9月4日(土) 本日の土曜授業風景![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今日から和歌の学習に入りました。 日本三大和歌集と呼ばれる 「 万葉集 」 「 古今和歌集 」 「 新古今和歌集 」 について学びます。 今日は、それぞれの歌集の特徴を確認していました。 教科書を見て、ふと目にとまった歌がありました。 保護者の方もご存じかと思いますが、「 万葉集 」 に載っている山上憶良 ( やまのうえのおくら ) の歌 ( 長歌 )です。 瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いずくより 来たりしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠しなさぬ (訳) ( 遠い出張先で ) 瓜を食べれば子どものことが思われる。 栗を食べればなおいっそう偲ばれる。 一体どこからやってくるのか、いついかなるときも子どもの面影が目の前にちらついて、なかなか寝つかれないことよ … 。 この歌には下の 「 反歌 」( 長歌に付け足す短歌 ) が添えられています。 金(しろかね)も銀(くがね)も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも (訳) 金も銀も珠玉も、いったい何になるのだろうか。 どんな素晴らしい宝も子どもに及ぶものがあるだろうか ( いや、ありはしない ) こんなふうに純粋に子どもを愛する親の気持ち … 。 近頃の児童虐待のニュースを見るにつけ、「 親 」 と呼ぶことさえ憚られるような輩に、今から1300年近く前の万葉人の爪の垢を煎じて飲ませたくなります。 校長 武田幸雄 |
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