いじめを許さないまち 八王子、いじめを許さない学校 中野北小学校本条例では、「市、学校、保護者その他子どもと関わるものは、積極的に連携し、子どもが安心して生活し、学ぶことができる環境づくりに努めるため、それぞれが責務又は役割を自覚し、いじめの防止等に取り組む」ことを求めています。 つまり、市民全員でいじめの防止に取り組むこと、本校に置き換えれば、「なかきた家族」全員でいじめを未然に防止しましょうという内容です。 そこで、本校でも、本条例の制定を踏まえ、平成29年度 八王子市立中野北小学校 いじめ防止基本方針(←リンクします)を策定しました。 さて、昨年度末、報道等を通じて、東日本大震災により被災したり、原発事故により避難していたりする子供たちへのいじめが起きていることが社会問題化しました。 文部科学省では、この事態に対し、緊急の「文部科学大臣メッセージ」(←リンクします)を発出しました。本校でも、子供たちに指導の上、各家庭に配布させていただいたところです。 私は、このメッセージに合わせ、校長としてのいじめの考え方を伝えたいと思い、5月1日(月)の全校朝会で以下の内容の話をしています。 ・「文部科学大臣メッセージ」の概要説明 ・避難児童等に関するいじめの概略説明 ・人にはよい心と悪い心がある。 ・悪い心の中には、他の人のことを差別したり、嫉妬したりすることがある。 ・人はだれでも幸せになりたいと思っている。 ・幸せは、努力することによってつかむもの、 ・しかし、人によっては、他人を不幸せにすることによって、自分が幸せになろうとすることがある。 ・例えば、太っている人を見て、「デブ」と言う。 ・「デブ」と言うことで、「自分は太っていない」という小さな幸せを得ている。 ・背の小さい人を見て「チビ」と言う。 ・「チビ」と言うことで、「自分は背が小さくない」という小さな幸せを得ている。 ・しかし、「デブ」とか「チビ」とか言われた人は嫌な気持ちになる。 ・つまり、相手のことを不幸せにして、自分だけが幸せになろうとしている。 ・これは、絶対に許されないこと。 ・今回の避難児童等に対するいじめも、同じ。 ・自分は、被害にあっていないから、被害にあっている不幸せな人を差別して、自分だけが幸せになろうとしている。 ・そんなことをしても、自分が成長するわけではない。 ・成長するには努力すること。努力することで幸せはついてくる。 ・そして、学校は努力するところ。 ・校長先生は、「3つの約束」の中で「自分も周りの人も大切にすること」と話している。 ・他人を不幸せにすることは、周りの人を大切にしないこと。 ・それは、中北小の約束違反だ。 ・校長先生も、先生方も絶対そういうことは許さない。 ・いじめは、中北小には絶対にあってはいけない。 ・一人一人がこの約束を絶対に守ってほしい。 いじめは、起きないための未然防止の取組を充実させることと起きた場合に早期発見・即時対応をしていくことが鉄則です。 特に「起きないようにすること」が一番大事。「互いを思いやり、仲の良い集団」には、いじめは極めて起こりにくいものです。 つまり、仲の良い「なかきた家族」づくりは、いじめの未然防止に最も効果のあることなのです。 教職員全員で「いじめの起きない、いじめを許さない」学校を目指してまいります。 「なかきた家族」の皆様にもご協力くださいますよう、強く、お願いいたします。【校長】 (なお、写真は、「仲良し」のイメージであり、本文の内容とは全く関係ありません。) |
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