7月6日

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今日の給食は、キムチどん、えだまめ、こだまスイカ、牛乳です。今日のこだまスイカは、茨城県産です。スイカやえだまめがおいしくなる季節ですね。

校長語録

校長語録

「言葉(ことば)を習う」(朝会の話から)
                       
 もう7月に入って五日もたちました。早いですね。今は梅雨の
真っ最中ですが、時々晴れるそのときは、もう真夏の暑さです。
ムシムシ暑さにカンカン暑さ、それらに負けないように、みんな
でしっかり体を鍛えましょう。
 後2週間で1学期も終わりです。自分の、1学期のめあて達成
に向けてしっかりがんばっていることと思います。
 前回の朝会の時、先生は「いじめにつながること」として、こ
んな話をしました。
 ・ 心を傷つけるな。
 ・ 体を傷つけるな。
 ・ 知らんフリをするな。
 覚えていますか。これはみんな「いじめ」につながることだか
ら、絶対に「してはいけない」ことだと話しました。
 「心を傷つけるな」ということは、「言葉遣いに気をつけなさ
い」ということです。
 「体を傷つけるな」ということは、「暴力を振るってはいけな
い」ということです。
 「知らんフリをするな」ということは、「問題は、みんなで話
し合って解決しなさい」ということです。
 もうわかっていることだと思いますが。
 でも、「乱暴な言葉、ひどい言葉、相手を傷つける言葉遣い」
をする人が、残念ながらまだいるという話を聞きました。これは
いけないですね。
 友達には「優しい言葉遣い」、先生や大人には「丁寧な言葉遣
い」をするのが、学校での「言葉のルール」です。まずは、この
「ルール」をしっかり身につけてください。
 この「言葉のルール」を身につけるには、「国語の勉強をしっ
かりすること」、「本をたくさん読むこと」、「スポーツ・武道
・その他などを習うこと」、そして、「地域の行事などを習う(
参加する)こと」が大事です。
 なぜかというと、それらを通じて言葉の使い方(言葉遣い)を
しっかりと習うことができるからです。
 言葉遣いは、「言葉を習うことから、スポーツ・武道・その他
を習うことから、地域の活動などを習う(参加する)ことから」
自然に身についていきます。
 この地域には「いろいろなスポーツクラブ・その他」がありま
すし、近くの「南大沢警察署」でも柔道教室や剣道教室もあると
聞いています。地域の行事にはクリーンデーなどの活動もありま
す。
 これらに習えば、友達とともに「体を鍛え、ココロを鍛え、頭
を鍛え、言葉を鍛え、言葉の使い方(言葉遣い)」をしっかり習
うことができるでしょう。
 さあ。後2週間、「自分のめあて」の達成とともに「自分の言
葉遣い」をもう一度見直して、夏休みを迎えてください。
 

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授業寸景 No22

授業寸景 No22
 
                  某月某日 第2校時 算数

 まずは、「人口密度(板書)」を求める、教科書問題の答え合わ
せである。
 全国(主な都道府県)の人口密度を、計算機を使用して求める。
 スタートは、北海道から。(全国一周、人口密度の旅だね。)
 56628562(人)÷83453(平方キロメートル)=6
7,8
 四捨五入して=68人/1平方キロメートル。さすがに、少ないね。
 このようにして、次は青森、新潟、、、と進んでいく。扱う数字
が大きいので、計算機なしではちと大変だ。(この問題は、すでに
宿題になっていたようである。)
 指導者は、丁寧に一つ一つ子供たちに問いかけ、答えさせ、それ
を板書にまとめていく。粛々・淡々とね。答えあわせだから、爆発
的な動きがないのも仕方がないところだ。
 その時、子供が急に「ゴキブリみたいな虫がいる」と叫んだ。そ
の途端である、子供たちが動いたのは。それはもう、見事な動きの
早さであった。「ゴキブリ問題解決の動きの速さ」ではあるのだが、
「算数の問題解決での速さ」であれば尚良かったのだがな。
 人口密度を求める問題であるから、静かであるのは当然のことで
はあっても、もう少し元気が欲しいところである。
 どんどん進んで、大阪までやってきた。(問題対象都道府県は全
国13箇所)。
 そして、いよいよ鹿児島、梅雨明け近い沖縄。これで全問解答だ。
 ここで、これまで計算で求めてきた数字「人口密度」ということ
ばの使い方を探る。
「1平方キロメートル当たりの人数が多い場合、『人口密度』は『
なんといえば、どういえば』いいのかな」。
 多い、大きい、重い、でかい、ひろい、何だろう?
 高い、と子供が応える。「その通り、『人口密度は高い(低い)』、
というように使うのす」。「覚えておきましょう」と指導者。
 では、次の問題です。(以下、板書)。子供たちはノートに視写。
「芋を掘りました。(まだ、とれてないよ、と子供たち。実は、学
校の畑で芋を作っているのだ。)(「おいも、どれくらい取れるか、
楽しみだね」と負けずに指導者。)
 1平方メートルの畑からは、43,2キログラム。
 9平方メートルの畑からは、62,1キログラム取れた。
 どちらの畑が良く取れたといえるでしょうか。全員で読んで見ま
しょう。」と一斉音読。
「解くとき、嫌だなあ(めんどう)と思うなポイントは?」と指導
者が問うと、子供たちは「畑の広さが違うところ」だと応える。
 なるほど、取れた量を比べるには、畑の大きさを揃えなければな
らないからね。子供たちは、1平方メートル辺りの取れ高で比べる
とよいと結論した。
 そこで、指導者は、タイル図を板書した。その図に既定の数値を
記入すれば、1平方辺りの取れ高が視覚的に立式できるようになっ
ている。
 指名された子供が二人、前に出て数値を記入、立式、そして、説
明。
 43、2÷6=7、2キログラム/1平方メートル
 62、1÷9=6、9キログラム/1平方メートル
 これで、どちらの畑が良く取れたか良くわかっただろう。「嫌」
を超えた子供たち。
 この勉強を基にして、自分たちの育てている芋畑の収穫量を増や
してもらいたいね。

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授業寸景 No21

授業寸景 No21

                 某月某日 第2校時  理科
 
 班になって「ちょうの卵(幼虫)」の観察である。
 パックに入れて育成中の「ちょうの卵」をルーペで見る。小さく
て、見つけるのが大変だが、これが実に楽しそうである。その「た
まご」と、なりたての「幼虫」。手にルーペを持って、わあ、わあ、
きゃあ、きゃあとそれらを探す子供たち。
 中には「物差し」でもって、その大きさを測ろうとする子もいる。
測れるかな。私も思わず顔を近づけてその姿をみたが、さすがに小
さい。
「大きさはどれくらい?」「色は?」「何匹(個)いる?」と指導
者が問う。
「オレンジ色」「黄色」「4匹いる」「1匹(個)」とか、子供た
ちは口々に応える。
 先生用の「やつ」を班に回してさらに観察させる。「2班さんの
には、大きい幼虫がいます。見せてもらいなさい」。自分の班で育
成中のものだけではなく、他の班のそれや先生用の「それ」をみせ
て、観察をより深めていく。
 その「違い・異なり」を見せ、感じさせることは、子供たちを科
学の世界へ導く第一歩でもある。
「一度、座ってください」。声を大きくしないで、「小さい声」で
指示を出し、子供たちの「聞き耳」を立たせる。「小さな声で静か
に話す」、これは子供たちの「耳の働き」を良くさせる有効な方法
(高等技術)である。
 観察が終わったところで、葉の根元に巻いてあるティッシュに水
を含ませるように指示。なるほど、葉が枯れないようにするわけだ。
そして、それらを再び後ろの棚に戻させた。
 「次は、カイコの世話(観察)をします」。あくまでも「小さな
声で静かに伝える」。
 まだまだ幼さの残るこの学年の、子供たちへの指導で、この落ち
着き、さすがである。
 観察時間を設定した後、記録カードを配布。「気づいたこと、わ
かったこと、思ったことなどをいろいろと書いて、ファイルの中に
溜め込んでいきます。」と説明。子供たちはそれを聞いた後、廊下
に並べてある自分たちのカイコの入った紙箱を取りに行く。紙箱を
開けるとそこには桑の葉とともに極小のカイコが・・・。きゃあー、
気持ち悪いとか叫びながら、ルーペでその姿をのぞく子供たち。取
替え用の桑の葉は、すでに教卓に用意してあるので、子供たちはそ
れぞれ取りに行き、葉を入れ替えていく。
 子供たちのこの動きの中に「短く・小さく・静かに指示をだす」
技の浸透が見て取れる。見事な技である。指導者はゆっくりと班の
間を回り、子供たちの観察の様子を見、共感しつつ何かを気づかせ
る。このさり気ない立ち居振る舞いの中にもきらりと光るものがあ
る。
 子供たちの箱の中をのぞくと、いるわ、いるわ、何匹も。14匹
ほどいるそうだ。これが大きくなると(モスラの集団だ)、そりゃ、
すごいことになるな。
 子供たちは、桑の葉のあっちこっちをひっくり返して、わあわあ、
きゃあきゃあ言いながら、カイコを探し出してその姿を観察してい
る。指導者は、頃合を計り、カードに記録するよう促す。ひとしき
り観察した後、子供たちは記録に集中し始めた。設定時間通りであ
る。これもまた見事。
 その後、指導者は記録紙のファイルの仕方を板書し、簡潔に説明
した。
 子供たちの様子を見ていたら、指導者が私のそばに来て、黄アゲ
ハの蛹(二つ)を見せてくれた。幼虫から蛹になったばかりとのこ
とである、花茎(一方は網)に自ら細糸で支えてじっとその時を待
っている。なんと美しい姿であるか。
 子供の記録用紙には、カイコの姿、葉の形などとともに、オスか
メスかわからないと書いてあった。
 なるほど、ほんとに小さすぎてわからんな。

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テレビ朝会で

 今朝、小雨ながら雨が落ちてきたので、急遽校庭での全校朝会をテレビ朝会に切り替えました。すぐに対応してくれる高学年の、放送委員会さん、いつもありがとう。
 テレビ朝会で校長先生がおっしゃいました。
  「心を傷つけるな、体を傷つけるな、知らんフリをするな」そう、6月の最初の朝会でおっしゃったことです。これらはすべて、「いじめ」につながるので絶対にしてはいけないのです。
 今日はこれに加えて、言葉遣いの話がありました。「友達には優しい言葉遣い」、「先生や大人には、丁寧な言葉遣い」、それが「言葉のルール」だとおっしゃいました。
 この7月、「自分の言葉遣い」をもう一度見直してみましょう。
                             副校長
PS 7月の生活目標は、「ろうかをしずかにあるこう」です。
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クリーンデー

 7月3日(土)クリーンデーが行われました。
 毎回参加して思うこと。
 「たくさんの方々が参加してくれてありがたいなぁ」、ということ。別にの点だけを取り上げて言うことではないのだけれど、きっとこの世の中は、様々な人々の善意で支えられていることがたくさんあるのだろう、と実感できる。
 もうひとつ。「ごみはどうしてこんなにもたくさん落ちているのだろう」。それぞれが拾ったごみは、最終的に中郷公園に集められる。その量を見れば誰もが驚く。
 拾うのも、捨てるのも私たち人間なのだと思うと、なんだかおかしくもあり切ない。子ども達には、自分のふるさとを大切にできる人になってもらいたい。
 暑い中、ごみを拾ってくれた子どもたちに、カキ氷が振舞われた。暑さを忘れられるひと時だった。
                               副校長
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授業寸景 No20

授業寸景 No20

                  某月某日 第2校時 生活科 

 子供たちの机の上にはプリント、「1、2年 学校たんけん」と書
いてある。
 板書(その中の部分を抜書き)
 ぼくは(    )です。
 すきな(    )は、(     )です。
 よろしくおねがいします。
 (  )の中は、自分で書き込むのである。自己紹介の時にいう文
句(セリフ)の基本形を作っているようである。
 プリントには「6月9日(水) はんかいぎ 2時目」の文字も書
かれている。
 内容を読んでみると、学校たんけんのやり方などが書かれていて、
どうやら、近々、1・2年合同の学校探検をするみたいである。今日
は、そのための準備をしているのだね。そして指導者は、下記の1、
2、3を板書。4、5が空白でここは子供たちが話し合って書き込む
ところである。
1、なかよく。2、はしらない。3、大声をださない。4、(  )。
5、(  )。
 指導者が、4と5は「班で話し合って決めてもらいます」というと、
子供たちは直ぐに班体制になる。ここからは、班での学習(話し合い)
が中心。
 子供たちの様子を見ていると、結構活発に話し合っている。指導者
は、それぞれの班にアドバイスをしながら、学習姿勢を正したりいろ
いろ注意や指導をしていく。さすがにさすが、きめが細かい。
 ある班は、次のように書いていた。
(一人でこうどうしない)、(かってにもどらない)。なるほど、良
く考えてる。2年生といえども集団行動の原則(おかしもの約束だ)
を弁えている。指導者は「いくつも書いて、その中からいいものを二
つ選びなさい」とアドバイス。
 ところで、この指導者の教室は、整理整頓が行き届き、いつも気持
ちがいい。学習環境としては極めて良質で、落ち着いた雰囲気を保っ
ていて、ならばいい考えも自ずと湧出してこようというもの。
 さて、こどもたちは(一年生をおいていかない、一年生をいじめな
い、話を聞く)など、涙が出てきそうな優しいことばを書き込んでい
く。
 話し合いがどんどん活発化し、やがて「コーフン状態」みたいにな
ってきた。そこで指導者は、頃合を計って「チュウイ!」と呼びかけ
ると、こどもたちが「イチ、二」と答えて再び集中する(静かになる)。
 なるほどね、低学年の場合、こうやって気を引き締めるのか。
「席を戻しなさい」、「では、発表してください」と指導者が短く指
示をだし、子供たちに発表させる。
 その後、「はんかいぎ」の手順を全員で確認させる。「はじめのこ
とば、じこしょうかい、がっこうたんけんのせつめい、がっこうたん
けんのやくそくをきめる、(じかんがあったら、しりとりなどをする)、
おわりのことば」。
 ひとつの班を前に呼び出し、この「班会議」の手順を実演させる。
このようにして会議の手順を覚えさせていくのだ。
「お芝居っぽくやるのよ」と指導者。
 この手順をそれぞれの班で練習する。子供たちは楽しそうに実演し
ている。2年生でも指導の仕方でここまで話し合いができるのかと大
いに感心した。ちょうどここで終わりのチャイム。
「チュウイ!」「イチ、二」で、静かになったところで「これで2時
間目の授業を終わります」と日直さんが締めくくる。

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授業寸景  No19

授業寸景 No19

                 某月某日 第4校時 こくご

 学校からのお手紙を配布して、さあ、ひらがなのお勉強です。
 「や」と「れ」のひらがな練習プリントがすでに配られている。
 1号車・2号車は、「れ」のつくことば(もの)を考えてくださ
い。
 3号車・4号車は、「や」のつくことば(もの)を考えてくださ
い。 
 まずは「れ」から。「れ」のつくことば、ものを集める。 
 「れ」の正方形小黒板を貼る。
 「ですをつけて、大きな声で発表してください」と指導者。
 れんげです、れんしゅうです、ふしれはちです、れんこんです、
れもんです、れえずんです。
 子供たち、結構いろいろなことばを知ってるだねえ。活発にこと
ばが出てくる。
 次は、「や」。
 やぎです、こやぎです、やまがたけんです、やりです、やどかり
です。
 指導者は、子供たちの発表に一つ一つ反応し、それを板書してい
く。一度として反応することを忘れたことがない、見事なものであ
る。発表する子供だけでなく、あちこちから子供の声が、呟きが聞
こえてくる。それらに対して瞬時同時に反応し応えていく。
 「一対一」、「一対多」の対話応答を授業の中で、同時進行でや
れる優れた指導者は、そんなに多くはいない。この指導者はこれが
できる。
 高学年においても低学年においても、少しもかわることなくそれ
ができるのである。多に対応しつつ、授業の展開を確実に進めてい
く、そこにいつも感心させられる。  
 今度は、全員で板書に書かれたことばを大きな声で読む。「せん
せいはよみません、みんながよむのですよ。」とここで「突き放し」。
 これがまたいい、子供を変に甘えさせない、頼らせない。見習い
たい指導技術である。
 ことばを集めたら、つぎは、正しい書き方の練習だ。「れ」。正
方形小黒板を活用する。この小黒板は4つの部屋に分かれていて、
それぞれに番号が振られている。
 「1の部屋から3の部屋へ」というように指導する。それを見本
にひらがな練習プリントに一筆一筆ごとゆっくりとなぞらせ、書か
せて、運筆を手指に覚えさせていく。時間のかかることであるが、
それをしっかりやらせる。
 指導の定石とおり、全体指導の後は個別指導である。この個別指
導が、これぞ低学年指導というものであった。一人も残さず全員を
しっかり見て周り、丁寧に指導をし、ことばを交わし、ほめて、直
して、丸をつける。
 子供たちは指導者に見てもらいたくてうずうずしている。「でき
た、できた、できた、できた」の声があちこちから指導者の耳に届
くのだが、いわば聖徳太子的指導でそれをこなす。いやあ、見事。
 そして、次の「や」の練習。同じようにして練習していく。「や
だといってもダメ、一日にふたつはべんきょうしなくっちゃ、ね」、
これは指導者のシャレである。子供たちにわかったかな。
 指導者の丁寧な文字指導、1年生子供たちの少し飽きかけた心を
ぐいっと引っ張っていく。この根底には子供たち一人ひとりへの指
導の手を絶対抜かない指導者の姿勢信念があると思われる。
 さて、次は音読集。見事な音読を期待したが、ああ無常にもチャ
イム。残念無念。

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保護者会の後は・・

 今年も保護者会の後に、たくさんの保護者の皆さんがお掃除をしてくださいました。いつもの掃除では、とても手が出ない扇風機や教室の窓も、しっかりきれいにしていただきました。
 私も、2年の扇風機を掃除してみたのですが、これがなかなかに難しい。反対側で同じ扇風機を掃除してくださっていた保護者の方のほうが、あっという間に終わってさらにきれい。悔しいたらありゃしない。やっぱり主婦には勝てません。
 それから、見てください。今年はなんと新兵器の登場でした。長い柄の先に、スポンジがついていて高い窓ガラスもらくらくお掃除できます。4年の小谷田先生も笑顔でお手伝いです。
 企画して呼びかけてくださった柏木会の方々、お掃除に参加してくださった保護者の方々、本当にありがとうございました。
                               副校長
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お久しぶり

 一年生のプール。ちょっと驚いた人がいたのではないでしょうか。
 木曜日のプールに、なんとあすなろ保育園の園長さん達がいらっしゃいました。今度柏木小学校のプールをお借りしたいと、下見にいらっしゃったのです。
 目ざとく藤原延長先生を見つけた子ども達は、「あーっ!」と歓声を上げます。
 懐かしい保育園の先生達に、柏木小学校で立派に成長した姿を見せられたかな?
                               副校長
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柏っ子集会

 7月1日、今日から7月。あと3週間もいけば、楽しい夏休みです。
 さて、今朝は、集会がありました。今日の集会は、縦割り班で行った柏っ子集会です。
各班の先頭に、水がたっぷり入ったバケツが置かれています。そして、その3〜4メートル先には、空のペットボトルが。
 そうです、バケツから水をすくって、空のペットボトルに入れていくのです。1・2年生は、コップを使うことが許されています。でも、3年生以上は、手のひらですくって水を運ぶのです。
 スタートの合図とともに、一斉にペットボトルめがけて走っていきます。そして、みんなが「あっ・・」とちょっと驚きの声を上げます。ペットボトルの中には、加瀬先生が用意した食紅が入っているのです。水を入れると鮮やかな青と緑が現れます。ちょっとしたサプライズ。
 高学年が、よく低学年のお世話をしてくれて、楽しい集会となりました。
                               副校長
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7月2日

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今日の給食は、ごはん、四川豆腐、わかめのにんにくいため、冷凍みかん、牛乳です。わかめのにんにくいためは、なまわかめをごまあぶら、にんにく、しょうがでいためしょうゆであじつけをし、ごまをいれます。よく食べていました。

7月1日

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今日の給食は、たかなチャーハン、ボイルやさい、とうもろこし、牛乳です。チャーハンには、たかな漬け、にんじん、いりたまごが入っています。ボイル野菜には、にんにくのドレッシングを作り野菜とあえています。

校長語録7月

校長語録7月

1 教育計画
  7月は、1学期「つたえ、つたえあう」指導過程の最終月です。
 教科指導上(知識、経験)の「つたえ」、生活指導上(基本的生活
 習慣)の「つたえ」、学校・学級生活上(社会性・集団性)の「つ
 たえ」、4月から7月までの間の「つたえ、つたえあう」過程での
 「指導の成果(基礎・基本のつたえー習得)」を検証する。教育目
 標、教育課程、経営計画、自己申告書に立ち返り、指導の実態に成
 果を重ね合わせてそのズレを把握理解し、次の段階(2学期―わか
 る、わかりあう段階)に進んでいただきたいと思います。 
2 あゆみ(評価)
  子供たち一人ひとりの「取り組みの過程」と「取り組んだ結果」
 を吟味・分析し、評価する。子供の「良さと課題」を的確・明確・
 正確に評価し、教育専門家としてふさわしい表現(力)でその熱い
 思いをつたえる。
  しかし、教育を大方「数字と言葉」で表現できる(しよう)と考
 えるのは少々過ぎたる思いが致します。経験は限りがありませんが、
 言葉には限りがあります。言葉にして尽くせぬところに教育はまた
 在り、指導力の発揮できる場もそこにまたあるのではと思います。
 成績数値・業績数値、いずれも目安(現象―大切)ではありますが、
 しかし、そこをしっかりとおさえて、その子にとって「唯一無二の
 言葉」を紡ぎだす、これが教師の所見(表現)ということになるの
 ではないでしょうか。だからこそ、同じ文章の所見はありえません。   
3 服務研修
  服務事故防止への意識向上は、教育者(公務員、職業人、社会人)
 としての責任。
4 学校公開
  学校公開(6月16日、19日)、ご苦労様でした。
  学校公開は、いうならば教育の「行為的説明」です。学校はその
 教育活動を常に公開する立場にあります。公開以上に雄弁なるもの
 はありません。曰く、「百聞は一見にしかず」、です。公開は、学
 校を鍛え、私たち教員を、そして子供たちを鍛えてくれるものです。
 またそれだけでなく、「見るもの」をも当然に鍛えることになりま
 す。真を見るには真を見るだけの力を必要とし、真を見せるには真
 を見せるだけの力が必要になります。
  だからこそ、公開はお互いを「きたえあう(教育目標)」ことに
 なるのだと思うのです。
  次年度は、学校公開、授業参観、行事公開を土曜日(年間10回)
 に移行することになります。(学校を地域に開くこと、授業―学習
 時間を確保すること)
5 その他
  ・OJT(教育力・人材育成・組織力の向上)
  ・学校評価(外部評価と内部評価の第1回実施
  ・公開、評価項目の統一・共通化)
  ・緑のカーテン(温暖化防止、環境教育)
  ・健康管理他(労働力・生命力の維持)

授業寸景 No18

授業寸景 No18

                 某日某月 第2校時 家庭科
 
 玉結び、玉止め(板書)
 子供たちの机の上には、裁縫用具一式(自分自身の小学校時代の
家庭科の授業を思い出して、なんだか、懐かしい)。
 指導者は、テンポ良く「玉止め、玉結び」の説明(形、方法、目
的)をする。説明はよどみがなく、さすがと思わせる。指導者と子
供たちのやり取りは、低学年とは違うスピード感がある。
 一通りの説明が終わると、次に教科書を開かせ、視覚での理解を
加えていく。つまり、耳で聞かせて目で見させて、手指を使わせて、
学び取らせる寸法である。感覚から認識へ、認識から実践へ。学習
過程の基本を踏まえた指導となっている。
 裁縫は、細かい仕事(作業)である。手指の先の神経を働かせな
ければ、なかなかうまくいかない。糸を針の穴に通すこと然り、紙
を撚り糸を撚ること然り、糸を結ぶこと然り。だから、集中しなけ
ればできることもできないし、できないことは更にできないのであ
る。(再び、私自身の昔の記憶がよみがえる。)
「糸が針(の穴)から抜けないようにするにはどうするか」と指導
者が問う。
「同じ長さにしておくと抜けにくい、結ぶと抜けない」と子供たち。
 指導者は、それに応じて針の穴と糸を大きく板書する。針は白、
糸は赤。当然、わかりやすい。
「だれか、結んだ人はいますか?」と指導者。女の子数名の手が挙
がる。この女の子たちが、この後、この時間の先生になる。玉止め、
玉結びの先生ってわけである。たしかその時、男の子の手は挙がっ
てなかったね。(私も、確かできなかった)
「二本の糸を結ぶことを二本取りといいます」。
「一本の糸を結ぶことを一本取りといいます」。
 説明の後は、班毎になり玉結びの練習だ。できる女の子からやり
方を教えてもらう男の子、できそうでできない。何度もやり直し、
何度も教える女の子、なんだか微笑ましい。その間に、指導者は自
分のところへ班毎に呼び、玉結びのやり方を個別で、かつ丁寧に指
導する。
「できた人は、何回も練習してください」と指導者が指示をだすと、
子供たちは「何秒でできるか、やってみようぜ。」と早速ゲーム化
する。なるほどね、いまどきの子は、何でもゲーム化するんだ。
 一通り説明を終えると全体を集中させ、玉結びのやり方を再確認
する。この当たりにも指導者の経験の豊かさが現れている。全体学
習から個別・グループ学習へ、個別・グループ学習から全体学習へ
の「上がり下がり、横広がり」がきちんと学習過程化されているの
である。
「何回も練習することが大切です。」とピシッと締めくくり、次に
進む。
 イチゴの絵を描く指導者。(上手い)
 玉結びのできている糸を使って、「玉止め・玉結び」の模様を布
絵に縫い付ける学習(作業)、ここでも「全体から個へ、個から全
体へ」の過程を崩さない。
 指導者から説明を受ける、「わかる」、「やってみる」、できな
い、「繰り返し」、「できる」。わかるからできるまでには、この
「繰り返し」という時「間」がある。集中力・持続力の必要なここ
をどう乗り越えさせるか、指導者の腕の見せ所である。
 子供たち(男の子たちも)は、この学習(作業)に少しずつ集中
し始めた。そうそう、それでよろしい。
  

授業寸景 No17

授業寸景 No17

                  某月某日 第3校時 国語
 
 シーンと静まり返った教室、漢字学習ノートで漢字の練習だ。よ
く集中している。
 教室環境は大変整っていて、感じがいい。掲示物は、多くなく少
なくなく、整理されていて、それらによって集中を乱されることが
ない。べたべたと学習掲示物が多すぎると気が散るし、目移りして
混乱するし、少なすぎると殺風景でこれまた味気ない場の空気をつ
くる。若いこの指導者の感覚は、すでに優れた経験者のそれである。
いつもながら感心させられる。
 教室の環境作りは、指導者の意識のあり方で微妙に変わってくる
のであって、その環境が子供の感覚を刺激し、その刺激が脳に伝わ
り、像を描かせる。その像がやがて固定され、子供たちの感性とな
る。このように感性は感覚を通じてつくられる、だから、環境が大
事というのである。
 ここに神経の行き届かない指導者は、ことばはきついがおそらく
指導者としては一流にはなれないだろう。
「数」と書いた小黒板が第黒板に貼られている。「数」という字の
学習である。
 1、読み方 2、書き順を覚えましょう 3、画数 4、ていね
いにれんしゅうしましょう 5、なぞって書きましょう 6、数を
つかった文をなぞって書きましょう 7、数のつくことばを書きま
しょう 8 数をつかって文をつくりましょう
 この順番にそって丁寧にしっかりと学習していく。指導者の「こ
とば」は、はっきりとしていて短く、良く通る。子供たちはしっか
りと指導者のほうを見て聞いて、向いて答える。指名されると、「
〜です。」と最後の「です」まではっきり答え、「同じです。」と
他の子供たちが応える。
 指導者と子供たちとのやり取りがいい。温かくて落ち着いていて、
しかもぐぐっと集中していて、そこにはダレを許さない指導者の気
迫のようなものも感じられる。子供の発言には必ず共感して評価し、
そのままにはしない。これは素晴らしく大事なことである。
 言わせっぱなし、聞きっぱなしというような対応を時折、他校の
指導者で眼にすることがあるが、それではいけない。どの子も指導
者に認めてもらいたいのである。  
 漢字学習ノートの学習順序に従いつつ、リズムにのって学習を進
めていく。全体指導の後は個別指導、個別指導から再び全体指導へ
戻り、そして、また個別指導へ。一人ひとりの子供に声をかけ、手
をかけ、笑いかけながら、赤ペンで手際よくノートに花丸をつけて
いく。
 次に学習する字は、「元」。
「数」と同じようにして、子供に「書き方を問い、詠み方を答えさ
せ、指で書かせ、ノートに書かせ、練習させ、発表させ、花丸をつ
けていく」。
 時折、「姿勢は!」と鋭く指摘し、ぴんと背中を伸ばさせる。子
供たちから「現実」なんてことばも「元素」なんてことばも出てく
る。なんと難しいことばを知っているのだろうか。この子供たちの
学習振りに1年間の成長の後がはっきりと見えた、指導者もまた。
 時間が少し余ったので、残り時間は「漢字ビンゴ」。子供たちは
これが大好きみたいだ。「前、弟、思う、西、東京、書く、黄色、
電気、教しつ、火曜日」、ここからそれぞれ9つ選んでビンゴ紙に
書く。
 指導者が選んだ漢字を読み上げると、イエーイ、イエーイ、イエ
ーイ、リーチ、リーチ、ビンゴ! 5分延長の授業だったが楽しく
ていいね。

授業寸景 No16

授業寸景 No16

                 某月某日 第3校時 家庭科

 1、2校時での家庭科授業が延びたため、本学級の3校時は時程
通りに家庭科室を使えず、教室での授業導入となった。(1,2校
時の授業者は、大いに反省すべきだ。)
 指導者は、配布した教材を袋から取り出させ、中身を確認させ、
これから何を学習するのかを説明。「使用する布だけ出して、その
他はしまってください」。指示は丁寧だし、声はどっしりとしてい
るし、ことばもはっきりとしてわかりやすい。子供たちは、だから、
しっかりと聞いている様子だ。学級の雰囲気も悪くない、落ち着い
ている。
 さて、取り出した布、縦横どちらが長いのか。どちらが縦か横か、
わからないで戸惑っている子供がいる。広げてみたぐらいではわか
らない。それを見て指導者が言う、「飛行機を折るようにして三角
形に折ってみればわかる。はみ出している方が長い」。
 この後、家庭科室に移動するのだが、指導者としては時間の関係
で先に説明をすませておきたいところだろう。で、布の形を板書、
手順を説明する。1 ぬいしろを(はしから)1センチ。2 ぬい
しろ四隅からそれぞれ13センチ、ぬいしろに沿って線を引く。
 ここまで説明を終えて、家庭科室に移動する。教室後ろに整列さ
せて、静かになったところで出発指示、消灯。
 学級における基本的な生活習慣の定着に十分留意していることが
良くわかる。新採用3年目とはいえ、立派なものである。
 家庭科室。
 板書(拡大摸造紙を貼る)「おべんとうつつみ、ランチョンマッ
ト」
 あらためて授業開始。雰囲気は変わらず、移動後のダレたところ
などまったくない。
「布と説明書をだしなさい。それ以外はしまいなさい」。短く「ず
ばり」と指示をだす。その後、机間巡視で子供たちに準備が出来て
いるかどうかを確認する。
「チャコペン、出しなさい」。「持っていない人は先生のところに
きなさい」。
 用意ができた。指導者がいう、「今から話します」。ぴたっと静
かになる。「全部の説明が終わってからはじめます」。この指示は、
きわめて重要。なぜ重要かわからないようでは指導者としてマダマ
ダである。しかし、この指導者はすでにそれを知っている。
 手順の1は? 指名して答えさせ、それを板書する。
「端から1センチのぬいしろを取る。」
 手順の2は? 指名して答えさせ、それを板書。
「ぬいしろに沿って端から14センチの線を引く。」
 簡単に繰り返して説明をし、指導者は黒板の布図に朱で線を書き
入れる。
「どうしていいかわからない人は挙手、先生が説明に行きます」。
「質問は?」、なし。「では、はじめてください」。
 作業に入っても学習の雰囲気は変わらず、落ち着いている。いい
感じである。
 指導者の簡潔な説明、短い指示、順序よく丁寧な物言い、わかり
やすいことば、立派なものだ。見ていて大いに感心した。指導者と
子供たちの間、いい関係が出来つつあるようだ。これからが楽しみ
である。
 授業(作業)では、必ず課題解決(出来上がり)に早い・遅いの
差が出る。だから、それを見越し、次なる指示をはじめに出して(
示して)おくことが必要なのである。これは学習指導上の定石。こ
こまで説明できる指導者はそれほど多くない。

巣箱に・・

 今日の放課後のこと。体育館前のびわの木に誰か登っているのが見えました。びわの木は折れやすいので、「すぐにおりなさい」と注意。上ってた子は、すぐに降りてくれたので一安心。
 しばらくして職員室前に5年生の女の子たちが集結しています。聞いてみると、そのびわの木に、自分たちが4年生のときにつけた巣箱があって、その巣箱に鳥が住みついているらしいので見たいのだ、とのこと。ああ、そうか。だからびわの木に登っていたのか。それではと、前担任の服部先生に聞いてみようとすぐに質問。その結果、では見に行こうということになり、この写真となりました。
 服部先生の許可を得て、特別写真も撮らせていただきました。
 写真をご覧ください。確かにいましたよ。すぐに再生して子どもたちに見せると、「へぇ〜」「かわいい」と思い思いの感想。自分たちの作った巣箱に、鳥たちが住みついてくれたことが驚きでもあり、本当に嬉しかったのでしょう。
 理科が得意な服部先生によると、「四十雀」ではないかということでした。他の巣箱にも、入っていたようでした。全校児童にも教えてあげたいですね。
                              副校長
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授業寸景 No15

授業寸景 No15

                  某月某日 第5校時 算数

 前の時間では何をしましたか? シーン。体育のような算数でし
たね。ハーイ。で、授業は始まった。
 50メートル歩いて(走ったりして)、タイムを計り、その測定
タイムをそれぞれ記録し表にまとめてある。その表を見て、気がつ
いたこと、わかったことなど、子供たちが発言する。本時間の学習
は、どうやら、「速さを比べるにはどうするか」という内容のよう
である。
「かかったタイムの速いのが、ほんとに速いといえるのか」。
「時間で比べるのか、距離で比べるのか」。子供たちは、「かかっ
た時間の短いほうが、速い」。「時間のかかったほうが遅い」。と
経験的にわかったことを根拠にして次々に発言する。
 指導者は、その経験知に揺さぶりをかける。黒板に一枚カード(
表)を貼る。
 A君 50メートル 30秒、B君 40メートル 30秒、C君
50メートル 40秒。さて、このABCでは一体、誰が速いのかと指
導者は問う。子供たちはじっと見て、答える。「A」です。指導者は
問い返す、
「A? どうしてAなの? 説明して」。わかっているのだが、説明と
なると、どう説明したらいのか、子供たちには少しためらいがある。
 じゃあ、今からグループで話し合って、と指導者。子供たちは、グ
ループになって活発に話し合う。「距離が一緒だったら、または時間
が一緒だったら、見た目でわかる」、「1メートル当たりでわかる」、
「計算しよう」、「どう説明するかがポイントだ」、「説明は短いほ
うがわかりやすい、いや、長いほうがわかりやすい」、「BとCは計算
するしかない」、子供たちがいっていることは間違いない。
 これをどう説明するか、どう説明すればいいか。
 指導者は、頃合を見て、班で発表してと指名。「A君とC君を比べる。
C君はA君と同じ距離だから、タイムを比べるとC君のほうがかかってい
る。だから、この場合はA君のほうが速い」。じゃあ、ここから先は、
次の班に説明してもらいましょう。
「次に、A君とB君を比べると、B君は距離が短いのにかかった時間は同
じです。だから、A君の方が速い」。見事なものだ。
 しかし、指導者はそのままでは引き下がらない。「それでいいの? 
それでわかるの? B君とC君は?比べなくていいの? 距離と時間が違
うけど」、と揺さぶりをかける。
「ならすといい」と、ある子。「ならすって?」と指導者。説明に窮し
て「バトンタッチ、コウタロウ、よろしく」と助けを求む。コウタロウ
君、指名されたので説明に挑戦する。「1秒当たりの距離、1メートル
当たり時間を計算して比べればいい。単位量当たりの大きさがわかる。
計算は、時間÷距離、距離÷時間で求められる。」と、見事な答え。
 みなシーンとなった。さあて、みんながついていけてないのか、説明
があまりにも見事すぎて子供たちのレベルにあっていなかったからか。
それとも、みんな納得!だったからなのか。
 指導者は、ここで「ならすは平均点を出して比べること、でこぼこを
ならす、距離や時間をならす、この問題では1秒当たりの平均を出して、
あるいは、1メートル当たりの平均点を出してということになるから、
同じ考えであるといえます。」とまとめた。
 では、「この問題を1メートル当たりにかかった時間を求めて、比較
しましょう」と指導者が促す。子供たちはさっと計算し、「ファイナル
アンサー」を「A君」と決定した。
 指導者が「次は、1秒当たりで進む距離を求めて比べてみよう」と予
告して授業終了。
 一対多の、対話応答型の見事な授業。

授業寸景 No14

授業寸景 No14

                  某月某日 第4校時 理科
 
「こん虫の体のつくりをしらべよう」
 プリント(とんぼの全体図)配布。「こん虫の体」(板書)。
 黒板には、トンボ、モンシロチョウ、ショウリョウバッタの全体
図。指導者の手描きにしてはうまい。
「頭−ピンク、胸−黄、はらー青」と板書指示。
 それぞれの部位を指定された色で塗る作業をさせて、こん虫の体
のつくりについての意識と理解を深めさせる。
 一通り出来たところで、指導者は「こん虫の体をしらべよう」と
いうプリントを配布、ノートに貼り付けさせた。
「トンボのアタマ」「モンシロチョウ」「シオカラトンボ」「ショ
ウリョウバッタ」のそれぞれの絵が描かれている。子供たちのノー
トー観察記録など―は、色鉛筆を使ってきれいに仕上げられている。
ノート指導が行き届いているということである。
 さて、学習内容を整理したところで、これから「こん虫の食べ物
とすみかを考える」。作業に適した体(作業体)をここでまた学習
(思考)体に整える指導者。作業体から学習(思考)体、学習(思
考)体から作業体、この切り替えに指導者というものはよほど気を
遣うものである。
 優れた指導者は、意識の転換を「形から入っていく」ものである。
「形が意識を作り、また、意識が形を作る」ということを熟知して
いるからである。形から入る所以である。
 さて、指導者は問う、「トンボのすみかは?」。子供たちが応え
る、「公園の池、大平公園、原っぱ、森」。指導者はそれらを板書
する。
 次にまた問う、「モンシロチョウは?」。子供たちが応える、「
キャベツ畑、公園の草むら、花畑、花の名前は? 菜の花、ひまわ
り、タンポポ、シロツメクサ」。
 さらに、指導者は問う、「バッタは?」。子供たちが応える、「
公園、草むら、原っぱ、野原、柏木の森、芝生」。
 ここで、指導者は「バッタは、何を食べているの?」と訊いた。
子供たちは応える、「葉っぱ、包丁葉っぱ、草(花)の茎」。「じ
ゃあ、モンシロチョウは?」。「花の蜜、葉」。
「チョウの口はどんな形?」。「蝶はストロー、バッタはギザギザ」。
指導者は、子供たちに思いつくまま応えさせて、「口の形は食べ物
に関係あるんだよね」とさり気なく「体とすみかと食べ物と口の関
係」に「気づかせ」、経験・知識を関連のうちに再整理させる。
 この「気づかせ」はこの指導者の真骨頂である。子供たちとやり
取りしながら、要所で問い直し、切り返し、大事なことを「気づか
せていく」のである。
 このようにして一通り、学習内容についてのやり取りが終わった
ところで教科書に戻り、教科書についているシール(アブラゼミ、
花アブ、バッタ)を教科書の絵図の中に貼り付けて、本時間の授業
は終了した。
 この指導者と子供たちのやり取りが素晴らしいだけに、子供たち
同士による討論(やりりとり)型授業が是非、見たいものである。
 さぞかし見事な討論の授業になると思われる。

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学校行事
7/16 給食 終
事前検診 5年生13:00〜
7/19 海の日

学校だより

図書だより

校長語録

教育課程

保健だより

学校外部評価

授業寸景