手をきれいに洗い、心身をリフレッシュし、新しい生活様式に切り替えて毎日の生活をしましょう。

11月 学校朝礼

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 日ごとに頬に触れる風が心地よい冷気を含んでまいりました。学校へと続く街路樹の葉も赤色や黄色と鮮やかに色づいてきて、秋の深まりを感じさせてくれます。秋といえば「スポーツの秋」「読書の秋」「芸術の秋」と言われます。季節的に心地よい気候であり、いろいろなことに取り組みやすいことから○○の秋と言われるようになったのだと思いますが、実は、「○○の秋」の歴史はとても古いのです。
 「読書の秋」というイメージの元になったのは、古代中国の「灯火親しむべし」(「秋の夜長は明かりをつけての読書に適している」という意味)という詩だと言われています。また、日本語の文章でこの詩に触れている例は、夏目漱石『三四郎』(1908年・明治41年)が最も古いそうです。
 本校でも読書活動として「朝読書」を実施しています。朝読書は、「本を読んでいるうちに心が落ちつく」「集中力が高まる」「教養を身に付けることができる」など、多くの効果を秘めています。
 しかし、読書で身に付くもう一つの効果があります。それは『想像・創造』です。
 今、テレビドラマで「下町ロケット」を放映しています。このドラマは、作家、池井戸 潤氏の小説「下町ロケット」をドラマ化したものです。昨年、二学期の始業式で、私が夏休みに読んだ小説として「下町ロケット」を生徒のみなさんに紹介しました。講話の中で、佃製作所の佃社長や社員たちが次から次へと襲いかかる苦難にも負けないで、プライドや気概をもった生き方を最後まで貫き通した姿について話しました。その本をドラマにしてテレビ放映しています。
 第一回の放送を見た時に違和感を感じました。あれ?なんかイメージが違うなぁ・・と。自分が本で読んだ時のイメージと、テレビで見た時のイメージが違っていました。
 実は、それが読書とテレビや映画などのビジュアル化されたものを視ることの違いなんです。
 本は、ストーリーを読み進めていくうちに、登場人物や情景について自分なりのイメージを浮かべます。例えば、同じ下町ロケットを読んでいても、私と他の人が頭に浮かべる「佃社長」の人物像が違うのです。それに、街並みや工場の風景も、人それぞれ違います。
 このように本は、私とあなたと同じではない、人それぞれ違う想像・イマジネーションを働かせてくれるのです。皆さん、本を読んでいてワクワクしたことありますよね。それは、自分の想像を十分、働かせている証拠なのです。でも、テレビや映画は違います。描かれている景色も登場人物もすべて目に入ってきます。自分で想像を働かせる必要はありません。登場人物の着ている服の色は、形は、髪型は、顔は、表情は、すべて見えてしまいます。
 みなさんは自分で自由に想像するのと、決まった姿や風景を一方的に見せられてしまうのとどちらが良いですか。そして、思考力や想像力を高めるには、どちらが大切なのでしょうか。
本の中は自由です。何の束縛もありません。本の中に入れば、自分で空想し、自分で想像し、自由に物思いに耽ることもできます。ぜひ、みなさんもテレビに釘付けではなく、本の活字を読む楽しさ、習慣を身に付けてほしいと思います。

                             校長 福山 隆彦
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