5月15日(土)の授業風景![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 土曜日ということもあって、場所を図書室に変えての授業です。 自宅から持参した本や、図書室にある本の中から 「 自分の気に入った一節 ( 文章表現 )」 を書き出し、それがなぜ気に入ったのか、どういうところが好きなのかなどを友達に説明します。 「 珠玉 ( しゅぎょく )」 という言葉があります。 もとは 「 真珠と宝石 」 という意味ですが、すぐれた詩や小説、文章表現などを指す意味にも使われます。 今日、皆さんが選んだ文章表現は、まさに真珠や宝石のような輝きを放つ 「 珠玉の一節 」 だったに違いありません。 私の人生に大きな影響を与えた 「 龍馬がゆく 」( 司馬遼太郎 ) という歴史小説があります。 この小説の最後、坂本龍馬が暗殺されたあとに出てくる次の一節は、私にとって、いつでも暗唱できるほどの 「 珠玉の一節 」 です。 紹介させてください。 校長 武田幸雄 ★ ★ ★ ★ ★ 天に意思がある。 としか、この若者の場合、おもえない。 天が、この国の歴史の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命がおわったとき惜しげもなく天へ召しかえした。 この夜、京の天は雨気が満ち、星がない。 しかし、時代は旋回している。 若者はその歴史の扉をその手で押し、そして未来へ押し開けた。 |
|