2月22日(月) 本日の授業風景![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 廊下からこのクラスをのぞいたところ、「 赤ちゃんポスト 」 について報道している新聞記事を教材にしていたので、取材させていただきました。 「 赤ちゃんポスト 」 とは、さまざまな事情により養育できない赤ちゃんを、親が匿名で ( 自分の名を伏せて ) 預けることのできる設備のことです。 日本では、熊本県の慈恵病院が2007年5月から運用している別名 「 こうのとりのゆりかご 」 が有名です。 授業では、「 赤ちゃんポスト 」 に賛成か反対か、その理由は … について個人の意見をメモにまとめてから、グループ討議、そして、賛成・反対双方の意見を交換していました。 このクラスでは、圧倒的に 「 賛成 」 意見が多かったようです。 しかし、「 失われる命を救うことになる 」 という意見に象徴される賛成派、「 安易な捨て子を助長する 」 という意見に象徴される反対派、どちらが正しくてどちらが間違っているという単純な問題ではありません。 私も、皆さんの意見を聞きながら ( 個人メモを読ませてもらいながら ) いろいろなことを考えました。 その中のひとつが、今回の討論とは直接関係ないのですが、「 こうのとりのゆりかご 」 というネーミングについてです。 とてもメルヘンチックな名称だけに、それがどのような事情のある親に利用されたのか? 置き去られた赤ちゃんの人生はどうなるのか? … 等々を考えると、名称と現実とのギャップを感じずにはいられませんでした。 「 援助交際 」 という言葉もそうですが、私たちの身のまわりには、名称のもつイメージで解釈してはいけない現実が、たくさんあるような気がします。 校長 武田幸雄 |