※ 写真・右は、4月に着任された先生方の紹介の様子です。
おはようございます。
平成22年度が、始まりました。
昨年度が、創立20周年という大きな節目の年だったことを考えると、この平成22年度の始まりは、次の新たな10年の始まりでもあるわけです。
20周年記念式典でも話しましたが、人間で言えば二十歳、ようやく大人のスタートラインに立った別所中は、これから学校としてますます成熟していかなければなりません。
そして、そのために必要なものが、より良い学校を築こうとする皆さん一人ひとりの 「 覚悟 」 であると、お話ししたはずです。
今日は、そのこととも関連する言葉を、皆さんに紹介したいと思います。
3年生の皆さんは覚えているかもしれませんが、私が毎年1学期の始業式、つまり、新2・3年生だけを対象に紹介している言葉です。
校長式辞・ここをクリック
それは、アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディーという人の残した言葉です。
ケネディー大統領は、1963年、暗殺により46歳という若さでこの世を去りました。 そのため、大統領を務めた期間は2年10ヶ月ほどに過ぎませんが、歴代大統領の中でも偉大な大統領、尊敬できる大統領として、常に名前の挙がる人です。
そのケネディー大統領は、大統領になったときの就任演説の中で、次の言葉を残しました。
「 国があなたに何をしてくれるのか尋ねてはいけません。
あなたが国のために何ができるのかを問わなければならないのです。」
私たち人間は、無人島にでも住んでいないかぎり、一人で生きているわけではありません。 一人で生きているつもりでも、必ず社会や何らかの集団、組織のどこかとつながっています。
周囲の影響を受けたり、周囲に支えてもらったり、逆に周囲に影響を与えたり、周囲を支えたりしながら生きているのです。
したがって、自分が幸福に暮らしたい、快適な生活を送りたいと願うのであれば、周囲の人々の幸福や、社会全体の快適な暮らしについても考えなければならないのです。
学校も、小さな社会であり、組織であり、集団であります。
先のケネディー大統領の言葉に出てきた 「 国 」 という言葉を、「 学校 」 に置き換えてみましょう。
「 学校があなたに何をしてくれるのか尋ねてはいけません。
あなたが学校のために何ができるのかを問わなければならないのです。」
このような言葉は、中学校に入ってきたばかりの1年生には言えません。
皆さんが、2年生、3年生だから言えるのです。
先生や上級生が自分に何をしてくれるのかを期待するだけでは、いけないのです。 誰かが別所中を快適な学校にしてくれるのを待っているだけでも、いけないのです。
「 自分は、別所中のために何ができるのか 」 「 別所中をより良い学校にするために、自分は何をしなければならないのか 」 を考え、それを実行に移してください。
大切なことは、皆さん一人ひとりが受け身でなく、能動的になることなのです。
落ちているゴミを拾う。 元気な挨拶を心がける。 大きな声で校歌を歌う。 委員会や係の仕事に全力を尽くす。 集団生活のルールやマナーを当たり前のこととして守る … 。
まずは、そんな小さなこと、ささやかなことでかまわないので、周囲への心配り、思いやり、奉仕の精神をもち、具体的な行動に移してください。
やがてその積み重ねが、学校全体の質の向上や、誰もが快適な学校生活につながっていくでしょう。
一年間、ともにより良い学校を築いていく 「 覚悟 」 を持って、頑張りましょう。