11月10日(水) 本日の授業風景 ・ その3古典の 「 おくのほそ道 」 を学習しています。 古典は音読を繰り返すことで、独特の表現や言いまわし、リズムに慣れることができます。 そこで、平野先生のあとに続いて本文を読んだり、前後の友達同士で音読の練習を行ったりしていました。( 写真・上・中・下 ) 「 おくのほそ道 」 は、江戸時代 ( 元禄期 ) の俳諧師・松尾芭蕉が、江戸から東北・北陸地方を巡りながら俳諧を交えて書いた紀行文です。 今日の授業では、かつて奥州藤原氏の栄えた 「 平泉 」 を訪れた部分を取り上げていました。 兄・源頼朝に追われて平泉の藤原氏を頼っていた源義経は、頼朝の圧力に屈した藤原泰衡に攻められ、家臣の弁慶らと共に命を落とします。 それから約500年後にこの地を訪れた芭蕉は、往年を偲んで涙を流します。 そして、詠んだ句が有名な 「 夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡 」 です。 偶然にも、昨日取材した2年生・国語の授業では 「 平家物語・那須与一 」 を学習していました。 そこで描かれていた義経の全盛期と、今日の授業で取り上げられていた非業の最期 … 。 芭蕉の流した 「 涙 」 の理由をみんなで考えた際、「 諸行無常 」 「 栄枯盛衰 」 といった言葉が出てきましたが、私にも芭蕉の気持ちが少しだけわかるような気がしました。 校長 武田幸雄 |