授業寸景 No28

授業寸景 No28
                  某日某月 第3校時 国語

 プリント配布。
 一人読みから入る。
 学級の雰囲気は落ち着いている。3年生から4年生へ、その成長
の後が見える。
 一通り読んだところで1班さんに指名。
「自分がどういうところに気をつけて読むか、それを考えながら読
むこと」、指導者は落ち着いた声でやさしく指示をする。
 指名された子は、立ち上がって読む。
 このごろは座ったままで読ませる場合が多いように思うが、立っ
て読ませることの良さを改めて感じたものである。
 立つことで意識・気持ちが変わる、脳の働きが身体を伸ばすこと
によっていっそう刺激を受け、活発になる。声が出る、声が広がる、
声が届く、耳が立つ、聞く者の意識がその人に集中する。
 指導者が子どもたちに問う。「よかったところはどこかな、どん
なふうによかったかな」。
 子どもたちが答える。みんなに聞こえる声がよかった。気持ちが
出ていた。
 ここでNO4のプリント(本時の学習内容)を配る。名前を書い
て、ノートに貼っておこう。
「さあ、机の上は勉強がしやすいようになっているかな」。
 指導者は、要所要所でこのような言葉かけ・注意を行い、子ども
たちの学習意識を高めさせていく。子どもたちへの言葉かけのタイ
ミングは、経験で身につけるほかないものである。その経験の深さ
を感じさせる。
「NO4、誰か読んでくれますか」。
 指名する。このときも一人読みから入る。
 読んだ後、すぐに指導者は評価(共感し、誉める)する。このあ
たり、ごく自然で見事。
 誉める、これが大切ですね。いつでもどこでも指導の基本は、ま
ず誉めること。この段階では、とにかく「誉める」を惜しんではい
けない。
「やい、とかげ」と板書。
 以下、文章に即して内容を読み取っていく。
 必要に応じて文章を動作化させ、言葉の意味を問い、言葉にこだ
わり、文章を検討させ、イメージを膨らませて内容を少しずつ読み
取っていく。
 指導者の落ち着いた問いに子どもたちは落ち着いて考え、答える。
このようにして授業が自然に流れていく。
 厳しい源流から中流へ、中流からやがて大海へ、これまでの思い
がよみがえる。この学年、よくぞここまで、という思いがしてなら
ない。
 優れた指導者たちに感謝したい。


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授業寸景 No27

授業寸景 No27

                  某月某日 第1校時 国語

 朝の会、簡潔・手際よく終了。
 元気よく授業開始の挨拶をして、本時の授業に入る。
「熟語しりとり」と板書。なんだか面白そうな授業だ。児童の机の
上にはなにもない。この方が集中する。これは学習の基本、必要以
外のものを置かない。
「熟語という言葉を聴いたことがありますか」。
 二つ以上の漢字が結びついてできた言葉と子どもたちが答える。
 なかなか的確な答えだ。
「例えば、どんな?」。
 黒白、紅白、時間、親子、意見、家族、希望、包容力。
「ふーん、なるほど」。
 春夏秋冬、一石二鳥。
「そう、それは四字熟語だね」。
「こういう熟語を使ってしりとりをします」。
 全員で簡単な練習をする。「旧、友、人、格、言」などカード
化したものを使用。
 子どもたちは、ああだこうだと言葉を紡ぐ。考え合っているの
がよくわかる。知的言語ゲームというわけです。
 このように子供の興味をひきつけながら授業を進めていく。こ
れは、低学年でも高学年でも必須の導入技術である。導入よし。
「ノートを開きなさい。学習の目当てを書きなさい。丁寧に写し
なさい」。
 指示が明確・簡潔でよい。
「次の9文字を使って『しりとり熟語』を作りなさい」。「説、
解、事、行、積、料、見、代、使」。
 ここで子どもたちの頭がさらに働きだす。頭を抱えている子ど
ももいることはいる。これはなかなか難しいぞ。全員で検討する。
うまくつながらないで熟語にならないところもあるけど、ま、い
いか。
 次は、教科書101ページの漢字一覧が載っているところ。こ
この漢字を見て熟語を作る。これまで習った漢字(3,4年)を
使って。
 いいタイミングでグループ学習に入る。指導者の指示に従って、
それぞれの班で話し合いながら熟語作りに取り組む。指示を出す
テンポとタイミングがなかなかいい。
 作った熟語をそれぞれの班が発表する。最高13個、最低6個、
このとき発表された熟語の数。
 ここで、終了の時間。
 高学年らしい歯切れのよい授業であった。
 ただ、惜しむらくはこの時間に指導者が押さえておきたい熟語
のすべてをカードにして、子どもたちの考え出した熟語と比較検
討させてみるなどの活動がほしかった。それが残念、


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授業寸景  No26

授業寸景 No26
                  某月某日 第2校時 国語

「暗誦―スピーチ―視写」の構造を持つ授業。
 女子をはじめに指名する。この学級にはいつもながら熱いエネル
ギーを感じる。
 指名された女子が黒板の前に立ち、「むかしむかし」を暗誦し始
める。と、ぴたり静かになる。声に元気があっていい。暗誦を終え
ると即座に拍手がでる。友達の発表をよく聞いている証拠だ。
 指名二人目、男子。暗誦「坊ちゃん」。うまい。少しばかりつっ
かえながらもしっかりした大きな声でチャレンジする姿が印象的。
 指名三人目、女子。暗誦「坊ちゃん」。これは、すらすらっとい
った分だけ、抜けたところや間違いが少々あった。それをみんなが
支える。なんだか、温かな雰囲気だなあ。
 指名四人目、女子。暗誦「むかしむかし」。自信がなくてもトラ
イするところがいい。やや一本調子だったから調子をつけるともっ
とよくなるね。
 指名五人目、女子。暗誦「むかしむかし」。
 そして、指名六人目、男子。暗誦「むかしむかし」。
 このようにして、暗誦し、発表し、批評しあう指導者と子どもた
ち。ここには、教えるものと学ぶものの呼び合う姿が認められる。
 最後に、全員で一斉読みして、暗誦は終わり。
 次は、「よいさっさ」。全員でリズムよく、楽しみながら読む。
うまく読むものだ。
 ここで、指示。「スピーチ評価表だして」。そして、声出しのト
レーニング。
 板書「リレースピーチ」。
 班でそれぞれ分担してスピーチをつなげていく。次の人にどうつ
なぐか、次の人がどう受け取るか、ここが大事なところ。
 前の人のスピーチをどう受け止めて話すか、自分は何番目、自分
の前は何番目、自分の後は何番目。
 指導者は要領よくチェックポイントを話して聞かせる。
 ここには教育目標にいう「わかりあう、学びあう、きたえあう」
子どもの姿がある。評価表を使って、一行にまとめて、話しあい、
それを終えたら、友達の感想を聞く。いろいろと質問などに答え、
それをスピーチに生かすわけだ。
 一人指名、「生きるために食べる」をスピーチする。本をもとに
してのスピーチ。
 指導者が指示をだす。「評価は、ABCで」。「評価表を効果的に
使って」。このスピーチに対して、結構厳しい感想と意見が出た。
もっと詳しく、絵がわかりにくいとか、ね。
 指導者は、うまく子どもたちの発言・批評を引き出して、話し手
へユーモア交えて助言する。うまいねえ。対話応答が見事。
 次は、視写。机の上のものをしまわせる。必要なもの以外、すべ
てしまわせる。シャーペンは使わない、鉛筆を使うこと、などなど、
簡潔毅然と指示をだす。
 視写のポイントは、高学年らしく複数の言葉を覚えて書く、正確
丁寧に書く、である。そして、10以上の朱が入ると全文書き直し
であることを告げて、パンっ、「はじめっ」。見事な集中力。この
あとの個別指導。指導者の言葉かけが、また秀逸。呼応一体の感。

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7月12日

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今日の給食は、つけめん、うずらのたまごに、マフィン。牛乳です。マフィンは、小麦粉、アーモンド粉、バター、牛乳、さとう、たまごをまぜ、給食室のオーブンで焼きました。

7月9日

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今日の給食は、わかめごはん、ししゃもやき、じゃがいものそぼろに、冷凍みかん、牛乳です。いつも和食のときには、残りが多いのですが、今日は、よく食べていました。朝、昼、夜と三回食事をすることは、成長期の児童には大切なことです。好き嫌いせずバランスよく食べるようにしましょう。

水道キャラバン

 4年生の社会科。単元名「くらしをささえる水」
 この学習を体験を下に進めたいとの願いから、水道キャラバンの方々が来校し、5・6校時に体育館で実験を交えながら説明してくれました。
 水道から流れるきれいな水、この水はどこから、どのようにして私たちの元に届くのか、プロジェクターに映し出しながら説明してくれます。二人の司会進行役も、なんだか妙にうまい。聞いてみると、役者の目指しているとのこと。なるほど。
 実験に入ると活気付く子どもたち。トイレタイムのときに、質問してみました。
「ねえ、どんな実験しているの?」
「水の実験」
「水をどうするの?」
「汚い水をきれいにするの」
「どうやって?」
幾分私もしつこいなぁと思いながら聞いていたら、
「エーット濾過して・・・、とにかくきれいにするの!」で説明終了。
邪魔してごめんなさい。
                               副校長
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これは楽しい

 4時間目、職員室で仕事をしていると、突然外から歓声が上がります。いったい何事。こちらは、「指導モード」全開で二階のベランダから外をのぞいてみると、4年生がなにやら実験しています。
 よーく見ると、ペットボトルロケットです。ペットボトルに適度な水を入れ、そこに空気入れで空気を送り込みます。中の空気圧がある限界に達すると、水を飛ばしながら空高くペットボトルが舞い上がっていきます。
 「こりゃあ、楽しい!」子ども達が歓声を上げるのも、納得納得。後で金子先生に聞いてみると、4年の理科の「空気」での実験なのだそうです。
 水泳を終えたばかりの5年生が、足を止めて見学していました。
                               副校長
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かしかし

 あいにくの雨、それでも子ども達は遊びたい。
 水曜日の午後、雨で校庭は使えませんでしたが、体育館には大勢の子どもたちが遊んでました。
 驚くことに、毎回何かしら新しいことがあるのです。それは、スライム作りややじろべえ作りといった工作のようなイベントだったり、指示に従って進んでいくラリーゲームだったり。今回除いてみると、手作りのつるされたトンネル?やボールを入れて競うストラックアウトのようなゲームが用意されてました。
 私でも気づくのですから、遊びに目ざとい子ども達は絶対その変化に気がつき、それを楽しみ遊びにやってくる子もいることでしょう。こんな積み重ねた努力が、毎回これだけの子どもたちを集めているのですね。
 遊んでいる子ばかりかと思うと机の前で宿題をやっている子どもたちもいます。みんなでやるのが楽しいのかもしれませんね。
                                副校長
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7月8日

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今日の給食は、フィッシュサンド、野菜のスープ煮、さくらんぼ、牛乳です。フィッシュサンドのさかなは、めかじきを使っています。パンは、セサミパンを使用しました。よく食べていました。 


7月5日

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今日の給食は、ソフトフランスパン、ラザニア、わかめサラダ、冷凍みかん、牛乳です。ラザニアは、生パスタ、ぶたにく、たまねぎ、マシュルームをケチャップであじつけをしブラウンルーをつくりまぜあわせオーブンでやきました。

授業寸景 No25

授業寸景 No25
 
                  某月某日 第2校時 国語

 教室に入ると算数の授業が終わったばかり、私が入っていくと、
子供たちはワッとそばによってきて、あれこれ話し掛けてくる。指
導者が2時間目の開始を告げると、子供たちは、直ぐに席に着く。
そして、みんなで声を揃えて私にも元気に挨拶をしてくれた。
「おおきなかぶ」(板書)
「はじめの感想」を書いたノートを配り、それを発表させる。33
人のうち、提出が23人。「何人足りないですか」と指導者は問い、
暗に子供たちに対して「忘れている人は反省しなさい」と伝えてい
るのだ。これはなかなか見事である。
 指導者は、鍛え上げた「声色」を十二分に活用し、変化をつけて
子供に語りかけ、指示を出し、問い、注意し、集中させる。この見
事な技(これは天性のものか)いつ見ても感心させられる。
 順に指名し、子供たちが自分で書いた感想文を前に出て読ませ、
評価をしてほめる。このあたりの呼吸もまた、見事。
 時折、子供のノートを開いて中を見させ、どこがいいのか、全体
に問う。長く書いている、つめて書いている、文字をきれいに書い
ているなどと、子供たちは1年生なりにしっかりと評価している。
 このようにして、どんどん読ませ、ほめて、共感させて、感想を
全体に共有させていく。こうして一通り感想を読ませた後、次の学
習に入る。
「教科書を出して。P64、用意はいいですか」。「本を読む姿勢
は?」、と構えを作らせ、指導者が読む。それを子供たちが「追い
かけて読む」。これを繰り返す。この指導者の読みは、さすがに国
語の研究を長く続けているだけあって、リズム、テンポ、声質、抑
揚、ことばの明瞭さ、発音、いずれも聞いているこちらの耳にまで
心地よい。どうすればこのような読みができるのだろうか。
 子供たちは本をしっかり持ち、耳を働かせて聞き、指導者の後を
「追いかけ読み」をする。これを何度も繰返すのである。耳の筋肉、
口の筋肉、アタマとココロの筋肉が、じっくりとほぐされていくよ
うだ。
 次に指導者は、本時間の学習範囲を限定する。この時の指導言が
また秀逸。「お家を建てるとき、柱と柱の間がありますね。文章に
もあります。先生の指を見て。」というような比喩で、文章の「間」
に注目させるのである。ここが、「段落」であると。
 段落枠を客車型に作成したものを黒板に2枚貼り付ける。緑とオ
レンジの二枚。
 緑のほうに「1 おじいさん」、オレンジのほうに「2 あまそ
うな」と板書して、この段落の「読み取り」の勉強することを子供
たちに知らせる。
 指導者は言う、「この枠を段落といいます」。再び、この本文に
戻り、音読を繰返す。全員で読み、グループで読み、分担して読み、
指導者と対決して読み、また、全員で読む。
 この時のキーワードは「あまい、あまい、大きな 大きな」であ
る。それが読みに現れるように「おじいさんはなんていってるの、
どう読めばいいの、どんな声で読めばいいの」とたたみ掛けるよう
に指導者は子供たちに問う。
 徐々に、徐々に子供たちの意識が、「そこに」集中していくのが
わかる。三度読ませ、四度読ませて、なお読ませる。とうとう爆発
的な読みになった。大きな「かぶ」が私の目の前に現れたかと思っ
たね。
「だれが、何をまいたのか」を問い、答えさせて段落枠に「おじい
さん、かぶのたね」とまとめる。後は次時。  
 その後、かたかな「コ」「サ」「シ」の勉強。みんなで一斉に指
を突き出し空書きして、プリントに練習。みんな、指導者から大き
なマルをもらいました。よかったね。 

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授業寸景 No24

授業寸景 No24

                  某月某日 第2校時 国語
 
「花を見つける手がかり」
 教科書を音読する。「指名、○(読点)読み」。このとき、指導
者は教室の後ろに立ち、子供の読みを抜かりなく観ている。読みを
聞いている子供たちの様子に気を配り、集中して聞いていない子を
次々と指名していくのである。
 子供たちは気が抜けない、だから、当然しっかり聞き、読む。こ
うして「音読の場」、その場の空気が、自ずから締まったものとな
っていく。「自然の技」というのは、こういうものをいうのだ。
 この指導者には、このような「技」がそこかしこに見られる。学
習の流れも、注意の仕方も、集中のさせ方も、指導者の気負いは微
塵も感じさせない。それでいて、子供たちの学習態度・姿勢は、終
始一貫して意欲的・前向きで、集中感とリラックス感に程よく包み
込まれていて、まさに緩急自在の指導というべき。
 子供たちの机の上には辞典が置かれ、その辞典には付箋がいっぱ
い挟み込まれている。授業の中で辞典を大いに活用している様子が
伺われる。指名読みの終わった後に、さらに全文まとめ一斉読みで
ある。これで、学習の一区切り。
 P48〜51、「じょうほうけいじ板を作ろう」(板書)
「読んでください」と指導者。「意味のわからないところは辞典で
調べて」。難語句をいくつか板書する。
 司書 分類表 農林水産業  
 子供たちは、それぞれ辞典を開いて、それらの語句を探し、意味
を調べる。楽しそうに調べている。いうまでもないことであるが、
この、「辞典・辞書」を使って何かを調べる(検索能力)力を育て
ることは、基礎学力としてもさらなる学力形成にとっても極めて大
事なことである。
「時間です、国語辞典を閉じましょう。口と辞典を閉じて。」と、
ピシャリ。
「P48を開けてください。全員で読んでみます」。「教科書を持
って、きちんと向いて」と読む姿勢の基本を、「助手(前の席にい
る子供)」を上手く活用しながら取らせる。このあたりもまた見事。
 そして、全員で一斉音読。良く揃っていて、声も出ている。ここ
で指導者は、「隣の人の声が聞こえましたか」と問うた。そうする
と、でかすぎる声でも、小さすぎる声でも、隣の人の読む声が程よ
く聞こえないということに子供たちは気づくのである。そうして、
もう一度、声を揃えて一斉音読。見事なくらい適度な大きさの声に
収まった。
「P50、ここからは一人読みに入ります。」と指導者。そうする
と、またピタリと静かになる。ほんとに良く鍛えられている子供た
ちである。
 さてこの後、指導者は、「分類」の意味を問い、「分類の実際」
を学ばせる。
 分類番号0 百科事典、年鑑 1 心理、道徳 2 歴史、地理、
伝記 3 社会、教育、伝説 4 理科、算数、動植物 5、6、
7、8、9 詩、物語、劇。その実際を子供たちに問い、指名して
答えさせ、分類についての興味を持たせる。
 その後、音読に戻る。結構難しいことばのある文章である。「図
書室などでさらにしらべてみるとよい」と指導者。
 最後に、「祝」の漢字を学習する。全員で空書きをして、ドリル
に書き込んで、終了。

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授業寸景 No23

授業寸景 No23
 
                  某月某日 第3校時 算数

(教科書)P81 速さ (板書)
 蒸し暑い、扇風機は回っているのだがほとんど役立たずの状態。
先が思いやられるわ。
「100メートルを何秒で走ったか」。(前時の復習)
 線分図で距離と時間を対比的に示し(板書)、「この図から、何
がわかったのか?」と指導者が問う。
 秒速、と子供たちが答える。すかさず「秒速というのは?」と指
導者が問い返す。1秒間に何メートル進んだか、ですと再び子供た
ちが答える。
「100メートルを16、53秒で走った。では、秒速は?」。
 100メートル÷16、53秒=6、04メートル/秒
「これは、1秒ごとにほぼ6メートル進むということであり、10
0メートル進んだ時に16、53秒かかったということだな。」と
確認する。
「これは、あり得るか」とたたみかけるように問い、「実際は、ス
タートして加速がつき、そして、疲れてくるから、6、04メート
ル/秒は、平均ということだ」とダメ押しの説明。
「では、同じ距離ではない場合、どうなるのか」と新たに問う。
 50メートル
 40メートル
 30メートル
「速さをどう比べるか、誰が速いのか、何を求めればいいのか考え
てみよう」。
「だれが一番速いか?距離も違う、タイムも違う、どうやって速さ
を比べるのか」。
「外に出て、実際にタイムを測定してそれぞれの速さを比べてみよ
う」。
 秒速で比べればいい、1秒あたりで何メートル進むかで比べれば
わかると子供たち。子供たちは既にわかっているのだ、賢い子供た
ちだねえ。さすがに昨年度学力調査で好成績を取っただけのことは
ある。
 運動場に出て、それぞれ実走実測することになった。しかし、こ
の蒸し暑さだから、全力疾走はなし、「早足」で測定することに。
要は、50、40、30メートルでの移動測定タイムが違えればい
いのだ。全力疾走して、暑さでぶっ倒れても困るしな。
 測定して再び教室に戻る。子供たちは暑いので下敷きでパタパタ
扇いで涼を取るのだが、気休めにしか過ぎない。見ているこちらも
すでに蒸し暑くてたまらないのだからね。
「自分の記録をノートに取り、秒速を計算してください。」と指示。
「計算機の必要な人は取りにきなさい」。簡単にこれだけ言うだけ
で、子供たちは自分で計算を始め、秒速を導き出す。計算機を使う
(キーを叩く)姿が、これが今様で面白い。
 片手うち、両手うち、乱れうち、見事なものだ。日ごろどれほど
ゲームで指先を鍛えているか、これを見れば一目瞭然である。
 指名して、測定値を発表させ、秒速を求めさせて、それを板書す
る。
 50メートル―26、25秒−1、9メートル/秒
 40メートル―10、13秒−3、9メートル/秒
 30メートル― 7、5秒 −4、0メートル/秒
 わかった、誰が一番速いか。「距離が違っていても1秒当たりで
比べれば速さがわかる。」と指導者は「念押し、重ね押し」して、
この授業を締めたのでした。

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大型絵本

 今日7月7日は、大型絵本の日です。
 2時間目の終わりの10:00から、先ず2年生が楽しみました。その後の10:20からの中休みに、そのほかの学年が集まって話を聞くことができました。
 今回はちょっと変わって、紙芝居でしたよ。タイトルは、「たなばた」と「うみにしずんだおに」の2本立てでした。もちろんいつものように超満員。2年のあるクラスが、学級便りに感想を書いていましたので、ご紹介します。
                                副校長
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柏木会との昼食

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 7月6日(火)柏木会の方々との昼食会を行いました。
 今日は、学校に対するお気づきの点や今後の計画、さらにはそれぞれのプライベートなことまでざっくばらんに語って、親睦を深めることができました。
 私は、この学校に副校長として赴任してきたのは、平成20年の12月1日のことでした。1年と8ヶ月目に入りました。柏木会、保護者、地域の方々等たくさんの方に支えられての1年8ヶ月です。個人的にも、もちろん学校としても大変感謝しております。これからもどうかよろしくお願いいたします。
                               副校長

7月7日

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今日の給食は、ごぼうごはん、ほしがたスープ、さつまあげのあまからに、金時豆のあまに、牛乳です。スープのなかには、ほしほたてのかいばしら、わかめ、ねぎ、ほしがたのかまぼこが入ったスープです。

7月6日

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今日の給食は、キムチどん、えだまめ、こだまスイカ、牛乳です。今日のこだまスイカは、茨城県産です。スイカやえだまめがおいしくなる季節ですね。

校長語録

校長語録

「言葉(ことば)を習う」(朝会の話から)
                       
 もう7月に入って五日もたちました。早いですね。今は梅雨の
真っ最中ですが、時々晴れるそのときは、もう真夏の暑さです。
ムシムシ暑さにカンカン暑さ、それらに負けないように、みんな
でしっかり体を鍛えましょう。
 後2週間で1学期も終わりです。自分の、1学期のめあて達成
に向けてしっかりがんばっていることと思います。
 前回の朝会の時、先生は「いじめにつながること」として、こ
んな話をしました。
 ・ 心を傷つけるな。
 ・ 体を傷つけるな。
 ・ 知らんフリをするな。
 覚えていますか。これはみんな「いじめ」につながることだか
ら、絶対に「してはいけない」ことだと話しました。
 「心を傷つけるな」ということは、「言葉遣いに気をつけなさ
い」ということです。
 「体を傷つけるな」ということは、「暴力を振るってはいけな
い」ということです。
 「知らんフリをするな」ということは、「問題は、みんなで話
し合って解決しなさい」ということです。
 もうわかっていることだと思いますが。
 でも、「乱暴な言葉、ひどい言葉、相手を傷つける言葉遣い」
をする人が、残念ながらまだいるという話を聞きました。これは
いけないですね。
 友達には「優しい言葉遣い」、先生や大人には「丁寧な言葉遣
い」をするのが、学校での「言葉のルール」です。まずは、この
「ルール」をしっかり身につけてください。
 この「言葉のルール」を身につけるには、「国語の勉強をしっ
かりすること」、「本をたくさん読むこと」、「スポーツ・武道
・その他などを習うこと」、そして、「地域の行事などを習う(
参加する)こと」が大事です。
 なぜかというと、それらを通じて言葉の使い方(言葉遣い)を
しっかりと習うことができるからです。
 言葉遣いは、「言葉を習うことから、スポーツ・武道・その他
を習うことから、地域の活動などを習う(参加する)ことから」
自然に身についていきます。
 この地域には「いろいろなスポーツクラブ・その他」がありま
すし、近くの「南大沢警察署」でも柔道教室や剣道教室もあると
聞いています。地域の行事にはクリーンデーなどの活動もありま
す。
 これらに習えば、友達とともに「体を鍛え、ココロを鍛え、頭
を鍛え、言葉を鍛え、言葉の使い方(言葉遣い)」をしっかり習
うことができるでしょう。
 さあ。後2週間、「自分のめあて」の達成とともに「自分の言
葉遣い」をもう一度見直して、夏休みを迎えてください。
 

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授業寸景 No22

授業寸景 No22
 
                  某月某日 第2校時 算数

 まずは、「人口密度(板書)」を求める、教科書問題の答え合わ
せである。
 全国(主な都道府県)の人口密度を、計算機を使用して求める。
 スタートは、北海道から。(全国一周、人口密度の旅だね。)
 56628562(人)÷83453(平方キロメートル)=6
7,8
 四捨五入して=68人/1平方キロメートル。さすがに、少ないね。
 このようにして、次は青森、新潟、、、と進んでいく。扱う数字
が大きいので、計算機なしではちと大変だ。(この問題は、すでに
宿題になっていたようである。)
 指導者は、丁寧に一つ一つ子供たちに問いかけ、答えさせ、それ
を板書にまとめていく。粛々・淡々とね。答えあわせだから、爆発
的な動きがないのも仕方がないところだ。
 その時、子供が急に「ゴキブリみたいな虫がいる」と叫んだ。そ
の途端である、子供たちが動いたのは。それはもう、見事な動きの
早さであった。「ゴキブリ問題解決の動きの速さ」ではあるのだが、
「算数の問題解決での速さ」であれば尚良かったのだがな。
 人口密度を求める問題であるから、静かであるのは当然のことで
はあっても、もう少し元気が欲しいところである。
 どんどん進んで、大阪までやってきた。(問題対象都道府県は全
国13箇所)。
 そして、いよいよ鹿児島、梅雨明け近い沖縄。これで全問解答だ。
 ここで、これまで計算で求めてきた数字「人口密度」ということ
ばの使い方を探る。
「1平方キロメートル当たりの人数が多い場合、『人口密度』は『
なんといえば、どういえば』いいのかな」。
 多い、大きい、重い、でかい、ひろい、何だろう?
 高い、と子供が応える。「その通り、『人口密度は高い(低い)』、
というように使うのす」。「覚えておきましょう」と指導者。
 では、次の問題です。(以下、板書)。子供たちはノートに視写。
「芋を掘りました。(まだ、とれてないよ、と子供たち。実は、学
校の畑で芋を作っているのだ。)(「おいも、どれくらい取れるか、
楽しみだね」と負けずに指導者。)
 1平方メートルの畑からは、43,2キログラム。
 9平方メートルの畑からは、62,1キログラム取れた。
 どちらの畑が良く取れたといえるでしょうか。全員で読んで見ま
しょう。」と一斉音読。
「解くとき、嫌だなあ(めんどう)と思うなポイントは?」と指導
者が問うと、子供たちは「畑の広さが違うところ」だと応える。
 なるほど、取れた量を比べるには、畑の大きさを揃えなければな
らないからね。子供たちは、1平方メートル辺りの取れ高で比べる
とよいと結論した。
 そこで、指導者は、タイル図を板書した。その図に既定の数値を
記入すれば、1平方辺りの取れ高が視覚的に立式できるようになっ
ている。
 指名された子供が二人、前に出て数値を記入、立式、そして、説
明。
 43、2÷6=7、2キログラム/1平方メートル
 62、1÷9=6、9キログラム/1平方メートル
 これで、どちらの畑が良く取れたか良くわかっただろう。「嫌」
を超えた子供たち。
 この勉強を基にして、自分たちの育てている芋畑の収穫量を増や
してもらいたいね。

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授業寸景 No21

授業寸景 No21

                 某月某日 第2校時  理科
 
 班になって「ちょうの卵(幼虫)」の観察である。
 パックに入れて育成中の「ちょうの卵」をルーペで見る。小さく
て、見つけるのが大変だが、これが実に楽しそうである。その「た
まご」と、なりたての「幼虫」。手にルーペを持って、わあ、わあ、
きゃあ、きゃあとそれらを探す子供たち。
 中には「物差し」でもって、その大きさを測ろうとする子もいる。
測れるかな。私も思わず顔を近づけてその姿をみたが、さすがに小
さい。
「大きさはどれくらい?」「色は?」「何匹(個)いる?」と指導
者が問う。
「オレンジ色」「黄色」「4匹いる」「1匹(個)」とか、子供た
ちは口々に応える。
 先生用の「やつ」を班に回してさらに観察させる。「2班さんの
には、大きい幼虫がいます。見せてもらいなさい」。自分の班で育
成中のものだけではなく、他の班のそれや先生用の「それ」をみせ
て、観察をより深めていく。
 その「違い・異なり」を見せ、感じさせることは、子供たちを科
学の世界へ導く第一歩でもある。
「一度、座ってください」。声を大きくしないで、「小さい声」で
指示を出し、子供たちの「聞き耳」を立たせる。「小さな声で静か
に話す」、これは子供たちの「耳の働き」を良くさせる有効な方法
(高等技術)である。
 観察が終わったところで、葉の根元に巻いてあるティッシュに水
を含ませるように指示。なるほど、葉が枯れないようにするわけだ。
そして、それらを再び後ろの棚に戻させた。
 「次は、カイコの世話(観察)をします」。あくまでも「小さな
声で静かに伝える」。
 まだまだ幼さの残るこの学年の、子供たちへの指導で、この落ち
着き、さすがである。
 観察時間を設定した後、記録カードを配布。「気づいたこと、わ
かったこと、思ったことなどをいろいろと書いて、ファイルの中に
溜め込んでいきます。」と説明。子供たちはそれを聞いた後、廊下
に並べてある自分たちのカイコの入った紙箱を取りに行く。紙箱を
開けるとそこには桑の葉とともに極小のカイコが・・・。きゃあー、
気持ち悪いとか叫びながら、ルーペでその姿をのぞく子供たち。取
替え用の桑の葉は、すでに教卓に用意してあるので、子供たちはそ
れぞれ取りに行き、葉を入れ替えていく。
 子供たちのこの動きの中に「短く・小さく・静かに指示をだす」
技の浸透が見て取れる。見事な技である。指導者はゆっくりと班の
間を回り、子供たちの観察の様子を見、共感しつつ何かを気づかせ
る。このさり気ない立ち居振る舞いの中にもきらりと光るものがあ
る。
 子供たちの箱の中をのぞくと、いるわ、いるわ、何匹も。14匹
ほどいるそうだ。これが大きくなると(モスラの集団だ)、そりゃ、
すごいことになるな。
 子供たちは、桑の葉のあっちこっちをひっくり返して、わあわあ、
きゃあきゃあ言いながら、カイコを探し出してその姿を観察してい
る。指導者は、頃合を計り、カードに記録するよう促す。ひとしき
り観察した後、子供たちは記録に集中し始めた。設定時間通りであ
る。これもまた見事。
 その後、指導者は記録紙のファイルの仕方を板書し、簡潔に説明
した。
 子供たちの様子を見ていたら、指導者が私のそばに来て、黄アゲ
ハの蛹(二つ)を見せてくれた。幼虫から蛹になったばかりとのこ
とである、花茎(一方は網)に自ら細糸で支えてじっとその時を待
っている。なんと美しい姿であるか。
 子供の記録用紙には、カイコの姿、葉の形などとともに、オスか
メスかわからないと書いてあった。
 なるほど、ほんとに小さすぎてわからんな。

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