おはようございます。
今朝、朝礼の集合状態を見ていましたが、1年生は一番遠い4階から移動してくるにもかかわらず、一番早く整列ができていました。
それに対して2・3年生は、すでに号令がかかっている状態のときに、慌てて体育館に駆け込んでくる人がたくさんいました。 私が体育館に向かっているときに登校してきてすれ違った人もいるぐらいですから、それも当然かと思います。
寒くなるに従って登校時間が遅くなり、時間が守れなくなりつつある人が増えているようです。 そこで今日は、時間を守るということ、つまり、皆さんに身につけてもらいたい基本的生活習慣 「 あ じ み こ し 」 の 「 じ 」 時間についてお話しさせてください。
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時間に関する諺(ことわざ)に 「 時は金なり ( Time is money )」 というのがあります。 「 時間はお金と同じように大切なものだから、無駄につかってはいけない 」 といった意味かと思うのですが、実は時間は、お金とは比べものにならないぐらい大切なものなのです。
なぜなら、失ったお金は何とか頑張って取り戻すことができるかもしれませんが、一度失った時間を取り戻すことは100%不可能だからです。
時間とは、かけがえのないものです。 「 かけがえのない 」 ということは 「 他の何ものにも代えられない 」 ということです。 したがって、時間を無駄につかうことで失うものもまた、取り返しのつかないものになることが多くなります。
身近なわかりやすい例をあげれば、時間に余裕のあるときに勉強しておかなかったために、試験直前になって時間が足りなくなり後悔した経験のある人も、たくさんいるのではないでしょうか。
また、集団生活の場では、自分が時間を守らなかったばかりに、他人の時間まで奪ってしまうということもあります。
例えば、学校で誰か一人が集合時間に遅刻したために、次の全体行動がとれなかったり、授業が始められなかったりすることがあります。 そうして自分のせいで奪ってしまった他人の時間は、いくら謝っても取り返しがつきません。
さらに、他人の時間を奪ってしまったことによって、自分もまた大切なものを失うことになります。 それは、自分に対する信用や信頼です。
先ほどの諺で言えば、他人のお金や持ち物に損失を与えたとしても、どうにか弁償することで信用・信頼を回復することはできるかもしれません。
しかし、何度も言うように、時間は弁償することができません。 そして、弁償することができないからこそ、それを奪ったときに自分が失うものも取り返しがつかないのです。
皆さんが社会人になったとき、信用・信頼を失うことが致命的な事態を招くこともあります。 事実、会社などで時間を守れなければ、即クビということだってあるのです。
時間を守らないことによって、他人の時間を奪い、自分の信用・信頼を失い、ひいては自分の社会的地位や身分を失うということは、一般社会ではむしろ当然のことだと言えるでしょう。
「 時間を守る 」 ことは、あらゆる社会・組織・集団の中で求められる最低限のルールでありマナーです。 皆さんは、ぜひ別所中で 「 ノーチャイム着席 」 や 「 5分前行動 」、あるいは、提出物の期限を守るといった行動を通して、「 時間を守る 」 という基本的生活習慣を身につけてください。