自然のアルバム262 リンゴ☆リンゴを観察するといっても食べることではありません。五感を使うことも大切ですが、食べる前にゆっくりとじっくりとながめてみましょう。 ☆果物や野菜は食べ物としてはみていますが、それらはどれも植物です。植物のどの部分を食べているのか考えてみてください。植物の観察は野外にでかけないとできないと思っていたらまちがいです。こたつでもできるのです。 ☆リンゴを横に切ってみた写真です。何か気がつくことはありませんか。じっくりと見てください。種があるようですが、どのようなならびかたをしているでしょうか。つづく。 自然のアルバム261 アシナガバチの巣いろいろ☆いろいろなハチの巣を子どもたちがもってきます。写真でわかるようにいろいろな形があるようですが、どれも幼虫のいたお部屋は6角形をしているようです。 ☆よく見ると、水晶(すいしょう)のような錐体(すいたい)と角柱(かくちゅう)の組み合わせのようです。では、なぜ、ハチの巣は6角形なのでしょうか。 ☆ある人に聞いたお話ですが、同じ量の材料でかべを作るとき、一番広い部屋を作るのが6角形です。どうしてハチはそれを知っていたのでしょうか。自然界の形のきまりって何かありそうですね。 自然のアルバム260 jキヅタ☆あちこちを歩いているといろいろなものに出会うことができます。この毛むくじゃのものは何だろうと足を止めてしまいました。学校の西側のクリの木にからみついていました。 ☆あれこれと観察してみると、キヅタであることがわかりました。キヅタは冬ヅタともよばれていて、ウコギ科の常緑つる植物です。冬を葉を落すツタとはちがいます。 ☆それにしてもたくさんの毛がありますが、それをよく見ると、付着根(ふちゃくこん)というもので、ねばねばの液体でからみつくそうです。 2学期お楽しみ会62学期お楽しみ会42学期お楽しみ会52学期お楽しみ会32学期お楽しみ会22学期お楽しみ会1自然のアルバム259 霜柱(しもばしら)☆とても冷えこんだ朝。家の近くを散歩していてシモバシラを見つけました。朝日をあびてキラッと光りとてもきれいでした。手でさわるととても冷たく、足でふむとサクサクという音がしました。 ☆しもばしらは、土の中の水分がこおってできたもの。土の中の温度が0度以上で、気温が0度以下の時にできます。土の中の水分が地表面でこおると、土の中の水分は表面に上がります。上がった水分は、凍った氷を押し上げ、冷やされ次々こおり、霜柱が伸びます。 ☆霜柱は、日本中どこでも見られるものではありません。沖縄などの温かい所や、北海道のようにめちゃくちゃ寒い地方では、土の中の温度も0度以下になるので、霜柱は見られません。 自然のアルバム258 霜(しも)☆上恩方のあちこちが霜で真っ白ンなりました。冬の晴れた朝、気温が下がると、地面近くの温度も0度以下となり、霜がおります。霜は空気の中の水蒸気(水分)がこおったもので、霜柱とはちがいます。 ☆ケヤキの葉っぱに霜がついていて、とてもきれいでした。思わずカメラで撮影してしまいました。冬でもいろいろと美しく感動するものが、あちこちにあるんですね。冬こそおうちにいないで、外に飛び出しましょう。 ☆霜は農作物に被害を出す時があります。地面に水をまいて湿度を上げ、放射冷却を弱めたり、風を送り地面近くの冷たい空気と高い所の空気をまぜて、気温を低くして防いだりします。茶畑などでもよくこの方法で霜を防いでいます。 自然のアルバム257 ヤブコウジ☆夏に白かあわいピンクの花を葉の根元に下向きにさかせます。花よりも秋から冬にかけての赤い実がとても印象的です。鳥たちにとって、えさの少ない冬には、この赤い実がかかせないごちそうなのでしょう。 ☆昔から縁起のよい植物とされ、カラタチバナ(百両)、センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)と並べてこのヤブコウジを十両ともいいます。なお、一両とは、アリドオシという植物です。 ☆縁起がよい植物なので、あの有名な落語の「寿限無(じゅげむ)」の中の、「やぶらこうじの ぶらこうじ」というのは、このヤブコウジのことです。なお、ヤブコウジの葉は写真の左の葉っぱです。 自然のアルバム256 ツバキ☆木は、秋になると葉っぱが落ちる木(落葉樹ーらくようじゅ)と、いつも緑色の葉っぱをつけている木(常緑樹ーじょうりょくじゅ)の2種類があります。写真は常緑樹のツバキです。 ☆葉っぱがつやつやしていて、つやのある木なので、「つやき」が「つばき」に変化して、この名前になりました。また、厚(あつ)い葉っぱなので、「あつばき」が「つばき」になったともいわれます。 ☆ツバキは、漢字で「木」へんに「春」と書いて、「椿」となります。花は春になると咲きます。まだ寒い季節なので、花のつぼみもまだまだかたいようです。早くあたたかくなってください。 自然のアルバム255 カタツムリとナメクジ☆「カタツムリなんてどこいもいないよ」と思うでしょう。そのとおりどこにもいません。白いギザギザになっているのは、カタツムリが食べたあとです。何を食べたかというと、石についていた小さなコケでしょう。 ☆ナメクジも、カタツムリから進化(しんかー生き物がかんたんで下等なものから、複雑で高等なものにかわっていくこと)したもの。カタツムリは巻貝の仲間。こういう動物を軟体(なんたい)動物といいます。 ☆ナメクジに塩をかけたことがありますか。塩で水分がぬけて小さくなります。同じく砂糖やコショウでも OKです。ナメクジはビールが好きなようで、つかまえるには、ビールを皿にたらしておくとよいらしいです。 自然のアルバム254 ナガコガネグモ☆この茶色のつぼのようなものは、ナガコガネグモの卵のう(らんのう)というものです。卵のうというのは、たまごをつつむとても強くじょうぶなふくろやつぼのようなものです。 ☆写真をよく見てください。卵のうは上をむいて口が開いているのがわかりますか。ですから、卵のうは、雨などが入らないように、葉っぱの下や家の軒下(のきした)などに作られるのです。 ☆ナガコガネグモなど、いろいろな生き物の姿があまり見られなくなりました。でもつまらないなんて言わないで!。生き物たちが生きていた証拠(しょうこ)探しなども楽しいよ。 自然のアルバム253 カクレミノ☆これは、あるおうちの庭の木です。上恩方の野山ではあまり見られない実で、カクレミノといいます。もう少しあたたかい西日本にはたくさん見られる木でしたが、温顔化の影響でしょうか。近くの山で時々みられるようになりました。 ☆その土地にないものでも、街路樹(がいろじゅ)や庭などによく植えることがあります。マテバシイなどももともとは九州などのあたたかい所の木ですが、いまではあちこちに植えてあります。 ☆鳥が一番よく目につくのは、赤い実だそうです。その次が黒い実だそうです。このカクレミノという木は、ヤツデなどの仲間の木です。葉っぱはきれこみがあったりなかったりします。 自然のアルバム252 サルトリイバラの実☆つるになる木で、茎にまばらにトゲがあります。このトゲがあるおかげで、他のまわりの木にからみついて大きく生長することができます。よくにた植物でシオデというものがありますが、実が赤くなくて黒くなります。 ☆サルトリイバラという名前は、サルもからまってしまうようなトゲがあるからです。昔は、サルトリイバラの丸い葉っぱを使っておもちやお菓子をつつんだそうです。 ☆サルトリイバラは単子葉類のユリの仲間なので、葉っぱの脈が平行脈になるはずですが、なぜか双子葉類のように網目状の脈になっています。最近では、ユリ科ではなく、サルトリイバラ科という分類群も新しく提唱されています。 自然のアルバム251 ミヤマシキミ☆4月ころ、白いかおりのよい花を咲かせます。実はごらんのように真っ赤な色でとてもあざやかです。この葉には、アルカロイドをふくそうで、毒があるそうです。この赤い実も毒があるかもしれません。 ☆毒も使い方で薬になり、このミヤマシキミは、頭痛薬やめまいなどにきくそうですが、使い方はあくまでもしんちょうにしましょう。素人(しろうと)考えでは、とても危険(きけん)です。 ☆毒のある植物はかなりたくさんありますが、すぐに命をおとすというものはあまりありません。気をつけてほしいもの、特に危険で覚えておいたほうがよいものでは、トリカブト、ドクウツギ、ドクゼリなどです。 自然のアルバム250 ビナンカズラ☆これもまたまた赤い実で、先日、6年生が「これなあに」と持ってきてくれた実です。和菓子(わがし)のようにも見えますね。とてもおいしそうですが、食べたことはありません。このビナンカズラは漢字で美男蔓と書きます。蔓とはつるということです。 ☆美男とはいい男という意味で、今で言えばイケメンということでしょうか。この木の皮をはいでつぶして水をくわえるとネバネバした液体(えきたい)になり、これを髪(かみ)の毛につけて整髪料(せいはつりょう)にしたのでしょう。 ☆花は夏にさきますが、あまり見たことがありません。上恩方のあちこちに見られる植物ですが、実になるのはあまりないようです。葉っぱのうらが少しむらさき色になっているのも特徴です。 地域ふれあいスポーツ大会6 |