自然のアルバム300 ロウバイ☆家の近くのあるお庭で、青い冬晴れの高い空をバックに、黄色に輝くロウバイの花がさいていました。思わず足をとめ観察しました。 ☆もともとは日本の植物ではなく、中国から来たもので、よく庭に植えられます。花が「ろう」で作られたように見え、梅の花ににているので、「ろうばい」という名前になったそうです。 ☆寒い北風の中でけなげにさく花を見ていると、何か心があたたまる感じです。学校の福寿草もその鮮やかな黄色の花を咲かそうとしています。寒中ですが、かすかな春の気配を感じ取ることも楽しいものです。 自然のアルバム299 ロゼット☆花も実もありません。葉っぱが地面に広がっているだけですが、よく見てください。バラの花びらが重なっているようですね。このようなものをロゼットとよびます。 ☆バラのことをローズというので、それでロゼットというのです。このように背を低くして北風から身を守っているのでしょう。雪がふっても平べったいので、雪の重さにもたえられるのでしょう。 ☆植物は生長するために、太陽の光を必要とします。ロゼットのように葉っぱをあっちこっちに広げていると、たくさんの光を受けることができるのです。ロゼットは植物の種類によっていろいろあります。そのちがいなどを調べるのも楽しいことです。 自然のアルバム298 ゴボウ☆飛ぶものは飛行機以外、4本足は机以外なんでも食べるという中国人さえ、ゴボウを食べず、日本人だけが食べると言われています。もともとはヨーロッパの植物で、花を観賞(かんしょう)するためにあるといいます。 ☆ゴボウはアザミの仲間で、花はよくにているそうですが、見たことはありません。実にはトゲがあり、オナモミのようにくっつくそうである。それで、つけられた花言葉は「しつこくせがむ」とか。 ☆木の根っこなので、日本人以外は食べないそうであるが、食物せんいが多くて健康にはよい野菜のようです。この写真は近くの畑に植えてあったものを撮影しました。ゴボウを食べていても、この植物はなかなか知らないようなので、今回紹介しました。 自然のアルバム297 ウメの実と種☆ウメぼしを食べたことのない人はいないでしょう。ウメを食べてポイッと捨てるのは「タネ」と思っている人が多いでしょうが、本当は、「タネ」でなく「果実」の部分なのです。 ☆写真の左上がふつうのタネとよんでいるところ。それをわったのが左下。中に入っているのが、天神様とよくいわれていますが、これが本当の「タネ」です。 ☆このタネを食べられないように、かたいカラがあるのです。モモも同じようなつくりになっています。みなさんがよく食べるアーモンドもこのタネの部分です。アーモンドも同じバラ科の植物です。 自然のアルバム296 春の七草☆正月7日には、七草(せり・なづな、おぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)がゆを食べ、一年の健康と長寿(ちょうじゅ)を祈ったそうです。写真はある友人の手作りの七草です。 ☆お正月は新春とよくいいますが、まだまだ寒い日が続きます。これは、今と昔では暦(こよみ)がちがっていたからです。昔は月の動きをもとに暦を作っていたからです。約1ヶ月ずれています。 ☆今は季節に関係なく、いつでもいろいろな野菜が食べられますが、昔はそうもいかなかったのでしょう。寒い冬も終わり、春めくようになり、野や山に新鮮な草を取りにいったのでしょう。そして、おかゆに入れて、ビタミンの補給(ほきゅう)をしたのでしょう。今年もみんなが健康でありますように。 自然のアルバム295 ウスタビガのまゆ☆すっかりと葉を落とした冬の雑木林を歩いていると、この緑色のまゆをよく見かけます。枯れ木の多い茶色にそまった景色の中で、緑色がとてもあざやかです。 ☆ウスタビガはヤママユの仲間のガです。とても大きなガで、クスサンやヤママユなどの仲間です。このまゆの中には、さなぎはいません。ぬけがらだけです。よく見ると黒い点がありますが、これは卵のようです。 ☆ウスタビガは夏から秋にかけて成虫はでてしまいます。秋に成虫が見られるのもめずらしいです。枝にしっかりとついている様子がわかりますか。枝にしっかりと白色の糸がついているのが見えるでしょう。 自然のアルバム294 マンリョウ☆マンリョウとは、漢字で万両(まんりょう)と書きます。植物の名前には、一両から、十両、百両、千両などがありますが、一番高いのが万両です。縁起(えんぎ)がよいので、床の間のかざったり、鉢植えなどでお正月のかざりに使われます。 ☆果実が鳥に食べられ運ばれ、ふんといっしょに出た種子が発芽(はつが)するため、思わぬ所からマンリョウが生えることがあります。 ☆赤い色は鳥にはよく見えるようで、鳥による種子散布には、赤が多いようです。そう言えば、ツバキの花も赤です。ヒヨドリたちがツバキの赤い花の蜜(みつ)をよくついばんでいます。 自然のアルバム293 カラスウリ☆冬休みに家の近くを散歩していると、カラスウリの実がまだ真っ赤な色を見せていました。そこで、今回はこのカラスウリの実を解剖(かいぼう)してみました。 ☆オレンジ色の実をわると、黄色い果肉(かにく)につつまれた種子があります(まん中)。あまそうなのでなめてみると、そのにがいこと。食べられそうもありません。不思議なことに鳥にはにがくないようです。 ☆黒い種子(右)は、カマキリの頭のような形で、うちでの小槌(こづちーとんかち)ににています。これをお財布にいれておくと、お金持ちになれるそうです(ほんとうかな)。 自然のアルバム292 トックリバチ☆徳利とは酒などを入れる口の細い容器のこと。このかたちににた巣をどろをかためてつくります。ミツバチやアシナガバチのように集団で巣を作らず、一匹ずつのハチの巣です。 ☆巣ができると卵を1個うみます。それから幼虫のえさになるようにアオムシなどをたくさんつめ、ふたをします。母バチが世話をすることはありません。巣の材料は主にかわいた土です。 ☆かわいた土をおなかにためた水をかけ湿らせやわらかくします。足とあごを使いねって土の玉にします。それから土玉を巣作りの場所に運び積み上げてつくります。土だけでなく口からだすねばっこい液(えき)を土にまぜてがんじょうな巣にします。ハチの世界に今はまっています。いろいろなハチがいろいろな生態を見てくれます。 自然のアルバム291 キチジョウソウ☆キチジョウソウは、漢字で吉祥草と書き、これもとてもおめでたい名前の植物です。暖地(だんちーあたたかい場所)には野生でさいていますが、恩方あたりではお庭などにもよくうえられています。 ☆キチジョウソウも縁起(えんぎ)がよい植物といわれています。これをうえているおうちに吉事(きちじーおめだたいこと)があると、花がさくという伝説があります。花は夏から秋にかけてさきます。 ☆実は晩秋(ばんしゅうー秋のおわり)から冬にかけて見られます。この赤い実を見たときには、その美しい輝(かがや)きに、ハッとしました。 自然のアルバム290 フクジュソウ☆新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。さて、フクジュソウは、漢字で福寿草と書き、とてもおめでたい植物です。お正月の花ともいわれ、元日草の別名(べつめい)もあります。 ☆お正月のかざりとして、よく鉢(はち)によせ植(う)えをして売っています。元日草といいますが、これは、古い暦(こよみ)の元日ころに花がさくという意味です。2月から3月に、梅林の下にさく花を見ると何となく心まで明るくなります。 ☆とてもきれいな花なので、今では野生で見ることはあまりありませんが、校庭のカツラの木の下に毎年花を咲かせます。いつきれいな花を咲かせてくれるでしょうか。その日を楽しみにしていましょう。今年もみんな健やかににこやかにのびやかに、ステキな一年となりますように。 |