自然のアルバム310 テン

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《何を食べたのでしょう》

☆テンは夜行性の動物でめったに見ることはできません。イタチの仲間で、小さな動物であるウサギ、ネズミ、リス、その他いろいろな木の実を食べるといわれ、雑食性(ざっしょくせい)です。

☆夜行性の生き物は、昼間はみることができません。そこで、フンなどを見ることが観察のポイントになります。「テンのおきぐそ」といわれ、目立つ所にうんちをするのもとくちょうです。フンを見ると、どんなものを食べていたのかがわかります。きれいに水であらって調べるそうですが、いつかやってみたいです。

☆テンはとても木登りがじょうずな生き物で、ほとんど木の上で生活しているといわれています。恩方には、テンの他に、タヌキ、キツネ、サル、アナグマ、ハクビシン、イノシシなどの野生動物がいるでしょう。

自然のアルバム308 アオキ

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《アオキってどこが青いの?》

☆この木は恩方の山に入れば、どこにでもたくさん見られる木です。つやのある葉っぱで、実が赤くなり、その色のコントラストが好きです。ところで、このアオキ、どこが青いのでしょうか。

☆青というと「ブルー」。つまり日本サッカーチームのカラーです。しかし、自然界でいう青とは、「緑」(グリーン)をさします。アオゲラという鳥の羽の色は、緑色です。では、このアオキは?

☆ふつう、葉は緑色です。そして、幹や枝は茶色や灰色が多いようです。しかし、このアオキは、幹も枝も全部緑色です。それで、青木というのです。なお、学名はアオクーバヤポニカといい、日本にしかない木です。

自然のアルバム309 フユイチゴ

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《あまずっぱくておいしい》

☆恩方の山の道々によく見られます。葉っぱがとがっていないものをフユイチゴといいます。これによくにたもので、やや葉の先がとがるミヤマフユイチゴという種類のものもあります。どちらもよくにています。

☆写真の赤い実は、とてもあまずっぱくておいしいです。ぜひ一度食べてみてください。五感を活用して観察することはとても大切なことです。野山にこんなにおいしいイチゴがあるというのは、おどろきです。

☆野生のイチゴはほとんど食べることができます。ヘビイチゴにはどくがあると思われていますが、それはまちがい。ただおいしくないだけです。私は、モミジイチゴが一番好きです。

自然のアルバム307 不思議な穴

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《丸いあなは何だろう》

☆どちらもガの幼虫やさなぎが入っていたものですが、この丸いあなはいったいなんでしょうか。自然はいろいろなサプライズ(おどろき)を見せてくれます。どうしてかな、なぜだろう、と考えることが大切だと思います。

☆左のヤママユは糸でがんじょうになっています。またイラガはとてもかたそうです。そんなまゆにどうして丸いあながあくのでしょうか。手でひきちぎれない糸のようです。ハンマーがないとわれないくらいです。

☆答は、羽化(チョウやガなどが、成虫になること)する時に、その糸やからをとかす液体を口から出して、あなをあけるそうです。その場面を見たことがないので、今度見たいと思っています。

自然のアルバム306 イラガのまゆ

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《白と茶色のマーブル》

☆この頃、毎日とても寒い日が続いています。でも、こたつにばかり入っていては、自然のいろいろなおもしろい姿を見ることができません。しっかりと手袋とマフラーをしててくてくみるのもいいものです。

☆これは、実ではなく、イラガというガのまゆです。イラガはどくのある毛虫で、ドクガの仲間と同じくさされるととてもいたいそうです。どくのあるガは日本には少ないので、おぼえておくとよいでしょう。

☆まゆは、茶色と白のしまもようのたまごのようです。「スズメノショウベンタゴ」ともよばれるそうで、中でさなぎになり、春をまっているそうです。なお、このさなぎは魚つりのえさによいそうです。

自然のアルバム305 セイボウ

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《セイボウとは青いハチという意味です》

☆昨日お知らせしたスズバチに寄生するハチでセイボウというものがいます。セイボウを漢字で書くと、「青蜂」となり、青いハチという意味です。写真ではそのきれいな色が少しわかりにくいのでちょっと残念です。

☆このように驚くほどきれいなハチもいるんですね。メタリックブルーに輝くセイボウは、昆虫屋さんにとっては、あこがれの存在だそうです。イラガのまゆに寄生するイラガセイボウという種類もいます。

☆この写真のセイボウの正しい名前は、ミドリセイボウというものだそうです。これは、先生のお友達から特別にもらったもので、とても大切な宝物です。大きさは1cmくらいで、あまり大きくありません。

自然のアルバム304 スズバチ2

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《木の枝(えだ)にも》

☆スズバチはおうちのかべにも作りますが、木の枝にも巣(す)を作ることが多いようです。この巣は灰色でセメントでかためたようにかたかったです。

☆冬休みに、おうちの近くをてくてくと散歩しながら、いろいろなハチの巣を見つけ歩きました。その結果、スズバチ2つ、トックリバチ1つ、その他、アシナガバチの巣をたくさん見つけました。歩くといろいろな宝物がみつかるものです。

☆ハチの巣の他にも、オオカマキリの卵のうを10こほど見つけ、さらに、ハラビロカマキリの卵のうも見つけることがができ、にこにこしてしまいました。

自然のアルバム303 スズバチ

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《トックリバチと仲間です》

☆この写真は先生のおうちです。スズバチの巣はどろのかたまりのようで、トックリバチの巣とはわかりにくいです。しかし、どろのかたまりの中にちゃんとどろのつぼがあります。家のかべやかれえだに巣を作ります。

☆スズバチは一つずつどろのつぼを作ってつぎつぎにつぎたして作ります。まるでラッカセイをつなげていくようですね。なお、一つの巣に3〜5ひきくらいのガの幼虫が入っているそうです。

☆どろで巣を作るハチには、トックリバチやスズバチの他にもいろいろいます。細いつつをつなげていくキゴシジガバチ。のりまきのような形をしたヒメベッコウなどいます。

自然のアルバム302

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《神様の木》

☆木へんに神という字を書いて『榊』(さかき)と読みます。神だななどにお供(そな)えする木です。恩方や高尾など、かなり多くのサカキが見られます。

☆同じような仲間でヒサカキという木もありますが、これは、恩方の山に入れば、いくらでもあります。サカキのほうが葉っぱが大きく、真サカキということもあるそうです。

☆神に対して、仏様にお供えする木をシキミといいます。漢字で、樒(しきみ)と書きますが、『木仏』と書く場合もあるそうです。サカキやヒサカキはツバキの仲間ですが、シキミは、まったく別でシキミ科というものです。

自然のアルバム301 モグラ

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《モグラはどこにもいませんが》

☆先生のおうちの近くのある田んぼを歩いている時に、見つけたものです。といっても何がどこにあるのかと疑問(ぎもん)に思うでしょうね。でも、よく見てください。こんもりとした土の山が3つあります。

☆このこんもりとした土の山は、モグラがミミズさがしにあちこちにあけた穴(あな)のようです。地面の下にいて、ほとんど姿を見せませんが、あちこちにトンネルのような穴があるのでしょう。

☆この穴をネズミなどが通り、作物をあらすそうです。畑や田んぼをやっている人にとっては大変な迷惑(めいわく)です。田んぼのあぜにあついゴムのようなシートが見えますが、これもモグラよけです。

自然のアルバム300 ロウバイ

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《冬晴れの空をバックに》

☆家の近くのあるお庭で、青い冬晴れの高い空をバックに、黄色に輝くロウバイの花がさいていました。思わず足をとめ観察しました。

☆もともとは日本の植物ではなく、中国から来たもので、よく庭に植えられます。花が「ろう」で作られたように見え、梅の花ににているので、「ろうばい」という名前になったそうです。

☆寒い北風の中でけなげにさく花を見ていると、何か心があたたまる感じです。学校の福寿草もその鮮やかな黄色の花を咲かそうとしています。寒中ですが、かすかな春の気配を感じ取ることも楽しいものです。

自然のアルバム299 ロゼット

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《植物の冬ごし(ロゼット)》

☆花も実もありません。葉っぱが地面に広がっているだけですが、よく見てください。バラの花びらが重なっているようですね。このようなものをロゼットとよびます。

☆バラのことをローズというので、それでロゼットというのです。このように背を低くして北風から身を守っているのでしょう。雪がふっても平べったいので、雪の重さにもたえられるのでしょう。

☆植物は生長するために、太陽の光を必要とします。ロゼットのように葉っぱをあっちこっちに広げていると、たくさんの光を受けることができるのです。ロゼットは植物の種類によっていろいろあります。そのちがいなどを調べるのも楽しいことです。

自然のアルバム298 ゴボウ

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《ゴボウを食べるのは日本人だけ》

☆飛ぶものは飛行機以外、4本足は机以外なんでも食べるという中国人さえ、ゴボウを食べず、日本人だけが食べると言われています。もともとはヨーロッパの植物で、花を観賞(かんしょう)するためにあるといいます。

☆ゴボウはアザミの仲間で、花はよくにているそうですが、見たことはありません。実にはトゲがあり、オナモミのようにくっつくそうである。それで、つけられた花言葉は「しつこくせがむ」とか。

☆木の根っこなので、日本人以外は食べないそうであるが、食物せんいが多くて健康にはよい野菜のようです。この写真は近くの畑に植えてあったものを撮影しました。ゴボウを食べていても、この植物はなかなか知らないようなので、今回紹介しました。

自然のアルバム297 ウメの実と種

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《ウメのタネはタネでない》

☆ウメぼしを食べたことのない人はいないでしょう。ウメを食べてポイッと捨てるのは「タネ」と思っている人が多いでしょうが、本当は、「タネ」でなく「果実」の部分なのです。

☆写真の左上がふつうのタネとよんでいるところ。それをわったのが左下。中に入っているのが、天神様とよくいわれていますが、これが本当の「タネ」です。

☆このタネを食べられないように、かたいカラがあるのです。モモも同じようなつくりになっています。みなさんがよく食べるアーモンドもこのタネの部分です。アーモンドも同じバラ科の植物です。

自然のアルバム296 春の七草

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《今年も健康で》

☆正月7日には、七草(せり・なづな、おぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)がゆを食べ、一年の健康と長寿(ちょうじゅ)を祈ったそうです。写真はある友人の手作りの七草です。

☆お正月は新春とよくいいますが、まだまだ寒い日が続きます。これは、今と昔では暦(こよみ)がちがっていたからです。昔は月の動きをもとに暦を作っていたからです。約1ヶ月ずれています。

☆今は季節に関係なく、いつでもいろいろな野菜が食べられますが、昔はそうもいかなかったのでしょう。寒い冬も終わり、春めくようになり、野や山に新鮮な草を取りにいったのでしょう。そして、おかゆに入れて、ビタミンの補給(ほきゅう)をしたのでしょう。今年もみんなが健康でありますように。

自然のアルバム295 ウスタビガのまゆ

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《緑色したまゆ》

☆すっかりと葉を落とした冬の雑木林を歩いていると、この緑色のまゆをよく見かけます。枯れ木の多い茶色にそまった景色の中で、緑色がとてもあざやかです。

☆ウスタビガはヤママユの仲間のガです。とても大きなガで、クスサンやヤママユなどの仲間です。このまゆの中には、さなぎはいません。ぬけがらだけです。よく見ると黒い点がありますが、これは卵のようです。

☆ウスタビガは夏から秋にかけて成虫はでてしまいます。秋に成虫が見られるのもめずらしいです。枝にしっかりとついている様子がわかりますか。枝にしっかりと白色の糸がついているのが見えるでしょう。

自然のアルバム294 マンリョウ

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《おめでたい名前の植物その3》

☆マンリョウとは、漢字で万両(まんりょう)と書きます。植物の名前には、一両から、十両、百両、千両などがありますが、一番高いのが万両です。縁起(えんぎ)がよいので、床の間のかざったり、鉢植えなどでお正月のかざりに使われます。

☆果実が鳥に食べられ運ばれ、ふんといっしょに出た種子が発芽(はつが)するため、思わぬ所からマンリョウが生えることがあります。

☆赤い色は鳥にはよく見えるようで、鳥による種子散布には、赤が多いようです。そう言えば、ツバキの花も赤です。ヒヨドリたちがツバキの赤い花の蜜(みつ)をよくついばんでいます。

自然のアルバム293 カラスウリ

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《カラスウリの実を》

☆冬休みに家の近くを散歩していると、カラスウリの実がまだ真っ赤な色を見せていました。そこで、今回はこのカラスウリの実を解剖(かいぼう)してみました。

☆オレンジ色の実をわると、黄色い果肉(かにく)につつまれた種子があります(まん中)。あまそうなのでなめてみると、そのにがいこと。食べられそうもありません。不思議なことに鳥にはにがくないようです。

☆黒い種子(右)は、カマキリの頭のような形で、うちでの小槌(こづちーとんかち)ににています。これをお財布にいれておくと、お金持ちになれるそうです(ほんとうかな)。

自然のアルバム292 トックリバチ

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《徳利(とっくり)のかたちのハチの巣》

☆徳利とは酒などを入れる口の細い容器のこと。このかたちににた巣をどろをかためてつくります。ミツバチやアシナガバチのように集団で巣を作らず、一匹ずつのハチの巣です。

☆巣ができると卵を1個うみます。それから幼虫のえさになるようにアオムシなどをたくさんつめ、ふたをします。母バチが世話をすることはありません。巣の材料は主にかわいた土です。

☆かわいた土をおなかにためた水をかけ湿らせやわらかくします。足とあごを使いねって土の玉にします。それから土玉を巣作りの場所に運び積み上げてつくります。土だけでなく口からだすねばっこい液(えき)を土にまぜてがんじょうな巣にします。ハチの世界に今はまっています。いろいろなハチがいろいろな生態を見てくれます。

自然のアルバム291 キチジョウソウ

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《おめでたい名前の植物その2》

☆キチジョウソウは、漢字で吉祥草と書き、これもとてもおめでたい名前の植物です。暖地(だんちーあたたかい場所)には野生でさいていますが、恩方あたりではお庭などにもよくうえられています。

☆キチジョウソウも縁起(えんぎ)がよい植物といわれています。これをうえているおうちに吉事(きちじーおめだたいこと)があると、花がさくという伝説があります。花は夏から秋にかけてさきます。

☆実は晩秋(ばんしゅうー秋のおわり)から冬にかけて見られます。この赤い実を見たときには、その美しい輝(かがや)きに、ハッとしました。
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