3月19日(土) 今週を振り返って卒業式終了後のエピソードを、ひとつお話しさせてください。 式後も何かと慌ただしく、満足に自席を温めている暇もなかった私の机上に、1枚のメモが置いてありました。 式に参席してくださった3年生の保護者 ( お父様 ) から、「 卒業式のことで、校長に話がしたい 」 という電話があったという内容でした。 しばらくしてようやく一息つけた頃に、再びその方から電話をいただきました。 「 本来は直接会ってお話ししたかったのですが、電話で失礼いたします。 感動的な素晴らしい卒業式を、ありがとうございました。」 という有り難いお褒めの言葉の後、聞かせていただいたお話の概略は、以下のとおりです。 ★ ★ ★ ★ ★ 校長先生の式辞に、涙が止まらなかった。 あのお話は、「 ひとつの学校の校長として 」 というよりも、「 一人の日本人として 」 式場にいるみんなに語りかけていると感じた。 実は今朝、深刻な被災地である気仙沼 ( けせんぬま ) で被災した知人と、地震発生から初めて電話で連絡をとることができた。 その知人の第一声は 「 生きています 」 だった。 久しぶりに電話で会話したその最初の言葉が、「 お久しぶりです 」 でも 「 お元気ですか 」 でもなく、「 生きています 」 だった。 それだけで、いかに現地が過酷な状況にあるのかがわかる。 私は、わが子も含めて生徒や式場にいた人たちが、今日の校長先生の式辞を聞くことができて本当に良かったと思っている。 ★ ★ ★ ★ ★ 過分なお言葉を、ありがとうございました。 また、この記事を見た生徒たちにとっては、私の昨日の式辞を補完していただけるお話しになったと思います。 校長 武田幸雄 |