向きにさかせます。花よりも秋から冬にかけての赤い実がとても印象的です。鳥たちにとって、えさの少ない冬には、この赤い実がかかせないごちそうなのでしょう。 ☆昔から縁起のよい植物とされ、カラタチバナ(百両)、センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)と並べてこのヤブコウジを十両ともいいます。なお、一両とは、アリドオシという植物です。 ☆縁起がよい植物なので、あの有名な落語の「寿限無(じゅげむ)」の中の、「やぶらこうじの ぶらこうじ」というのは、このヤブコウジのことです。なお、ヤブコウジの葉は写真の左の葉っぱです。 自然のアルバム256 ツバキ☆木は、秋になると葉っぱが落ちる木(落葉樹ーらくようじゅ)と、いつも緑色の葉っぱをつけている木(常緑樹ーじょうりょくじゅ)の2種類があります。写真は常緑樹のツバキです。 ☆葉っぱがつやつやしていて、つやのある木なので、「つやき」が「つばき」に変化して、この名前になりました。また、厚(あつ)い葉っぱなので、「あつばき」が「つばき」になったともいわれます。 ☆ツバキは、漢字で「木」へんに「春」と書いて、「椿」となります。花は春になると咲きます。まだ寒い季節なので、花のつぼみもまだまだかたいようです。早くあたたかくなってください。 自然のアルバム255 カタツムリとナメクジ☆「カタツムリなんてどこいもいないよ」と思うでしょう。そのとおりどこにもいません。白いギザギザになっているのは、カタツムリが食べたあとです。何を食べたかというと、石についていた小さなコケでしょう。 ☆ナメクジも、カタツムリから進化(しんかー生き物がかんたんで下等なものから、複雑で高等なものにかわっていくこと)したもの。カタツムリは巻貝の仲間。こういう動物を軟体(なんたい)動物といいます。 ☆ナメクジに塩をかけたことがありますか。塩で水分がぬけて小さくなります。同じく砂糖やコショウでも OKです。ナメクジはビールが好きなようで、つかまえるには、ビールを皿にたらしておくとよいらしいです。 自然のアルバム254 ナガコガネグモ☆この茶色のつぼのようなものは、ナガコガネグモの卵のう(らんのう)というものです。卵のうというのは、たまごをつつむとても強くじょうぶなふくろやつぼのようなものです。 ☆写真をよく見てください。卵のうは上をむいて口が開いているのがわかりますか。ですから、卵のうは、雨などが入らないように、葉っぱの下や家の軒下(のきした)などに作られるのです。 ☆ナガコガネグモなど、いろいろな生き物の姿があまり見られなくなりました。でもつまらないなんて言わないで!。生き物たちが生きていた証拠(しょうこ)探しなども楽しいよ。 自然のアルバム253 カクレミノ☆これは、あるおうちの庭の木です。上恩方の野山ではあまり見られない実で、カクレミノといいます。もう少しあたたかい西日本にはたくさん見られる木でしたが、温顔化の影響でしょうか。近くの山で時々みられるようになりました。 ☆その土地にないものでも、街路樹(がいろじゅ)や庭などによく植えることがあります。マテバシイなどももともとは九州などのあたたかい所の木ですが、いまではあちこちに植えてあります。 ☆鳥が一番よく目につくのは、赤い実だそうです。その次が黒い実だそうです。このカクレミノという木は、ヤツデなどの仲間の木です。葉っぱはきれこみがあったりなかったりします。 自然のアルバム252 サルトリイバラの実☆つるになる木で、茎にまばらにトゲがあります。このトゲがあるおかげで、他のまわりの木にからみついて大きく生長することができます。よくにた植物でシオデというものがありますが、実が赤くなくて黒くなります。 ☆サルトリイバラという名前は、サルもからまってしまうようなトゲがあるからです。昔は、サルトリイバラの丸い葉っぱを使っておもちやお菓子をつつんだそうです。 ☆サルトリイバラは単子葉類のユリの仲間なので、葉っぱの脈が平行脈になるはずですが、なぜか双子葉類のように網目状の脈になっています。最近では、ユリ科ではなく、サルトリイバラ科という分類群も新しく提唱されています。 自然のアルバム251 ミヤマシキミ☆4月ころ、白いかおりのよい花を咲かせます。実はごらんのように真っ赤な色でとてもあざやかです。この葉には、アルカロイドをふくそうで、毒があるそうです。この赤い実も毒があるかもしれません。 ☆毒も使い方で薬になり、このミヤマシキミは、頭痛薬やめまいなどにきくそうですが、使い方はあくまでもしんちょうにしましょう。素人(しろうと)考えでは、とても危険(きけん)です。 ☆毒のある植物はかなりたくさんありますが、すぐに命をおとすというものはあまりありません。気をつけてほしいもの、特に危険で覚えておいたほうがよいものでは、トリカブト、ドクウツギ、ドクゼリなどです。 自然のアルバム250 ビナンカズラ☆これもまたまた赤い実で、先日、6年生が「これなあに」と持ってきてくれた実です。和菓子(わがし)のようにも見えますね。とてもおいしそうですが、食べたことはありません。このビナンカズラは漢字で美男蔓と書きます。蔓とはつるということです。 ☆美男とはいい男という意味で、今で言えばイケメンということでしょうか。この木の皮をはいでつぶして水をくわえるとネバネバした液体(えきたい)になり、これを髪(かみ)の毛につけて整髪料(せいはつりょう)にしたのでしょう。 ☆花は夏にさきますが、あまり見たことがありません。上恩方のあちこちに見られる植物ですが、実になるのはあまりないようです。葉っぱのうらが少しむらさき色になっているのも特徴です。 地域ふれあいスポーツ大会6地域ふれあいスポーツ大会5地域ふれあいスポーツ大会4地域ふれあいスポーツ大会3地域ふれあいスポーツ大会2地域ふれあいスポーツ大会1自然のアルバム249 ガマズミ☆これも赤い実でガマズミといいます。名前の意味はよくわかってないらしいです。「神つ実」であるとか、ズミはそめたりするという意味があるともいわれています。 ☆果実はとてもあまずっぱく、果実のお酒などにしてのんだりするそうです。上恩方の野山や雑木林(ぞうきばやし)にふつうによく見られる木です。 ☆今年は、コナラなどのドングリの実がたくさんなった年でした。また、それ以外にも、いろいろな実がたくさんなったようです。この写真のガマズミはちょっと少なめについています。 自然のアルバム248 モッコク☆モッコクは、海岸近くの温かなところに自然に生えているものですが、よく庭に植えられています。この写真は家の近くで撮影したものです。 ☆7月ころ白い花をさかせ、秋になると実がなります。寒くなると実がさけて、赤い種子が見えるようになります。これは、鳥のためでしょうか。そう言えば、赤い木の実というのはとても多いように思えます。 ☆赤い色というのは、とても食欲をさそうようです。ハンバーガー屋さんも、中華料理屋さんなども赤い看板が多いようです。その反対に青は食欲が落ちるそうで、青いふりかけを作ったら、ぜんせんうれなかったそうです。 自然のアルバム247 竹筒バチ2☆このオオフタオビドロバチは、どこにでもいるハチのようです。いろいろな竹をわってみたのですが、出てくるのは、このハチだけのようでした。もちろんテープで元どおりにしておきました。 ☆しきりには、土がつめられたあとがよくわかると思います。この幼虫はいつになったら、外の世界に飛び出してくるのでしょうか。 ☆ハチというと、アシナガバチのようなハチの巣を思いうかべてしまいますが、いろいろな生活をしているハチがいることが分かりました。これからもさらに勉強したいですね。 自然のアルバム246 竹筒バチ1☆オオフタオビドロバチというハチがいます。黒い体に黄色のしまがあります。このハチは、竹のつつにガの幼虫を運びこんでたまごを産みます。それで、竹づつバチと言われます。 ☆竹のつつの穴をよく見てください。どろがつめこんであるのがわかりますか。この竹をナイフでさいてみると、その中には、いろいろな幼虫がいます。おどろきの世界ですよ。 ☆ハチのためにおうちの軒先(のきさき)や出窓の下などに竹やしのだけを置いてみましょう。どんなハチがくるか観察してみませんか。 自然のアルバム245 ギンナンいろいろ☆何度も見ていたギンナンですが、おどろくことに、どらやき型と、3つ割型あるようです。このことは、ある子どもが報告してくれてわかりました。 ☆インターネットなどでもいろいろと書かれているのですが、どうやらはっきりとしないようです。3つ割は少ないようですが、よくさがすとあるわあるわと大発見で大喜びしました。 ☆どら焼き型は、オスであるとか言われていますが、これもはっきりしません。イチョウ祭で買ったギンナンの数をしらべると、どら焼き型が253個で、3つ割型が24個でした 自然のアルバム244 アベリア☆今年もだいぶさむくなり、花もほとんど見られなくなりました。そんな中、ハナゾノツクバネウツギが咲いていました。ずいぶんと長い名前ですね。 ☆漢字で書くと花園撞羽根空木と書きます。庭や公園などによくうえれれていますが、もともとは外国から来た園芸品種で、アベリアとよばれています。 ☆アベリアとは、学名です。学名でよばれるものもたいへん多く、プラタナスやコスモス、チューリップなどどれも学名です。 |