自然のアルバム279 カボチャ

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《冬至(とうじ)にはカボチャを食べよう》
☆もうすぐ冬至。一年で一番昼間の短い日。冬至にはカボチャを食べる風習(ふうしゅうー古くからある やり方、しきたり)があります。私は、おいしいパンプキン(かぼちゃ)のポタージュが大好きです。

☆カボチャには、ビタミンAがたくさんふくまれていて、とっても栄養のある食べ物です。カボ チャをもりもり食べて、元気に新年を迎えましょう。

☆カボチャは漢字で南瓜と書きます。もともとはポルトガル語のCambodia abobora(カンボジャ・アボボラー カンボジアのウリ)のカンボジャがカボチャになったといわれています。

自然のアルバム278 ヒガンバナ

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《冬のヒガンバナ》

☆ヒガンバナは秋のお彼岸(ひがん)の時にさくので、ヒガンバナという名前ですが、その時には、葉っぱが見えず花だけです。花が終わるとごらんのような細い葉をだします。

☆秋から冬にかけて細い葉っぱをたくさんだし、太陽の光で光合成を行い、根っこに栄養をためます。他の植物が生長する春から秋には葉を見せず、冬の間に太陽をひとりじめするようです。

☆ヒガンバナには全体に毒(どく)があり、田んぼの畦(あぜ)でよく見られますが、これは、昔の人がネズミやモグラなどが田んぼに入ってこないようにするためだったと言われています。

自然のアルバム277 樹液(じゅえき)

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《お菓子のグミではありません》

☆樹液というのは、木からでるものです。写真はウメの木から出ている樹液です。お菓子のグミににているようですが、食べたことはありません。今度、勇気をだして味をみてみようかと思います。

☆前の日の写真にあるアシナガバチの巣ですが、枝を見ると、茶色っぽくなっています。たぶん樹液を使ってくっつけたのでしょう。また、樹液をぬることにより、雨にぬれてもだいじょうぶなのでしょう。

☆木の幹(みき)をきずつけると、樹液が出てきます。これは、植物が自分の体を守るためのものです。大昔から、ハチだけでなく、人間もこの樹液を塗料(とりょう)やニスなどいろいろと工夫して使ってきました。人間は植物にいろいろとお世話になってきたんですね。

自然のアルバム276 アシナガバチの巣

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《よく見かけるハチの巣》

☆よく見かけるハチの巣です。このような巣を作るハチは、どれもアシナガバチの仲間です。日本には、アシナガバチの仲間がいろいろいます。正しくは、キボシアシナガバチというハチの巣です。

☆長たらしい名前なんか覚えなくてもいいのです。それよりもよく巣を見てください。小さい巣ですね。どうしてか考えてみましょう。途中まで作ってやめてしまったのでしょうか。それとも、女王蜂が鳥に食べられたからでしょうか。いろいろ考えることは楽しいことです。

☆女王蜂が始めに巣を作り始めた時に、どうやって枝(えだ)につけるのでしょうか。葉っぱや枝のカスだけでは、しっかりとつかないでしょう。糸でも出すのでしょうか。何か接着剤でもあるのでしょうか。答は次を見てください。

自然のアルバム275 クマザサ

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《動物のクマとは関係ありません》

☆動物のクマとは関係ありません。このクマザサのクマとは、ふちどるとか、まわりとくべつするとかいう意味です。また、歌舞伎(かぶき)のくまどりという言葉からきているともいわれています。

☆写真を見ると、葉っぱのまわりが白くなっているようすがわかると思います。このようになっているササをクマザサといい、上恩方のあちこちでも見られます。

☆上恩方の雑木林に一番よく見られるササは、アズマネザサというもので、しの竹ともよばれます。ササ船を作るのは、アズマネザサよりもクマザサのほうがよいでしょう。

自然のアルバム274 イイギリの実

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《鳥もたべない実》

☆青い空をバックに、イイギリの赤い実を見つけました。この実は鳥にも食べられず、いつまでも残っているようです。どうしてでしょうか。あまりおいしくないのでしょうか。

☆他にもナンテンやピラカンサなどもあまり鳥にはこのまれないようです。赤い実だといって、どれもこれも食べるということではないようです。

☆鳥も脂肪分(しぼうぶん)の多いものをこのむようです。ナンキンハゼやハゼノキなどは、あまりきれいな実ではありませんが、鳥には人気があるようです。またラードなども喜んで食べるようです。

自然のアルバム273 ヤツデの葉

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《もっと光を》

☆たくさんのヤツデの葉っぱがありますね。よく見て、何か気がつくことはありませんか。葉っぱがどれ一つとして重なりあっていませんね。少しずつ葉っぱがずれていることがわかりますか。

☆植物はどれも緑色をしていて、光を必要としています。そのことから、ヤツデの葉の広がりを考えてみましょう。葉っぱはいつも、もっと光がほしいといっているのかもしれません。

☆葉っぱが重ならないように、葉の柄(え)の長さをかえているのがわかりますか。このようなことは、いろいろな植物でやっています。どのような植物があるか探してみると楽しいでしょう。

自然のアルバム272 オオクロバエ

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《黒っぽい虫》

☆3年生の理科のお勉強を思い出してください。太陽に白い紙と黒い紙をあてると、黒い紙のほうがすぐに熱くなったと思います。ヤツデは白ですが、黒い虫がよく来ています。

☆今ごろの気温は10度くらいで、ふつうの虫はもう動くことができません。黒っぽい虫は、太陽の光で虫の体が16度くらいにあたたまるのでしょう。それで動くことができるようです。

☆黒い虫はオオクロバエでしょうか。ハナアブなどもよくヤツデにくるようです。ヤツデの花はあまりきれいとはいえませんが、花の台のところが光ることにより、虫たちに『みつがあるよ』とサインを送っているのでしょう。

2自然のアルバム271 ヘクソカズラ

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《初冬の陽をうけて・・・》

☆初冬の陽(ひ)をうけて、光り輝いていました。花は夏にさき、まわりが白く中心が少し赤くかわいい花なのですが、どうも名前が「へ(おなら)」と「くそ(うんこ)」ですから、かわいそうです。

☆葉をもんでにおいをかぐといやなにおいがします。葉っぱを食べられないようにとの植物の努力の成果でしょうか。ところが、このくさい葉っぱを食べるすごいやつもいます。

☆その名はヘクソカズラヒゲナガアブラムシというピンク色のはでな虫。この虫は体の中にくさい元であるメルカブタンという物質を取り入れるので、テントウムシもそっぽをむくそうです。自然界はうまくできてるね。

自然のアルバム270 カマキリいろいろ

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《いろいろなカマキリの卵のう》

☆左の大きなものは、オオカマキリの卵のうで、みなさんもよく見かけたことがあると思います。まん中と右は、コカマキリのものです。右の卵のうには、小さな穴があり、出たあとのようです。

☆コカマキリは、あまり見かけないと思いますが、オオカマキリとは卵のうを生む場所がちがうようです。コカマキリは、トタンや板などを立てかけてある所をさがすとかならず見つけられます。

☆他にもハラビロカマキリとかチョウセンカマキリなどがいるそうですが、まだ確認(かくにん)できていません。写真とはちょっとちがうような卵が見つけられたら教えてください。

自然のアルバム269 綿毛いろいろ

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《ふわふわ飛んでけー!》

☆今の季節は花もほとんどさいていませんが、ほかの楽しみ方もあります。写真は、綿毛をつけた種子です。絹糸(きぬいと)のような毛がたくさんついているのがわかりますか。

☆タンポポの綿毛と同じようにして、ふわふわと遠くまで飛んでいくことでしょう。左はキジョランで、右はテイカカズラです。どちらも今の季節、上恩方でみることができます。

☆タンポポの綿毛とくらべると、とても大きくてふわふわと飛んでいくようすがよく分かります。どちらもつるになる植物なので、木にからみついているので、すぐに見つけられるでしょう。

自然のアルバム268 イチイガシ

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《上恩方にはないドングリ》

☆ドングリにはいろいろな種類があり、日本には約20種類のドングリがみられます。左の写真はイチイガシという名前のドングリです。イチイガシは、上恩方には生育していません。もう少しあたたかい地方に見られるドングリです。

☆関東地方より西南の地方の木がどうしてあるのか不思議ですね。答えはかんたん。高尾駅近くの多摩森林科学園というところに植えてあったものだからです。もちろん八王子・上恩方にあれば大発見です。

☆食べられるドングリは、スダジイとマテバシイと伝えましたが、このイチイガシも食べられます。一度食べたことがあるのですが、味は今一という感じでした。

自然のアルバム267 ミノムシ

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《蓑(みの)をかぶった虫》

☆蓑(みの)とはわらで作ったカッパのようなものです。その蓑によくにた形の中にいる虫なので、ミノムシといいます。バラ科やカキノキ科などの果樹の葉を食べてしまうミノガというガの幼虫が入っています。

☆幼虫はかれ葉やかれ枝を使い、糸をだしてつなぎ合わせ、袋のような(これが蓑ににてる)巣を作って枝からぶらぶらとぶらさがっています。袋の中はあたたかいのでしょうね。

☆ミノガというガはとても変わった虫です。オスは春になりさなぎからガにと一人前になり、外に飛び出していきますが、な、何と。メスはずうっとミノの中にいて、羽さえもないへんな虫で、卵もミノの中に生みます。

自然のアルバム266 タンキリマメ

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《薬になるマメ》

☆漢字で書くと「痰(たん)切豆」となり、薬になるマメという意味でしょう。薬もよいのですが、赤いさやと黒い種子がとてもきれいで、アクセサリーにしてもよさそうですね。

☆東京薬科大学のS教授先生からいただいた「生薬学」という薬の本を見ると、黒い種子には、「鎮咳去痰剤」と書いてありました。今度、カゼをひいたら、種をすりつぶして実験してみようかなと思いました。

☆花は7月から9月ころまで咲き、色は黄色です。日当たりのより所がすきなつる性の植物です。よくつる性の植物はハッとするように美しい実をつけるものがたくさんあります。いろいろ見つけてみましょう。

自然のアルバム265 オオバコの種子

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《オオバコの種子の実験》

☆写真はオオバコの実験です。左は種そのものですが、右は種に水をたらしたものです。しばらくどうなるのかと見ていたところ、右の種は水分を吸収して、少し大きくなったようです。

☆オオバコは、その種子が水にぬれると、ゼリーのようなものがまわりにつくようです。これは、このゼリー状のものが、他のものにべたべたとつきます。

☆このままにしておいたら、しっかりとくっつきました。オオバコは実がつくのではなく、種子一つ一つがつきます。このゼリー状のものは、紙おむつにつかわれているものと同じようなものだそうです。オオバコはダイエットとしても注目されている植物です。

自然のアルバム264 オニグルミの実いろいろ

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《犯人(はんにん)はだれでしょう》

☆オニグルミの実があります。左の4つは、アカネズミがかじったあとです。右は、ニホンリスのしわざです。どちらも前歯(門歯ともいう)がとてもするどいので、かたいクルミの実もわれるのでしょう。

☆生き物の観察では、生きている時のすがたをそのまま見ることもとても大切なことですが、このようにその生き物が生活していた様子を見たり考えたりすることも楽しいですね。

☆オニグルミを食べる生き物では、ほかにイノシシがいるそうです。ばりばりとかたいからをかみくだくようです。そのあと、そのままぜんぶたべてしまうのでしょうか。それともからははきだすのでしょうか。はっきりとはわかってないようです。

自然のアルバム263 カキ

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《こたつでできる植物観察2》

☆前のリンゴとくらべてみましょう。何か気がつきますか。リンゴは種が5つあるのがわかるでしょう。それにくらべてカキは7つ、いや8つあるようですね。

☆リンゴには5つの部屋のようなものがあって、星型にならんでいます。それは、花もがくなどもすべて5に関係があるからです。カキは、花もがくも4つで、4に関係があるのです。

☆ユリの花などは、6枚あるようですが、もとは3に関係があるようで、実の形も三角です。このように、ふだん何気なく見ている植物でも花や葉っぱのつきかたなど、いろいろときまりがあるようです。そして、それが自然界というものですね。

自然のアルバム262 リンゴ

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《こたつでできる植物観察1》

☆リンゴを観察するといっても食べることではありません。五感を使うことも大切ですが、食べる前にゆっくりとじっくりとながめてみましょう。

☆果物や野菜は食べ物としてはみていますが、それらはどれも植物です。植物のどの部分を食べているのか考えてみてください。植物の観察は野外にでかけないとできないと思っていたらまちがいです。こたつでもできるのです。

☆リンゴを横に切ってみた写真です。何か気がつくことはありませんか。じっくりと見てください。種があるようですが、どのようなならびかたをしているでしょうか。つづく。

自然のアルバム261 アシナガバチの巣いろいろ

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《いろいろなアシナガバチの巣》

☆いろいろなハチの巣を子どもたちがもってきます。写真でわかるようにいろいろな形があるようですが、どれも幼虫のいたお部屋は6角形をしているようです。

☆よく見ると、水晶(すいしょう)のような錐体(すいたい)と角柱(かくちゅう)の組み合わせのようです。では、なぜ、ハチの巣は6角形なのでしょうか。

☆ある人に聞いたお話ですが、同じ量の材料でかべを作るとき、一番広い部屋を作るのが6角形です。どうしてハチはそれを知っていたのでしょうか。自然界の形のきまりって何かありそうですね。

自然のアルバム260 jキヅタ

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《毛むくじゃらです》

☆あちこちを歩いているといろいろなものに出会うことができます。この毛むくじゃのものは何だろうと足を止めてしまいました。学校の西側のクリの木にからみついていました。

☆あれこれと観察してみると、キヅタであることがわかりました。キヅタは冬ヅタともよばれていて、ウコギ科の常緑つる植物です。冬を葉を落すツタとはちがいます。

☆それにしてもたくさんの毛がありますが、それをよく見ると、付着根(ふちゃくこん)というもので、ねばねばの液体でからみつくそうです。

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