自然のアルバム107 ウバユリ☆ちょっとかわった花の名前です。うばとはおばあちゃんという意味ですが、それなりの理由があります。花が咲くころになると、下の葉っぱがかけることから、「歯」がぬけることに見立ててこの名前になりました。 ☆このウバユリも恩方のあちこちの林道ぞいに見られます。ぜひ見つけてみてください。ヤマユリのように花びらは開きませんが、横向きに咲く姿は、なんとなくお気に入りのユリです。 ☆ユリというと、単子葉類で、葉っぱが平行脈であるのが常識ですが、このウバユリは葉っぱが網目状でちょっとかわっています。東北地方に行くと、オオウバユリという、花がたくさんつける種類があります。 自然のアルバム106 タマアジサイ☆学校の帰り道に、恩方のあちこちの林道をちょいとのぞいて見ると、いろいろな夏の山の植物が花を咲かせています。このタマアジサイも、林道のあちこちに花を咲かせていました。 ☆つぼみがピンポン玉くらいの大きさで、玉のようなのでこの名前がついたといわれています。恩方には、このほかに、コアジサイ、ヤマアジサイなどの山のアジサイがたくさんさきます。 ☆アジサイというと6月の梅雨のころを思い出す人も多いと思います。このタマアジサイは、アジサイの仲間では一番遅くまで花を咲かせています。今年の夏は猛烈な暑さですが、涼しげなタマアジサイの花を見るとホッとします。 自然のアルバム105 キマワリ☆名前は、木のまわりを長い足で歩いているので、きまわりというそうで、ずいぶんとかんたんな名前になったものです。この虫はゴミムシダマシ科の昆虫です。学校のあちこちで見ることができます。 ☆ある先生に教えていただいたことですが、いろいろな昆虫をつかまえてきて、かおうとした時にこまるのはえさです。その場合、キュウリとカツオブシをあげておけば何とかかえるそうです。よいことを聞いたと思いました。 ☆この虫は、かれた木やくさった木のところにいるそうです。色は金銅色や青銅色のものまでいるそうですが、いつも見るのはこのような真っ黒いものばかりです。 自然のアルバム104 ヘクソカズラ☆植物を観察するには、五感を使って体全体で観察することが大切ですが、このヘクソカズラは見るだけにしておくほうがよいようです。花も茎も葉っぱも、一度においをかぐとわかります。 ☆花だけを見ると、白い花のまん中だけだ赤くて、とてもおしゃれな感じの花です。しかし、茎や葉がきずつくと細胞内にあるペデロシドという成分が分解されて、メルカブタンというガスがでるそうです。 ☆このガスにより敵である虫を寄せ付けないようにするのがヘクソカズラの作戦のようです。植物はそれなりに、いろいろな方法で敵から自分の体を守っているのです。しかし、このくさい葉っぱを食べるヘクソカズラヒゲナガアブラムシという虫もいるそうですから、自然界は不思議です。 自然のアルバム103 カラスウリ☆カラスウリの実を見たこと人は多いと思いますが、花はあまり知らないと思います。5つに分かれて先が白いレースのカーテンのように広がり、それはそれはきれいな花です。 ☆この花は夜さきます。真っ白な花でほんのりとよい香りがする花で、真っ暗な夜にはよく目立ちます。家の近くのお寺の墓地の所にあったのですが、一人で見にいくのが恐いので、暗くなる前のつぼみの状態のときにとってきました。 ☆水あげもよくして、6時すぎから花を開き始めました。すると、あっという間に、白いレースのようなものが伸びてきて、ごらんのようにきれいな花になりました。めでたし・めでたし。 自然のアルバム102 リョウブ☆夏の山の花であるリョウブが咲き始めています。このリョウブという木の春の新芽(しんめ)は食べることができるそうです。ごはんにいっしょにたきこむと、リョウブめしというものになるそうです。 ☆このリョウブの花がさくと、あちこちからいろいろな虫が集まってきます。ハチやカミキリのなかまやその他小さな虫たちがよくきます。虫をつかまえるには、アミで下をツンツンするとよいです。 ☆このリョウブという木は雑木林や少し高い山でも見ることができます。この木は冬によくめだちます。そのわけは、木の幹(みき)です。サルスベリのようなまだらもようになるからです。 |