自然のアルバム228 ススキ

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《穂(ほ)のかたち》

☆だれでもよく知っているススキです。秋も深まり、今その穂を風を広げ、種子を飛ばそうとしています。ここで、ああ、ただのススキだということで終わりにしないでください。

☆穂のかたちに注目してほしいと思います。花のさく前は、穂がそろっていますが、花のころには、穂が広がるようにさいています。これは、風媒花(ふうばいか)のススキが花粉をうけやすいようなかたちに変化しているということではないでしょうか。


☆そして、花が終わり、種子を飛ばす今、なるべく遠くへたくさんの種子を飛ばしやすいように、穂を広げているのではないでしょうか。正しいかどうかはわかりませんが、考えることは楽しいです

プラネタリウムの観察2

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11月25日(木曜日)サイエンスドーム八王子へプラネタリウム見学に行ってきました。ドームいっぱいの星に感激(かんげき)。星座早見版をいただいてごきげんでした。数多くの4年生たちに圧倒されていましたが、マナーを守って見学できました。

プラネタリウムの観察

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11月25日(木曜日)サイエンスドーム八王子へプラネタリウム見学に行ってきました。ドームいっぱいの星に感激(かんげき)。星座早見版をいただいてごきげんでした。数多くの4年生たちに圧倒されていましたが、マナーを守って見学できました。

自然のアルバム225 スダジイ

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《食べられるドングリその2》

☆日本には、22種のドングリがありますが、そのうち、食べられるのは、マテバシイとこのスダジイだけです。スダジイは、しいの実ともよばれていて、昔から食べられていました。

☆このスダジイは、むかしはあちこちにありましたが、今では、神社やお寺などにたまにあるだけです。恩方の山にもありますが、残念ながら大木はそれほどありません。川口小学校近くの忠霊塔(ちゅうれいとう)の所に樹齢200〜300年の木が4本あります。


☆他には、ぽつんぽつんとある程度です。富士森公園には、30本近くのスダジイがあり、このドングリは、市民野球球場の一塁側のスタンド近くで拾ってきたものです。

自然のアルバム224 マテバシイ

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《食べられるドングリ》

☆日本にあるドングリで食べられるものは、スダジイとこのマテバシイです。学名では、リソカルプス・エドウリスといいますが、エドウリスとは、ラテン語で食べられるという意味です。

☆このマテバシイは、もともとは、西日本に自生しているものですが、公園などにもよく植えられています。写真のマテバシイは富士森公園にあったものです。


☆おいしい食べ方は、フライパンでかるくいってもいいですし、紙袋に入れて電子レンジでチンしてもけっこうおいしくいただけます。アラカシやコナラなどのにがいドングリもいっしょに食べてみてもいいと思いますが、とてもまずいです。

自然のアルバム223 ゴンズイ

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《赤と黒》

☆赤いには、果皮(かひ)といい、種子をつつんでいるものです。その皮がさけているようすがよく見えます。黒いのは種子です。赤の黒の対比(たいひ)がとても美しい実です。

☆ゴンズイという魚がいますが、漁師は、ゴンズイがとれてもすぐにすててしまうそうです。植物のゴンズイもなんの役にもたたない木ということで、この名前になりました。

☆秋の紅葉もなかなかステキです。赤と黒の実と同時に葉が色づくすがたはたいへんよいものです。ふつうの雑木林に見られるもので、恩方のあちこちの野山に見られます。

自然のアルバム222 ハマキガ

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《いろいろなハマキガ》

☆よくみると、葉っぱがまいてあるのがわかりますか。これは、ハマキガの仲間です。葉っぱの合わせ目には、細い糸が見えます。この糸は、ハマキガが自分でだしたものでしょう。

☆このハマキガは、やや太っちょで、中をのぞく、同じような形の幼虫がいました。とてもくわしい図鑑で調べようとしたのですが、な、な、なんと、このハマキガの仲間は数百種類いることがわかりました。

☆植物と虫との関係というのは、とてもおもしろいものです。虫だけでなく、植物とどのように関係しているかを知ることは、生き物の生態(せいたい)を学ぶ、とても楽しい勉強だと思います

自然のアルバム221 ノササゲ

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《実の色いろいろ》

☆秋はいろいろな植物が実をつける季節でもあります。この実にもいろいろな色があります。よく見るものは、赤と黒ですが、それ以外にも写真のようにノササゲの青むらさき色のものもあります。

☆ドングリの実の色は、どれも茶色です。どうして、いろいろな色のドングリがないのでしょうか。それは、鳥との関係にあると思います。ドングリは、ころころところがって仲間をふやすために、実に色をつける必要がなかったのでしょう。


☆それにくらべ、写真のように、つるや低木などの実には、いろいろな実があります。これは、鳥にその実を食べてもらい、仲間をふやすということと関係があるようです。

自然のアルバム220 フユイチゴ

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《今が食べごろです》

☆森に入り、いろいろな植物を観察することは楽しいことですが、森の恵(めぐみ)にも感謝(かんしゃ)したいものです。写真のフユイチゴはあまずっぱく、それはそれはおいしいイチゴです。

☆野山に見られるイチゴで一番おいしいのは、どれでしょうか。人それぞれ好みはちがうと思いますが、私は、NO1はモミジイチゴ、NO2は、このフユイチゴです。


☆野生のイチゴはどれも食べることができます。うまい、まずいのちがいはあっては、すべて食べられます。ヘビイチゴを毒イチゴと思っている人も多いようですが、毒はありません。ただ、あまりおいしいイチゴとはいえません。

自然のアルバム219 ナツハゼ

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《野生のブルーベリー》

☆先週、恩方の近くの山を歩いて時に見つけました。野山は錦秋にそめあげられて、てくてくするのには最高の季節となりました。寒くなりましたが、一歩外にでるといろいろな発見がありますよ。

☆このナツハゼというのは、ツツジ科の低木で、実がごらんのようにブルーベリーそっくりです。味はややすっぱいのですが、昔の子どもたちのおやつになったのでしょう。

☆写真ではよくわかりませんが、実の上のほうがハチマキをしたように見えるので、ハチマキコゾウという別名もあります。いろいろな実が色づいて、秋を彩っています。

自然のアルバム218 ノボロギク

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《かわいそうな名前》

☆一年中どこでも見られる植物です。どんな環境にも強いようなものは、ほとんどが帰化植物です。もちろんこのノゴロギクも明治初めに入ってきたものです。

☆日本には、やや山地性の植物で、サワギクというものがあり、その別名がボロギクといいます。よくにているので、野にあるので、この名前がつきました。

☆だんだんと寒くなり、野山の花も少なくなってきています。そんな時は、近くの道ばたや空き地で、このような花を見つけるのもよいのでは・・・。ルーペで見るとなかなかです

自然のアルバム217 サワフタギ

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《るり色の実がきれいです》

☆今の季節には、いろいろなきれいな実が見られます。赤が特に多いようですが、ご覧の写真のように、るり色のとてもきれいな実もあります。

☆名前は、サワフタギといって、川の近くによくみられる低木です。花は、6月ころに真っ白なとてもきれいで、すずやかな雰囲気を感じさせてくれるものです。

☆この植物は、ハイノキ科といって、あまり聞いたことのないものですが、南の地方には、あれこれといろいろとあるようです。恩方にもありますので、ぜひ見つけて見つけてください。

自然のアルバム216 タンポポ遊び

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《タンポポの水車遊び》

☆今の季節でも、タンポポはさいていますが、それらは、全てセイヨウタンポポです。日本のタンポポは、春しか花をさかせません。花の茎を部分を3センチくらいに切ります。

☆花の茎を切った後は、たてに5つか6つにさけてから、しばらく水につけておくと、ごらんようになります。これを水道のところにおくと、いきおいよくくるくると回ります。

☆まん中に通す軸(じく)は何でもよいのですが、メヒシバやオヒシバの茎、それから、マツの葉っぱなどでもOkです。いろいろな遊びができるタンポポは子どもにとっても身近な存在のようです

自然のアルバム215 ユキムシ

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《雪のように》

☆体に白いろうのような物質(ぶっしつ)をつけて、フワフワとまるで雪がふっているように見えるので、雪むしといいます。また、初雪がふることになると、よく飛ぶそうです。この前の土曜日に学校で見かけました。

☆正しくは、タマワタムシ科アブラムシといいます。害虫(がいちゅう)でもありますが、そのすがたは、とてもかわいく、飛ぶ力も弱いので、空気の流れでフワフワと雪が舞うように見えます。


☆この虫はいろいろな呼び方があるようで、綿(わた)のように見えるので、ワタ虫というところもあるようです。私は、ちいさいころシロッコ(白っ子)とよんでいました。

自然のアルバム214 ノコンギク

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《野菊の季節》

☆日当たりのよい草原や林のふちなどにふつうに見られる野菊(のぎく)です。名前は野に生育する紺菊(こんぎくーこん色をしたキク)ですが、白っぽいものもあります。

☆いつのまにかヒガンバナの花も終わり、キンモクセイの花もかれてきています。季節は本格的な秋から冬へと向かっているようです。植物や虫や風や雲などで季節の変化を知りましょう。

☆秋の野菊といえば、ノコンギクの他に、まず、ユウガギクが咲き始め、シロヨメナ、シラヤマギクその他いろいろと続き、最後にリュウノウギクが咲けば、秋も終わりになるでしょう。

自然のアルバム213 色づくカエデ

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《いろいろなカエデが色づいて》

☆上恩方の山々の木々も色づいて、目を楽しませてくれます。童謡の「もみじ」の♪赤や黄色の色さまざまに♪とあるように、あざやかにはなやかに紅葉が美しい今日このごろです。

☆恩方の山には、イロハモミジ、イタヤカエデ、ウリカエデ、チドリノキなどいろいろなモミジが赤や黄色にそまっています。このカジカエデというのは、その中でもめずらしいものでしょう。

☆このカジカエデはカナダの国旗にもあるサトウカエデにそっくりで、とてもよい形をしています。なお、サトウカエデの木からは、あまいあまりメープルシロップがたくさんとれます。

自然のアルバム212 ヤツデ

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《ヤツデの花がさくと、朝夕冷えてきます》

☆葉っぱの先が8つに分かれていて、手のように見えるので「ヤツデ(八つ手)」という名前になりましたが、8つに分かれるものは少ないようで、7つか9つに分かれるものが多いようです。

☆写真ではあまりはっきりとしませんが、花の台のような所が光っているのが分かりますか。これは、ヤツデの花から出る「蜜(みつ)」で透明(とうめい)の水のようです。

☆11月も半ばになると、花をさかせる植物も少なくなります。そこで、このヤツデの蜜はとても貴重(きちょう)なものとなり、ハナアブ、ヒラタアブ、ハエなどがよく花に来ています。

自然のアルバム211 ハナイバナ

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《小さな花にも》

☆この植物も畑のすみにひっそりと咲いていたものです。名前ハハナイバナといい、葉っぱと葉っぱの間に花をつけます。花の大きさは、2ミリほどのものです。

☆こんな小さな花でも、ぜひ目にとめて見てください。ルーペで見ると、さらにその美しさにハッとさせられます。ムラサキ科の植物で、よくにたものにキュウリグサなどがあります。

☆この植物には、同じ仲間でワスレナグサというものがあります。とても名前がステキです。園芸種として有名で、花もだいぶ大きいように思います。

自然のアルバム210 コケいろいろ

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《よく見られるコケ》

☆これからの季節、植物は姿を見せなくなりますが、そんな中でもコケはいつでも緑色で、元気いっぱいのようです。このこけは、どこにでもよく見られるコケです。

☆左がギンゴケとよばれるもので、銀色をしています。また、右は葉っぱがまいてしまうので、ハマキゴケというそうです。どちらもどうろのえんせきによく見られます。

☆これらのコケの観察ポイントは、ルーペを使ってじっくりとながめることだと思います。まるで、深い森に入ったような錯覚(さっかく)で、とても水々しい感じがします

自然のアルバム209 イヌガラシ

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《よくにたアブラナの仲間》

☆このイヌガラシは、前号のスカシタゴボウとは図鑑で見ると、いつもとなりどうしで紹介されています。とてもよくにたアブラナ科の植物で、花びらは4枚です。スカシタゴボウと同じくモンシロチョウの食草でもあります。

☆どちらも同じような所に生えています。どこがどのようにちがうのかを見つけることは、科学の一歩で、まちがいさがしのようで楽しいですよ。

☆スカシタゴボウにくらべると、葉っぱのきれこみがやや浅いような感じがしたり、葉があまり茎をだかないようであったりもしますが、一番のちがいは実の形。細長ければイヌガラシで、これが一番のポイントです。

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