※ 写真は、本日の朝礼で行われた 「 創立20周年記念 合唱コンクール 」 のプログラム順抽選会の様子です。
おはようございます。
きたる23日に、都立高校の一般入試があります。 来週は朝礼がないので、今日この場をお借りして「入試に臨む心構え」をお話しさせてください。
「 心構え 」 といっても、実は昨年もこの時期にお話しした魔法の呪文 「 4つのA’Z ( あ ず )」 のお話です。
しかし、たぶん3年生も昨年は2年生の立場で聞いていたため、覚えていない人が多いかと思います。 また、1・2年生も、入試だけではなく学校の定期考査などにも通じる呪文なので、しっかり聞いてください。
アルファベットの 「 B 」 に 「 Z 」 は、アーティストの 「 B’Z 」 ですが、この呪文は 「 A 」 に 「 Z 」 で 「 A’Z 」( あ ず )。 つまり、「 あ 」 で始まり 「 ず 」 で終わる4つの言葉です。 試験前にこの 「 4つのA’Z 」 を心の中で唱えれば、不思議と気持ちが落ち着くという魔法の呪文です。
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【 あわてず 】
問題用紙が配られて 「 始め! 」 の合図がかかると、とたんに1分1秒を惜しむかのように問題に取りかかる人がいます。 気持ちもわかりますが、そこは慌ててはいけません。
まず、ゆっくり深呼吸をして、気持ちを落ち着かせてください。
そして、自分の名前と受験番号を、丁寧に、しっかりと書くのです。
それから、最後まで問題にざっと目を通して、大まかな時間配分をしてから問題に取りかかる方がよいでしょう。
始まりの1分1秒を惜しんで慌てるより、始まりの1分で気持ちを落ち着かせることの方が大切だと心得ておいてください。
【 あせらず 】
途中で難しい問題、わからない問題に直面しても、けっして焦ってはいけません。 高校入試の問題は、たいてい100点は取れないように作ってあるものなのです。 「 自分に解けない問題は、他の人にも解けない 」 ぐらいの気持ちを持ってください。
そして、はじめに問題の最後までざっと目を通しておいたことが、ここでも生きてくるのです。 つまり、問題のあとの方にある 「 解けそうな問題 」 や 「 自分の得意分野の問題 」 に、先に手をつけることもできるのです。
難しい問題、解けそうもない問題に焦って時間を使いすぎるより、確実に解けそうな問題に時間を使うようにしましょう。
【 あきらめず 】
今 「 解けそうもない問題に焦って時間を使いすぎるな 」 と言いましたが、だからといってまだ時間が余っているのに 「 もう、いいや 」 であきらめたりしてはいけません。
一度解いてみてわからなかった問題でも、他の問題を解いたあとで時間をおいてやり直してみたら、解き方がひらめいたとか、答を思い出したなどということはよくあるのです。
ほかにも、記号問題の答は必ず埋める、計算問題の答は途中まででもいいから書いておくなど、最後まであきらめない姿勢は見せてください。
【 あなどらず 】
「 侮る 」 とは、相手を軽く見て油断する、という意味です。 たとえ簡単に解けた問題でも、時間の許す限りしっかりと見直しをしてください。
答は合っていたのに 「 答え方 」 を間違えた … 解答欄を間違えた … 答の単位を書き間違えた … などということも、試験につきもののケアレスミスです。
「 油断大敵 」 という言葉がありますが、その敵とは、他でもない自分自身が作り出してしまうということを忘れないでください。
では、入試突破の魔法の呪文 「 4つのA’Z 」 をみんなで唱えてみましょう。
「 あわてず ・ あせらず ・ あきらめず ・ あなどらず 」
3年生の皆さんの健闘を祈ります。
校長 武田幸雄