自然のアルバム105 キマワリ

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《日まわりでなく、木まわりです》

☆名前は、木のまわりを長い足で歩いているので、きまわりというそうで、ずいぶんとかんたんな名前になったものです。この虫はゴミムシダマシ科の昆虫です。学校のあちこちで見ることができます。

☆ある先生に教えていただいたことですが、いろいろな昆虫をつかまえてきて、かおうとした時にこまるのはえさです。その場合、キュウリとカツオブシをあげておけば何とかかえるそうです。よいことを聞いたと思いました。

☆この虫は、かれた木やくさった木のところにいるそうです。色は金銅色や青銅色のものまでいるそうですが、いつも見るのはこのような真っ黒いものばかりです。

自然のアルバム104 ヘクソカズラ

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《へんな名前》

☆植物を観察するには、五感を使って体全体で観察することが大切ですが、このヘクソカズラは見るだけにしておくほうがよいようです。花も茎も葉っぱも、一度においをかぐとわかります。

☆花だけを見ると、白い花のまん中だけだ赤くて、とてもおしゃれな感じの花です。しかし、茎や葉がきずつくと細胞内にあるペデロシドという成分が分解されて、メルカブタンというガスがでるそうです。

☆このガスにより敵である虫を寄せ付けないようにするのがヘクソカズラの作戦のようです。植物はそれなりに、いろいろな方法で敵から自分の体を守っているのです。しかし、このくさい葉っぱを食べるヘクソカズラヒゲナガアブラムシという虫もいるそうですから、自然界は不思議です。

自然のアルバム103 カラスウリ

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《レースのカーテンのような・・・》

☆カラスウリの実を見たこと人は多いと思いますが、花はあまり知らないと思います。5つに分かれて先が白いレースのカーテンのように広がり、それはそれはきれいな花です。

☆この花は夜さきます。真っ白な花でほんのりとよい香りがする花で、真っ暗な夜にはよく目立ちます。家の近くのお寺の墓地の所にあったのですが、一人で見にいくのが恐いので、暗くなる前のつぼみの状態のときにとってきました。

☆水あげもよくして、6時すぎから花を開き始めました。すると、あっという間に、白いレースのようなものが伸びてきて、ごらんのようにきれいな花になりました。めでたし・めでたし。

自然のアルバム102 リョウブ

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《夏の山の花》

☆夏の山の花であるリョウブが咲き始めています。このリョウブという木の春の新芽(しんめ)は食べることができるそうです。ごはんにいっしょにたきこむと、リョウブめしというものになるそうです。

☆このリョウブの花がさくと、あちこちからいろいろな虫が集まってきます。ハチやカミキリのなかまやその他小さな虫たちがよくきます。虫をつかまえるには、アミで下をツンツンするとよいです。

☆このリョウブという木は雑木林や少し高い山でも見ることができます。この木は冬によくめだちます。そのわけは、木の幹(みき)です。サルスベリのようなまだらもようになるからです。

自然のアルバム101 アリとヤブガラシ

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《ヤブガラシのアップ写真》

☆3匹のアリが集まっているのがわかりますか。ここでアリは、ミツをたくさんなめているようです。この花はオレンジ色をしています。少し時間がたつと、ヤブガラシの花はピンク色になります。


☆ヤブガラシの花は、小さな花がたくさん集まったものです。花の開いた時間がちがうものがあり、このようにいろいろな色の花になっているのでしょう。1時間ごとに花の色の変化の様子を調べると楽しいでしょう。

☆ヤブガラシのミツは、目で見てもわかるくらいにキラキラと光っています。ぜひ一度、舌(した)で花をなめてみてください。五感を使って観察することが大切です。本当にあまいんですよ。そのあまさには本当におどろきです。

自然のアルバム100 ヤブガラシとハチ

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《何をしているのかな?》

☆早起きは三文の得といいますが、スズメバチがヤブガラシの花にいるところを撮影できました。キイロスズメバチかと思いましたが、本当はヒメスズメバチという種です。

☆これはやらせの写真ではありません。これでも10枚以上パチパチと写した中でもっともよいものです。こわいなんて言ってられません。もう夢中で撮影しました。ヤブガラシの花はブドウ科の植物で、花が水平にたくさんさき、ミツを集めやすいようです。

☆ヤブガラシは、花がさくと同時に花びらを落してしまいます。そして、その後、オレンジ色の花の台のところにキラキラと光るミツが出てきます。そのミツをすうためにいろいろな昆虫がきます。

自然のアルバム99 ユウガギク

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《野にさくキクなので野菊(ノギク)といいます》

☆ユウガギクというのは、秋にいろいろとさく野菊の仲間です。まだ、本格的な夏が始まったばかりだというのに、野は秋に向かっているのでしょうか。アキノタムラソウという名前の花もさき始めています。

☆このユウガギクも恩方第二小学校の近くの沢すじの道で撮影したものです。まだ花の数は少ないようですが、これからどんどんとさき続けていくでしょう。楽しみにしていてください。

☆秋の野菊には、シロヨメナ、ノコンギク、シラヤマギク、リュウノウギクなど、いろいろありますが、もっとも早く花をさかせるのは、ユウガギクです。

自然のアルバム98 イワタバコ

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《岩場に涼しげに咲いています》

☆恩方のあちこちの沢の岩場にたくさんのイワタバコがさいています。岩場にあり、葉っぱがタバコの葉ににているので、この名前がついたそうです。

☆板当沢や北・南土代沢林道でたくさんの花がさいています。どこにでもある植物ではありません。このような貴重な花が見られる恩方はすばらしい所です。

☆梅雨もあけて本格的な猛暑の夏になりました。涼(りょう)を求めて沢すじを歩くのもいいものですね。マイナスイオンがたっぷりで、それはそれは、すずしくてとてもいい所です。

自然のアルバム97 オオシオカラトンボ

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《シオカラトンボににています》

☆シオカラトンボによくにていますが、やや青みがかった体をしていて、羽のもとが黒くなっています。ともにメスは黄色でムギワラトンボともよばれています。

☆トンボが歩いているのを見たことがありますか。トンボは歩くのはとてもにがてで飛ぶことがとても上手です。4枚の羽を全部使うからうまいんです。他のセミやガやハチなども4枚使いますが、前後の羽がいっしょに動くしくみになっています。

☆トンボは足の先に感覚のある毛がついていて、それが胸の筋肉とつながっており、羽を動かすスイッチにもなっているんです。足がふれたとたんに羽の動きが止まるからよーくみてごらん。

自然のアルバム96 ミナモトソウ

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≪山地性の花もたくさん見られます≫

☆この花も先日の三つ沢林道で見られたものです。ミナモトソウという名前の他に、ミズモトソウ(水元草)と言われるように、山地の渓流ぞいの湿り気のある所に生育している植物です。

☆ちょっと見たところ、ヘビイチゴににていますが、よーく見ると、ちがいもいくつかあります。そんなちがいを見つけることも、植物観察の楽しみにでもあります。

☆日本には、自然状態で野外に見られる植物は、5000種もあると言われています。その理由は南北に長いことと、雨量が豊かであること、さらに、地形が複雑であることなどです。

自然のアルバム95 ソバナ

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≪恩方植物調査より≫

☆写真はソバナという植物で、学校の近くよりも少し標高の高いところに見られるものです。醍醐川の上流にある三沢林道という所にさいていました。標高はだいたい450mくらいでした。

☆ここ数日は、猛烈な猛暑続きで、山歩きには適していないようですが、沢筋を歩くと、
風も気持ち良く、とても涼しく感じられました。特に、このソバナの青水色の花は暑さを吹き飛ばしてくれるようでした。

☆ソバナによくにている花といえば、平地では、ツリガネニンジンなどがあります。また、ホタルブクロも同じキキョウ科の植物で、葉っぱをちぎると白い液がでます。おっぱい草という地域もあるそうです。

自然のアルバム94 イヌゴマ

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≪ゴマとはちがう植物です≫

☆ゴマというのは、インドやエジプトなどでとれるゴマ科植物です。このイヌゴマは、湿地に生えるもので、種がゴマににているからこのような名前がつきました。イヌとはにせものという意味もあります。

☆この写真は、板当沢という恩方中学校の南にある沢で撮影しました。現在、八王子市の市史の資料づくりの関係で、友達と恩方のいろいろな植物を調べています。そこで、見つけて撮影したものです。

☆茎が三角形ならカヤツリグサ科植物で、茎が四角形のシソ科植物です。シソ科には、ミントやハッカ、シソ、セージ、ラベンダーなどにおいの植物がたくさんあります。

自然のアルバム93 ラッカセイ

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≪マメ科の植物の花の形≫

☆写真は、5年生がプールの横の畑で育てているラッカセイです。ラッカセイは漢字で落花生と書き、花が終わった後に、花が落ちるようにして、地面にもぐります。

☆黄色い花の形をよく見てください。ちょっとかわっているとは思いませんか。キクの仲間ともちがい、ユリの仲間でもありませんね。植物はそれぞれグループごとに花の形が決まっています。

☆チョウが羽を広げたようなので、むずかしい言葉で蝶形花(ちょうけいか)といいます。この形ににていれば、マメ科植物でまちがいないでしょう。また、葉っぱの特徴は・・・また、そのうちお話しましょう。

自然のアルバム92 キツネノマゴ

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≪朝礼台の後ろにたくさんたいています≫

☆校庭の朝礼台の後ろにたくさんの花を咲かせています。野生の植物は、園芸用の花とちがって、とても小さいものが多いようです。派手(はで)な美しさはありませんが、そこが野生の植物の魅力でもあるようです。

☆きつねのまご科という、ちょっとかわったグループで、茎は四角く、若葉は食べられるそうですが、いまだチャレンジしたことはありません。花は夏7月から10月ころまでさいています。この仲間は、熱帯性のものが多いようで、猛暑の中でもがんばってさいていました。

☆この植物は、カタバミなどと同じように、花の後に、種を飛ばすしくみを持っています。どのくらいとぶのだろうかと調べてことありますが、最高は1m以上、その種を飛ばしていました。

自然のアルバム91 クリの成長

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≪継続観察(けいぞくかんさつ)の楽しみ≫

☆6月の下旬、7月の上旬、中旬と10日ごとにクリのいががどのように大きくなるかを写真でとり、その成長の様子を継続観察しました。

☆たくさんあるクリから、撮影しやすいものを選びました。そして、目印をつけてわかりやすいようにしました。だんだんと大きくなるのを見るのはとても楽しかったです。

☆一番上の写真で、いがの真ん中に飛び出ている針(はり)の集まりは、めしべの先です。大きくなっても、他の針のようなとげとげとはちがっているのがわかりますか。恩方てくてく2もご覧ください。

給食室探検

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今日は、全校での給食室探検です。みんな初めて目にするものばかりで驚きがいっぱいの時間でした。

自然のアルバム90 オオマルハナバチ

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≪あまりこわいハチではありません≫

☆ハチには、ヒメバチやコバチのように、昆虫に寄生するハチのグループがあります。また、昆虫やクモを狩って巣に持ち帰り、幼虫の餌にするスズメバチやアシナガバチのようなハチもいます。

☆その他にもいろいろなハチがいますが、写真のハチは花バチとよばれる仲間で、狩りをやめて花粉や花の蜜を幼虫の餌として利用するグループのハチです。ミツバチにくらべると少し大きくこわそうですが、攻撃性はあまりありません。

☆この写真は、先日の上案下のあるおうちのヤマユリの花に来ていたものです。花のまわりをはなれずに、動き回っていました。同じ仲間に、全体がやや黄色っぽいトラマルハナバチや黒っぽいクロマルハナバチなどがいます。

自然のアルバム89 ヒメホソアシナガバチ

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≪いろいろなアシナガバチ2≫

☆このハチの巣は、視聴覚室の玄関近くの百葉箱(ひゃくようばこ)の下にあったものです。よく見ると、普通のアシナガバチの巣とちがうことがわかりますか。

☆ハチの大きさも少し小さいようです。ヒメホソアシナガバチという名前のハチで、どこにでも見られるものではないようです。自然度の高い地域である恩方だからこそ、見られるようです。

☆アシナガバチの見分け方として、ハチの巣の形がとても重要です。このヒメホソアシナガバチは、よこにアチの巣が広がるのではなく、縦(たて)に長く伸びていく形が特徴です。

自然のアルバム88 キボシアシナガバチ

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≪いろいろなアシナガバチ≫

☆日本には11種類のアシナガバチがいます。写真はキボシアシナガバチというハチです。一頭の冬を越した女王蜂により巣がつくられ、その後、何度も働きバチを生み、巣を大きくしていきます。

☆そして、秋にオスバチと新女王蜂が羽化すると、巣をそれ以上大きくしません。つまり、一年限りの生活で巣づくりは終わりになり、次の世代の女王蜂が翌年の春から巣をつくることになります。

☆写真は学校の玄関にできたもので、危ないのでとりました。よく見ると、まゆのキャップの色が黄色をしています。また、巣の背面が少しそりかえっているので、キボシアシナガバチということがわかりました。

自然のアルバム87 ルリボシカミキリ

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《もっとも美しいカミキリムシ》

☆用務主事のSさんが学校で見つけたそうです。このルリボシカミキリは、カミキリムシの中でもっとも美しいはカミキリムシだと思います。ケヤキなどの大木を切った後、その木のまわりをよく見てみましょう。きっといると思います。

☆人間にはわからない木のかおりのようなものを遠くからでもキャッチするのでしょうか。用務主事さんは、ケヤキの木を切って学校とおうちにおいて実験をするそうです。さて、どうなることでしょう。

☆瑠璃色(るりいろ)とはどんな色をいうのでしょうか。辞書(じしょ)で調べると、むらさき色をおびたこい青色とあります。このルリボシカミキリ何ともいえない美しい色あいを見せてくれます。なお、標本にするとこの色はすこし輝きがうしなわれます。

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