12月8日(水) 本日の授業風景 ・ その2授業モニターの方も参観してくださっていました。( 写真・中 ) 「 大気中の水 」 の学習で、「 なぜ冷たいコップに水滴がつくのか 」 について、猪野先生の出された課題に答えながら検証しています。 上の問いに対して、私たちはよく 「 コップの回りの空気が冷やされるから 」 と答えてしまいます。 決して間違いではありませんが、今日の授業を受けて、それだけでは説明として不十分であることがわかりました。 空気中に存在していられる水蒸気の量には限界があり、特に空気1m³に含むことのできる水蒸気の限界量を 「 飽和水蒸気量 」 と言います。 この飽和水蒸気量は温度によって変わり、温度が低くなるに従って量も減ります。 そのため、温度が下がったことにより水蒸気でいられなくなった空気中の水分は、水滴 ( 露 ) に姿を変えるのです。( そのときの温度を 『 露点 』 と言います ) つまり、冷たいコップの回りの空気が冷やされて露点以下となったため、水蒸気でいられなくなった水蒸気が水の状態に戻りコップの表面に付着した … というのが正しい説明になるようです。 これからの寒い季節に見られる 「 窓の結露 」 も同じ理屈です。 この場合、コップの中の冷たい水が 「 屋外の冷たい空気 」 に、コップの回りの空気が 「 室内の暖かい空気 」 に、そして、コップについた水滴が 「 窓の結露 」 に置き換えられるわけです。 毎年のようにこの 「 結露対策 」 に頭を悩ませている私は、今日の授業でその原因だけは論理的に説明できるようになったので、少しだけすっきりしました。 校長 武田幸雄 |