10月16日(土) 道徳授業地区公開講座 ・ その3![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 学校で行う道徳教育の内容のうち 「 公徳心及び社会連帯の自覚を高め、よりよい社会の実現に努める 」 を取り上げています。 「 迷惑とは何ぞ 」 という副教材を使っていました。 筆者の三浦綾子さんが教師をしていた頃、保護者に 「 わが子をどんな子供に育てたいか 」 を尋ねるアンケートをとったのだそうです。 その問いに対し、「 人に迷惑をかけない人間 」 という回答が多かったことを引き合いに、タイトルどおり 「 迷惑とは何か 」 について三浦さんの私見を述べた教材です。 実は今朝、学校に来る途中の通勤電車の中で、私の隣に座っていた高校生と、さらにその隣の外国人がケンカになりました。 きっかけは些細なことだったのですが、体格のいい外国人が高校生に殴りかかろうとしていたので、私が止めに入りました。 土曜日だったので電車内は比較的すいていましたが、それでも座席はほぼ満席の状態です。 トラブルが発生してから外国人が降りるまでの4駅の間、私は自分の身の危険も感じながら外国人の腕をつかみ続けていました。 その間約10分ぐらいだったでしょうか、乗客の中に車掌や駅員を呼びに行ったり、止めに入ったりしてくれる人は誰もいませんでした。 副教材の最後にあった … 「『 人に迷惑をかけない人間に育てたい 』 という願いは悪くない。 だが、もしかしたら、この願いの陰に、人のために苦労したくない、人に力をかしたくないという気持ちがひそんでいはしないか。 何か恐ろしい気がする。」 … という三浦さんの言葉が、今日の私には心に残りました。 校長 武田幸雄 |
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