12月2日(木) 本日の授業風景 ・ その3![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ドイツの作家・ヘルマン・ヘッセの 「 少年の日の思い出 」 を学習しています。 「 少年の日の思い出 」 は、ずいぶん古くから多くの教科書で採用されている教材です。 そのため、もしかしたら保護者の皆様の中にも、中学校の授業で学習した記憶のある方がいらっしゃるのではないでしょうか。 主人公の 「 僕 」 は、少年時代にチョウ収集に夢中になっていました。 ある日、チョウの収集家なら誰もがあこがれる美しいチョウ 「 ヤママユガ 」 を、秀才の友人・エーミールが手に入れたと聞きそれを見に行きます。 そして、そのあまりの美しさから初めて盗みを犯し、しかも、はずみでそのチョウの標本を壊してしまうのです … 。 「 僕 」 は、罪の意識に耐えかね母親に自分のやったことを告白します。 そして、母親に促されてエーミールのもとに謝罪に行くのですが、エーミールは怒りも責めもせず、ただ冷淡に 「 僕 」 を見つめてこう言うのです。 「 そうか、つまり君は、そういうやつだったんだな 」 … どうでしょう? 思い出された方はいらっしゃいませんか? ご自分が少年(少女)時代に読まれたときに抱かれた感想と、人生経験を重ねられた現在お読みになって抱かれる感想は、たぶん違うものかと思います。 ぜひお子さんの教科書を借りてもう一度お読みいただき、親子で感想を述べ合ってみるというのも、秋の夜長の一興かもしれません。 校長 武田幸雄 |