校長語録 9月1 2学期(9月)の教育計画(教育課程他の再確認を) 1学期の「経験重視」(つたえあう)の教育から「自覚重視」 (わかりあう)の教育への移行を。「つたえる力」を基盤に「わ かる力」重視の指導を。 子どもとの「わかりあい」をどう作っていくか。(対応、照応、 呼応の関係) 子ども同士の「わかりあい(呼応活動)」をどう作っていくか。 (学習集団の組織化、自他の関係確立) 教材・授業を「わかりあうために」どう構造化するか。(教材 の再構成) 職員同士の「わかりあい」をどう作っていくか。(育成・連携・ 関係作り) 保護者、家庭、地域、関係機関との「わかりあい」をどう強化 していくか。 日々の授業(生活)の中で実践と検証を。(教育目標の技化を) 2 校内研究(本校の「外国語活動の基本形」を作る) 実践研究(低中高)へ 実践から、「授業の法則化」へ 3 6年日光移動教室(22日―24日) 「歴史に学び、自然に学び、人に学ぶ」小学校における体験学 習の集大成。 「6年間の学び」を実社会の中で「試す・使う場」であり、「 鍛える場」であり、「高める場」である。(対自、対他の視点) そのためには、「ゆとりと安全と楽しさと厳しさ」のある学習 計画を。 4 特別支援 中学校と連携しつつ、2学期の支援計画(全体、個別)を。 校内支援体制と関係機関(支援センター、CEセンター、島田療 育センター)との連携強化を。 家庭への支援と連携を。 5 その他 服務について(事故防止研修) パワーアップ研修(25日)について 校内電子化について 小中一貫教育について 保幼小連携について 9月2日さあ、二学期だ!
元気でしたか? いよいよ新学期が始まりました。元気そうな真っ黒に日焼けした顔が、次々に登校してきて本当にほっとしました。
今まで止まっていた時計の針が、いきなり超高速で動き始めたような。とにかく学校に活気が戻りました。 始業式で、校長先生が話されました。「努力するためには目標が必要です。皆さん、自分の目標を持ってください」 そうです、一人一人が小さくてもいいですから目標を持ちましょう。そのことに向かってがんばりましょう。そして、「いい2学期だった」と思えるような今学期にしていきましょう。 2学期もよろしくお願いいたします。 副校長 夏の学校
おはようございます。
今日は、朝から曇っていて、もしかするとすごしやすい1日になるかなと思っていますが、その考えはちょっと甘いでしょうか。 さて、夏休みの学校の一こまです。 学期中、毎朝早くに来て門を開け、学校中の窓を開けて空気の入れ替えをしてくださっているボランティアの大野さんが、この夏休みも毎朝畑や草花に水を上げてくださっているのです。子ども達が観察に来ている、糸瓜や稲やゴーヤ等いつも元気に生長しているのは、この大野さんや職員が毎日水を上げているからです。もちろん土日にも開放員の方々が水を上げてくださってます。 それから、2枚目の写真ですが、何をしているところかわかりますか? 実は、プールの水を浄化しているところです。このろ過機で水をきれいに浄化して、藻が生えないように薬を投下しないとあっという間に水はにごり、壁には藻が生えてくるのです。今日は、6年の石橋先生が当番でした。 まだまだ夏休みは続きますが、2学期にいいスタートが切れるように、この柏木小学校をいつもよい状態にしておきたいと思います。 最後に私的なことですが、明日から私田舎に帰省させて頂きます。すみませんが、しばらくホームページの更新ができません。申し訳ありませんが、ご承知おきください。 帰ってきましたら、また様々な学校情報を発信したいと思いますので、楽しみにしていてください。 副校長 図書貸出日
今日8月5日は、図書の貸出日でした。
でも、この暑い中、きてくれるのだろうかとちょっと心配でした。担当の大島先生が、西昇降口に看板を出して10時の貸し出し開始を待っていると・・・。 来てくれました。1年生は、お母さんと一緒にたくさんの本を借りて帰るところに、出会うことができました。 図書室に上がってみると、6年生が本を借りにきてくれていました。こうやって少しでもきてくれると、「ああ、やってよかったなぁ」と素直にうれしいのです。 それから3枚目の写真。保護者の方から、ござをいただきました。図書室にある畳のスペースに引いてみたらどうでしょうとのことでした。ありがたく使わせていただきます。 次回は8月18日水曜日です。もしよかったら、出かけてみませんか? 副校長 風船かずらが
以前ご紹介した風船かずらのことを覚えていますか?
正門入り口右横に、大野さんが植えてくださいました。もうずいぶんと成長し、驚いたことに写真のような実をつけていました。 大野さんに聞いてみると、本当はもっともっと大きな実がなるとのことでした。しかし、昨年成長が悪く、実がならなかったことを思えば今年は大成功なのだそうです。 この実が熟し、早くあのハート型の模様がある種を見てみたいですね。 副校長 夏の観察
8月4日(火曜日)、3年生がオクラの観察に来ていました。「暑い中大変だね」と声をかけると、「大丈夫だよ」という元気な返事。「でも、どれがオクラだったかなぁ」となにやら不安げな声。
でも、ご安心ください。最後はきちんと観察記録をとって帰りました。 この3年生だけでなく、4年生の糸瓜の観察、5年生の稲の観察といった具合に、入れ替わり立ち代り子ども達が、校庭を訪れています。その、おだやかな時間の流れに、「夏休みなんだなぁ」とあらためて実感。 8月に入りますます暑い日が続きそうです。観察に来るときには、帽子を忘れずに! 副校長 この部屋は?
さて、問題です。この部屋はどこでしょう? 用務の大山さんが、なにやら壁?を作っているこの部屋。
実は1階の保健室隣「そよかぜ」の部屋です。 この「そよかぜ」の部屋を、学期途中からメンタルサポーター小泉先生の相談室として半分使用していました。 最初は、簡易な高さも低い衝立で仕切っていたのですが、相談という関係上しっかりとした間仕切りが必要なのでこの作業となったわけです。子ども達がいる学期中はなかなかできませんから、夏休み大山さんに頼んで作っていただきました。 すごいものですよ、大工さん顔負けの手際のよさであっという間に完成しました。これならどなたでも落ち着いて「相談」することができます。 二学期が始まったら皆さんもちょっとのぞいてみてください。 副校長 ゴーヤ
本校では、環境教育およびエコ活動の一環として、「緑のカーテン」を行っています。1年生の教室の校庭側にゴーヤを植えて、教室に直射日光が当たらないようにするのです。今年は、図皇室やそよかぜ教室の前、保健室の前にも新たに朝顔や糸瓜を植えて緑のカーテンを増やしています。
そのカーテンからの贈り物、ゴーヤが実をつけ始めました。なんだか小ぶりだなと思い聞いてみると、去年と種類が違うようであまり大きくならない種類なのだそうです。 たくさん取れたので、「かしかし」の係りの方々にお礼の意味を込めて差し上げました。7月の「かしかし」が今日で終了です。暑い中、雨の中、本当にご苦労様でした。 それからゴーヤですが、もしほしい方がいらっしゃいましたら、気軽に声をかけてみてください。運悪く、実ががなってないときもあるかもしれませんが、新鮮なゴーヤをお分けすることができるかもしれません。 さて、来週は8月です。なんだか、もう半分夏休みが終わった気分です。8月にはいると、あっという間に時間が過ぎていきますよ。油断しないように! 副校長 雨のかしかし
7月29日(木)今日は珍しく朝から雨です。プール実施の判断にちょっと悩みましたが、この後の天気予想も考え中止とさせていただきました。まちコミメールで配信しましたが、間に合いましたか?
さすがにプールにきた子はいなかったようですが、「かしかし」には15名弱ほどの子ども達が来て元気に遊んでいました。人数が少ないので、ボールも使い放題。体育館を広々と使えて気持ちよさそう。 担当の保護者の方が、「この体育館の温度は26度ですよ、涼しいですね。」と教えてくれました。確かに涼しい、だけど遊んでいる子は、汗だく。子どもはすごい! 副校長 学習会
夏のプールの時間に合わせて、学習会が開かれていましたが、ご存知でしたか。夏休み前に参加希望を取っての実施となりました。
「こんなに来ちゃったわ」と加瀬先生がうれしい悲鳴を上げていましたよ。 「いったい何人来たんですか?」と尋ねてみると、23日〜28日(土日は除く)までの延べ人数で103名だったそうです。 覗いてみると、いつも音楽室の冷房が効いた部屋で、真剣に学習していました。4〜6年生で行いましたが、担任の先生も指導に当たって充実した学習会となりました。 この学習会は、28日で終了しますが、続きは家でがんばりましょう。 副校長 天気がよい日は
天気がよい日は、「水やり」が日直の先生の仕事のひとつです。低学年のサツマイモにしても、中学年のキャベツ、糸瓜、ゴーヤ、そして高学年の稲にしても、この暑さで水を与えなければ、あっという間に枯れてしまいます。
この日の日直は轟先生。約1時間かけて各学年の花壇に水を上げてました。4年の小谷田先生は、糸瓜を花壇に移しかえる作業です。プールに来ていた4年生がちょっとお手伝い?。 それにしても暑いですね。 副校長 検定日
今日のプールはちょっと雰囲気が違います。なんとなく緊張感があります。そうです、今日は検定日なのです。
実は今年から、水泳に関して進級表ができたのです。たとえば、8級だと自由な泳ぎで3m泳げる。3級ならばクロールで25m、といった具合です。そして、子ども達の泳力がいったいどの級に当てはまるのかを見定めるためにテストするのが、この「検定日」なのです。 この進級表ができたことは、子ども達にしてみれば具体的な目標ができたことになり、自ら目標に向かってがんばろうという意識が高まります。この意識の高まりが、泳力を伸ばしてくれるのです。 今日もし夏のプールにお子さんが参加していたら、「何級になったの?」と聞いてみてください。きっと悔しい思いをした子もいることでしょうが、だからこそ目標に向かって練習するのです。 次回検定日は、7月30日水曜日です。 副校長 夏のかしかし
夏のプールにあわせて、「かしかし」実行委員会の方々が午前中「かしかし」を開いてくださっている。子ども達は、プールを待つ間、あるいはプールが終わった後、この「かしかし」で遊ぶことができる。とにかく遊び場があるということは、幸せなことだ。
遊んでいる子どもたちを見ていると、中にはすごい子がいる。炎天下の校庭でなんとサッカーをしている。「子どもは風の子」ならぬ「太陽の子」かもしれない。 贅沢な時間の使い方ができる夏休みはやっぱり最高。係りの保護者の方々、ありがとうございます。 副校長 夏のプール
5年生が姫木平から帰ってきたその翌日(23日)から、夏のプールが始まった。今年から、地域班ではなく学年ごとに行われる。子ども達は大丈夫だろうか?
いざ始まってみると、さっきの心配が杞憂だったことに気がつく。子どもlたちの順応力には舌を巻く。 驚いたのは5年生。昨日まで姫木平で疲れているだろうに、男女合わせて15名ほどが参加していた。聞いてみると、「別に(疲れてないよ、平気だよ)」とあっさり一言。若さがうらやましい。 ところで、写真は、プール後に学童に向かう子達が集まっているところです。いつもこの体育館横に集合するとのこと。自分達で並んで学童へ帰っていくのだけど、一番年上の三年生がリーダーシップを取っている。お兄さん、お姉さんだという自覚があることがすごく嬉しい。 副校長 終業式
もう夏休みに入っているのに「終業式」というのもおかしなことですが、まだ紹介していませんでしたので遅ればせながらアップいたします。
7月20日(火)ついにこの日を迎えました。1学期最後の日「終業式」です。子ども達は、待ちわびていたのではないでしょうか。 体育館に全員が集合して、式が始まりました。 校長先生から今学期のことを総括していただき、最後にいつものように「夏休みの宿題」が出されました。 1.本を毎日読んでください 2.外で元気よく遊んで、体を鍛えてください。 3.家のお手伝いをしてください。 4.怪我に注意し、事故や事件にあわないようにしてください。 学校ではできない体験をいっぱいして、楽しい思い出をたくさん作り、9月の始業式には元気で戻ってきてください。 この校長先生のお話の後、2年の代表児童が作文を読んでくれました。自分の考えや想いが詰まったよい作文でした。 最後は、生活指導の先生方が、人形劇で生活指導を行い「終業式」を終えました。 本当によい夏休みを! 副校長 校長語録
校長語録
1学期の終わりと夏休み(終業式での話から) 校長 おはようございます。 この間の7月はじめの朝会で、校長先生がもう直ぐ1学期が終わ ります。終業式まで、しっかりと自分のめあてに向かってがんばっ てくださいって話しました。そしたら、もう今日はその終業式です。 あっという間ですね。 梅雨が明けて、今は猛暑続きの真夏も真夏です。ニュースを観て いると、各地で集中豪雨によるいろいろな被害が出ていました。 水の事故も次々に起きています。小さい子供から、小学生、中学生 高校生、そして大人たちが、水の事故で命を落としています。とて も悲しいことですね。みんなも十分に気をつけてください。 それにしても、この暑さは一体どうしたことでしょうか。なんだ か、とんでもない気候になってきているような気がしますね。私た ちの地球は、どうなっていくのでしょうか。心配ですね。 さて、明日から長い夏休みに入ります。いつものように、担任の 先生からみんなの「あゆみ」を見せてもらいました。良くがんばっ た人、少し頑張りが足りなかった人、いろいろでした。 先生は、この「あゆみ」を見る時に、前の学年の時と少し比べて みました。そしたら、前の学年の時にはすこし「がんばりが足りな かった人が、新しい学年になってすごくがんばっていることがわか りました。そんな人がたくさんいました。すごいことです。とても 感心しました。 その人たちは、きっと「毎日、少しずつ、続けて、最後まで、目 当てをもって。」をやりきった人たちすね。すばらしいです。 担任の先生たちは、みんなの「がんばりや良いところ」一つ一つ 丁寧にみつけて「あゆみ」を作りました。その「あゆみ」をお家の 人としっかり読んで、2学期の目当てを立ててくださいね。 最後に、校長先生からいつものように夏休みの宿題です。 「本を毎日読んでください」。 ゲームは毎日しなくていいですから、本は毎日読んでください。 「家にこもってないで、外で元気に体を鍛えてください」。 「お家のお手伝いをしてください」。 「事故と事件に合わないようにしてください」。 学校ではできない活動、体験をいっぱいして、楽しい思い出をた くさん作り、いい夏休みにして、9月の始業式には元気に戻って きてください。 以上、校長先生のお話を終わります。 授業寸景 No39
授業寸景 No39
某月某日 第2校時 国語 中休みに外で元気に遊んできたのだろう、子どもたちの顔が上気 して赤い。髪の毛に汗が光っている。 さて、授業開始。開始三分で、23人。まだ教室に戻っていない 子が3人ほど。少し遅れて戻ってきた。 板書の用意はすでにできている。 「○月○日 第三段落」 」 日直の合図ではじめの挨拶。はーい、と元気よく返事をするのだ が、その返事がすごく素直な感じがした。 教科書、48ページ、「めだか」(説明文)。段落読みから入る。 指名、音読、席順読み。「歌」の部分は全員合唱。これはおもし ろい。きれいな声で「めだか」の合唱する。その後順に読んでいく のだが、みんなしっかり読んでいる。第3段落から第7段落までを 読むと、次は2回目の読みに入る。音読を次から次へと繰り返す。 うーん、なるほど。はじめからこんなに読むか、読ませるか。暑さ にも負けずにね。 第3段落に戻って、いよいよ文章の読み取りである。第3段落を 視写する。「正確に教科書通りに書きなさい。書き終えたら読んで もらいます」。また、ここでも音読だ。 指導者は、読む人を指名する。まだ視写しているもの、少し。そ の、視写している間に音読(読みの練習)を同時並行させていくと いうわけである。こういった場合、全員が視写を終わるまで待つと いう方法が一般的でもあるが、この指導者は、視写と音読を同時並 行的に進めている。これも一つの学習指導方法であるが、これは子 どもたちの十分な力と指導者の豊かな指導経験なしにできるもので はない。 最後の一人が視写を終えるまで音読は続く。さすがに視写を早く 終える子どもたちは、音読もまた見事である。はっきりした声、言 葉、読みのスピード、抑揚、リズム、大変上手に読む。聞いている だけで内容がはっきりわかる。視写、全員終了。 ここからまた、全員が音読に集中する。 「では、めだかはそのようなてきから、どのようにして身をまもっ ているのでしょうか」。 いよいよ文章に即して読み取りを始める。板書。「第一に」、「 第二に」、「第三に」、「第四に」と、はじめの言葉を書く。この はじめの言葉が読み取りのヒントになる。 「第一に」のところで、読み取った内容を子どもに発表させ、それ を短くまとめさせて、板書。そのようにして「第一に」と「第二に」 を読み取ったところで、また音読。 それから、「第三に」を読み取り、発表させて板書。そして、ま た、音読。 さらに「第四に」。音読、読み取り、発表、まとめ、板書、音読、 読み取り、発表、まとめ、板書、音読・・・。 見事な授業の流れである。音読は、指名読み、グループ読み、全 員読み。音読を何処までも基本としてこの授業を組み立て、子ども たちとともに内容を読み取っていくのである。 学習内容とその経過が板書に見事に現れている。板書が指導者と 子どもたちの手で作られていくよい見本である。途中で「いっせい」 という言葉が出てきたので、その意味を子どもたちに予想させ、そ れぞれ辞典で調べさせた。このあたりの指導のタイミングも秀逸。 この授業が音読を基本としつつ極めて立体的なものであることに 大いに感心した。 授業寸景 No38
授業寸景 No38
某月某日 第2校時 国語 体育の後で、みんな汗いっぱいという感じ、ほっぺたが赤い。楽 しそうに着替えている。教室の後ろの棚には、子どもたちの育てて いる蚕が繭をいっぱい作っている。 この繭を解いて糸を紡ぐのかな。そんな授業ができたらいいねえ。 織物授業なんて、面白そうだけど。さて、着替えが終わった。 指導者の指示で子どもたちは自分のロッカーから辞典を取り出して 席に着き、授業開始の挨拶を待つ。このあたりの子どもの動き方に無 駄がない。指導者が静かな声で指示するだけなのだが、子どもたちは 粛々と動く。 この指導者は、常に落ち着いていて、声高に指示をするわけでもな い、説明するのでもない、静かな声と物言いで子どもたちを動かすの だ。その指導にいつも感心させられる。 一人一人の子どもをしっかりみているのにそれを少しも感じさせず 全体を動かし、全体を動かしながら、個々の動きをしっかり自己の視 野に入れている。指導に全く力みがなく、その指導力の高さを評価さ れるのも当然である。 体育で体をいっぱい動かして直ぐの国語の授業であるから、落ち着 くのに時間が少しかかるかなと思っていたが、そうではなかった。日 直の「はじめ」の挨拶で、乾いた砂に水が染み込むように静かになっ た。見事です。 「ノートを開いてください」。「五十音」と板書。「この言葉、聞い たことある人は? ない人は?」。 もちろんない人もいる。このと き指導者は、「知らないことを知らないという事は、とても大切なこ とです。」と一言。知らなかった子どもにこれ以上の励ましはない。 このようなところにも、この指導者の子どもに対する基本姿勢が現れ ている。 模造紙に書いた「あ・い・う・え・お」表を貼る。「あ・い・う・ え・お」が一番上に、横一列に書かれている。その下に「か・き・く ・け・こ」、「さ・し・す・せ・そ」、「た・ち・つ・て・と」、と 書き込んでいく。 子どもたちは、それに習い自分のノートに同じように書き込んでい く。こうして「あ・い・う・え・お」表ができた。 この時も子どもたちの集中力はすばらしく、実に静かにノートに向 かっていた。表に書かれた字を見る、全部で50マス、つまり五十音 である。これで子どもたちは五十音表を自分の指で書く(知る)こと ができた。 「えんぴつをおきなさい」。「あお、あか」と板書する。「辞典には、 どちらが先に出ていると思いますか」。あおです、あかです。「あお だと思う人? あかだと思う人? あおだと思う人、理由は? あか だと思う人、理由は?」。 それぞれ指名されて子どもたちが答える。 その答えに指導者がさらにわかり易く補足すると、「ああ、なるほ ど」と子どもたちの間から声が上がる。あいうえお表をたてに読んだ 子と、横に読んだ子で答えが別れたのだった。 「では、自分の辞典で調べてください」。 問題を出す、答えを予想させる、理由を説明させる、調べさせる、 確認させる、みんなで検討させる、新しい知識を獲得させる、これは 学習の過程的構造をきちんと踏まえた授業である。 以下、同じようにして、「さるとざる」、「バスとパス」、「がっ しょうとがっしゅく」、「りゆうとりゅう」、「ほすとホース」。 次々と興味をもって課題に立ち向かう子どもたち、この指導者の周 到に準備された課題の呈示で、新しい知識を次々と発見していく。 この時の指導者と子どもたちの間には、見事な呼応の関係があった。 指導すべき学習内容は全て指導者の頭中にあり、子どもの呼ぶ声に応 じて提示されていた。指導者が呼び、子どもが応え、子どもが呼び、 指導者が応える。 静かであるが、しかし教えるものと学ぶものとのあいだに「学習へ の緊張感と新しい知識(経験)を得る喜び」の十分に感じられる授業 であった。 7月16日バランスよい食事をこころがけ、元気に夏休みを過ごしてください。二学期の給食は、9月2日よりはじまります。 |